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ひょっとしたら改定するかもしれません………。
第6話:そして、原作に入ったと言う話。
やって来ました麻帆良学園都市。
まずは学園長に挨拶する為、学園長室に向かうべきなのですが。
何でも向こうから迎えが来るそうです。

と言う訳で、予め向こうから指定された待ち合わせ場所で待機中です。
時計を見ると30分ほど時間に余裕が。
慣れない場所なので、早め早めに動いた結果がこれです。
最低でも5分前集合は基本ですよね、と言う事で。

時間を持て余してるので、辺りを観察する事に。
なんと言うか、西洋の町並みをイメージして建築された学園都市のようで。
もう100年もすれば、風格漂う建築物群として観光客も来そうです。
交通機関として路面電車も走ってて、何と言うか日本とは思えない情緒があります。

そうこうしてると、始業ベルまで後30分とか言う放送が。
それと前後してスタンピードの如く走り抜ける生徒達!
徒歩からバイクから路面電車にしがみつく様にしてる奴から、朝食を売ってる奴まで。
バイタリティ溢れすぎです、はっきり言って。

………しかし、遅いなぁ。
いきなり今日から授業と言う事も無いだろうし、のんびりしてますが。
よく考えたら、俺は向こうから来る人間を知らない。
特徴くらいは聞いておくんだったなぁと思いながら旅の途中買った本の続きを読む事に。
向こうは知ってるだろうし、ここで俺が慌ててすれ違ってもしょうがないし。

本も読み終わり、時計を見ると後15分で始業チャイムがなる時間のようで。
既に待ち合わせの時刻は過ぎています。
どうなってるんだ?あれか、自力で探す所から試練と言うのか?
とか思っていると、声をかけられました。

そこには制服をきた女の子が二人。
1人は黒髪で、お淑やかそうなイメージの子。
もう1人は、鈴の髪飾りをつけたツインテールの子。こっちは活発そうなイメージ。
二人並んで月と太陽、みたいな感じである。

ネギ・スプリングフィールドさんですか?、と拙い英語で聞かれたので
そうです、と英語で答えておきました。
すると、何か二人できゃいきゃいやってます。

やっぱりそうやったやんか、でも幾らなんでも違いすぎでしょこれ、とか。
ウチ英語喋れへんよどないしょ、私だって喋れないわよ、とか。

………やっぱり日本語で喋るか。
と言う訳で、日本語が大丈夫な旨を伝えるとほっとしてました。

どうやら彼女達が迎えのようです。確認するとその通りとのこと。
二人も授業があるだろうし、少し早足で学園長室に案内してもらう事に。
その道すがら、遅れた理由を聞いておきました。
と言うより、向こうから喋ってきました。

そもそもはカグラザカさん(ツインテールの方)が寝坊したのが原因だそうなのですが、
待ち合わせ場所に来ても、それらしい人間は一人もいない。
探し回ってもそれらしい影も形も見当たらないし、このままだと授業に間に合わなくなるので
呼び出しでもかけて貰おうか、と言った所で俺を見つけたそうで。

一体どんな姿格好をしてると言われたんですか、と聞いたらコノエさん(黒髪の方)が
写真を預かってきたんやけど、と渡してくれました。

………はい、メルディアナでの俺の身分証明写真。つまり、9歳児の写真ですね。
そりゃわからんわ。

で、明らかに子供と大人の差はあれど同じような髪型だし、どことなく雰囲気似ているし
始業時間も迫っているし、と意を決して声をかけて見ることにしたようです。

もしかして自分の弟の写真を間違えて渡したんじゃないんでしょうか、と言っておきました。
納得してくれたので良しとします。

そうこうしてると、高畑さんに遭遇。
あんたここの関係者だったのか!
俺が絶句してると、向こうも絶句した様子です。
ネギ君………だよね?と確認とって来るくらいには。

いやあんた俺の姿一度見てるだろ。
と言うか、この姿にどこかおかしい所があると言うのだろうか。

今の俺は詐称薬を解除して20代前半の姿な訳で。
眼鏡をかけて、束ねた長い髪は腰の辺りまで。
一張羅の背広に身を包み、まだ寒いのでコートを着込んでます。
ちなみに鞄はいつのも異次元バッグ。

形見の杖?【王の財宝】の宝物庫の中に放り込んでますよ。
あんな目立つ物常時手に持ってたら魔法使いだって宣伝してるようなもんじゃないですか。
実はいい発動体なんですけどね、あれ。

お久しぶりです、と無難に返しておきました。
幾らなんでも遅いから迎えに来たそうです。
先に学園長の方に連絡してくるから案内宜しく、と去って行きました。

予定外の事があったかのようにやたら慌しく去って行ったのはどういった理由だろうか?
と言うか、彼女達授業はどうするんだ?

どちらか片方だけでも授業でた方がいいんじゃないかと言ったのですが、
まだSHRだから大丈夫の事。
ついでに言うと、1時間目は英語で担当は高畑さんだそうで。
あの人、教師やってたのか………。

二人に案内されつつ話を聞くと、何でも高畑さんはクラス担任でもあるそうです。
凄い二足の草鞋の履きっぷりだな、おい。
………いや、人の活動方針なんて人それぞれだろうけど。
と言う事はあれか、俺を捜索中もクラス担任だったということか。
何かあった時に頼れないかもしれないクラス担任とか本当に大丈夫なのかそれは。

予想に反して、出張は確かに多いですが親身になって話を聞いてくれるいい先生だそうです。
そんな高畑さんに、アスナさんはどうも見た感じ惚れているようです。
まぁ、人の色恋沙汰に興味はありません。

その後、高畑先生とはどういう関係なのかを聞かれました。
父親の知り合いでその繋がりで、と言っておきました。
多分嘘は言っていないはずです。後は高畑さんに任せましょう。

そして学園長室です。
ノックをして入ると、そこには特徴的な頭部を持つ老人の姿が!
なんと言うか、エイリアンみたいに頭部に奥行きがあるというか………仙人?

まぁ、別に驚くには値しません。
魔法世界には角が生えたり、獣耳尻尾だったりする亜人がいるんですし。
そういう人がいたって良いじゃない。

この老人が麻帆良学園の学園長である近衛近右衛門さんだそうです。
ん? 近衛………? コノエさんの方を見ます。
ウチのおじいちゃんなんよー、と言われました。

そうですか、全然似てませんね。
そっくりとかだったら世を儚んで自殺してもおかしくない。

取りあえずは3ヶ月の間教育実習との事です。
まぁ、妥当と言えば妥当かな。
逆にいきなり本採用と言われたほうが困る。

2-Aの担任で担当教科は英語、高畑先生は代わりに非常勤の講師と言う形になるそうです。
それを聞いたカグラザカさんが悲しみと絶望の余り落ち込んでました。
………すいません、俺のせいじゃないけど心の中で謝っておきます。

しかし、教育実習生にいきなり担任持たせていいのか?

後、学園長の方がうちのコノカを彼女にどうじゃ、とか俺に薦めてトンカチで殴られてました。
いい人だとは思いますが、流石に出会ったばっかりの女性なので………とやんわり断りました。

と言うよりは、いつ何に巻き込まれるかわからんと言うのに彼女なんか作ってられるか!
人質に取られたりしたらどうする気だ!!
作るなら同じ魔法使い関係者かなぁ。当ても何も無いけど。

それと、ダメだったら故郷へ帰らないと行けない訳だが覚悟はあるか、と聞かれました。
なきゃここへ来てません。
逆に、それは教育実習の3ヶ月間で結果を出せなかった場合ですか? と尋ねました。
笑って誤魔化さないで下さい。

そもそも何を持って『ダメだった』と言うのか。
3ヶ月で修行失敗、と言うのもそれはそれで情けない話ではあるのだが。

まぁ、別に失敗なら失敗でいいか、と思ってる俺がいる。
ネカネさんとかお祖父ちゃんとかには申し訳ないけど。
そうなったらそうなったでどっかに引篭もって隠遁生活でも送るか、みたいな。
………別荘に入り浸る訳にもなぁ。
老化停止の手段でも考えるか? そうか、だからあいつ真祖になったのか!?

で、もう1時間目が始まってるとの事なので、早速今日から始めて貰おうかと言われて、
指導教員としてシズナ先生、と言う方を紹介されました。

顔を埋めたくなるほど大変巨乳の美人です、シズナさん。
大人の包容力があります。勿論胸がでかいという意味では無いぞ。

………ってちょっと待て。
百歩譲って実習生を行き成り授業に投入するのはよしとしよう。そんな事もあるらしいし。

しかし、授業の引継ぎとかは? 
もうすぐ2年も終わりの時期だから、授業範囲なんて知れてるだろうけどさ!
そもそも高畑先生授業しに行ったんじゃないの?

聞いてみると出張だそうです。
お前も待てよ高畑さんっ!
せめて、どこから授業するのかだけでも説明していけよっ!
まぁ、だから慌しかったんだなあ………と納得。

取りあえず、カグラザカさんとコノエさんを先に行かせて後から追いかけることに。
契約書とか色々やらないと行けない事は多いですが、その話は後にする事に。
これ以上生徒たちを待たせておくわけにもいかないし、下手したら他所のクラスに迷惑が。

「時間も時間ですし、今日は授業しなくてもいいですかねぇ?」
「いいんじゃないでしょうか、自己紹介で終わらせても問題ないと思いますよ。」

などとシズナ先生と話しながら教室へ。
途中で名簿を受け取って目を通す。

そうそう、自分の担当クラスと言うか勤務先ですが。
麻帆良学園本校女子中等部です。
つまり、一言で言えば女の園です。
ごきげんようからタイが曲がっていてよ、見たいな場所………では無いと思いますが。
しかし、クラスの数だけで24クラスあるとかどんだけでかいんだよ!

で、名簿に一通り目を通す。
………ん? Evangeline. A. K. McDowell?
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルっ!『闇の福音』じゃねーかっ!!
お前こんな所で何中学生やってんだよ!? ちゃんと引き篭もってろこの野郎。

少し顔が引きつった俺を見て、どうかしましたか?とシズナ先生が声をかけてくる。
ちょっと知り合いに似た顔が、他人の空似でしたけど。と返しておいた。

高畑さんが「困ったときに相談しなさい」とか書いてるけどできるかっ!
何を代償に要求されるかわかったもんじゃない………いや、要求されるのは血か。

どっちにしろ、後で話しないとまずいな………勿論高畑さんとですよ?

そんな事を考えながら扉を開けると、上から何かが落ちてきたのをほぼ無意識に掴み取る。
そのまま、ロープやなんだを何事も無いかのように無造作に踏み越えて教卓まで。

この程度素人トラップなら、解除するまでも無いわ。
あ、シズナ先生。後ろのドアから入りなおした方がいいです。

おぉー、と歓声の上がる教室。
ふと見ると、エヴァンジェリンが一瞬動揺して腰を浮かしかけた?何故に?

「急な話で恐縮ですが今日からこの学校で英語を教えることになりました
ネギ・スプリングフィールドです。3学期の間だけですがここの担任も兼ねさせて貰います。
教育実習の身の為、未熟な所もありますが宜しくお願いします。」

と挨拶と共に一礼。勿論英語で。
………あー、やっぱ動揺してるか。
しょうがない、日本語に切り替えて改めて挨拶しよう。

クラスの半分以上がほっとした空気を出したぞ。
割と分かりやすい発音で喋ったんだが、大丈夫かこのクラス。
………いや、俺が相当な無茶振りをしただけか。

時間的に今から授業しても中途半端な時間になりそうなのでこの時間は質問タイムです、
と言うと歓声が上がる。

………ただし質問は英語でのみ受け付けます、と言うと静まり返った。
そんないきなり通夜会場みたいな事にならないで、お願いだから。
勿論冗談です、ただし他のクラスは授業中ですから静かに質問してくださいねと言って置く。

ついでに、トラップを仕掛けた犯人3名を椅子の上で正座させておきました。
今からバケツに砂を詰めに行く時間も惜しいですからねー、と言ったら
砂っ!?と驚かれました。
ノリいいな、このクラス。

で、改めて質問タイム。

「歳はいくつですか?」23歳です。
「どこから来たんですか?」ウェールズの山奥からです。
「ウェールズってどこ?」イギリスです。詳しい場所は地図帳で確認してくださいね。
「今どこに住んでるんですか?」まだ決まってません、今日来日したもんで。
「椅子の上で正座は厳しいですー」それは質問じゃないですよね、次。
「彼女いますか?」残念ながら。作ってる暇もありませんでした。
「このクラスで彼女にするなら誰ですか?」今日出会ったばかりですが、皆さん魅力的ですよ。

きゃー、と歓声を上げられました。
はいはい、静かに静かに。

そんな感じで授業時間は無事終了しました。
シズナ先生によると今日の授業はこれだけだそうです。

一先ず職員室へ案内してもらう事に。
前後する事になるけど他の先生方にも挨拶しないと………
勿論お土産もバッチリです。
イギリスと言えば紅茶だろう、と言う事で詰め合わせセットを用意してみました。
お茶請けにクッキーの詰め合わせも。

職員室の挨拶回り-と言ってもいない先生もいましたが-が終わると改めて学園長室へ。
荷物もここに置かせてもらってました。
まぁ、人の荷物を勝手に開ける真似とかしないだろうし。
したらその程度の人物と言う事でこちらも態度を考えさせてもらうだけです。

一先ず契約書を取り交わす事に。
ざっと………もとい、ちゃんと見たところ本当に教師としての契約書です、これ。
特に魔法的な何かが働いている訳でもないし。

教育実習期間と言う事で本来はお給料とかは出ないんですが、特別に出すとの事。
教師としては安い給料ですが、実習中にもらえるなら贅沢は言えません。
まぁ、3ヶ月どころか一生遊べるだけの金はあるんですけどね………出しませんよ?

家に関してですが、申し訳ないがホテルの一室を用意したので
しばらくはそこで寝泊りして欲しいとのこと。教員住宅は一杯だそうです。
微妙に何故か悔しそうな感じ?………何が悔しいんだ、一体。

一通り仕事の話が終わった後で、単刀直入に学園長から切り出されました。
何で年齢詐称薬飲んだの?って。
………いや、9歳で教師とかありえないでしょう、常識的に。
そう言ったら少し黙ってから納得しました。大丈夫なのか学園長。
まぁ、詐称薬なんて飲んでませんが黙っておきます………と言うか気づけよ。
あえて泳がされてるのか、それとも。

こちらからも、事前調査の段階で魔法先生と言うのがいる事を確認してるんですが、
俺はそっちの方はいいんですか?と尋ねてみました。
当面は教師としての本分をまっとうして欲しい、との事です。

まぁ、予想通りと言えば予想通りだな、うん。
幾ら冒険者としてぶいぶい言わせてた時期があったとしても、それとこれは別か。
高畑さんの報告書はこっちにも上がってるはずだし、その辺を知らないと言う事は無いだろう。

その時は改めて契約書の更新をお願いしますね、と言ってから帰りのSHRの為2-Aへ。
職員室へ先に寄って連絡事項とか無いか確認しないと………

SHRが終わったら、高畑さんがやって来ました。
授業どうだった、と聞かれたので今日は自己紹介と質問タイムに留めた旨を告げておきました。
さすがにあの時間で授業するのはしんどいのと、引継ぎなしで授業とか勘弁してください。

引継ぎとか聞きたい事とか色々あったんですが、出張の報告があるそうで。
後で話は聞くよ、と言って去って行きました。
行きしなに神楽坂さんに声を掛けながら。
………何だかんだで高畑さんも神楽坂を好きなのか?年齢差大きいぞ?

そうなってくると時間がぽっかり空いてしまったわけで。
実習生が放課後に職員室で出来る事もそんなにありません。
ホテルの方へ行ってらしたらどうですか?荷物の整理もあるでしょうし、とシズナ先生に
勧められたのでそうさせてもらう事にしました。
本格的に教師として歩くのは明日からと言う事にしましょう。

という訳で、地図を片手にホテルへ戻りすがら辺りの散策です。
時折生徒から挨拶をされるので挨拶を返したり、飛んできたボールを投げ返したり。

そうこうしてると、少し離れた所にうちの生徒が。
えーと、宮崎のどかさんだっけか。………あー、あんなにたくさん本持って。
よろよろしていて危なっかしいです。
傍から見ていても怖いので、ちょっと手伝いに………落ちたっ!?

次の瞬間、鞄も地図も放り出して【瞬動術】を使用、無事キャッチ!
ただしお姫様抱っこと呼ばれるスタイルで。

あ、危ねぇ………あの高さは流石に落ちたら大変な事になる所だった。
しかし、日常生活でこんな事するとは思わなかったぜ。

大丈夫ですか?と抱えたまま宮崎さんに声をかけるとふと人の気配。
神楽坂さんが、何か信じられないものを見たような眼でこっちを見ています。

あー、ひょっとしてさっきの全部見てた?とにこやかに聞くと首を縦に振りました。
ちょっと拳法を齧って、縮地とかそういう類だよ。聞いたことあるでしょ?
と言いながら、顔を真っ赤にしてあうあう言ってる宮崎さんを下ろします。
見たところ怪我も無くてよかったです。

その後、神楽坂さんにも手伝わせて散らばった本を拾いつつ
今度からは誰か他の人と荷物を分担するように、もしくは道や階段の端っこの方
とかを歩かないように、と宮崎さんに注意しておきました。

今日は偶々俺がいたからいいものの、下手したら死んでるぞあれ………。

ついでなので、そのまま本を図書室へ運ぶのを手伝います。
と言っても自分は鞄があるのでそれほど運びませんでしたが。
代わりに神楽坂さん大活躍、とだけは言っておきます。

その道すがら、神楽坂さんが先生は拳法嗜むんですか?とか聞いてきたので
まぁ、護身術レベルだけどね、と言っておきました。
嘘はついてません。
あんまり自慢できる事でも無いから黙っててくれると嬉しいな、とは言っておきました。

そこから話が派生して、何でもクラスメイトの古さんは凄い強い格闘家だそうです。
何でも中国拳法やってるとか………そういや、そんな事名簿に書いてたな。
手合わせを願う、とか言わないでくれよ頼むから。

無事本の移送も完了したので、自分もホテルに行く事に………と思ったら
二人から是非教室に来て欲しい、と言われました。
何だ?と思いつつ教室のドアを開けると、クラッカーの音。

歓迎会だそうです。

シズナ先生に高畑さんまでいます。
真ん中の席を用意されて、乾杯して本格的に歓迎会と言う事に。

なんと言うかお祭り好きが多いなぁ、このクラス。
いや、最近の女子中学生と言うのはこんなものなのか?

