(CNN) イランの核開発疑惑に対し、軍事攻撃も辞さない姿勢を示すイスラエル。両国間に対話はなく、非難声明の応酬が続くばかりだ。この状況に疑問を抱いたイスラエル人男性がインターネットの交流サイト「フェイスブック」を通し、イランに向けて平和のメッセージを発信した。
イスラエルとイランの間では、一般市民が電話をかけようとしても通じない。政権レベルの対立のせいで、通信手段が存在しないのだ。「相手側に声を直接届けたい。こんな戦いはおかしいと、ただその言葉だけを伝えたかった」と話すのは、イスラエル中部の商業都市テルアビブに住むグラフィック・デザイナーのロニー・エドリーさんだ。
そこで思い立ったのが、フェイスブックの活用だった。同業の妻からも協力を得て、自分たちと友人らの写真上や自身のデザイン教室のページにメッセージを張り付けた。「イランの人々へ。私たちは決して皆さんの国を爆撃しません」という言葉に、ハートのマークを使って「私たちはあなたが大好き」と書き添えた。
最初に呼び掛けたのは14日。2~3時間のうちに、共感したユーザーから「いいね」数千件、「シェア」数百件という反応が集まった。