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被災地 大型ホ-ル2割再開できず
3月21日 4時25分

被災地 大型ホ-ル2割再開できず
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東日本大震災で、演劇やコンサートなどを上演する各地の文化施設にも大きな被害が出ましたが、このうち東北地方の被災地では、大型のホールの20%余りで、今も営業を再開できないでいます。

NHKでは、東北地方の収容人数が1000人以上の大ホールがある文化施設の震災後の復旧状況を調べました。
それによりますと、宮城、岩手、福島の3県で合わせて42の施設のうち、およそ24%の10の施設で、天井や舞台装置などへの被害が大きく、今もホールの営業を再開できずにいます。
このうち、仙台市青葉区にある「東京エレクトロンホール宮城」は、天井の一部が落下したり客席の壁がはがれ落ちたりなどの被害が出ました。現在、補修工事が進められており、ことし6月から再開する予定です。
一方、福島市の「福島県文化センター」では、大ホールの天井の板が客席に多数落ちる被害が出ましたが、施設の耐震設計を見直す必要があるため、復旧工事が遅れており、ホールの再開はことし9月末になる見通しです。
激しい揺れや津波による被害が大きかった被災地の文化施設の中には、同じ場所で再開するか、別の場所に移すか決まっていないところもあり、震災の発生から1年が過ぎても地域の文化的なイベントへの影響が続いています。

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