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国際
【海外事件簿】「八百長天国」韓国プロスポーツの裏 野球、サッカー、バレー…中国・台湾から手口“輸出”
そして、違法サイトでは「正確なソース(八百長情報)が入ってきました」「失敗した場合、アフターサービスします」といった誘い文句で参加者が募られるという。
選手がブローカーに 先輩・後輩の“絆”が温床
「『1回だけ手伝ってくれ』と先輩に再三頼まれ、拒否すれば、チーム内でいじめられると、八百長に加担した」。「先輩から『借金に追われ、暴力団から脅されている選手がいる。手伝ってくれ』と言われ、仕方なく加わった」
サッカーの八百長事件をめぐる裁判で選手らはこう陳述した。「体育会系」ならではの先輩・後輩関係、上意下達が八百長の温床になったといえる。
収監後に「特にカネを稼ぎたい考えはなかった。リーグ全般にこうした状況が広まっていると聞き、雰囲気にのまれた」と韓国メディアに伝えた元ゴールキーパーもいた。
ブローカーがひとたび選手を取り込むと、その選手が後輩や同僚選手を買収する「内部ブローカー」になり、芋づる式に加担者が増えていった。選手が自ら八百長に関与したゲームに賭けて高額の配当を稼いだり、八百長情報を流して報酬を得たりするケースも現れた。
中国・台湾から“転戦”? 賭博業者がチーム乗っ取りも…
八百長蔓延(まんえん)の背景の一つとして韓国で指摘されているのは、中国系組織の進出だ。
中国プロサッカーでは2008~09に中国サッカー協会副会長を含め、八百長に関与した選手や関係者が次々摘発された。度々八百長事件があった台湾プロ野球でも09年に大がかりな調査が行われ、6球団が4球団に縮小された。
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