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【プロ野球】

巨人 渡辺会長が刑事告訴も 内部資料流出で

2012年3月20日 紙面から

 巨人の渡辺恒雄球団会長(85)が19日夜、東京都内のホテルで取材に応じ、巨人が新人選手に申し合わせの金額を超える契約金を払っていたとする朝日新聞の一連の報道を厳しく批判した。さらに渡辺会長は内部資料の流出に清武英利前球団代表(61)が関与しているとの私見を披露。窃盗罪などでの刑事告訴も辞さない考えを示した。

 舌鋒(ぜっぽう)鋭い渡辺節が響いた。「大朝日がだな。北朝鮮がミサイル飛ばしたっていうなら1面でもいいけど、あんなさまつな事件でああいうことやったのは、品格が非常に下がったっていうことだよ」

 厳しい言葉で契約金超過問題などに関する朝日の報道姿勢に疑義を呈した渡辺会長は、読売グループと係争中の清武前球団代表についても踏み込んだ発言を繰り返した。

 内部資料の流出に清武氏が関わっていると見る向きがあるが−と問われると「ほかにいるの? ほかにあるのかい? ほかに誰かいるのかい?。全部調べたよ。内部文書の流出。これは窃盗事件になるんだよ」と激高。「これは刑事事件だよ。偽計業務妨害、特別背任。元役員としてはそういうことになるね。もしそれが事実なら。警察にも相談している」と刑事告訴に踏み切る可能性まで示唆した。

 さらに清武氏が今月16日に出版した新著について話が及ぶと「読んでないよ。そんなばかげたケチな本を読んでるヒマがオレにあるか。ほかに原発問題とか、TPPとか読まなきゃいけない本がたくさんある。あんな下劣な人間のねえ、あんなくだらない本を読んでるヒマはオレにはない」と言いたい放題だった。

 

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