韓国SBS制作「きよみ13年ぶりの帰郷」日本語字幕版
この映像は、韓国SBS(テレビ局)制作、2010年10月6日に韓国で放送されたもので、統一教会(協会)員に対する保護説得(拉致監禁ビジネス)の隠された真実に迫ったものです。
拉致監禁 後藤民事裁判(2011.03.22〜)の記録
12年5ヶ月もの間、強制改宗目的のため監禁されていた後藤徹氏の民事裁判が始まりました。「拉致監禁被害者 後藤徹氏の裁判を支援する会」により、訴状を含めて裁判記録が公開されています。少しでも多くの人に、読んで頂き、何が真実かを確認して頂ければ幸いです。

2012年03月20日

ちっぽけな少女の話 - 統一教会、エイト、絵美の両親、そして絵美さんへ、

現在、「渡辺博弁護士の拉致監禁を勧誘する手紙」の連載が進行中であるが、どうしても、書いておきたい記事が出てきて、間に割り込ませてもらった。

やや日刊カルト新聞(以下、カルト新聞)にて、統一教会二世の手記が発表されている。書いたのは、現在21才の絵美さん(カルト新聞による仮名、当ブログでも使用)。投稿者は、「渡辺博弁護士の拉致監禁を勧誘する手紙」にも深い関係のあるエイト君だ。

今回の記事は、その「ちっぽけな少女の話」を読んでの感想だ。

私のこのブログでは、統一教会員に対する重大な人権侵害である「拉致監禁」について扱っている。私の活動は、純粋に人権問題から始まっているものであって、私の活動(ブログでの発言等)が、統一教会に有利になろうが、不利になろうが、私には、一切関係ない。

統一教会員に対する人権侵害を扱っている中で、統一教会内部での人権侵害があれば、当然の事ながら、無視することはできない。今回、カルト新聞で発表された手記は、統一教会の家庭に生まれて、育った女の子の手記で、両親(統一教会員)から受けた暴力、虐待、軟禁、家出等の手記である。

絵美の「ちっぽけな少女の話」の内容を、以下の通り、簡潔にまとめてみた。出典は、カルト新聞の2012年3月14日(水)の「ちっぽけな少女の話」である。以下、引用、要約による引用は、原文の半分くらいの量になっているので、必要であれば、原文で確認して欲しい。

(小見出し、強調、アンダーライン等は、このブログの管理人による。原文内の「協会」は「教会」or「統一教会 」に置き換えた。原文内の「協会」の意味するところは、The Unification Church なので。)

絵美の出生

21年前(1991年)に生まれる。両親は、統一教会の6500双。(少なくとも絵美が幼少のの一時期は)父は教区長、母は海外宣教師。


小学校時代

学校の休みには、教会の子供の集まる修練会に毎回参加し、「私の居場所はここだけ」なのだと思った。

両親はよくケンカをしていた。泣いている母が可愛そうで、私は母をかばおうとした。父は、その様子を見て「また俺が悪者か」と叫び、私は恐ろしく感じ、父の殴りかかるような怒鳴り声が大嫌いだった。
「私を護ってもらえるように、せめて夢で会えるように」文鮮明、大母、フンジンの写真を一緒にして眠った。



中学校時代

順調に信仰の二世として育っていった。
次第に、母に向けられていた父の矛先が、母をかばう私に向いてきた。私は、何度も、父を殺したい衝動にかられた。

母も、自分の宣教や仕事がうまくいかなくなる度に、「あんたにサタンが入った。あんたが侵入できる条件をつくった。私のみ旨の邪魔をするな!サタン側が打つ前に神側の私が打つ」と叫び、私は、ぶたれ、水をかけられた。

そんな状況の中、祝福を受けることだけを目標に生きた私は、日を追うごとにお父様に焦がれ、祝福のその日を待ち望んでいた。祝福は、私をこの家から連れ出し、救い出してくれる唯一の活路だった。



高校時代

高校に上がる頃には多くの葛藤とジレンマで、私の心は傷だらけだった。癒してくれるのは、きっと同じ思いを抱えているであろう主体者だけなのだと、私はより一層祝福を強く望むようになった。

