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統一教会:元信者への賠償3.9億円に増額 福岡高裁

 世界基督教統一神霊協会(統一教会)に多額の献金を強要されたとして、福岡県に住む50代の元信者女性が、教会側に約5億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、福岡高裁は16日、教会側に約8150万円を支払うよう命じた1審・福岡地裁判決を変更。賠償額を約3億9000万円に増額する判決を言い渡した。木村元昭裁判長は「不安を助長した勧誘行為で女性は自由意思を阻害されて献金した」と述べた。

 判決によると、女性は99~05年、約4億4000万円を献金などで統一教会側に支払い、06年に脱会した。

 木村裁判長は、1審が賠償を命じた04年の献金などに加え、00年の3億円の献金についても、女性の養母が心臓手術を受ける前後で、献金すれば養母の命が助けられると思わせるなどして、不安に乗じたと指摘した。

 統一教会は「信者の信仰に基づく献金との主張が認められず、誠に遺憾。判決を検討し対応を決める」とコメントした。【岸達也】

毎日新聞 2012年3月16日 20時28分

 

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