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若年性認知症への理解を訴え
3月21日 7時17分

若年性認知症への理解を訴え
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65歳未満で発症する若年性認知症の患者への理解を深めてもらおうと、さいたま市で、患者みずからが講演し、家族の支えや地域社会の理解の必要性を訴えました。

この講演会は、埼玉県が開いたもので、若年性認知症の患者の社会参加を支援している専門家や患者自身、それに家族がそれぞれの経験などを語りました。このうち、54歳で若年性認知症と診断された金子敏明さんは、エアコンの設備会社などを経営していましたが、症状が出るようになって仕事を辞めざるを得なくなったと述べ、「迷惑をかけてはいけないという気持ちだった。つらかったが妻の支えがあって今は生活できている」と何よりも家族の支えが必要だと訴えました。
埼玉県によりますと、若年性認知症の患者は県内におよそ2300人いて、発症年齢の平均が51歳と若く、特に男性に多いことから、地域社会や職場の理解も欠かせないとしています。
妻が若年性認知症と診断され、現在、家族会の代表を務めている干場功さんは、「男性が発症した場合、就労の継続が一番の課題で、社会全体でこの病気に対する理解を深めてもらいたい」と話していました。

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