しかし、母の私に対する異常なまでの管理行動に、ある転機が訪れる。
「常に2世である私たちは狙われている、どんなに小さな侵入条件も作ってはならない。」 そう言いながら母は、私の全てを徹底管理した。

下着の種類から始まり、全ての体毛を剃る事の禁止、外出や音楽、服装、テレビや読み物の厳重な規制まで。家では常に聖歌テープ、読むものは統一教会の発行する雑誌のみ。ゆっくり、ゆっくりと、母の強いる異常な管理に私は苛立ちを覚えるようになった。

加速する母の監視から逃れたくて、家から自転車で通える範囲で一番遠い高校に入学したが、授業の終わる時間を表にし、家に帰宅する時間を計算した。その時間までに帰ってこなければ問い詰め られる。

高校では両親の反対を押し切り、運動部と文化部に所属した。少しでも家にいる時間を、親と過ごす時間を減らしたかった。部活では部長、クラスでは委員長を務 め、友達も多かった。

教会の兄弟姉妹とも疎遠になり、 学校の友人と過ごす時間が増えた。けれど祝福に対する期待だけは変わらず消えなかった。


同じクラスの子と教会最大のタブーを犯す

しかし、教会と疎遠になっていたこの期間に、統一教会最大のタブーである恋におちた。彼は同じクラスの男の子だった。

日増しに強くな る母の締め付けに、私は活路を祝福ではなく、彼に求めるようになった。彼は自分が家業を継ぐ時に一緒に暮らしてくれと言った。私は承諾した。

その夏、清平で毎年行われる学生だけの修錬会があり参加した。

若者だけを集めたそれは、講義の内容も堕落を中心とした話だった。地獄の詳細、堕落すると取り返しがつかない事、祝福の尊さを説いた内容だった。繰り返される脅迫にも近いその教義に、私は追い詰められた。

すっかり霊界に怯える2世に戻った私は、40日修錬会を受ける事を望んだ。幼い頃のように、神様やお父様の事だけを考えられるのではないだろうかと信じて。



両親に見つかる

それから数週間後。親に彼の存在が知られた。親が私の荷物を検査している時に、彼との写真を、見つけたのだ。親は静かに激情した。

今まで見た事もない彼らのその姿に、サタンと呪い叫ぶその声に、私は恐ろしくて声が出なかった。人間を見ているとは思えなかった。精神的に追い込まれ、ずたずたにされた私は、彼までが地獄の道連れになる、詳細を話せば彼は許されるという言葉に、すべてを話した。

一通り私の話を聞き終えると、彼らは、堕落したら恩赦がないこと、2世の堕落は1世の堕落よりも恐ろしく、一家で喉を掻き切っても何をしても許されないことを、ひたすら、ひたすら、ただひたすらに、私がぼろぼろになるまで語った。

その後、彼を呼び出し、私を交えて、二度と娘にかかわるなと言い渡した。



軟禁生活の始まり

そのあと、両親は私を閉じ込めた。体が自分の意志で動かなくなった。目の焦点が合わず、親からの折檻を日々受けながら、親の言う指示にだけ従った。意識の残る屍だった。

親は清平に罪状を告白した。清平の責任者は2世の堕落という問題に対して深刻になり、その深刻さが親の絶望をより一層強め、監禁も強固になった。



清平での揺れ動く気持ち

数日経ち、早急に清平に来るよう言われ、翌日母と共に渡韓した。そして、清平で指示が降りた。

『両 親は3日間断食。そして娘は40日修錬会後、日本で行われる聖火式で聖酒を飲みなさい、そうすれば罪の記録も再度消され、本来の 2世に戻れる。ただしそれ以降の恩赦は二度とない。特例中の特例であるから決して他言してはならない。学校を変えなさい。そして彼には二度と会ってはなら ない。』

この指示に、親は、深く感謝し、涙し、今まで以上に信仰を強く固めた彼らは、私の知るどんな統一教会員よりも狂信的になった。恩赦を聞いた時、私はひどくほっとしたのと、ひどく絶望したことを覚えている。

「これで戻れた。神様が、お父様が望んでいた位置にもう一度。なんという喜びだろうか。私は地獄に行かなくて済む。私に関わったひとびとも、先祖も苦痛を受けることはない。いくら感謝してもしきれない。」

