東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

マスク1週間使用 セシウムの付着 都内でほぼなし

 日常生活で一週間使ったマスクにどれだけ放射性セシウムが付着するか調べたところ、東京都内ではほとんど検出されず福島県内でも最高四・三ベクレルと比較的小さな値だったとの結果を十六日、東京大アイソトープ総合センターの桧垣正吾助教がまとめた。

 マスクメーカーなどと共同で、東京都と福島県の住民それぞれ十人が二月十九日から一週間の間に着用したマスクを調べた。

 東京では、一人のマスクから検出限界ぎりぎりの〇・六ベクレルのセシウムが検出されたが、残り九人分からは検出されなかった。福島県では八人のマスクから検出され、最大で四・三ベクレルだった。四・三ベクレルのセシウムを吸い込んだ場合の被ばく線量は〇・〇八二マイクロシーベルトで、現在の東京で一週間に受ける放射線量の百分の一以下という。

 セシウムを取り込んだスギ、ヒノキ花粉の飛散が懸念されているが、今回マスクに着いた花粉はセシウムをほとんど含まなかった。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo