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国際
【海外事件簿】「八百長天国」韓国プロスポーツの裏 野球、サッカー、バレー…中国・台湾から手口“輸出”
既に逮捕されたブローカーは「プロ野球やバスケットボールでも八百長がある」と供述。プロ野球選手の一人が「ブローカーから誘われたことがある」と申し出たが、球界関係者は「野球では八百長は不可能だ」と一様に取り合わなかった。KBO事務総長も八百長疑惑について「野球の仕組みを全く知らないからだ」とうそぶいた。
野球では、たとえ投手であっても1、2人が加担したところで勝敗を左右することはできず、「ベンチが見ればすぐにバレる」と楽観視された。
賭博サイト乱立が生んだ驚きの手口
その不可能な八百長を可能にしたのが、インターネットにはびこる違法スポーツ賭博サイトの存在だ。
韓国刑事政策研究院によると、違法賭博サイト数は1千以上、売上総額は12兆ウォン(約8300億円)前後にのぼるとみられる。韓国で合法のスポーツ振興くじ「toto」の6倍規模だ。
韓国の多くのサイトで利用する際、求められる住民登録番号の認証も必要なく、携帯電話番号と銀行口座番号さえ登録すれば誰でも参加できるという。
試合結果を予想する合法くじと違い、野球の場合、先制点やファウル、どちらの投手が先に降板するか-といった細かいプレーが賭けの対象となる。このため「初回に四球」を投げることだけで八百長が成立するのだ。
一方、バレーボールで多用されるのが、「アンダー・オーバー」と呼ばれる賭け方だ。両チームの1セットの合計得点が胴元が事前に決めた点数より、低い(アンダー)か、高い(オーバー)かを予想するもので、リベロやセンターら特定の選手が故意にトスミスなどをすることで失点を操作できる。しかも「初回に四球」同様、勝敗そのものに関係しない。
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