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2012年03月21日19時14分 更新
2012年03月21日 石巻工阿部主将 選手宣誓の大役果たす
2012年03月21日 石巻工業“決戦”に向け最終調整
2012年03月21日 「健康調査請願」また継続審議も…
2012年03月21日 雄勝中 ドイツで「タイヤ太鼓」演奏
2012年03月21日 車載テレビの「地デジ化」は?
2012年03月21日 再逮捕…連続放火事件に
2012年03月21日 「復興空弁」100食限定発売へ
石巻工阿部主将 選手宣誓の大役果たす
第84回選抜高校野球の開会式が、21日、甲子園球場で行われました。20日のリハーサルを体調不良で欠席した、石巻工業の阿部翔人主将は元気に入場行進。全国からの注目を集める中、阿部主将は、「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。我々高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います」と2分16秒に渡る、堂々の選手宣誓で、見事に、その大役を果たしました。
石巻工業“決戦”に向け最終調整
石巻工業の選手達は、開会式が終わった後、甲子園近くの球場で22日の神村学園(鹿児島)との試合に備え、最終調整を行いました。開会式を無事終え、練習に臨む選手達の表情からは緊張からの解放感と、いよいよ22日に迫った試合に向けての闘志がうかがえました。正午から2時間行われた練習は、実戦を意識した守備練習に多くの時間が費やされました。また、シートバッティングでは相手の好投守に備え各選手が多くの打ちこみを行いました。20日、体調を崩して練習を休んだ阿部翔人主将は、軽快な動きで回復ぶりをアピール。22日の試合に影響はなさそうです。エースの三浦拓実投手はブルペンでフォームを確認しながら30球の投球。仕上がりは順調のようです。
「健康調査請願」また継続審議も…
福島第一原発事故を受けて、県内の市民団体が提出した「子どもなどへの健康調査の実施を求める」請願をめぐり、21日の県議会で、協議が行われました。この中で、県側が、これまで「必要ない」としていた健康調査を、条件が整えば、行う考えを示唆しました。21日に開かれた県議会の保健福祉委員会。先週の、この委員会で、「継続」審議となった、「子供や妊産婦への健康調査を求める請願」について採択するか、どうか、改めて話し合われました。先週の委員会では、参考人として招いた有識者会議のメンバーが、「地域を絞って健康調査を実施することは有効である」と明言していました。これを受けて多くの議員が、「健康調査は必要ない」としている、県のスタンスについて、岡部敦保健福祉部長を質しました。岡部部長は、「責任は国と東電とされれば、県としてしっかりやる」と述べたうえで、責任の所在が明確となり、健康調査を行うための「人材」と「経費」が担保されれば、県として対応したいと話しました。これを踏まえ、委員会で再度、協議した結果、請願の内容について「国と東電の責任」を明記するなど修正を加える必要があると判断、きょうの段階で、採択するかどうかの判断を見送りました。当初、この請願に対し、与党会派が難色を示していたが、その状況が、徐々に変化、超党派で採択に向かう兆しを見せています。
雄勝中 ドイツで「タイヤ太鼓」演奏
古タイヤで作った太鼓の演奏に取り組む石巻市の雄勝中学校が今度は初の海外進出です。訪れたのはドイツ・ベルリン。大勢の市民を前に、タイヤの太鼓の演奏を披露しました。20日、ドイツ・ベルリンを訪れた、石巻市・雄勝中学校の生徒たち。彼らは、津波で失った和太鼓の代わりに、古タイヤにビニールテープを張り、「復興輪太鼓」と名付け、演奏に取り組んできました。去年11月、東京駅での演奏を見た、日独協会の招きで、今回、初の海外公演が実現しました。大勢の市民を前にした、1年生と2年生、31人。物怖じすることなく、堂々と演奏を披露しました。観客は、「廃材から作り上げたものが、彼らを勇気づけていることがとても素晴らしい」と話しました。伊勢直也さん(1年)は、「感謝の気持ちもなんですけど、自分たちが復興に前向きに頑張っているということも、わかってもらいたいというか感じてもらいたいです」と話しました。雄勝中の佐藤淳一校長は、「こういう普段は経験できないような貴重な体験をできたことは子どもたちにとって生きる喜びをもらった大きな財産をもらったと思います」と話しました。遠く、海を渡った、タイヤの太鼓。その力強い演奏に、集まった人たちは大きな拍手を送り続けていました。
車載テレビの「地デジ化」は?
県内のアナログ放送が終了する今月31日まであと10日となりました。総務省東北総合通信局によりますと、地上デジタル放送を見ることができない世帯への対策はほぼ完了したということですが、仙台市内のカー用品販売店では車のテレビを地デジ対応にしようという人で混雑しています。アナログ放送終了まで、あと10日。21日、青葉区では、「地デジ芸人」に任命されているお笑いコンビ「テツandトモ」が地デジの準備が完了していない人たちに、準備を急ぐように呼びかけました。泉区にある、カー用品販売店。ここ数カ月、地上デジタル放送対応のカーテレビやチューナーに関する問い合わせや商品を買い求める人が急激に増えたといいます。スーパーオートバックス仙台泉加茂店の内木場悟フロア長は、「カーナビやチューナーの台数になりますけども、前年対比で250パーセントほど、非常に需要の方が上がっている」と話しました。車の中で地上デジタル放送を受信するには、こちらの地デジチューナーを取り付けるか、こちらにあります地デジ内蔵型のカーナビを取り付ける必要があります。去年3月の東日本大震災発生直後、県内はほぼ全域で大規模な停電となりました。自宅などでテレビが見ることができず、車に搭載しているいわゆる「カーテレビ」で、情報を集めていたという人もいます。停電の時も車のエンジンがかかれば、見ることができる「カーテレビ」ですが、家庭用のテレビ同様、地上デジタル放送に対応していなければ、4月以降、見ることができなくなります。来店客は、「震災の時はずっと停電になってたでしょ。その時、カーナビを見ていた。地デジじゃないと、きれいに映らないでしょ」「震災の時は車のテレビを見ていました。特にこっちは、まだ余震とかくるだろうし」などと話しました。スーパーオートバックス仙台泉加茂店では、地デジ対応チューナーの取り付けに少なくても1時間半、合わせて「カーナビ」を交換するとなると、取り付けに2時間ほどかかるということで、駆け込み需要で在庫がなくなる恐れもあることから、直前では、地デジ移行に間に合わない可能性もあるとしています。内木場悟フロア長は、「地デジ完全移行に伴いまして、需要の方が集中するだろうと、予測していますので、ご購入やお取り付けに関しては、早めの準備をお勧めしたいと思う」と話しました。県内のテレビのアナログ放送終了は今月31日です。
再逮捕…連続放火事件に
青葉区の住宅密集地でおととしから相次いだ不審火は、連続放火事件である疑いが強くなっています。解体工事現場の廃材に火をつけたとして、先月、逮捕・起訴された男が、別の放火容疑で21日、再逮捕されました。建造物等以外放火の疑いで再逮捕されたのは青葉区荒巻中央の無職小林泰典容疑者(43)です。警察の調べによりますと小林容疑者は去年4月26日の深夜、荒巻中央にある店舗兼住宅の敷地内で、持ってきたごみ袋に火を付けて店の前に置き、エアコンの室外機の一部などを焼失させた疑いがもたれています。調べに対し小林容疑者は「ムシャクシャした気分をすっきりさせるためにやった」と容疑を認めているということです。青葉区の荒巻地区では、おととし7月からの1年間で、11件の不審火が相次いで発生しています。小林容疑者は、青葉区荒巻神明町の解体工事現場で、材木などに火をつけたとして、先月、逮捕・起訴されています。警察によりますと小林容疑者は立件された以外の不審火、数件についても、放火を認める供述をしているということで警察が、容疑の裏づけを急いでいます。
「復興空弁」100食限定発売へ
津波の被害を受けた名取市や岩沼市の農家や漁業者が地元の食材を使って開発した弁当が仙台空港で販売されることになり、21日、発表会が開かれました。この弁当は、名取市や岩沼市の被災した農家や漁業者が一体となって復興に向けた一歩を踏み出そうと、企画されたものです。「小玉貝の浜ちらし」と名づけられ、国内外からの支援に対する感謝の気持ちをこめて、包みには「ありがとう」の文字が書かれています。名取でとれた「コタマガイ」という一般にはあまり流通していない貝が使われているほか、岩沼産の「味噌」を使って焼いた鶏肉、名取で栽培が再開された「小松菜」などの食材が入っています。試食した人は「小玉貝を初めて食べたんですけどクセがなくあっさりしていて歯ごたえがあっておいしかったです」「彩りもとてもきれいでこれから春の時期にぴったりのお弁当だと思います」などと話しました。この「復興空弁」は、今月25日に限定100個が仙台空港で販売されるということです。