中学生の頃の小説(未完成)を発表したいんだけど
- 1 :創る名無しに見る名無し:2010/09/26(日) 09:29:03 ID:VqNX1IF0
- おもんないのに長文だと悪いからまずは簡潔に、
当時は友達らの名前で作ってたから名前は変えます。
20XX年、空気感染型の新型IMPOが確認された。
IMPOを取り締まる自衛隊・警察VS勃起不全解放軍・IMPOREASCUE
メインは戦争じゃなくIMPOREASCUEがIMPOを助けるのがメインです。
勃起不全解放軍・IMPOREASCUEの過去編がまだきちんとできあがっていないんですが・・・
もし続きが読みたいと言ってくれるならきちんと書きたいと思います。
- 19 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:32:05 ID:vto759KJ
- http://toki.2ch.net/test/read.cgi/sepia/1092072444/77-90
まず完結編。
このあと続編と、行けたら続々編が続くの!
- 20 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:35:26 ID:vto759KJ
- 【続・小人の森に連れて来られたお姫様】
南の小屋から戻ってきたけど、たぁ〜いくつっ!ひまっ!
「鏡よ鏡。なんか面白いスクープを映してちょうだいな」
無数のたいまつが照らす広間が写った。ここはどこ?
重々しい扉が、ギィィィ…とじれったい音を立てて開いた。あ〜遅い動きは腹立つ。
埃っぽいじゅうたんに足を踏み入れてきたのは、黒づくめのマント。
持つのはほうき。なんか見たことある…どこかで見た…人の顔は覚えられないのよね。
でも顔じゃなくてほうき。あ、もしかしてもしかして。
マントがフードをあげて顔を出した。あのりんごの魔女だww
「…王様、御呼びでございましょうか」相変わらず会話おせぇ〜のw
あらら、見ない間に年くったわね!
暗闇の奥から、相当な重力に押しつぶされながら出していそうな、くそ勿体つけたダミ声が響いてきた。
「…ノ…ヴァ…」「…はっ。ここに」「…野…婆…来たか…」
暗闇に目が慣れてきた。マントの魔女の向こうには、視界に入りきらないような肉の塊が鎮座していたのだ。
声はその肉のどこかから発されていた。
- 21 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:37:55 ID:vto759KJ
- カナーリあとからわかったんだけど、あのりんごの魔女は「野婆」とゆった。
しかも隣国の“カツラ王国”にいた。
「…野婆…ひさかたぶりよのう。それでもむかしの面影が、わしにはいくらか見てとれる…」
「王様、この婆は年を取りました。もうお役にたてることは…」
なんかつまんなさそうなシーンの気がしたので、リモコンで早送りをした。
りんごの魔女「野婆」はかつらの国王と昔馴染みだったんだって。
むかしは美人で、若者が賢くなりかけたら政治をやりやすいようにちょっとおかしくして働かないヒッピーにしたり
魔法で小細工していたけど途中から人の役に立つ魔法に方向転換した。
そしてこっちの国へきて病院で細々商売していたらしい。
突然野婆が居なくなった後、カツラの王様は経営がうまくいって儲かり過ぎて
広間の横幅を占めてしまうくらい太った。なぜか思い立って、最近になって野婆をもう一回呼び寄せた。
それからしばらくたち、なにをしたかったのかがわかった。
カツラの王様は戦争を始めた。
こっちの王様は少々髪が薄かった。
しかし海を越えた向こうの国から嫁いできた王妃は、ありのままの頭を気に入っていたのだ。
ところがカツラの国の王が、自分の国で作っているかつらを勧め、断ると逆切れしたのだ。
王様は妥協して、国事用にかつらを買おうとした。そしたら値段を10倍にあげた。
ここで王様もブチ切れた。
- 22 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:40:06 ID:vto759KJ
- 街はすぐに景気が悪くなっていったわ。
しかしきっかけがチョーくだらないので、街の住人はあまり悩んでいなかった。
誇りとかも痛くもかゆくもなく、いつしか戦争そのものを忘れていったわ。
その裏の理由がわかりかけてきた。
カツラのやつらは一枚上手で、こっちの国の人がものを深く考えなくなるように、野婆を使ってこっちの国へこっそり魔法をかけていたらしい。
そのことには誰も気がつかない。ここ、森のある国の王様も王妃様も街の人たちも気がつかない。
ふつうに、でもキリキリと生活していた。
街に住むコヒ族だけが生活できなくなっていた。
ただの背が小さい人と分けられるために、いつしか森の小人達はコヒ族と呼ばれていた。
わたしはどっちでもいいんだけどね。
ニュータイプ小人の一行とお散歩していたら変な演説会を見つけた。
いつもはカップルが集まる広場の噴水の前で、まだ森に住んでいない街のコヒ族が集まってマイクに次々叫びだした。
おい、こんなにいたのかいw
「かつらの国のやり方は確かに汚い!でも私達が仕事につけなくなることはもっとおかしい!」
「仕事場では甘い気分で仕事をするんじゃねえと言われました!家へ帰れば甘い気分で仕事をやめるんじゃねえと言われました!どっちでも甘い気分は持ってません!」
「戦争中だから仕事の効率をあげるためにここをやめなさいと言われました!家に帰ったら結婚相談所に勝手に申し込まれていました!だから家出をしてきました!」
「私もです!紹介された人は全員嫌なのに、家族、親戚、友だち、お役人、みんなにお国のために決めろ!決めろ!と言われました。嫌がるのは我がままだ自己チュウだって怒られました!」
- 23 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:44:41 ID:vto759KJ
- 「外で持っていたお金を取られ、物を投げつけられて逃げようとしたら、もっと努力して、いじめたくなくなるような性格のいい人になればいいのにって裁判起こされました!親、友だちみーんなの前で、コヒ族であることをばらされました!」
「私は三回結婚したら三回とも相手がお酒を飲んで暴力ふるってきました!周りの人全員があたしが悪いと言います!」
「自分は、結婚相談所で勝手に決められた相手に働けない体にされたんです!」
「仲人には子どもを持てと言われたのに、出来ると雇い主に怒られました!怒って仕事をやめさせられてから、お城のお役人は仕事をしていないことを怒ってきました。私が知らない人たちに怒られ、いつも怒られてることがうるさいと言ってみんなが怒ります!」
「おいらは怒られるので何もしないで家にいました。そしたら何をしても腹が立つけど何もしないのも罪だと家から引きずり出されました!」
「病気の人が集まる仕事場へ行ったら、ぼくが盗みをしたことにされました!無実をきちんと証明したら、犯人の人がもっと病気が悪くなってぼくがやめさせられました!ぼくがきちんと働くと他の人の心が傷つくって言われました!」
「たった一人でオレを育てたお母さんが、オレが仕事をやめさせられたショックで倒れました!親戚からはオレが責められました!お母さんはまだ目を覚ましません!オレがお母さんを心配しながら仕事を探すとお役人に怒られ、仕事探しに遠くへ行ったら親戚に怒られます!」
「なになに!?!?こいつら面白すぎね?ww」当然ニュータイプの目は点!
あひゃひゃひゃひゃひゃ!自分の不幸ネタ!?!?
- 24 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:47:10 ID:vto759KJ
- 「戦争の庶民の反応って面白いね!」
こっけいで仕方がない!ニュータイプが笑いだした。悪魔が取り付いたみたい。
「姫!邪魔してきていいっすか!ぐっちゃぐちゃに壊してきたいっす!」
ふ〜ん。とあいまいに鼻声出すとニュータイプ達は走って行った。わたしはいいって言ってないからね〜♪
湖のほとりに小汚い小屋が建った。
「姫を笑うぞー!おー!」とシュプレヒコールを一人であげていた小男がいた。
古いコヒが新しいコヒ族と話し合っていた。シュプレヒコールがうるさくってその話し合いはさっぱり聞こえないまま。
春だから、おかしい人が出るのね。古いコヒ達が疲れて渋い顔をするのですごーい面白かった。だからその小屋は潰さないでスルーしてあげたわ。
小男は「憎かったらワラ人形に釘を打てばいいじゃないですか!」と、背丈ほどもある巨大な人形を自分で作り出した。
もう少しで人形が出来上がりそうなころ、人形の背中に『自己愛』と書いた紙が貼ってあった。
その紙でバランスを崩して、ワラ人形は小男ごと倒れ、湖の底に沈んでいった。ざまざまあ。
カツラの国に反発する人が増えたので街からはカツラが消え、帽子や着色道具の商売が繁盛してきた。試供品をもらって魔法で倍増、わたしもただで髪を変色させちゃったw
南の小屋で自慢したら、わたしに着色道具を買うお金が無いって同情されたみたい。お金をたんまりポケットに入れてもらっちゃった!また行こう!お金!お金!お金!
でもお金は取っとくの。北の小屋から魔法で引き寄せた中華風パスタおいしいな!
