にじファン公国記
聖歴2012年3月15日にじファン公国史上最悪と言われる事件が起きた。後に「にじファン公国大虐殺」と呼ばれる事件である。
元々にじファン公国はナロウ王国の一部である。公国として独立を許されていたのはナロウ王国の最多人種であるイチジ族でない、ニジ族の集まった地域だったからだ。因みに、ナロウ王国には他にもノクターン自治区とムーンライト自治区が存在している。
さて、そんなにじファン公国が何故そんな愚行を行ったかだが、これは当時勢力を増していたジミン魔帝国の魔王イシハラの圧力に耐えかねての事だと言われている。
知っての通りジミン魔帝国はイチジ族至上主義、ニジ族の殺戮と排除を国是としている。そして、その圧力に耐えられなかったにじファン公国はイシハラが特に嫌う幾つかの氏族を国外追放する事で圧力を減らそうとしたのだ。
ここで勘違いしてはいけないのが公国が行ったのは「国外追放」であり「虐殺」ではない、しかし結果は「虐殺」に近くなったという事だ。
公国は対象氏族を国外追放にした。しかし、一部の者は他国――アルカディア共和国、FC2連邦等――で新たな生活を始めたが、多くは国外に出たものの体力や経済力の問題で命を落とし、また国の定めた期日までに国外に出るだけの力も無く処刑された者も多かった。
そしてここから公国は滅びの道を歩み始める。
そもそも国民を守らず、保身ばかり考える国の為に頑張ろう等と考える国民はいない。大虐殺後、対象外の氏族でも力のある者は次々に国外に逃げ、結果大虐殺も含めて国力は大幅に低下、生産力は激減し、他国の商人や旅人も滅多に訪れなくなった。
そして10年後、にじファン公国はついに崩壊し、その歴史に幕を下ろしたのだった。
この事件は今でも「目先の保身のみを考える国は滅ぶ」「国の存在意義を忘れてはいけない」等といった教訓と共に語り継がれている。
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