山口県の下関港で、金の延べ板計約8キロを靴の中敷きの下やチョッキに入れて密輸入しようとしたとして、門司税関下関税関支署は、韓国籍で住所不定の船員金斗●容疑者(58、●はへんとつくりが吉)を関税法違反(無許可輸入未遂)などの疑いで山口地検下関支部に告発し、16日発表した。金容疑者は2月に同容疑で逮捕されている。
発表などによると、金容疑者は2月4日朝、韓国籍貨物船の乗員として入港。午前9時ごろ、金の延べ板(縦10センチ、横5センチ、厚さ1センチ)8枚(約3470万円相当)を無許可で日本に持ち込もうとした疑いがある。
金容疑者は港の管理区域外に出るための手続きをしようと、自転車を下りたところ、ふらついた。税関職員が不審に思い、身体検査をしたら延べ板が見つかったと税関は説明している。金容疑者は関税法違反の疑いで山口県警に逮捕され、延べ板1枚分の罪について起訴されており、税関支署は3月16日に残りの7枚分の罪について告発した。