おいしいものは魔法で。王子様のハートはお金で取り寄せるんだ♪
わたしも演説をした。
「街のみなさーん、コヒ族は森へ来ればジコジツゲンパワーがつきます!
明るく生きがいを持って仲間と仲良く生きていけるんでーす!
仕事なんてやめさせちゃってくださーい!いらなかったら家から追い出してくださーい!
友だちも裏切ってあげていいですよおー!コヒ族は自立して生きていけまーす!だから追い出しかけてくださあーい!」
- 25 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:48:19 ID:vto759KJ
- 「コヒ族は個性的でーす!芸術的センスありありでーす!科学者にもなれまーす!
いじめられると喜びまあーす!いくら叩いても気にしない!孤立してもきにしない!
食べなくても死にません!凍らせても笑ってます!酸素が無くてもしゃべってます!
そういうところむかつきません!?あなたは幸せ?コヒ族を追い出さないあなたは幸せ?
だから追い出しかけてくださあーい!」
聞いてるかいないかなんて気にしない!
「あなたも生活苦しいんでしょ?あなたもあなたもあなたも苦しいんでしょ?
だからコヒ族いじめは悪くない!だから追い出しかけてくださあーい!」
言わずにはいられない!
「あなのそばに不幸な人はいませんか?苦しんでいる人はいませんか?
そのわけを考えたことはありませんか?コヒ族に変装した魔女がいるかもしれないと考えたことはありませんか?
それとも苦しみを取り除くやり方も面倒くさくて考えないんですか?どーでもいいんですか!?
ふつうに考えるでしょ?救われるにはどうしたらいいかなって!あなたの周りに不幸の元のコヒ族はいませんか!
追い出しかけてくださあーい!」
街の人たちを苦しみから救おうとするわたしすごいっ!わたしこそ救世主なんだから!
- 26 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:49:54 ID:vto759KJ
- 「あなたのそばにコヒがいたら、あなたに思いつく限りのやり方で傷つけてください!
あなたが裏切ったんじゃありません!コヒ族があなたを裏切るんです。そしてあなたにいつか投影します。
あなたのせいにします!コヒ族はあなたが守らなくても生きていけるんです!嫌ってあげるだけでいい、後悔はいらないんです!
気づかいもいりません!やつらはぶりっこのうそつきなんです!嫌われるのを待っています!あなたが口を開くんです!
今がその時です!だから大切なあなた自身を守るため追い出しかけてくださあーい!」
次々演説を思いつく。わたしの才能底なしっ!
ニュータイプの恥ずかしいデビューだ!壇上でDJプレイを始める。キュピキュピ♪
「今夜もやつらが待っている♪同情同情どうじょう呼びこみただの市民を狙ってる♪
食べ物クレクレ住処クレクレ安い愛クレクレ金クレクレ♪
ウザいウザいウザい自己満♪文化的なせ・い・か・つ♪」キュピキュピキュピ♪
即席ラッパーも歌いだす。生意気にDJとからみだす。あ〜恥ずかしい。わたしは笑うだけw
「たたタダ飯タダ飯イェイ!」「たたタダ飯食らいイェイ!」
「たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯」
「たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!」「フゥー!」
「今日もあたしら傷だらけ♪コヒが求めるから♪」「フゥー!」
「やつが耕すのは干からびた畑♪役に立たない畑♪そして人並みの癒し求める時♪あたしらのハートに棘が刺さる♪♪」「フゥー!」
「古いコヒが食べたいと言うたび♪」「フゥー!」「あたしらのハートに棘が刺さる♪♪」「フゥー!」
「一人前のコヒ♪そのつもりのコヒ♪」「フゥー!」「お仕事ごっこコヒ!」「フゥー!」
- 27 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:51:48 ID:vto759KJ
- 「つもりつもりつもりつもりつもり!ごっこごっこごっこごっこごっこ!」
「たたタダ飯タダ飯イェイ!」「たたタダ飯食らいイェイ!」
「たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯」
「たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!」「フゥー!」
街の人たちが目を点にして立ちどまる。
「フゥー!」を聞いてまた歩き出す。関わり合いになりたくないんだわ♪
わたしもナカーマぢゃないですよ〜w
わたしは笑うだけw
トランスミュウジっクフゥー!トランスってるのは歌い手だけwwサビどこ?
「古いコヒがだれかと心つながったとき♪古いコヒが薬手に入れて♪
古いコヒが小屋をキレーにして♪古いコヒの目が輝く日が来たら♪」「フゥー!」
「だれを犠牲にしたのあたしらのハート♪あたしの不幸はあのコヒのハッピィ♪
あのコヒの不幸はあたしたちのハッピィ♪いついついつ永遠にハッピィになれるのYO♪」「フゥー!」
「星からデムパを送りたい♪完成した絵に泥水を♪」「フゥー!」「恋人の危篤に残業を♪」「フゥー!」
「借金保証人印!」「フゥー!」「デコレーションケーキ落下!」「フゥー!」
「最高過集中輪切り!」「フゥー!」「名誉表彰ドッキリ♪」「フゥー!」「谷底針山共依存♪」「フゥー!」
「サプライズ裏切り♪」「フゥー!」「お願いだからハッピィを手放してその手から♪
食べないで寝ないで治らないで愛されないでつながらないで憎み合ってYO♪その手を汚してあたしたちのために♪」「フゥー!」
「生意気いくじなし意地ッパリ意固地♪生意気いくじなし意地ッパリ意固地♪生意気いくじなし意地ッパリ意固地♪」「フゥー!」
- 28 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:53:10 ID:vto759KJ
- 来る日も来る日もしつこく噴水の前でDJ&ラッパープレイは続いた。
「謝ってよ開き直ったと言ってやるからYO♪話しかけてよ傷ついてあげるからYO♪♪」「フゥー!」
「もっとほめてよ嫌味言われたって言いふらしてあげるからYO♪だれかに相談しなよ陥れられたって泣いてあげるからYO♪♪」「フゥー!」
「気分転換しなよ怠け者って取り囲んであげるからYO♪友だち作りなよ裏で裏切らせてあげるからYO♪♪」「フゥー!」
「スィーツ貢ぎなよ仲いいつもりかよ勘違いすんじゃねって怒鳴ってあげるからYO♪進んで耕しなよシカトするからYO♪♪」「フゥー!」
「進んで木の実集めなよ一人行動してるって傷ついてあげるからYO♪」「フゥー!」
「たたタダ飯タダ飯イェイ!」「たたタダ飯食らいイェイ!」
「たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯」「たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!」「フゥー!」
「レア物手に入れてみなよ媚びるんじゃねえって没収してやるわYO♪」「フゥー!」
「服を縫いなよいい布使った欲しかったのに謝らないのって切り刻ませてやるYO♪」「フゥー!」
「風邪ひきなよ他のコヒを自己愛で殺す気だって叫んでやるYO♪」「フゥー!」
「掃除しなよ要る物片付けたっつって全部ひっくり返すわYO♪」「フゥー!」
「耐えてみなよバカにされたっつってぼっちにしてやるYO♪」「フゥー!」
「拒否してみなよ攻撃されたわって泣いてやる♪」「フゥー!」
「前向きになってみなとうとう反抗しやがったって一斉メールの刑♪」「フゥー!」
「何かすればいいじゃないあなたの愛はあたしの痛み♪愛してくれるなら一番ふさわしいことしてYOYOYOYO♪」「フゥー!」
- 29 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:55:31 ID:vto759KJ
- 「たたタダ飯タダ飯イェイ!」「たたタダ飯食らいイェイ!」
「たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯」「たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!」「フゥー!」
「黙ればいい黙ればいい黙ればいい♪見せつけがましいわざとらしいあからさまで卑しいコヒ♪♪」「フゥー!」
「空気読んで黙れ黙れ黙れ黙れ黙ればいい♪同情誘うな当てつけるなコヒのすることすべて犯罪♪♪」「フゥー!」
「興奮してきたイェーィ!償え償え償え償え♪ハーものっくそ腹たってきたイェーィ!償え償え償え償え♪」
「それでも気持ちいいトランスだイェーィ!償え償え償え償え♪投影最高イェーィ!償え償え償え償え♪」
「ラリラリトラァーンスイェーィ!償え償え償え償え♪やめられない一日一転化イェーィ!償え償え償え償え♪」
「毎日毎日テッパンで焼かれてしまえよイェーィ!償え償え償え償え♪」「フゥー!フゥフゥフゥ!」「イェイ!」
お前たちもウザーいwwやんなっちゃうよww
夜は酒場『ИH系』に乱入、店内を蹴散らしてジュリアナターイム。イェイッw
- 30 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:57:01 ID:vto759KJ
- 「いやああああぁぁぁぁっっっほうーーー!!」
ニュータイプのジュリ扇がMöbiusを描く。あらあらテーブルにあがったらパンティちらちら。レイディがいけませんよ!
わたしも知らないうちになんかゆってるwわたしなにゆってるんだろう??
