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社会

特製路線図に浮かぶトラ 阪神ファンがデザイン 

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大森さんが作成した虎マークの地下鉄路線図

大森さんが作成した虎マークの地下鉄路線図

 7年ぶりのリーグ優勝を目指す、プロ野球阪神タイガース。チームのシンボル、虎のマークをモチーフにした地下鉄の路線図を、芦屋市の会社員大森正樹さん(45)が作成した。網の目のように走る路線が虎の輪郭やしま模様になり、ほえる虎が浮かび上がる。このほど出版された球団承認の「阪神タイガース手帳2012‐2013」(宝島社)に掲載。「球団関係者やファンらが大事にしてきた財産。多くの人に喜んでもらえれば」と話す。(足立 聡)

 虎のマークは1935年の球団創設に伴い、阪神電鉄のデザイン室にいた早川源一氏(故人)が手がけた。微修正は加えられたものの、ほぼ原型のまま使われてきた。

 大森さんはこのマークの美しさにひかれ、大の阪神ファンになった。東京出身だが関西の企業に就職。デザイン関係の仕事に携わる。阪神の全公式戦データを収集・分析しているほか、デザインの能力を生かし、虎マークをアレンジしたデザインの年賀状やカレンダーを趣味で作ってきた。

 2010年の年賀状では、虎マークをかたどった架空の路線図を作成。これが宝島社の編集者の目に留まり、手帳作成への協力を依頼された。

 路線図は大阪版と東京版の2パターンで、その名も「メトロ(地下鉄)」ならぬ「メトラ」。大阪版は大阪市役所、東京版は東京ドームを虎の目玉に。駅名を全て横書きに統一するなど、見やすさにもこだわった。

 手帳には路線図以外の“作品”も収録。虎マークがぼんやりと見える月齢カレンダーを載せ、1936〜2011年の全公式戦データから大森さんがはじき出した日付別の勝率や本塁打数などのデータも盛り込む。ちなみに30試合以上催された日で最も勝率が高いのは7月3日(7割3分3厘)で、本塁打数の最多は5月5日(64本)だ。

 帰宅後に深夜まで作業する日が続いたが、大森さんは「タイガースのためなら労を惜しまずにやるのがファンの務めです」と涼しい顔だ。

 B6判。1500円。2万部発行。宝島社TEL03・3234・4621

(2012/03/21 14:49)

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