◇RRドネリー・ファウンダーズ・カップ<第2日>
▽16日、米アリゾナ州フェニックス、ワイルドファイアGC(6613ヤード、パー72)▽晴れ、気温26度、弱風▽賞金総額150万ドル、優勝22万5000ドル▽132選手
【フェニックス(米アリゾナ州)テッド・ムース】“ダブル宮里”が今季初優勝へ急浮上した。首位と3打差の9位から出た宮里藍(26)=サントリー=が5バーディー、1ボギーの68で回れば、21位から出た宮里美香(22)=NTTぷらら=もノーボギーの67をマーク。ともに通算8アンダーまで伸ばし、首位と1打差の2位に浮上した。首位は通算9アンダーの曽雅〓(台湾)。世界ランク1位の強敵を、2人の宮里が追い詰める。
2人の宮里が一気に躍進した。米ツアー7年目、すでに7勝を挙げている藍が「満足のスコア」という68をマークすれば、米初優勝を狙う美香もノーボギーの67で「いい集中力だった。リズムが良かった」と納得顔。沖縄生まれの26歳と22歳が、猛チャージで優勝戦線に肩を並べた。
ともに持ち味の小技がキレた。2、15番で4メートル、16番で8メートルを沈めるなどパットがさえた藍。一方の美香も2、3番と1メートル前後にピタリと寄せて難なくスコアを伸ばした。ドライバーの飛距離はどちらも230ヤード前後。同組の選手に50ヤードほど置いていかれる場面もあったが、美香は「先に第2打をピンにつけてバーディー。そういう戦い方ができている」と胸を張る。
首位は平均飛距離で270ヤードを超え、世界ランク1位に君臨する曽雅〓。美香にとってはジュニア時代からしのぎを削ってきた最大のライバル。藍にとってもホンダLPGAタイランドで今季初Vを阻まれた相手だが、「今週は美香もいるので。お互い刺激して、いい週末を迎えたい」とリラックス。3日目は藍と美香が同組でラウンド。かたや通算8勝目へ、かたや初優勝へ、“共闘”態勢で女王の背中を追いかける。
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