お酒おいしいからよくわかんないわ。耳元でギャンギャンうぜーなと思ったらわたしの声かも。
「だい好きなだい好きな街の人に役に立つことを演説したんだよ!あたしは街の人がだい好き!だからこのくらいサービスだよねキャア―ッ!」
るせぇーぞゴルァwwわたしは黙らないけどわたしの声を聞くわたしの耳と頭が不機嫌になったので、代用で横を歩いている泥酔コヒを蹴っ飛ばした。
泥酔コヒは隣のテーブルに倒れこみ、枝豆の皮が入った皿が宙を飛んだ。
枝豆の皮は編んで籠のようになっていた。器用な遊びをしていた街の若者が悲痛な顔をしたので、わたしは違うコヒを呼んで泥酔コヒを店の角まで投げ飛ばさせたw
ニュータイプDJ&ラッパーお酒がぶ飲み。
「わたしののど越しの音♪わたしを誉めている?」「イエス!」
「YO!」「イエス!」「YO!」「イエス!」
「誉めて誉めて世界中の誉め言葉はあたしのもので当たり前YOYO!」
「パッパッパラッパパ♪」「フゥー!」「パッパッパラッパパ♪」「フゥー!」
ニュータイプ躁ハッピーイェイ!
泥酔コヒは起きない。
わたしは街の人に好かれなきゃならないの。
わたしは街の人に感謝されることをしたのよわたしは立派で人格者で有能でカリスマ性があるの。
街の人はわたしを見たら喜ぶのありがたがるのサインねだるのお金を差し出すの!
いつもじゃないけど崇められたい気分なのよ!
だからコヒお前が悪い。蹴っ飛ばしたのは違うわたしだから棚にあげちゃうのっ♪
- 31 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 01:58:56 ID:vto759KJ
- 街の若者たちはぷんぷんして帰って行った。
違うわたしは勝手にしてる。素敵なわたしはお姫様!
ワインもビールもじゃんじゃん持ってきてぇ!満たされたいのわたしだけ満たされたいの!
わたしは人をハッピィにするお姫様なのお!
お酒飲むと姫分裂ぅ!でもわたしのせいじゃない。
イライライライラしちゃってえぇぇぇ!街の人たちめっさイライラしちゃってえ!
うざいやつは嫌って嫌って嫌っちゃってえ!ケンカして恨んで憎んで傷つけあってえ!
でも面白いんだけどもしてもしなくてもわたし気にしないんだよねほんとは。
我慢ができなくなってきた街の住人達。戦争をしていることを忘れたまま、毎日喧嘩が始まった。
よくよく考えないふつうの住人たちはふつうに、作物をとる。肉や魚を捕る。工場や工房で物を作る。
そして注文した数より多くても少なくても、上物でも不良品でも、ミリのサイズ違いでも色づけがひとさし足りないだけでも、口より先に拳を出すようになった。
すぐに気に入らないことが無くても拳を出すようになった。
眠りから起きると人を殴るために外へ出る者が現れてきた。
ふつうの人たちは怖がった。しかし誰に文句を言えばいいのか分からない。
- 32 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:00:54 ID:vto759KJ
- 音楽家、学者、医者は商売道具を持ってお城に押し掛けた。
音楽家は楽器を抱きしめ、学者は古代の遺物や書物、望遠鏡や計算道具を馬車に入れ、医者は親妻子を連れてきた。
街の人達が大量に怒っていて話にならない。すぐにお金や食べ物にならない音楽や学問をしてる人は楽をしようとしていると言ってずっと付きまとう。
どこが悪いのかわからない人が家に医者を呼びつけ、もっと重病の人がもっと悪くなる、
治療している間に待合室でケンカになり、夜に診察時間を終わらせただけで翌日に怒りだし薬代は払えないと騒ぎだし、家族が寝不足に。
しかしお城のお役人はしらばっくれたw
『戦争になっても音楽家や学者や医者の身分を保証する』という法律がなければ守れませんと言うw
でも仕方が無いのでお城のお庭にテントを張って住まわせてあげているらしいw
お城の塀越しに、苦情のメモとか切り株とかくず野菜とか投げられているらしい。
『患者を見捨てた医者が憎い』とか『街の庶民は働いているんだからタダで24時間働け』とか
『学者なら早く戦争が終わるように兵器作れ』とかwwこえぇーわよww
『王族に雇われない程度の芸術家は見苦しいから消えるか徴兵されろ』とかwwみなさんいつ炎上中毒に?w
悪者を探す街の人たち。
噂で『魔女が悪い』と広まってきた。kwskしらべると『森の姫』なんとわたしが広めてることになってた!
わたし有名人!うれしい!面白い!黙っているわ。
- 33 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:02:58 ID:vto759KJ
- 当然街で魔女狩りが始まった。個人で開業していた魔女はみんな逃げていなくなった。
でも王子様は別w王子様魔法使えるけどたぶん強いからw護衛もついてるしw
強いとこ見たことないけどたぶん強いからwだからだい好きw
遊びに行くといつもいっぱい誉めてくれるしww
ニュータイプがインタビューしている。
「街の人にインタビューです!魔女のことをどう思いますか?」
「えっ?そんないきなり……」「悪いと思わないんですか?思わないんですね?」
「魔女の仲間かもしれませんよ」サクラのニュータイプが叫ぶ。「ひっとらえろ!」
「不景気が続くのはこいつのせいだ!」「やってしまえ!」「あたし達を呪ってるくせに!」
「呪ってないなら魔女が悪いって言えるでしょ!ふつうに!」「オマエふつうじゃないな!何ものだ!?」
何も言えないまま街の人は口をふさがれて引きずられていった。
そしてまた繰り返す。
「街の人にインタビューです!魔女のことをどう思いますか?」
「街の人にインタビューです!魔女のことをどう思いますか?むかつきませんか!?」
- 34 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:04:26 ID:vto759KJ
- 街の人が逆に質問してきた。
「聞いていいですか?」「どうぞどうぞ」「コヒ族は何が出来て何が出来ないんですか?」
「何でもできますよ!さぼってやらないだけ!」
答えた後ニュータイプがゲラゲラ笑い合っていた。一度言ってみたかったんだよねーっとか言っている。
ニュータイプの様子を見ていた人がわたしに聞いてきた。
「うちの波止場は船が入ってきたらだれも手を止めないで働いてる。ただ指示伝わんない子はどしたら治るのかがわかんない」
ニュータイプたちが眉をひそめた。
「治る?」「なに治るって?」「治るだって」
「間違ってるよってゆうかな姫は?」「ゆうわけないでしょキャハ♪」
そのとおり。
慈悲深い眼差しで話聞く。大変だよねと哀れんで悪口引きだす♪
「ではあなたのその困り感がやわらぐような呪文をかけてあげますね」
わたしは呪文なんて持ってない♪この場で思い付きw
「レナ二イラキ、レナ二イラキレナ二イラキレナ二イラキ、レナ二イラキ、レナ二イラキレナ二イラキレナ二イラキ!ハイっ!」
両手を皿にして出すと、波止場の人はちょっとブルってからお金を入れた。
「も〜ちょい」もっとチャリン♪
「はいありがとうございましたさようならぁ」
波止場の人は言われるがままに立ち去った。
わたしは後姿は見送らない。
ちらちら見ていたニュータイプが「首ひねってやんのww」くすくす笑ってた。
嫌いになれ嫌いになれ♪あなたはだんだん嫌になる〜♪
コヒと働くのが嫌になる〜♪わかってあげるのわたしだけ〜♪
そしてまわりの人もだんだんだんだん嫌になる〜♪顔を見るのも嫌になる〜♪
話しかけたくなくなるよ〜♪返事したくなくなるよ〜♪教えたくなくなるよ〜♪
疑いたくなっちゃうよ〜♪酒に誘いたくなくなるよ〜♪憎みたくなっちゃうよ〜♪
- 35 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:07:16 ID:vto759KJ
- 波止場はそのうちもっともっと忙しくなりますよ。一人ぐらい辞めさせても仕方なくなりますよ!ww
でも辞めさせてもダイジョウブ!
コヒは森へ来れば明るく元気に生きられるジコジツゲンパワーが必ず付くカモシレナイんですww
他のコヒ抱える家族にも広めた〜い!
コヒを森へ送り込めば、この不況に関わらずあなたの思ってもない大成功をおさめるユメダケミテ
あなたにだけぶつけていた不平不満を言わなくなってコヒナカーマ二イゾーンシテステラレテ
悩みは素敵な魔法使いが相談に乗ってくれルワケガナクテ
イシャハヒメノオモチャデクスリナンテモンダイガイデ
自分をよく理解しながら前向きに生きていけるようになッテカラナヤマナイデ
マエムキニアナタニタカッテクルカモシレナイケドシッタコッチャナイシ
イマドキマエムキダケノコヒナンテドコモヤトイタクナイシソダテタクモナイシ
ワタシシラナイヒトニナるけど、成功をイメージしたら次は行動起こさないといけないよってこと!!