しかしその一方で、「なぜ赦されてしまったのか。なぜまた戻らなければならないのか。最大のタブーを犯したのに。ここまでしたのに。もう私は二度と自由にはなれない。」

常に、心は2つだった。ずっと2つの意識が葛藤したが、優先するのは2世の意識だった。



再び軟禁生活

清平から戻ったが、両親に対する嫌悪感は変わらなかった。大好きな学校には休学届が出されており、また従来の監禁生活が始まった。

1月の冷え込む深夜、私は両親が珍しく寝静まったのを見計らってベランダから飛び降り、家を出た。

最初の家出である。薄いコート一枚と、テレホンカードを3枚。持っているのはそれだけだった。

雪 の降る中、何キロも離れた山の中に逃れた。追ってきているだろうか、霊界では大騒ぎになっているのだろうか。今戻れば、罪を犯さずに済む。そういった事をぐるぐると考えていた。とにかく霊界が恐ろしかった。

家を抜け出した私に行くあてはなく、そのまま公園のトイレや山奥の木々の間で眠った。食料は木の皮や僅かに残る葉で食いつないだ。雪の積る中で眠って凍死しなかったのは、幸運だったという他ない。そんな生活で何か月も過ごした。

(管理人コメント:この部分は、多少、理解に苦しむところである。)

けれど、罪の意識に苛まれた私は、自分の足で家に戻った。その後、何度も脱走を繰り返し、山奥に逃れ、また家に戻るのを幾度となく繰り返した。言うまでもなく、戻ってからも軟禁生活は変わらない。


偽装服従

それから数カ月の間に私は『絶対服従』のフリをし、極めて親に対し従順になった。『絶対服従』を体得したのだと、親は気が緩んだ。私はこの数カ月の間に決意したのだ。20歳になったらここを出て、死に場所を探そうと。

そう決めてから、私は20歳になるまでの数年を、死ぬために生きた。ただ楽になりたい一心で。



家出、そして牧師との巡り合い

私は数年前に、家を出た。それからは色んな人に騙され、愛され、助けられ、私は今、牧師に巡り合い彼のもとで統一教会以外の世界を教えてもらっている。
(管理人コメント:この手記を発表したのが21才の時なので、その数年前ということであれば、18才か19才の頃か)

私にはお父様しかいなかった。両親の仕打ちに耐えられたのは、ひとえに自分の真のお父様だけは私のことをわかっていてくださるということだけだった。

それが嘘だったと知ったのは、ここにきていつのころだったか。毎夜毎夜、牧師が寝る間も惜しんで私と対話を続けてくれた中、「お父様は私 を知らない。」という、繰り返し言われ続けた言葉を、私自身が本当の意味で認識した時、涙が止まらなかった。そんなことは嘘だと、すべてを知りえるお父様が、私 を知らないはずないと、声をはりあげて泣き叫んだ。

常に内側から外を見、内を見ていた。統一教会のこと 生まれ育った環境のこと、自分で結論をだしていいこと、ごはんから下着に至るまで、全て、好きなものを 選んでもいいということ 清平は洗脳施設であること、お父様は、私を知らないということ。1年半、一般的な生活、統一教会の実態、私が2世ではなくひとりのひ とであることを学んだ。

それから今に至るまで、何度も不安定になり、自殺未遂まで犯しながらも、こうして私は生きています。私は今でも親を憎んでいます。親は愛をささやく代わりに期待と鎖を私に与え続けました

親が私を一切まったく愛さなかったとは思いません。むしろ十分すぎるほどに愛されていたと思います。そうでなければ私は今、こうしてひとを愛することはできなかったでしょうから。

しかし産んでくれたことへの感謝はあれど、確執が和らぐことはまだ当分先ないでしょう。いつの日かわだかまりが解けたその時は、彼ら両親の脱会もできたらと考えています。


引用 / 要約による引用 終わり。
出典:日刊カルト新聞、2012年3月14日発表、「ちっぽけな少女の話」投稿者:エイト
以上は、半分くらいにまとめたものなので、原文はカルト新聞で確認して下さい。




さて、この手記が本当の事なのか、半分本当なのか、少しだけ本当なのか、確認のしようがない。

しかし、私は、絵美さんの赤裸々な手記を信じたいと思う。いくつかの点で、拉致監禁された教会信者と似たような感覚、行動が確認でき、その点からも、軟禁は事実であったと思う。

