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政治
【東日本大震災】医薬品輸送、女性医師が米軍を動かした
輸送機は岩手県の花巻空港に無事降り立った。しかし、次に向かった仙台空港は闇に包まれ着陸できない。管制塔とのやりとりが緊迫感を増す中、誘導の明かりがともった。自衛隊だった。自衛隊は降ろされた医薬品を被災地に陸送する任務も引き受けた。
数日後、有井の姿は宮城県気仙沼市の被災地にあった。そこには医薬品だけでなく、食料や水、トイレが足りず、プライバシーが確保できていない避難所が広がっていた。
当時を振り返って、有井はこう語る。「災害医療では、医療や薬だけでなく、公衆衛生を含めて現地ニーズを迅速に把握し、対応できる協力体制が必要。知識とトレーニング、そして行政との連携が重要です」(敬称略)
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【プロフィル】有井麻矢
ありい・まや ハーバード大救急科医師。専門は国際救急。慶応大医学部卒業後、慶応大病院、エール大病院などに勤務。神奈川県出身。
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