ニュータイプが調子に乗って面白がって、魔女の生け捕りグッズや処刑グッズを買って、荷車に山のように乗せてきた。
誰も耕さなくなった畑に並べていた。
「姫!あたし達天下取りましたね!」わたしは何も言わない。
イライラしちゃってえ!
みんな全部イライラしちゃってえ!裏切りあっちゃってえ!
平和なんてどうでもいいの。感情感情!感情感情感情感情!女の子は感情!
走っちゃってぇ!走っちゃってぇ感情に走っちゃってぇ!
- 36 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:08:49 ID:vto759KJ
- 好奇心旺盛で自分だい好きなニュータイプコヒ、買った物は早く使いたくてしょうがない。
わたしが何も頼んでなくてもネズミ捕りとして勝手に働いてるわ!
わたしが寝てるころ、わたしが油断していると思ってたまに奇襲してくるコヒがいる。
小屋に結界を張っているから入れないが、ニュータイプがそういうのを捕まえてくれるのよ。
朝起きて小屋の外へ出ると、引きずった血の跡が……あっても見えない。気にしない!
命からがらネズミ捕りから逃げられた古コヒも、面はわれてるから裏から圧かけとく。
だれに助けを求めても全部わたしに情報入るんだからねっ。鬱っておかしくなってきたらこっちのもの!
見張れ!見張れ!みんな手を後ろに組んで目を逸らしながら見張れ!
そういえば魔女が全部逃げる前、「Iメッセージ」っていう白魔法を使うとわたしが無視しないで返事するって噂があったようなの。
どっかの「>>1」ってやつと勘違いしたわ。1じゃなくて、アイなのね。
ある日死にかけたコヒがまだ泥に埋まっていたことがあってね、うっかり頭を踏んだら足の下でベキッとか鳴ってたわ。
泥で靴を汚さなくて良かったわ。踏んだら目が覚めたみたい。「Iは姫の友だちですか?奴隷ですか?」と聞いてきた。
そのまま無視したらニュータイプがまた引きずって行ったわ。
みんなみんな奴隷よ。当たり前じゃない。でもわざわざ言うことじゃないからw黙っている。
- 37 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:10:17 ID:vto759KJ
- そしたら執念深いのよ。次の日、首だけのまま小屋の前でまた埋まってた。
そしてまた言いやがったの!「Iは姫の友だちですか?奴隷ですか?」うざいから蹴っ飛ばしてあげたわ。
奴隷喜べ。これ返事だから!あら、奴隷じゃなくて髑髏だわね。
不景気で街の噴水は出なくなった。その回りに、前に演説していた街のコヒ族が並んだ。
また演説ごっこするらしい。
ニュータイプが上手に泣き落してお城の役人を味方につけた。
集団で並んだコヒ族を一網打尽w縛り上げて、口にはわたし特製の魔法のテープを貼った♪
自分ではがそうとしても剥がれないテープ。
「んんー!」「んんん!」「んーーー!」
そこへ、並んだコヒ族の雇い主や家族、友だちが連れてこられた。
腰をかがめて一方的に何か言ってるwww
言い返せないコヒ族。コヒ族の独りよがりな文句ほどうるさいものはない。
「んんー!」「んんん!」「んーーー!」
解雇でも冤罪でも被れ。縁を切られろ。誤解されろ。そうですよコヒは怠け者で他の人がしている努力をしていないんですよ!
目障りだ!涙を流しながら「んー!」を繰り返すぼくちゃん。
しゃべるな!思うな!誰かの手がぼくちゃんの顔に飛ぶ。あっちでもパチン、こっちでもパチン。
コヒ族は言い返すな!うるさいから!
ニュータイプと街の住民が混ざり合って声を上げる。
「何か言いたいことある?言えば?言いたいよね言いたいよね言いたいよね言いたいよね言いたいよね!」
「言えないんじゃねーんだよ!言わないんだよ!怠けもんだからさ!」
「言いたいことないの?そうなの何言っていいかわかんないんだよねえ!難しいからわかんなくなっちゃうんだよねえ!」
- 38 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:12:47 ID:vto759KJ
- 「わかんないから言わないんだよねえ!言えばいいのに言わないんだよねえ!」
「わかんないから言わないんだよねえ!わかんないから言わないんだよねえ!
わかんないから言わないんだよねえ!わかんないから言わないんだよねえ!
わかんないから言わないんだよねえ!」コヒの返事はこれしかない。
「んんー!」「んんん!」「んーーー!」
コヒ個人に興味ない。わたしがするのは本を作ったりマイクを持って演説すること。
みすぼらしいコヒじゃない、イケてる街の人たち大勢から拍手されて誉められること。
覚えられて、期待されて、好かれて話しかけられること。また演説してと誘われること。
いいこといっぱい言われること。
コヒが努力してもだめなことを知らせる振りしながら「努力しないお前が悪い」っつって、ついでにコヒからも拍手されること。
ニュータイプが身の程知らずなことをしゃべってるわ。
「話し合うよりもたたくほうがスッキリするよねえ!」
「うちらから見れば正しいもん。こっちがスッキリすることは素敵なことなのよ」
「姫と王子様ってうちらの一日のグチャグチャをスッキリさせるために愛してくれるんだよね!だからうちらがスッキリすることって正しいんだよ!」
「うちらから見て正しいもんねえ!」
……でもおっかしいから、いい。
ニュータイプが連れてきた、お城の軍人さんたちが武器を向けてコヒたちに言った。
「お前らは国の治安を乱してる!テープを貼ったまま飯抜き留置所『永遠シュウ浪』に連行されるか、
テープを貼ったままここで解散するか、どちらか選べ!」
たたく者たちから逃げていたコヒの動きが止まった。コヒたちは迷った。
そして逃げるのをやめた。
はがれないテープを貼ったまま、パチン、パチンとたたかれながら、敵の後に黙って付いて歩き、一人、二人と立ち去り始めたわ。
どーしてどーして森に来ないわけぇ!?むっかつくう!
でもほんとは笑いが止まらないwww
- 39 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:17:49 ID:vto759KJ
- はるか彼方から悲鳴が聞こえた。
土煙りを立て、馬が猛スピードで人を蹴散らしながら向かってくる。
馬に乗ってる男は、鞭の変わりに酒瓶で馬を叩いていた。
「てめえ!夫の俺様から生きて逃げられると思ったら大間違いだゴルァ!!」
おおー!酒乱DV夫も来た!
ちょ〜面白いところだったけど、わたしはそこで帰っちゃった♪お腹が空いちゃったんだもん♪
いわばお茶受け?w
時々王子様の館に入り浸るニュータイプ達。
戦士とか賢者とか道化師とかなんちゃって魔法使いとかいて楽しませてくれるかららしい。
山のように貢物を持っていく。
そしてわたしの値打ちがあがるっ。
ちょ〜熱い、真夏日。
きっち〜んとスーツを着込んだコヒが結界まで来て、開けてくれるのをずっと待ってた。
身なりがいいからここへ来るまでに蓄えた財産があるのかもしれないと思ってドアを開けてみた。
そばへ来させてよーく見たら、街の服屋のマネキンが来ていた服そのままのファッションだったw
騙されたw
コヒは一歩小屋の中に入ると当然のようにイライライライラし出した。イライラはこっちだ。
客用の椅子にことわりもなく座りおった。ちっ、この椅子の上片づけなければよかった。
もしかして。リラックスするとイライラしてるように見えるコヒなのか。たまにこんなコヒいる…。
絶対クーラーそっち向けてやらない。頼まれても壊れてるってゆってしら切ってやる。
くつろいでいいってまだ言ってねぇのに!
