春分の日の20日は、平年より気温が低い地域が多かった。関東地方では、立春から春分までの間に、気象庁が設けた条件を満たす南風が記録されなかったため、2000年以来、12年ぶりに春一番は吹かずじまいとなった。東海、近畿地方でも、今年は春一番がなかった。
気象庁によると、関東地方の春一番は、立春から春分までの期間に(1)日本海に低気圧があり(2)そこに向けて、強い南風(目安は風速8.0メートル以上)が吹き(3)前日より気温が上がるという条件を満たす必要がある。
2月1日には、東京で南南西の風、風速9.2メートルを記録したが、今年は立春が2月4日で、それより前だったため「春一番」としては認められなかった。3月上旬には気温が上がったが、風が強まらなかった。
日本付近で偏西風が南寄りを流れている影響で、北からの寒気の影響を受けやすい状況が今後もしばらく続く見込みだという。
◇
近畿地方では立春から春分までの間に気象庁が設けた条件を満たす南風が記録されず、春一番が吹かずじまいだった。
◇
東海地方では3年連続で春一番は吹かずじまいとなった。