豪州での凱旋ゴールを誓い、出国ゲートをくぐるグランパスのFWケネディ=成田空港で
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名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(29)が18日、母国での“凱旋(がいせん)ゴール”を誓った。チームはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のセントラルコースト戦(21日・ゴスフォード)に向けて成田空港から豪州へ出発。ケネディは応援に駆けつける家族らの前での奮闘を力強く約束した。
“故郷に錦”の好機到来だ。逆転負けを喫したFC東京戦から一夜、成田空港へ姿を現したケネディの疲れの色はなかった。「今度の試合には家族や友人もたくさん見に来ると思う。日本でプレーするときと同じようにベストを尽くし、ゴールを決められたらいいね」と陽気に語った。母国・オーストラリアでの一戦へ、モチベーションは自然と高まっている。
グランパスとセントラルコーストは初顔合わせだが、ケネディにとっては熟知している相手だ。「とにかく体が大きく、フィジカルが強い。かといってロングボールをけり込んでくるだけじゃないよ。状況に応じ、細かくパスをつないでくるんだ」と警戒心を強める。
相手の指揮官は広島でプレーしたこともあるグラハム・アーノルド監督(48)。豪州代表でも監督、アシスタントコーチを歴任している名将だ。ケネディは「代表ではアシスタントコーチ時代が長く、06年と10年のワールドカップ(W杯)ではボクもお世話になった。優れた戦略家だと思う」。セントラルコースト戦は、日本で成長した姿を“恩師”へ披露する場でもあるのだ。
今季のセントラルコーストは24節(全25節)を終えて豪州リーグ首位を走っている。グランパス側に故障者が相次いでいることもあり、アウェーでの戦いは苦戦も予想されるが、頼みのエースはFC東京戦で玉田のゴールをアシストするなど上り調子。ケネディの凱旋弾が頂点への道を切り開く。 (木村尚公)
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