…やっぱりだ。そーゆうタイプだ。
コヒは姫のわたしに構わずしゃべり出した。
- 40 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:19:37 ID:vto759KJ
- 「わたしは街で天下を取るはずでした。しかし城の役人に森へ行けと言われたから来ただけです!」
「天下?戦争に勝てるの?軍隊入れば?」これ以上の返しは不要だった。
「そんな仕事はわたしの性に合わない!私は痛い思いがなにより嫌いだ!そんな思いをしない仕事がわたしには用意されるべきだ!ここのみなさんがそれを察するべきなのですここを紹介されたということはあなたたちならできると言う意味じゃないですか本当は
今は忙しいのかもしれませんので仕方ないからおおらかに見てあげますがわたしがどんな思いで長い道を歩いてきたかは少しだけ想像すればわかるはずで
新参者に対して大変失礼な態度であることはこの森と言えどもふつうの感覚で生活していれば容易に気づくことでありしかしわたしは初めからど素人のあなたたちに
完璧に訓練されたサービス職のような隙のない歓迎をしろと言いたいわけではなくおかしい人のような被害妄想を持っているわけでもなくわたしは他人に対して
常識的かつ親切に振る舞うようにつとめてきたしそうあるべきだと思うしこの国からもそう求められてると思うんですがそれを誰も尋ねてくれないので
話すきっかけがなかっただけで最後はなにが言いたいかと言うとそのためにここに存在しているのではないかというか押しつけがましくするつもりはないですが
片手間で適当にはされたくない感じなんですけど貴方達が御自分への厳しい使命感を向けることによるきめ細かい愛情や友情で満たされたくて満たされたくて本当はたまらないですが
そうしてくれれば有難いなっていう願望なんですが内容は取り立てて詳しく述べるまでもなくすごく簡単で私を見て笑顔になってくれることと
自然体で会話の端々に私の自尊心を満足させるような慰めとか相槌を入れてくれることとできれば何人かグループで感情を分かち合いながらそうしてほしいことと
いながらそうしてほしいこととそのあとにはその反応相応の尊敬や憧憬と愛情を私によーく解るように示してほしいつまりコヒではない天才の人が得られるような待遇を
コヒの中でも頭脳明晰で微少だけ鈍感な私も味わいたいという可愛げのある要求であり世に不器用と言われる貴方達も
- 41 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:21:32 ID:vto759KJ
- もただの真似なら努力してやってできないことはないわけでこれは私のいわばサービスと言うか思いやりとも言えるかもしれないし言えないかもしれない配慮という気持ちでして」
「よく聞き取れない。また今度ね」
「なんたること!私は正しいことを話しているだけだ!話を切られる理由は一切ない!話をしないと食べ物を得られず命をつなげないというのに許さん!必ず最後の塵一つまで逃さずわたしの話を聞かねばならぬ森にしてみせてくれるわ!
しかしながら初対面からこういうことは言いたくない温厚な男でありましてここのみなさんがそれを察するべきなのでありここを紹介されたということは
あなたたちならできると言う意味なのでしかしながら今は忙しいのかもしれませんのでおおらかに
見てあげますがわたしがどんな思いで長い道を歩いてきたかは少しだけ想像すればわかるはずでそれをされないことは新参者に対して大変失礼な態度で
あることはこの森と言えどもふつうの感覚で生活していれば容易に気づくことでありしかしわたしは初めからど素人のあなたたちに完璧に訓練されたサービス職のような隙のない
歓迎をしろと言いたいわけではなくおかしい人のような被害妄想を持っているわけでもなくわたしは他人に対して常識的かつ親切に振る舞うようにつとめてきたしそうあるべきだと思うし
この国からもそう求められてると思うんですがそれを誰も尋ねてくれないので話すきっかけがなかっただけで
最後はなにが言いたいかと言うと新しいコヒにはみなさんが良心の範囲でカウンセラーになるべきではないかということで」
そこで話が長いコヒは酸欠を起こしてパタンと倒れた。「言いたいかと言うと〜♪」「なにが言いたいかと言うと〜?」ニュータイプは冷やかし笑い。
- 42 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:23:04 ID:vto759KJ
- 話の長いコヒを小さい小屋を作って隔離してみんなで無視!はあ楽しい!我慢できなくてのぞいたら、窓に向かってしゃべってたさ!ヴァッカじゃねえのあはははは!
そしたら窓を開けて道を歩くコヒにしゃべりだした。わたしは黙って魔法をかけて、ドアにも窓にも板を打ちつけた。わたしも黙ってしちゃうの♪自然にしちゃうの♪
そして3分したら忘れるの♪わかってね。やっぱわかんなくていいや!
「私の話の腰を折るなあ!私は人の話をさえぎるし否定もするが、私が話をするときは私の話を一言一句聞き逃さずに心して聞いてもらうぞ!そして返事をさせるぞ絶対!しかしながら初対面からこういうことは
言いたくない温厚な男でありましてここのみなさんがそれを察するべきなのですここを紹介されたということはあなたたちならできると
言う意味です今は忙しいのかもしれませんのでおおらかに見てあげますがわたしがどんな思いで長い道を
歩いてきたかは少しだけ想像すればわかるはずでそれをされないことは新参者に対して大変失礼な態度であることはこの森と言えどもふつうの感覚で生活していれば容易に気づくことであり
しかしわたしは初めからど素人のあなたたちに完璧に訓練されたサービス職のような隙のない歓迎をしろと言いたいわけではなくおかしい人のような被害妄想を持っているわけでも
なくわたしは他人に対して常識的かつ親切に振る舞うようにつとめてきたしそうあるべきだと思うしこの国からもそう求められてると思うんですがそれを誰も尋ねてくれないので話す
きっかけがなかっただけで最後はなにが言いたいかと言うとうとすごく簡単です私を見て笑顔になってくれることと自然体で会話の端々に私の自尊心を満足させるような歓声や相槌を
入れてくれることとできれば何人かで感情を分かち合いながらそうしてほしいこととそのあとにはその反応相応の尊敬や憧憬と愛情を私によーく解るように示してほしいつまり
コヒではない天才の人が得られるような待遇をコヒの中でも頭脳明晰な私にも味わいたいという可愛げのある要求であり世に不器用と言われる貴方達もただの真似ならやって
- 43 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:24:23 ID:vto759KJ
- ならやってできないことはないわけでこれは私のいわばサービスと言うか思いやりとも言えるかもしれない言えないかもしれない配慮という気持ちでして!」
毎夜板を蹴り続け、わたしは気にしないんだけど他のコヒが嫌がりだした。そうだ板が割れないように重しをおけばいいんだ。
まえにおしゃべりが止まらなかったコヒを連れてきた。なんか期待してたのか、コヒは開かない目をパチッと開けた。
わたしに関係ないけどね。
はじめ友だちという人がこいつを連れてきた。
ロバが引く荷車の上で眠っていた。
赤んぼの時に可愛がられるのが上手過ぎるからそれを妬んだ実の姉妹に魔法をかけられて、起きてる間ずっとしゃべってないと悪魔に魂を奪われるという。
知ったことか。
でもわたしは笑顔でお引き受けしたわ♪街の人にいい顔するのはだい好き。
友だちに聞いてみた。
「ちなみにあなたはこれからどうやってこの娘に会いに来るの?」
「私は」友だちは、敬礼をした。
「出征します!」戦争に行く!?
確かに上着の隙間から迷彩服が。なんかムカ入った。
でも姫は顔には出さないの♪
「これで、心残りなくお国のためにかつらの国と戦えます!ありがとうございます!」
友だちの女兵士の顔がキリッとしまった。友だちが去って行ったのを見届けてから毒づいたわ♪
なにをしてもらえると思ってんのよ!しゃべり中毒を治してもらえるとか?しゃべり相手をあてがってハッピーにしてやるとか?
いつまでもおめでたい勘違いをしてなさい。
わたしがするのはあなたみたいな街の人にその時だけいい顔をして、良く思ってもらうことだけだから♪
他はなんもしたくないからなんも!
- 44 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:26:39 ID:vto759KJ
- 残されたこいつには朝も昼も夜もしゃべりたくてしゃべりたくてわめいたり口がうずうずする時に、スイーツなお菓子を突っ込み続けた。
「しゃべりたいしゃべりたいしゃべりたいしゃべりたいしゃべりたいしゃべりたい」
バコッ!
一緒に暮らすコヒがしゃべってても話に入れないで、わざとみんなで背中見せた。
お菓子を食べさせ続けた。吐きそうになっても食べさせ続けた。
そのお菓子は最近出てきた『ミクシブロトモツイッツオフ』っていうブランドで、中毒性があるって噂なの。
だからやめられなくなるのだ!
ニュータイプでこのプレイにはまるのが出てきて、こういう放置リンチしながらだとすごい食事がうまいと言う。
食べ物、天気、政治、思い出、理想の王子様、得意技、覚えたい魔法、街の噂、いろんな話をケンカしないで気持ち良くできた!と言う。
お肌つやつや、健康体がうれぴー、姫ありがと〜、と言う。
いっぽうやつはおかしくなってきた。人差し指を左右に動かしても目で追えなくなった。
そうだよー。狂っていきなさい!だあれもおまえがまともでいることなんて喜んでないんだから!
お菓子を食べながら「しゃへいはい、しゃへいはい、しゃへいはい」と一人で言ってもおしおきをしたw
両手に炭酸飲料とお菓子を持って食べながら「うええええーうええええー」と泣いてもおしおきw
それが成功して、今では何がしゃべりたかったのかがわからなくなっていた。
お菓子の中に虫が入ってきてもキャーとか言わない。いじめられっ子らしい反応しないことだけかすかに腹が立ったw
- 45 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:28:05 ID:vto759KJ
- 体はデブデブに太り、歩かせるととろいくせに、顔の肉まで波打つ。
肉があり過ぎて目が開かない。他のコヒに迷惑をかけないまま落ちぶれたのでとても良い例だ。
魂なんて悪魔にとっくに抜かれてるww
体だけ牛のまんま生きてるww
そうあるべきよねww
ニュータイプに縄引かれて牛のようにデカイ、このデブコヒがやってきた。
板の前に座らせてから「寒いでしょ」と言って頭からテントをかぶせた。
あらららら?チャックまで全部しめちゃったわあ!
