<ベラルーシ医師>来日、内部被ばくの調査徹底訴える
毎日新聞 3月19日(月)20時17分配信
チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ住民の健康被害を研究してきたユーリー・バンダジェフスキー元ゴメリ医科大学長が来日し19日、東京都内で会見した。数千人の病理解剖に携わった同氏は、放射性セシウムによる子供の突然死の危険性を指摘。日本に対しては、高線量地域の全住民に対する内部被ばく調査の徹底を訴えた。
同氏によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすい。「幼児は体重1キログラム当たり20〜30ベクレルでも心拍に乱れが出て、50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。また妊娠中、胎盤に1キログラム当たり200ベクレル以上のセシウムがあると、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」と述べた。原発から30キロの地区では若い世代を中心に、人口1000人当たり約30人が死亡した年があり、出生率を大きく上回ったという。
福島県民の内部被ばく調査でも、20ベクレル以上の子供が見つかっている。【中村美奈子】
【関連記事】
<大震災1年>福島第1原発、現状と課題 続く水との闘い 廃炉へ道険しく
<大震災1年>福島第1原発事故 電源多重化、課題多く ミス複合、事態深刻化
<福島原発事故>放射性物質蓄積範囲をチェルノブイリと比較
<チェルノブイリ原発事故>被災した子供支援のエイディ・ロッシュさん、市長表敬 /長崎
<放射性物質>「がれき移動は危険」 チェルノブイリ研究者が懸念/沖縄
同氏によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすい。「幼児は体重1キログラム当たり20〜30ベクレルでも心拍に乱れが出て、50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。また妊娠中、胎盤に1キログラム当たり200ベクレル以上のセシウムがあると、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」と述べた。原発から30キロの地区では若い世代を中心に、人口1000人当たり約30人が死亡した年があり、出生率を大きく上回ったという。
福島県民の内部被ばく調査でも、20ベクレル以上の子供が見つかっている。【中村美奈子】
【関連記事】
<大震災1年>福島第1原発、現状と課題 続く水との闘い 廃炉へ道険しく
<大震災1年>福島第1原発事故 電源多重化、課題多く ミス複合、事態深刻化
<福島原発事故>放射性物質蓄積範囲をチェルノブイリと比較
<チェルノブイリ原発事故>被災した子供支援のエイディ・ロッシュさん、市長表敬 /長崎
<放射性物質>「がれき移動は危険」 チェルノブイリ研究者が懸念/沖縄
最終更新:3月21日(水)1時36分
この話題に関するブログ 2件
主なニュースサイトで 住環境問題 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 金正恩氏が軍高官を公開銃殺 韓国紙報道 性的スキャンダルで(産経新聞) 3月21日(水)10時53分
- <小田急電鉄車掌>ロマンスカー内でわいせつ容疑、逮捕(毎日新聞) 3月21日(水)11時36分
- “正社員”エサに残業100時間 「マジで無理…」と首つり写真(産経新聞) 3月18日(日)18時22分
- 裏切りに怒り=対北、過去にない厳しさ―ロシア(時事通信) 3月20日(火)17時28分
- 11カ月長男を虐待=傷害容疑で父逮捕―千葉県警(時事通信) 3月21日(水)20時47分