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【プロ野球】

巨人・大田、4年目で“プロ1号” 開幕1軍へ望みをつないだ

2012年3月21日 紙面から

巨人−ヤクルト 7回裏無死、左中間へのソロを放ち、ダイヤモンドを回る大田=甲府・尾瀬スポーツ公園野球場で(武藤健一撮影)

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◇巨人 4−1 ヤクルト

 誰よりも期待を寄せ、目をかけてきた原監督は喜びを抑えきれない。恒例のグータッチの直前に「ウォー」と雄たけびを上げるスペシャルバージョン。4年目を迎えた大田の“プロ1号”にベンチ前は沸き返った。

 7回だった。途中出場の大田は1ボール2ストライクと追い込まれながらも、日高の高めに浮いたチェンジアップを逃さない。入魂のフルスイングで左中間スタンドへ推定120メートル弾。オープン戦、公式戦を通じて1軍の実戦では初のアーチだった。「誰よりも自分がうれしい。監督の期待は分かっているけど、何より自分のために頑張らないといけない」。待望としかいいようのない一打に、大田は高揚感をあらわにした。

 正念場の1年だ。春季キャンプでは毎日のように特打&特守に指名された。この日も試合前に指揮官をキャッチャー役に外野ノックを受ける“VIP待遇”。ところが、なかなか結果がついてこない。オープン戦では試合前まで31打数2安打の打率6分5厘。チーム内の競争原理をある意味でゆがめてでも、首脳陣は大田に懸けてきた。その期待にようやく応える一発だった。

 原監督も「ギリギリですよ。必死にもがかないといけない位置」と話すなど、自身初の開幕1軍&レギュラー取りにも望みをつないだ。「これをきっかけにどんどん結果を出して、外野の一角を狙いたい。まだチャンスはあると思っている」と大田。4年目のブレークへ、未完の大器がようやくスタートラインに立った。

  (臼杵秀之)

 

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