あらそこのニュータイプちゅわん、チャックの端を縫っちゃったらあ……いいよ。
あ〜このまま小屋とテントの下でチップなんか燃やしたら、肉の燻製ができあがるのね!
でもチップの代わりを見つけたwわたしの片づけられない小屋から魔法グッズが出てきた。
外国からの輸入雑貨店から弱みを見つけてぶんどったボイスレコーダーがあった。
商品名は『フラッシュB』。これにニュータイプがさんざん恫喝を録音した。
そしてエンドレスリピートにして小屋の床下に忍ばせたのだ。
これを聞き続けると脳の中にトラウマのように刷り込まれるんだよん!
ニュータイプ達は面白がり過ぎて踊ってるww
「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」
「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」
「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」「フーラッシュBー♪」「あそれ♪」
一番調子こいてるニュータイプを、こっそり瞬間移動で消去した。
今頃湖の真ん中。思い上がり過ぎたニュータイプもうざい。もういらない。
他のニュータイプは誰がいてもいなくなっても気にしない。
新世界の神はわたしだよwww
- 46 :創る名無しに見る名無し:2010/10/24(日) 02:39:56 ID:vto759KJ
- See you!今夜はここまで。
- 47 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:35:20 ID:lAWcpwhH
- へべれけニュータイプが威張ってるwww
「考えてたんだよね!ヒック。ほんと考えてたの考えてたのみんなの平和な生活のために考えてたのよね。
ヴィ゛ー。姫も考えてたのよとっても考えてたの。ええほんと考えてたからね考えてたのよ!
あたしも考えたんだからとっても考えてたんだから考えてたのよ!オ゛ヴェ〜〜」
こいつも燻製にしたくなったw
♪思い通りになっあーっあれっ♪
気持ちよくない朝。わたしの家の結界をノックする音が聞こえた。
シカトしていたらいきなりすごい臭いがして飛び上がった。
ドアから外を見ると馬が馬フンをしていた。その馬の陰から、前に街で暴走していた酒瓶DV男があらわれた。
もうなんでこんな潰し我意があるのばっかり来る?
「それ片づけて!」
「姫は魔法使いだから来たんだけども、うちの家出中ワイフがコヒなのだ」
笑顔で、しかも照れながら話しだす。そしてポケットからクレジットカードを探し出した。
それじゃなくてまずこっち!
「それ片づけて!」
「俺様は立派に働いてるのだ。コヒみたいにやめろって言われないのだ。お国の役に立つことはワイフは喜ばなければならないのだ。
毎晩毎晩俺様が帰ったら、心から尊敬して馳走をこしらえて俺様がどんな機嫌で帰ってもいいように完璧に用意してくれて当然な気がするのだ。
- 48 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:37:35 ID:lAWcpwhH
- それは違うって何回も何回も言われたけど、やっぱり当然な気がしてならないのだ。本当は野球選手とか有名俳優になりたかったのだ。
年収何千万とかで、ワイフの他にも俺様にかしずく召使いが何人もいるのがすっごいちょうどいい気がする。
でもワイフ一人で我慢してやってるから完璧でなくても俺様の期待にこたえようとベストを尽くすのが愛情ってもんじゃございませんかい?へへっ!」
聞いてないのかこいつ!
「それ片づけて!」
「でさあ、俺様の話が足りないって言うんだけども、話さなくてもわかるのがワイフのつとめじゃないの?
他のワイフはしないけど、愛しているからしょうがないって諦めてくれるワイフをもらったつもり。
じゃないとなんでもめんどくさくなるわけよ?これはやってくれんのかな、やってくんないのかな、
いちいちいちいち考えるの、俺様偉いからめんどくさいわけ。へへっ。
朝寝坊するよ?起こされたらちょい暴れるよ?でも俺様には世界中でたった一人、許してくれるワイフがいるから俺様は正しいの。
ちょっとなの!間違ってないの。ちょっとなんだから毎日毎日許されて当たり前!永遠に許されたいの。
反省しながら仕事なんて行かない。俺様は過ぎたことはきれーに忘れて行く!えっへん!
仕事が終わったらいい気分で帰る。俺様が忘れたことはワイフも忘れるべきだ!
とても俺様の都合が良かったから、他の人にいけないよって言われても気にしなかったの。
労働基準法で労働は8時間と睡眠が8時間残りの8時間のコミニュケーションを1秒も無駄にせずびっしり程よく
常識と責任を持って満足させてもらえるのが理想の結婚でなければならないというか
ワイフは他の人みたいに乱暴を嫌がったら困るの。俺様がそれがいやなの!ねえねえわかるよね。わかってね。当然わかるよね。わかってくれてありがとう。
- 49 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:38:45 ID:lAWcpwhH
- 無味乾燥は嫌だから。迷惑かけて許されてしないと心から信用できないの。嘘の関係を感じるの!
だから暴れたいの。試したいの。毎日試して日課にして決めちゃいたいの。でもね、ワイフがいやがり出した。
痛いからいやって言う。怖いっていう。我慢してほしい!家出して街でマイクでしゃべってた。
それは自分の考えを持ったからだってだれかが言った。それ困る。痛くても自分の考え持たないでほしい。
乱暴もなんとも思わないでほしい!乱暴して仕事して尊敬されて寝て、乱暴して仕事して尊敬されて寝てで、
毎日同じがいいではないですか!反省嫌い!へへっ!試して安心試して安心が幸せなんすよww
結婚前からの夢だったんだから察してほしい!ワイフは俺様の物なんで家出もだめ!」
早口が止まんねえ!目の瞳孔開くなw血走らせるなw
「それ片づけて!」
「姫の魔法で自分の考えなくせるよね!それから優秀なお弟子が何人もいるらしいから、みんなでワイフに
『俺様が一番かわいそう、見捨てたらいけないんだ、愛してるからしょうがない、
みんなそう思ってるから同じように思わなければなんない』って、吹き込んでくれない?そしたら帰ってくる。
洗脳してくんない?いくらかかる?カードしかないけど!」
「だからそれ片づけて!」
「残高?たしかめるからマシーンある?」
わたしはずーっと馬フンを指差し続けた。家の周り一帯に臭い付くじゃないの!
「チッ…こんなん魔法で消せばあ?」
舌打ち!?!?なにを言っても無駄らしい。
- 50 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:40:48 ID:lAWcpwhH
- つまりこいつもコヒだ!
「い〜い?俺様は大人だし心が広いほうだからクレーマーみたいなカッコ悪いキャラするつもりはないんだけども、
俺様はつまりお客様で、クライアントってやつで、姫さんはスタッフで、サービスを供給する人だよ。
俺様の話に返事も愛想もなくて、話聞く態度がなっちゃいないのは、先にも言ったように、俺様心広いから大目に見るけども、
ビジネスする気があんならこの俺様がもっと気持ちよく話せるように姫さんの目線が俺様の下にいなきゃなんないんじゃねぇ?
この立ち位置逆だよ逆!ほれほれ、どんな態度取ったらいいの?お姫ちゃん!
オツムが高いんでしゅよ〜なにかゆうことありませんか?わかんないのかなあ?
はいスカートつまみあげて、お膝を曲げて、頭も下げて、はいそのまま一日中腰姿勢で筋肉痛!
アヒャヒャヒャヒャ!お座りワンワン!アヒャヒャヒャヒャ!はぁ自分のギャグが自分でおもしれぇっつうの!
なあ?俺様センス最高!なあ、俺様コヒ業界で人気者になれる?なれる?
センセーションとか起こせたりしてwカリスマコヒってトレンドかな?wナウいと思う?
はぁ、これ古っりぃ!この森にトークショウしにきて、カリスマになろうかなw
ひと財産儲けられるかなwアヒャヒャヒャヒャ!
ワイフ?ワイフ?きっと謝るよねw俺様が森でカリスマになってひと財産築いてたら、
俺様に許しを乞いにこないかなぁ?ねえどう思う?俺様の構想、いい線いってねぇ?
俺様天才?天才裏返してヴァカ?もう一回裏返せばまた天才になるのだ。また裏返してまたまた裏返せばやっぱりまだ天才なのだ!
ねぇねぇ俺様のセンスどーしよーもねーなって思うよね?そうだよね?そうだって絶対!