★目の焦点が合わない
軟禁生活の始まりの箇所で、「目の焦点が合わず」とある。これは、拉致監禁を受けた人の証言で、読んだことがある。誰の証言だったかは、思い出せない。

★偽装服従
拉致監禁下では、「偽装脱会」がよく使われる。監禁された人々にとっては、玄関の鍵はかけられ、監視下の中、脱出は不可能とみて、相手方に完全屈服したフリをして、隙を見て逃げ出す方法だ。絵美さんの場合、その当時、18才か19才だったと思う。少女の健気(けなげ)な行動に涙が出てくる。少女をそこまで追い込んだ親に対しては怒りしか湧いてこない。

この二点は、体験した人でなければ分らない事であり、物理的に自由を奪われた人たちの典型的な行動や、感覚だったりする。この点で、私は、絵美さんの手記は、彼女の心の叫びと思っている。この点において、絵美の両親は、絵美さんに対し虐待を行ったとみる。

私も、このブログを始めるようになってから、統一教会信者や、その二世と、メールとかで交流することもある。ある情報では(信憑性は不明)、統一教会の二世が、その教会の結婚式に参加する割合は半分以下、もしかしたら、2割か3割という話しもある。残りは、一般の結婚をしているという。(2割という数字は、まんざら間違いではないかもしれない。私とこれまで、コンタクトのあった二世の話を総合すると、だいたいそれくらいになる。)

と、言うことは大半は、親の望んだ通りの道には進んでいないということである。つい先日、コンタクトする機会のあった統一教会二世自身は、今月末(2012年3月)の、教会の結婚式に参加すると言っていたが、彼女の姉は一般の結婚したと言っていたし、弟は好きな人がいるような事を言っていた。

で、彼に「あなたの親は、あなたの姉や弟を、どう思ってるんですか?」と、聞いたら、「親は、それぞれ決めた道なので、幸せになってくれたら・・・」と言うことだった。大人になった子供が決めたことに、親はアドバイスしたり、励ましたり、反対することは出来るだろうが、力で子供を従わせることはできない。

ちょっと脇道にそれるが、私の少ないサンプルの中でのことであるが、統一教会の親の望む結婚を選ばない二世に、案外共通することがある。それは、両親が、毎日のように夫婦げんかをしているということだ。十数年も、親の夫婦げんかを見てきた子供達は、親の後を追ってはいかない可能性が高いということか?そういう親は、子供達が自らの道を選んだ時には、絵美の親のようではなく「あなたの決めた道だから、がんばるように。」と言って、送り出したらどうか? 今から、結婚する人、家庭生活を始める人は、夫婦仲良くやってみたらどうか?

いずれにしても、統一教会の親たちは、子供の人権を蹂躙しないよう、深刻に考えて欲しい。私は、家庭内での、子供に対する宗教教育は、宗教を信じる人々の自由と権利と思っているし、どの宗教でも最重要視していることである。しかし、強要はダメだし、それを越えて、絵美のケースのような、物理的自由を拘束するような虐待は決して許されない。



絵美さんの手記を読んだ後、多少、理解できない不明な部分もあり、本人に直接確認できたらと思い、カルト新聞に、下記の通りコメントを書き込んだ。

「ちっぽけな少女の話」を読んで、

私の立場として、人権侵害があれば、見過ごすことはできません。統一教会信者の家庭内の暴力、虐待に対しても、人権侵害という観点で、見つめたいと思います。

親は、親の都合で、子供を監禁したり、暴力をふるったり、親の信じている宗教を強制することは出来ません。当然のことです。

絵美(仮名ですけど)さん、もう少し、お話を聞きたいのですが、私宛に直接にご連絡頂ければ嬉しいです。

2012年3月16日21:18


すると、その、2時間後の事であるが、次のようなエイト君のコメントと共に、私のコメントは削除されてしまった。

Yoshi Fujiwaraさん

あなたのように統一協会の“拉致監禁キャンペーン”の尻馬に乗っかってデマを書く親・統一協会の人には、彼女にコンタクトしてほしくないですね。あなたの「立場」などどうでもいいことであり、あなたに話すことは何もないでしょう。よって彼女を護るためにコメントを削除しました。

