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【社会】

名市大調査委、教授らの論文捏造断定 

2012年3月17日 10時40分

 名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授(58)と原田直明准教授(44)らの学術論文にデータの改ざんがあると学外から指摘された問題で、名市大が設けた調査委員会は、発表された論文にデータの流用や捏造(ねつぞう)があったと断定した。大学は近く結果を公表し、2人を懲戒処分にする。

 関係者によると、2人は共同研究者。岡嶋教授は委員会の調査に「指摘は不適切」と反論。原田准教授は「仮作成した画像を誤って使った」などと訴えている。

 岡嶋教授らは、論文の不正を告発するインターネットのサイトで、1997〜2007年の論文17本に、画像の流用や改ざんの疑いがあると指摘された。大学は昨年3月に学内メンバーの調査委員会を設置し、真相解明を進めてきた。

 委員会は複数の論文について原田准教授が不正を主導したと判断。岡嶋教授の直接の関与は確認できなかった。しかし、論文は2人の共著で、責任著者は岡嶋教授となっていることから、大学側は「不正に気付かないはずがない」と結論づけた。

 岡嶋教授は、マウスを使ってインスリンに似たタンパク質の働きを研究。育毛や老化防止、認知機能の向上につながるとする研究を手がけたことで知られている。

(中日新聞)

 

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