そうだよね?そうだよね?そうだよね?だよね?」
- 51 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:42:24 ID:lAWcpwhH
- 三分後、クレジットカードの暗号を解読すると、馬の背中にやつを縛り付けた。
馬の尻には無理やり魔法で湯気が引いてきた馬フンをおしこんで戻すと、つんざくような悲鳴をあげて街へ走り出した。
フン!お前が悪い。
それからお城の役人に魔法の鏡メールで、まだ行方知れずのDV男のワイフを自殺しないようにっつう名目で探すよう指令を出した。
懸賞金も付けさせた。
DV男の姿は魔法でワイフそっくりにした。
ニュータイプ達に魔法の鏡メールでワイフの顔を知らせ、馬の後を追って探しに行かせた。
カードのお金も懸賞金もわたしのもの。
ワイフそっくりになったDV男がいくら自分のだと言っても通用しない。
そして本物のワイフが見つかったら、それはそれで面白そうだから、森に住まわせながら余興にケンカさせようっと。
仕事をなくして口に魔法のテープも貼られた街のコヒ達が森へ向かってるという噂をニュータイプが持って来た。
仲間になりに来たというよりは文句を言いに来たかもしれないとニュータイプが作戦会議。面白い。
劣ったコヒ。厄介者コヒ。なんとなく劣ってるくせに怨みがましいコヒ。
カスのくせに衣食住欲しがって理想まで持ちやがるコヒ。理想を実行しようとして無様踏むコヒ。
わたしたちに衣食住が余る日まで冷凍保存できればいいのに!
だからニュータイプ以外はいじめられて生きるしかないと思うんだよね。
このニュータイプコヒたちはだれか他をわたしにいじめさせることで、自分をいじめさせないことを知ってるもの。
でもアフォだからなんとなくね。
大人コヒの世界も子どもとおんなじwわざとだよ!悪意だよ!コヒってそうだよねww
- 52 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:43:41 ID:lAWcpwhH
- コヒの取り扱い法なんて街の人に教えてたまるか。わたしもてきと〜だしw
面白さ優先ナンバー1だしw
永遠の謎、永遠の厄介者でいいってば。
古いコヒ、秘かに考えてるコヒw ニュータイプが思考停止しに行ってあげるw
街の人もみんな被害者!みんなみ〜んな被害者!ww
はいはいかわいそうかわいそうwwコヒだから投影すればいいんだよ。街の人も苦しめ苦しめ。
コヒの居場所なくなるww わーいもめ事もめ事ww 聞かせて聞かせて聞いてあげるww
街の人もわたしのオモチャ!わたしなんもする気ないよ!変える気ないよ!カスはカス!
負けてろww
それにだれがなんてゆったっていじめられてるコヒってわたしは見てて面白くてたまんない。
でも失敗ばかりで見返しもできない、お金持ちにも有名人にもオモチャにもなれないコヒはだい嫌い。
干からびた畑からチビた野菜を取って疲れてるコヒ。
仕事の後のビールを蹴っとばしたくなる!カスのくせに癒されてんじゃねーよてめぇ!
罰してろ罰してろ次の朝までニュータイプにいじめられながらずっと自分を罰してやがれ!
たまに機械を触ってたと思ったら耕運機作ろうとして機械に自爆されてるコヒw
「みんなのために機械を作ろうと思ったの」傷だらけで放置されるコヒ。
言葉を忘れたコヒは慰めもできない。立ちつくす。そしていなくなる。
それを見てますます森の生活を便利にしようとするコヒはいなくなる。
- 53 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:45:34 ID:lAWcpwhH
- 陽だまりの空き地にコヒの公園を作ろうと花壇を作りかけたコヒ。
植えた球根を他のコヒに全部掘り起こされて、ユリ根の煮物にされて、掘り起こしたコヒに逆切れされた。
周りの花壇は見えない。こういうコヒはユリ根しか目に入らないw
ニュータイプが挑発したら公園はそのままどこかの小屋の暴れコヒに破壊されたw
あんたらいつまでちんたらちんたらもめてるのっ!w
お金持ちは奴隷にトラクターを与えて広い広い畑で、森の何倍も何倍も大きい野菜を取ってるのにあ゛あ゛もう腹立ってくるーっ!w
頭に血がのぼる!血が騒ぐ!
ハイになる!
だからこれがやめられないw
だい嫌いなコヒからわたしは離れられないの♪
またお客が来た。今度は夜に来た。
魔法の鏡でスキャンダルネタを探していたのに。
見たことも無い僧侶が来た。
見たことも無い衣装。どこの宗教ですか〜。「間に合ってます」と結界を閉じようとすると、「お助けください。物売りではありません」とゆった。
後ろから、ひょろひょろのもやしのようなコヒが出てきた。
僧侶はなんと戦場で悩みを聞いたり、水や食べ物を敵味方なく配ったりしている人だった。
え〜?この人にはどんな態度取れば得なんだろう?
バックに偉い人がいるのかいないのかわかんないから、どうしていいかわかんない。
わたしに構ってほしかったら有名人になってから来てよね!わかんないじゃん!
- 54 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:47:18 ID:lAWcpwhH
- もやしコヒは、戦場でみんなからコヒだと言われてしかたなく逃げてきたという。
自分でコヒだって知らなかったなんて、わたしの格好の餌だわよね。
寝ていたニュータイプを携帯で呼び出して、わたしの小屋の隠し部屋に壺といっしょに入れた。
この壺は通販で買った『王様のロバ耳の壺』。
壺に吹き込んだ声は全部録音される。
片付いていない開かずの間なので、ニュータイプはギュウ!と物に体をつぶされていた。
ヤレw
いいか、わたしに忠誠だか友情だかなんか誓ったやつは、なんでもヤレよ!
そして二人を小屋の中に入れ、お茶を出して話をさせた。
もやしコヒは、子どものころは自分がもやしであることも知らなかった。
大人はだれももやしに言わなかったからw
もやしは友だちといっしょに毎日習い事をした。テニスや剣術、声楽、馬術、社交ダンス。
毎週のようにもやしはベッドから起きられなくなって、友だちと同じ上達をしなかった。
ビリではないが最後に近い、目立たない中間位置だった。
食事が食べられなくなって医者が呼ばれた。
大人がぐるりとまわりを取り囲んで医者が治してくれるのを待っていた。
もやしコヒは医者に「僕はどうなんですか?」と聞いた。
「疲れ過ぎ…」と医者が言うと「由緒ある家系のうちの息子が虚弱だと言うんですか!」
医者の脳天に雷が落ちた。
「先祖代々が身につけてきた教養の数々をかわいい息子がつけられないなんて侮辱だわ!決めつけるなんてかわいそう!」
- 55 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:50:14 ID:lAWcpwhH
- 「そうよかわいそうだわ!商売なんだから断定しないで治しなさい!」
「あり得ない!これからこの子をうちの後取りにふさわしい紳士に上手に鍛え上げてくれるところが絶対あるはず!」
「こんな医者に惑わされてはいけない!この子が哀れだわ!」
「うちが求めているお返事をしてくれない医者になんてうちの領地の領民は触らせません!」
と大人たちが矢のような攻撃をして医者を追い出した。
もやしコヒは大人に「ツカレってなぁに?」と聞いても答えはなかった。
次に呼ばれた医者は「ビタミンが足りないんです」と言ったので、もやしコヒは山のようなほうれん草とカボチャを食べさせられた。
それでも上達しなかった。すごいがんばってもビリではないが最後に近い、目立たない中間位置だった。
ベッドからなかなか起き上がれなかった。考え事で一日中目まいがした。
次の医者は「砂糖が良くない」と言ったので、家の中からクッキーやプリンがなくなった。
次の医者は「牛乳と卵」、次の医者は肉やめさせ、それでも上達しなくてすごいがんばってもビリではないが最後に近い、目立たない中間位置で
ベッドから起きられなくて髪が抜けてきて湿しんとか出たので、次の医者は週に一回断食をするようにゆった。
もやしコヒはテニスコートで倒れたw
外国の医者は「知りません。成績が上昇しないなら教育者を考え直せばいいんじゃないですか!?」と逆切れした。
習い事の師匠たちは口々に「知りませんよ!自分は技術を教えたらあとは出来を評価するだけですから!上達しない理由は知りません!関係ありませんから!」
嘘をついている人がいるかもしれないと疑い、占い師にも連れて行かれた。
「知りませんよ。技能が上達しないなら本人の努力不足じゃないんですか?」
呼ぶ人、呼ぶ人が口をそろえてゆった。「知らない!知らない!知らない!」
- 56 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 05:52:22 ID:lAWcpwhH
- もやしコヒは親族会議にかけられ、軍隊に入ることになった。
もやしコヒも大人たちも、彼がもやしでコヒであることを知らなかったので、
今度こそ神話のヘラクレスのような勇者になるに違いないと信じていた。
もやしコヒの家は仲良くなかったので、待ちきれない大人たちには小競り合いがよく起こった。
友だちもゆった。
「他の家でも家族喧嘩はあるよ。うちの両親も客がいないと口きいてないよ。そういうことは他人に頼れないからどうしたらいいかは自分で考えるしかないよね。じゃ、僕デートあるからさよなら♪」
もやしコヒは平和な家になってほしかったので大人たちに「勲章をもらってくる」と約束した。
それしか思いつかなかった。
軍隊では、みんなが丁寧な言葉で話してきた。
しかし軍隊でも訓練中に立てなくなった。
海の訓練では泳げなかった。雪山の訓練では雪崩に埋まって熱を出した。
ナカーマは小さな声で「ハズい」「ハズい」と陰口をゆった。休憩時間ももやしコヒと目を合わさなかった。
出身がボンビーな地方の兵隊には口も利いてくれないものもいた。
そういう兵隊同士が仲よくして、全員でわざと命令がわからない振りをし、もやしコヒが上官から叱責をよくされた。
しかしもやしコヒの一族は軍隊で偉い仕事をしなければならなかったので、カツラの国との戦場に出された。
お城から来た偉い軍隊長に向かって「一族と王国のために恥ずかしくないように勇者として完璧な戦いをしてまいります」と宣言した。
どんな仕事をする?」と聞かれたので、「ナカーマを助け、完璧な作戦で敵の攻撃から守り、無事に帰還させます」と答えた。
一族から出た軍人は代々これを言っているので、もやしコヒも暗記して言わされた。
そして戦場へ出ると、もやしコヒは細いから攻撃が当たらなかったが、まわりのナカーマたちが全滅した。
最後にナカーマがゆった。「コヒがリーダーじゃなければ良かったのに」
そこで初めてコヒを知ったんだそうな。
- 57 :投下させてもらってる人:2010/10/26(火) 10:07:59 ID:mIWZPBgn
- ごめん。もうSee youできないかも。
「バイバイさるさん」て怒られちゃった。
チャンスをありがとう。
- 58 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 19:43:46 ID:hvp8YKc5
- 反省ざるがそっと書いてみる。 書けたらバンザイ
- 59 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:02:32 ID:hvp8YKc5
- 宣言を守れなかったから帰れなくなっていたもやしコヒを僧侶が見つけ、
森の姫なら助けてくれるかもしれない、コヒとはなんなのかと、ツカレの意味を教えてもらって、一族と友だちの待っている家へ帰れるようになんとかしてもらおうとゆって、わたしの小屋まで連れてきたんだってさwww
わたしは床を足でダン!!と踏み鳴らした。
開かずの間に隠れていたニュータイプが、話に出てきた人人数分のミニ壺コピーを取って、もやしコヒの話を医者にも一族の大人にも軍隊にも友だちにも全部に届けてしまったw
もちろん裏切られた全員が激怒!
