国際【海外事件簿】「八百長天国」韓国プロスポーツの裏 野球、サッカー、バレー…中国・台湾から手口“輸出”+(4/5ページ)(2012.3.17 18:00

  • [PR]

国際

  • メッセ
  • 印刷

【海外事件簿】
「八百長天国」韓国プロスポーツの裏 野球、サッカー、バレー…中国・台湾から手口“輸出”

2012.3.17 18:00 (4/5ページ)海外事件簿
八百長事件で在宅起訴された韓国プロ野球LG元投手の朴顕俊被告(共同)

八百長事件で在宅起訴された韓国プロ野球LG元投手の朴顕俊被告(共同)

 そして、違法サイトでは「正確なソース(八百長情報)が入ってきました」「失敗した場合、アフターサービスします」といった誘い文句で参加者が募られるという。

選手がブローカーに 先輩・後輩の“絆”が温床

 

 「『1回だけ手伝ってくれ』と先輩に再三頼まれ、拒否すれば、チーム内でいじめられると、八百長に加担した」。「先輩から『借金に追われ、暴力団から脅されている選手がいる。手伝ってくれ』と言われ、仕方なく加わった」

 サッカーの八百長事件をめぐる裁判で選手らはこう陳述した。「体育会系」ならではの先輩・後輩関係、上意下達が八百長の温床になったといえる。

 収監後に「特にカネを稼ぎたい考えはなかった。リーグ全般にこうした状況が広まっていると聞き、雰囲気にのまれた」と韓国メディアに伝えた元ゴールキーパーもいた。

 ブローカーがひとたび選手を取り込むと、その選手が後輩や同僚選手を買収する「内部ブローカー」になり、芋づる式に加担者が増えていった。選手が自ら八百長に関与したゲームに賭けて高額の配当を稼いだり、八百長情報を流して報酬を得たりするケースも現れた。

中国・台湾から“転戦”? 賭博業者がチーム乗っ取りも…

 

 八百長蔓延(まんえん)の背景の一つとして韓国で指摘されているのは、中国系組織の進出だ。

 中国プロサッカーでは2008~09に中国サッカー協会副会長を含め、八百長に関与した選手や関係者が次々摘発された。度々八百長事件があった台湾プロ野球でも09年に大がかりな調査が行われ、6球団が4球団に縮小された。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital