8日から静岡県河津町の今井荘で行われた第61期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の第5局は9日午後4時8分、109手で挑戦者の佐藤康光九段(42)が久保利明王将(36)に勝ち、4勝1敗で10期ぶり2期目の返り咲きを果たした。残り時間は佐藤20分、久保2時間23分。(6面に「ひと」、社会面に関連記事)
佐藤は初戦から3連勝の後、第4局を落としたものの好調を維持し、久保の得意戦法に対する意欲的な指し回しでタイトル奪取に成功した。09年3月に棋王を失って以来、約3年ぶりの無冠返上となった。久保は王将3連覇を目指したが果たせなかった。【山村英樹】
毎日新聞 2012年3月10日 東京朝刊