❐概要
「アホ毛 アホゲ あほげ」
とは、髪の毛の一部が頭上に逆立ち、アンテナ状態になっているもの。「アニメ」 や 「マンガ」 の 「キャラ」 などでは、髪型の「アクセント」のひとつとして、髪の毛の一部が跳ね上がっている表現は昔からある。
1本だけのものは 「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪アンテナから「アンテナ」とされ、2本だと昆虫のそれから 「触角」 などと呼ばれる。 広義では 「ハネ毛」 となるが、ごく一部だけがまとまってピーンと逆立っているのが特徴である。
ただし、はっきりとアンテナ状で鋭利なもの、現実の世界ではありえないような極端なものが続々と登場するようになったのは比較的近年のことであり、とりわけ美少女キャラクター関係で登場して、ハッキリと認識されるようになったのは 1990年代初めあたり頃だとされる。
❐元々は美容師のスラング
当時は、「アンテナ」や「触角」 と呼ばれるケースが多くその後、「アホ毛」 という表現が登場した。この 「アホ毛」は、元々は理容師、美容師などのヘアスタイル関連の人たちが使っていたスラングで、枝毛、もしくは枝毛がピンピンとヘアスタイルから飛び出ている状態を指す言葉だった。
美容師の間では、「アホ毛」 という表現はかなり昔からあるようで、雑多な人が集う 同人 などの世界でも、「触角」や「アンテナ」 を表す言葉として、多少なりとも使われていたそうだ。
それがある種の代名詞、ポピュラーな名詞、さらには 萌え要素 にまでなったのは、いくつかの美少女ゲームのキャラクターで、この種のアクセントを髪型に持つキャラが出現し、「触角・アンテナブーム」 とも云えるような流行が1990年代中頃にあり、現在に至るまでの文化を築いたのだろう。
❐ ただの付加価値じゃない「アホ毛」
「アホ毛」の認識度や知名度の上昇に伴い、重大な意味を持ったり、アホ毛そのものがキャラクター性を帯びたりすることもある。「ぱにぽに」のヒロインの一人「片桐姫子」の「アホ毛」は、取り外し可能であったり、精神波や電波や虫の知らせを受信や、アホ毛そのものに人格が存在したり、寄生虫のごとく姫子を乗っ取ろうとしたりすることもある。
また、「Fate/hollow ataraxia」では、ヒロイン「セイバー」の「アホ毛」を他者に触れられると、別人格である「セイバー・オルタ」が現れ、人格と服装が瞬時に変貌する。
さらに「トップをねらえ2!」では、主人公「ノノ」がアホ毛を用いて数億体ものバスター軍団を指揮するなど、大掛かりなギミックが登場しているなど属性のひとつだけでなくキャラの能力を引き出す要素となっていたりすることもある。
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