生徒たちと雑談したり、和泉さんから日本語上手いですねと言われたり、
超さんから肉まん(これが凄い美味い。口からビームが出るかと思った)を
貰ったりしてたら、宮崎さんがさっきのお礼ですと図書券をくれました。

いや、本屋がもうアタックって。
………そうか、宮崎さんの渾名は本屋なのか。何となく納得は出来る。

そこからさっきのお礼、って何のお礼?と言うことになって階段から落ちた彼女を
俺が助けた、それもお姫様抱っこでという話になったらまた歓声が。
ただ神楽坂さん、俺が凄い速さで移動して助けたとか言わないで。
何か眼を輝かせてたりする人たちの雰囲気がしますよ?

そんなこんなしてると高畑さんの方から一日お疲れ様、と声をかけられました。
まぁ、今日の授業は1時間目だけの上に後は契約書とかの細かい部分だけだったんですが。
明日以降の授業の引継ぎとか諸々あるんで時間を貰う事に。

そのうちいい時間になってきたんで片づけをして解散、と言うことになりました。
で、こっちは職員室で引継ぎです。

まぁ、案の定2年ももうすぐ終わりだし範囲も知れてますんで時間はかかりませんでした。
割と余裕のあるスケジュールが組めそうなので、高畑さんには感謝です。

元気なクラスメイト達だろう? いや元気すぎるでしょう、別に構いませんけど。
とそんなやりとりをして聞かなきゃならん事を思い出した。
そっと認識阻害を張り巡らせ、何気ない会話に偽装しつつ疑問をぶつける事に。

何故『闇の福音』がこんな所にいるのか、と言う。
さっきの歓迎会でも隅の方で絡繰さんと一緒にいたが。

彼女は悪い奴じゃないよ、とは高畑さんの台詞。
いやめっちゃ(元)賞金首なんですけど、と突っ込みたかったがどうも古い知り合いらしい。
流石にその台詞は失礼だな、と思いとどまりつつなんでこんな所にいるのかを聞いてみる。
詳しくは本人に聞いてみると良いよ。僕が話していい話でも無いしね、と言われました。

………嫌な予感しかしません、絶対に聞かないからな!!
と言うか、態々俺が聞く必要も無い。
きっと人間になりたいんだろう………うん、と1人納得する事に。

その後は職員室に残ってる人に挨拶しつつ、ホテルに帰る事にしました。
と言うか、まだ荷物置いてすらいないんだよな………。

無事ホテルに到着。
そこそこの部屋です。流石に最高級のスイートルームとまでは行きませんけどね。
着替えとか日用品とか、授業に使う教材を出しつつルームサービスで飯を頼む事に。

特に食べられない物はありません。贅沢を言ってると死ぬからな!
あ、好物は肉です。特に牛。焼肉うめぇ。

飯食って荷解き終えて、風呂入ってから部屋に宝石を触媒とした結界を構築する事に。
何も無いとは思いたいが、何かあってからでは遅いわけで。

最悪、真祖の吸血鬼が従者と共に殴りこみに来る事を想定する必要がある。
………まぁ、高畑さんがああいう以上はんなことないだろうけどさぁ。

俺のアレンジが加わった結界は、既に結界と外界の区別が外部から不可能なレベルに
完成されています。
どこかで聞きましたが、結界が張られてると気づかれる事は2流の結界だそうで。

そういう意味ではこの麻帆良を包む結界は立派な物かと思います。
きっちりと結界を確認した訳ではないんですが。
暇な時にちょっと調べてみるのもいいかもしれません。

そんな感じで時間も時間なので簡易な奴を仕掛けておいて今日の所は寝る事にしました。
明日も無事に過ごせますように………。
迎えに行ったはずの木乃香が姿も名前も知らない、
と言う事は無いだろうと言うことで。

後、タカミチがいたのは魔法行使を感知したからか………?>パンツ消えた時

それから、歓迎会は生徒全員参加と言うことにしています。
ちうもその辺は空気読むだろう、きっと。


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