暴走族グループ２派が乱闘、焼き打ちされた乗用車＝鎌倉市の七里ガ浜で１９７５年６月８日

　ブラックエンペラー、スペクターなど、東京・埼玉等を拠点とする暴走族の「東京連合」（十数グループ）と、ピエロなど横浜・横須賀の「神奈川レーシング連盟」（８グループ）の計６００人が未明、神奈川県鎌倉市内で乱闘。車１８台が大破、８人が重軽傷を負い多数の検挙者を出した。両者はかねて対立していたが、東京連合が鉄パイプ、ヌンチャク、こん棒などで武装して都内を出発。８日午前３時ごろ、鎌倉市七里ガ浜の国道１３４号で両者が相対。幹部同士が「お互い手を出さずすれ違おう」と話し合っているうち、双方の若手が興奮して乱闘となった。前年ごろから「武闘」を格好良いと考える若手による暴走族の抗争が激化する中での事件だった。