2012年3月16日23:23


エイト君はTwitterでも、次のようにつぶやいている。

「エイト ‏ @cult and fraud

“拉致監禁キャンペーン”を鵜呑みにし尻馬に乗っかる浅はかな輩。やや日刊カルト新聞に手記を掲載した元祝福2世にコンタクトを取ろうと画策。もちろん即排除」


いくら、エイト君が、頑張っても、人の心と行動を100%コントロールすることはできない。絵美さんは、自分の意志で、家を出た。元統一教会員の由香里さんだって、自分の意志で、情報を得るため、必要な人に連絡した。拉致監禁被害者(清水与志雄牧師が脱会説得者)の母親、樹村さんだって、自分の意志で、誰とだってコンタクトできる。

エイト君、そこまでしないといけないの?」という気持ちだ。エイト君がどんなにがんばっても、時が来て、絵美さんが、誰かに連絡を取ろうと思えば、自分で考えてそうするし、したくなければ、そうしない。簡単なことだ。


エイト君に、

絵美さんの受けた物理的虐待行為の中の一つは、軟禁(監禁)である。きっと、エイト君は、絵美さんの親から受けた虐待に、衝撃を受け、怒ったに違いない。だからこそ、その手記を発表したのだろう。

同じ軟禁・監禁でも、統一教会から、息子・娘を取り戻すための拉致監禁は今でも起きている。絵美さんも、統一教会の拉致監禁被害者も、両方に共通する事は、ある目的のために自由を拘束されている事だ。

どちらも、程度の差はあるが、ほぼ同じ軟禁・監禁である。片方は、子供を統一教会の教えに忠実に従わさせようとする目的で、一方は統一教会から脱会させようとする目的だ。ほぼ、同じような虐待行為に対し、片方はOKで、片方はそうではないというのは、きわめて不公平で、中立的でない。ましてや、何らかの記事を書くライターだったり、国際会議でプレゼンするような人なら、なおさらである。

しかし、エイト君には、公平で、中立的な見方はできない。なぜなら、エイト君は、「反統一教会活動」という枠内で行動しているのだから。エイト君にとっては、「反統一教会」の枠内であれば、信者の脱会目的の監禁も、人権侵害も許される。だから、エイト君は、(絵美さんと同じような虐待を受けている)統一教会信者に対する拉致監禁に対しては、何も言えないし、何も言わない。

「反統一教会(反カルト)」と、「人権」を比べてみると、「人権」の視点の方が、より高い尺度となる。統一教会内部で人権問題(子供に対する虐待)があれば、それは問題である。なぜなら、人権問題だから。統一教会員が脱会目的で拘束され、意志に反して監禁された。これは問題である。なぜなら、人権問題だから。

統一教会員に対する脱会説得による人権侵害は無視してもよい。なぜなら、「反統一教会」の活動だから・・・とは、決してならない。要するに、「人権」の方が、「反統一教会(反カルト)」より上位に位置する視点となる。

今年のICSA国際会議では、「絵美さんの手記」を紹介したらどうか?欧米の参加者も、多くの人が受けたと同様に、深く衝撃を受けると思う。でも、必ず、質問が出る。「統一教会信者は、今も、絵美さんと同じような拉致監禁を受けているが、あなたは、それに対してはどう思うのか?」

言葉を変えれば、「反カルト」と「人権」どちらが、エイト君の上位の視点なのかを問われる。

そしたら、エイト君、思いきって、こう言ってやって欲しい。「私は、反統一教会活動家です。統一教会から信者を脱会させることは、たとえ、人権侵害、虐待、暴力があっても、私の関知するところではなく、私は問題にいたしません。ただし、統一教会の家庭に生まれた子供たちが受ける虐待については、反カルトの視点で、大きく扱いたいと思います。また、私は、信者救済のため、統一教会の実情を知らせ、拉致監禁に導く弁護士の手紙を信者の両親に配達し、信者救済(脱会)のため積極的に関与し、活動しています。


絵美さんのご両親へ、(ここから、です・ます調)

絵美さんの手記からだけでしか、私の判断材料はありません。私は、上に上げた理由で、絵美さんの手記は、彼女の心の叫びと思っています。もし、その手記が事実であるならば、ご両親には、やるべきことが多く残っていると思います。まず、最初にすることは、絵美さんに対して、心から謝罪することです。絵美さんの傷ついた心を最終的に癒せるのは、その傷ついた原因を作った両親しかいません。


最後に、絵美さんへ、

人生の一番楽しくあるべき10代の後半、壮絶な体験をしてきた絵美さんに、言葉がありません。どんな形になるかわかりませんが、5年か、10年か、20年かかるのかわかりませんが、いつの日か、お互いの立場を尊重して、ご両親と和解できる日の来ることを祈ります。これからの人生、精いっぱい、生きて下さい。


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posted by 管理人:Yoshi at 21:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 統一教会二世への虐待 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も、「やや日カルト」の記事を読み、憤りを感じました。
二世の叫びは、時々ネットで目にし、その度頭に来ていました。
統一教会は、「拉致監禁反対」と叫びながら、結局同じことをしている、と。

二世の問題が一世に対する反統一の親からの拉致監禁より複雑なのは、生まれた時から宗教が強制されていること。養育されている子供の立場としては、親に反することは生きる道を奪われることに等しいため、子供は従うしかない。
子供が、親と同じ気持ちで信じて喜んで教会に通っていれば問題ないが、子供が宗教に対して反発心や他にやりたいことが出た場合、逆らえばければ、もしくは強制され続けていれば、精神的監禁されていることになる。

まして、絵美さんの場合は、身体的にも監禁されていた。

私は、この手記を読んで、しばし呆然状態になり、何も考えらなくなりました。

yoshiさんおっしゃるように、統一教会であろうが、なかろうが拉致監禁は行うものではありません。


祝福家庭で子供のいる親の立場の方も、また子供が統一教会に入っている親の立場の方も、この手記を自分のこととして真摯に受け止めてほしいと思います。
Posted by koyomi at 2012年03月21日 01:05
Yoshiさん、はじめまして。こんにちわ。
Yoshiさんの正々堂々とした、正義感あふれる言動と行動には感心しているわ。

私は、今、2chで田中清史君に喧嘩売っている者よ(逃げ回って買ってくれないけど)。
だから、喧嘩買ってくれないなら、もっと喧嘩吹っ掛けてやるって、この胡散臭い手記について書いているわ。


統一教会からの脱会説得【拉致監禁?保護説得?】5
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/psy/1326728124/

>>357>>358>>379>>380>>382>>387>>388>>491
>>501>>502>>510>>511>>545>>546>>547
>>645>>646>>647>>649>>704>>706>>707

あたりね。Ypshiさんの判断を覆すつもりはないけど、情報として頭の中に入れてもらえると嬉しいわ。
私は、弁連の起死回生の為に作られたでっち上げの可能性が一番高いと判断しているわ。
こんなおどろおどろしい話に、Yoshiさんを巻き込みたくないけど、参加されてきた以上情報としてお渡しするわ。
Posted by at 2012年03月21日 10:12
昨夜、この記事をアップした後、カルト新聞にURL付きで、私の記事を紹介したのですが、削除されたようです。前回の削除は、ちゃんと説明があったのに。

よっぽど、理由も言えないほど、私の記事が気に障ったんでしょうか?

でも、これは、単純に予期できることでした。本文の通り、エイト君の行動は「反統一教会」が命であって、「人権」問題は、二の次なのです。
Posted by Yoshi at 2012年03月21日 12:43
 絵美さんの訴えにはリアリティがあります。

 ところが、そのリアリティを打ち消すバカがいる。
 それは自ずと知れたエイト&監禁パシリ屋こと、田中清史君です。
 正々堂々とやればいいのに、投稿を説明もなしに一方的に削除する。

 こんなコソ泥的なことをやるから、絵美さんのせっかくの訴えそのものが疑問に思われてしまう。
 問題をより複雑にしてしまう。
 哀しい話です。

 だけど、もうエイト君はもう無理でしょう。
 心のヒダヒダがわからないのだから。
 彼は統一教会に打撃を与えさえすれば、それで満足なのです。
 絵美さんの気持ちなんてどうでもいいのです。
Posted by 米本 at 2012年03月21日 18:45
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