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全日本プロレス「40th Anniversary Year 2012 プロレスLOVE in 両国 Vol.14」
第8試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]
ダーク・オズ
(AAA)
 

 
ダーク・クエルボ
(AAA)

 

16分40秒
アックスボンバー
→片エビ固め
 

[挑戦者組]
大森 隆男

征矢 学
※第60代王者組が4度目の防衛に失敗、GET WILDが第61代王者
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試合の見どころ

一糸乱れぬチームワークを誇る王者組に、足並みの揃わなさから常に空中分解寸前の危うさを漂わせるGET WILDが挑戦。とことんワイルドに突き進み、力づくでベルトをもぎ取ることができるか。

試合経過

 挑戦者組はまるでマタギのような毛皮スタイルで登場。王者組は2本のベルトを手で提げて入場する。

 先発は大森とクエルボ。タックルでのぶつかり合いからクエルボのだまし打ちにあうも、征矢との合体チョップを決めてポーズを取ると、客席からは「ワイルド」コール。クエルボが征矢にDDT、ドロップキック。場外へ落としてトペ・スイシーダを決めると、オズも大森にトルニージョ。征矢をリングへ戻してコーナーに逆さ吊りにし、合体ドロップキックを打ち込む。なおも王者組は息の合った合体攻撃を放ち、オズがきりもみ式のボディープレス、合体の鉄柱急所攻撃。

 5分経過。征矢はクエルボを強引にブレーンバスターで投げると、大森がニールキック。しかし、クエルボも急所蹴りでお返しし、オズがキック、エルボー、きりもみプレス。征矢はオズを担ぎ上げ、そのままコーナーにたたきつけてから雪崩式ブレーンバスター。さらにスタナーを繰り出すが、オズは急所攻撃で脱出する。大森と征矢はクエルボに連係ラリアット、合体パイルドライバー。さらに大森がアックスギロチンドライバー。カウント2。

 10分経過。大森がクエルボにアックスボンバーを決めるも、オズがレフェリーの足を引っ張って場外へ連れ出し、カウントを阻止。さらに場外から大森をイスで殴打する。クエルボとオズはレフェリー不在のスキにリングにイスを持ち込み、クエルボが大森に顔面踏み付け攻撃。さらにオズが征矢を脳天からイスの上へ投げつけてKOする間に、大森にも合体の急所イス攻撃。さらに組み立てたイスオブジェの上に合体式で大森の顔面を打ちつけ、さらに巨大なイスオブジェめがけて合体ブレーンバスターで背中から投げつけると、オズは征矢をもイスで殴打。ようやく息を吹き返したレフェリーがカウントを数えるが、大森はカウント2でキックアウトする。

 15分経過。王者組が大森に合体タックルから連係攻撃を放つも、カウントは征矢がカット。征矢はオズを場外へ落とし、クエルボにはデスバレーボムを放つと、大森がアックスボンバー。3カウントが入った瞬間、客席が爆発的に盛り上がった。

 2本のベルトを肩にかけた新王者組はガッチリと握手をかわすと、アックスボンバーのポーズで記念撮影に応じた。


試合後のコメント

■大森「お前とベルトが獲りたかったんだ。お前しかパートナーはいないんだ」

大森「ベルトが! 世界タッグのベルトが! 獲られた3つ(編注:実際は4つ)のうちの1つが、世界タッグのベルトがこうやって戻ってきたよ。オレらが一番乗りだ、ベルトを獲り返すのは当たり前だよ。誰が先にベルトを獲り返すかだろう! 誰だった? オレたちGET WILDだよ、一番最初にベルトを獲り返したのはよぉ。なぁアニキ!」

征矢「オレ“たち”じゃないかも知れない。大森さん! 全日本に入って三冠に挑戦しましたけれど、負けてしまった。オレも悔しかったですよ」

大森「オレが負ける前にお前がアジアタッグで負けてるだろう! ここでよぉ! そもそもはそこから始まってるんだよ!」

征矢「でもね、大森さん。GET WILDは両国から始まってるんですよ。これからが本当のスタートだ!」

大森「オレたち、今日ここでベルトを獲り返した事で、ちょっとはワイルドに近づいたのかなぁ。ちょっとはワイルドらしくなったのか? ちょっとはワイルドをかじったのか?」

征矢「それはオレたちが決める事じゃあないでしょう。見てるみんなが決める事だろう」

大森「もっともだ」

征矢「あなたはもう十分にワイルドですよ」

大森「もっともだ。ワイルドの道っていうのはそんなに険しくてまだまだ遠いのか。ベルトを獲ったくらいじゃまだワイルドをつかんでいないのか」

征矢「当たり前でしょう。ワイルドの道っていうのは永遠に! 永遠に続いていくんですよ」

大森「気が遠くなるな」

征矢「オレたちは死ぬまで! ワイルドを極めなければいけないんだ。それがワイルドを名乗ったヤツの掟だぁ!」

大森「軽々しくワイルドなんて口にするもんじゃねぇ。とんでもねぇ険しい道のりがあるんだよ」

征矢「大森さん、今日はあなたが全日本に入団してくれたからこそ、そしてオレが大森さんとタッグを組んだから、今日こうしてベルトを獲れたんですよ。オレはそう思っています。今日のあんたがMVPだ。(大森を指差しながら)今日のあんたはワイルドだよ」

大森「人を指差すな。人を指差す時はオレはいつもなんて言ってるんだ。手を添えろと言ってるだろう」

征矢「でもね、大森さん。オレたちまだまだワイルド不足ですよ」

大森「まだまだ足りないな。今日の相手チーム、メキシコ組に相当てこずった。オレたちのワイルドが十分に満たされていたなら、あのままガッチリ獲れたはずだ。でもあそこで救出に入ってくれた。十分にワイルドを感じたぜ」

征矢「この首が折れても、大森さんと……大森さんとベルトが獲りたかったんですよ!」

大森「オレも同じ気持ちだ。お前とベルトが獲りたかったんだ。お前しかパートナーはいないんだ」

征矢「これからもお願いしますよ!」

大森「こちらこそ。ガッチリ行こうぜ」

征矢「ワイルドに……行こうぜ!」

大森「ワイルドに行くぜ!」


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