本誌記者の目の前に、3冊のノートがある。ノートの持ち主は、福島第一原発の爆発事故に中心となって立ち向かった人物である。
海江田万里・元経済産業相(63)。彼は事故直後から、原発を管轄する担当大臣として、誰が、どこで、何を語り、事態がどう推移したかについて克明に記録してきた。その海江田氏が本誌に口を開いた。
「このノートは、事故直後から私が経済産業相を辞任するまでの176日間の、原発との闘いの記録であり、私が実際に目の当たりにした真実の記録です。
今年に入って、原子力災害対策本部など政府の震災関連組織で議事録が作成されなかったことが明らかになり、政府の情報管理の杜撰さが厳しく批判されています。しかし、私はそこに参加していました。私のノートを、事故から1年が経過する今、世に出そうと思います。
事故直後は走り書きですが、東京電力の本店に統合対策本部が設置され、そこに常駐するようになってからは克明なメモを残しています。このメモの中には、公になっていない場面で誰がどんな発言をしたのかを記してあります。
私に今できること、それは、人々の記憶から震災の時、何があったのかが抜け落ちていく中、〝生〟の記録を後世に残すことです。この記録は、還暦を過ぎた私が見届けることのできない、30年後、40年後に必ず意味を持つはずです」
- あなたの隣にもいる「貧困女子のビンボー生活」 (2012.03.18)
- お父さん必読 女房に訴えられる時代が来た! 我が家のコンプライアンス入門 (2012.03.17)
- 合理性を超えた戦略を成功させるのは志と信念である マントラを掲げよ 第1回 波頭亮「成功する人のエクセレント・マインド ジョブズはなぜ成功したのか」 (2012.03.17)
- 中電も「使わない」と明言〝欠陥風車(GE社製)〟が引き起こす病 (2012.03.17)
- 一っ風呂浴びに帰宅していた班目春樹・原子力安全委員長と突然の東京電力爆破予告/ スクープ公開! 『海江田ノート』原発事故との闘い (2012.03.16)
- 錯乱する総理大臣 病院で一度見てもらいましょう (2011.06.07)
- 人類史上、初めての体験 溶け出した福島第一原発「第3の恐怖」 (2011.04.11)
- 隠されていた決定的ミス 東電はベントの方法を間違った! (2011.06.03)
- これが真実だ!「止まらない!福島第一原発建屋内の汚染水地獄」 (2011.05.20)
- 福島第一原発の現場はもはや限界に近い (2011.04.20)
-
-
World Biz News欧州人のプライドを乗せ王者「エアバス」は今日も飛ぶ (2012.03.18)
-
-
-
ドクターZは知っている「天下り規制」今度こそ動き出す!? (2012.03.18)