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国際
【海外事件簿】「八百長天国」韓国プロスポーツの裏 野球、サッカー、バレー…中国・台湾から手口“輸出”
韓国プロスポーツ界が八百長に揺れている。サッカーやバレーボールリーグに続いて「対岸の火事」とされてきたプロ野球でも現役投手らの逮捕に発展した。芸能界人脈を利用した疑いも浮上。プロバスケットボールでも八百長情報があり、韓国4大プロスポーツが「真っ黒」状態だ。背景には1兆円近いカネが動くとされる賭博サイトの乱立に加え、かつて八百長が横行した中国や台湾ブローカーによる「八百長輸出」も指摘されている。(桜井紀雄)
「初回に四球を」成功には報酬、失敗には脅迫
韓国プロ野球・LGツインズは6日、八百長に関与したとして検察当局に逮捕された金聖賢(キム・ソンヒョン、23)と取り調べを受けている朴顕俊(パク・ヒョンジュン、26)の2投手を解雇したと発表した。韓国野球委員会(KBO)は2人の選手資格を停止しており、プロ野球界から永久追放される見通しだ。
韓国の聯合ニュースや中央日報、朝鮮日報、東亜日報などの報道で判明した経緯はこうだ。
金投手は、ネクセンヒーローズ所属当時の昨年4月、高校の先輩で元大学野球選手だったブローカー(26)に「初回に四球を出してほしい」と持ちかけられた。その通りにすると、報酬として300万ウォン(約22万円)が手渡された。
5月の試合にも「四球」八百長を試みたが、打者がボールに手を出し失敗。すると「後で覚えていろ」と脅迫メールが携帯電話に送られ、「お前のせいでカネを失ったから補償しろ」と3千万ウォンを奪われたという。
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