◇Tポイントレディス<第2日>
第2日、通算5アンダーで2位の笠りつ子=鹿児島高牧CC
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▽17日、鹿児島県・鹿児島高牧CC(6350ヤード、パー72)▽曇り、気温18・4度、風速2・2メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ4人)▽観衆3636人
前日8位の笠(りゅう)りつ子(24)=京セラミタ、写真=が5バーディー、2ボギーの69で回り、首位と1打差の通算5アンダー、2位につけた。昨年8月のツアー初Vに続くプロ2勝目へ、新シーズン開幕早々のチャンス到来だ。首位は6アンダーでジャン・ウンビ(韓国)。13歳のアマチュア・勝みなみ(鹿児島市立長田中1年)は予選落ちした。
一番見られたくない人の前で、やってしまった。首位に1打差と迫って迎えた15番。第2打をピンそば50センチにピタリとつけ、誰もが笠のバーディー奪取&首位タイ浮上を信じた。だが、そのショートパットをまさかのミス。カップの右に外れた。
「打ち方が悪かった。体が流れちゃったんでしょうね。気持ちも体も、ボールより先にカップに行っちゃった」。グリーンサイドには、故郷熊本の先輩で、テレビ中継でラウンドリポーターを務める古閑美保さんの姿があった。「1月は古閑先輩と合宿させてもらった。やっぱり今年もどこかであの背中を見ながら(オフ練習を)やりたかった。初めてパッティングのことを言われたんです、『インサイドに引きすぎてる』って」
顔を見るたびに思い出すというアドバイス。笠は「まったくそれが生かせなかった」と申し訳なさそうに苦笑いを浮かべた。
それでも、自分へのいら立ちを抑え、残り4ホールをパープレー。1打差2位から最終組を回る最終日に、汚名返上と逆転Vを誓う。
「今年の目標は年間3勝。それも古閑先輩に『するよね〜』って言われたからですけど(笑)。まあマイペースでいきます。チャンスは逃さずにね」。実力の証明ともいわれる2勝目を、古閑さんの見守る今大会で達成してみせる。
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