山中「考えすぎ」実戦で課題見えた…ＷＢＣ世界バンタム級戦

１２回のスパーリングをこなしたＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介

　◆報知新聞社後援　ワールドプレミアムボクシング　世界タイトルマッチ　▽ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ　王者・山中慎介―元３団体統一世界Ｓフライ級王者・ビック・ダルチニャン（４月６日・東京国際フォーラム）　ＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介が、本番並みの実戦で課題を浮き彫りにした。挑戦者ビック・ダルチニャンとの初防衛戦に向け１７日、東京・神楽坂の帝拳ジムで世界戦と同じ１２回のスパーリングを敢行。防御の仕方に頭を悩ませた。

　リズムに乗れない。同門の元ＷＢＡ世界スーパーバンタム級王者・下田昭文（２７）ら３選手と手を合わせ、ロープを背にすると何回も被弾した。次第に足さばきは鈍り、攻撃面も武器の左ストレートが影を潜めた。

　挑戦者が得意とする不意打ちへの対策が必要で、山中は「周りから『頭が少し前にある』と指摘される。考えすぎて足まで動かなかった」と悔しそう。だが、今は疲労のピークで、「これからは疲れを抜く時で体も動くはず。あまり心配してません」と大一番へ前向きだった。

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