由緒ある家には一族が叩き起こされて大集合、もやしコヒを制裁する会議してるみたいw
ほぅらね。なんとかしてあげたよw
面白いことにしてあげたよw
一族は「由緒ある血統を、賭けてきたお金を、必至で取り繕ってきた体裁を、こいつの怠惰の心のせいで台無しにした!せめてコヒでもいいから奇跡を起こしてきてほしかった!」と怒り狂ってるw
軍隊は「良家の紳士として実力を期待していたのに、みんなが命を預けた戦場でコヒの正体がわかるなんて許さん!」と、裁判にかける用意をしているw
僧侶が聞いた。「お情け深い姫様、どう助けてくださるのでしょうか?」
な〜んも♪
- 60 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:04:42 ID:hvp8YKc5
- 「なんも?」な〜んもしない♪
由緒あるおうちと軍隊以外、行くとこなかったんでしょ?
どうにかしてもらえばぁ?
さぁ帰った帰った〜w
かんっけーいないからっ♪かんけーないからっ♪
関係ないけど見もの見ものw
ワイド仕様魔法の鏡の向こうで、良家の一族たちと軍隊が叫ぶ。
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
「騙したな!心が弱かったくせに!」「騙したな!コヒだったくせに!」
僧侶は目を点にして黙ってしまった。
わたしコヒが助かればいいななんて全然思ってないよ?
裁かれる瞬間のライブが楽しいんじゃん。
それだけ。
軍隊の捜索隊がわたしの小屋へ令状を持ってきた。
わたしはもやしコヒを縛り上げてサービスにお口に魔法のテープ貼って、自分はバッチメイク、にこにこ笑顔で
「軍人さ〜ん♪お探しのコヒちゃんはこれですかぁ?お役目ご苦労様ですぅ♪どうぞどうぞ♪」と差し出した。
街の人、特に強くてたくましい男の人に取り入っていい顔するのはだい好きよ♪
手を出したらチャリン♪報奨金の金貨も一枚もらっちゃったw
もやしコヒちゃん、僧侶さんありがとう。
- 61 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:06:04 ID:hvp8YKc5
- 仕事をなくして口に魔法のテープも貼られた街のコヒ達が森へ来た。
仲間になりに来たというよりは文句を言いに来たかもしれないとニュータイプが言う。
面白い。
ニュータイプの何人かにウサギのコスチウムを着せて時計を持たせた。
コヒを連れ回して翻弄しておいで!
一番楽しませてくれたやつに……なんもやらない。
わたしはお菓子片手に魔法の鏡前で観覧♪
ウサギ同士は携帯で連絡取り合い意味ありげな笑いをしながら逃げる。
不審な顔をしながらコヒはずっと追いかけてくる。
口にテープを貼ったまま、手足は傷だらけ。
映画やゲームの画面はすいすい走っているように見えるけど、ほんもんのコヒは木の根っこにつまづくしぜーぜーゆうし、ムカつくくらい下向いてるっ。
- 62 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:08:26 ID:hvp8YKc5
- ニュータイプもそう思ってた。携帯で毒づく毒づく。
「うつむくなや暗れーんだよ」「コヒのくせに」
「根気強そうな自分に酔ってるのかしらね。泣いてあえいでフリーズとかしないと姫が喜ばないでしょ」
「フリーズしたコヒはどうやって回収するの?」「無視無視」
「夜露で風邪ひいてもらってから熊にでもあげましょうか」「いやだ熊がコヒの味覚えちゃう」
「困ったときの湖頼み?」「湖にほりこんでお魚ちゃんの餌だね〜」「ついでにどっかのロリコヒもセットでな」
どこまでも仲よく働けない子たちだよ!
みんなを軽蔑しながらみんなにイゾーンするニュータイプw
他人の意見は全部恫喝のネタ。そうする気はないよ〜って言いながらね。
てめえなんて潰れてしまえ〜って潰してからえ〜あたしのせいじゃないよ〜かなし〜って同情集めるのとかもだい好き。
全員が才能でやってるんじゃないかしら。
なんたってコヒのサバイバルの生き残りですから。
コヒの中には、ニュータイプをスルーして古いコヒの小屋を探しているのもいた。
楽をしようとすんじゃないよ!
新しいコヒがいじめられないで森に住めるとでも思ってんのかい!?
それにあいつら使えないのに、知らないのね。
困ったことにたいして『困ったね』だけゆって話続かない連中だから。
話どころかコミュ力がもう退化しちゃってきてる。
小屋は見えても他コヒがよく見えないらしい。小屋と畑の他は見なくても暮らせるからだとゆう噂。
食べ物なんて、景色なんてコヒナカーマなんて、見えても楽しくないし〜。
口なんて利けても利けなくてもどーでもいいし。目なんて〜。口なんて〜。耳なんて〜。
コミュなんて意味ないし〜?
「あらあら、なに投げやりなことゆってるの?ど〜してそんな寂しいことゆうのかなぁ〜」と、わざわざそばでゆって、冷やかしてきちゃった♪
- 63 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:10:47 ID:hvp8YKc5
- それにやつらの収益見込み?ったらない。
わたしが来る前のコヒは全員で毎日畑を耕して山菜や魚も取って生活していたのに、コヒの半分はベッドにもぐったまま出て来なくなった。
洞窟で独りで籠ってるのもいる。座ったまま寝てるから尻がでっかいでっかい。
そしてもう半分のコヒのさらに半分が、暴れるコヒの面倒を毎日見ている。
ベッドに籠ったコヒも息をしてるかどうか見回ってるw
その残った半分のコヒで畑を耕しているのだ。北も、東も西も。
畑の耕し方は前となんも変わっていない。
コヒだからなんか研究とかできるわけない!頭もコヒだからなんかいいこと思いつくわけもない!
だれか教えてくれそうな人を見つけるわけも、コヒに合ういい道具を買ってくるわけでもない!
いい加減にしてちょうだい!
いつもだけど腹たってくる!
暴れるコヒを新しく見つけてきて放りこむ楽しみが味わえないでしょ!
もう、未開発の南の小屋の隣に別荘でも建てようかしら。
北東西の小屋には、それぞれ自分の小屋だけが姫と疎遠になってしまったって思わせてる。
南も入れて他三つの小屋とは全部仲良しこよし、自分たちだけが姫とうまくいかなくなった、コヒの中でも自分たちはどうしてイゾーンが強いんだろう、卑しくて嫌なコヒなんだろうって、鬱らせてるw
北は東西南と自分たちを比べて鬱。
東は北西南と自分たちを比べて鬱。
西は北東南と自分たちを比べて鬱。
他三つの小屋から全員で自分の小屋は(自己チュウ!ボーダ!いい気味w)と笑い物にされてると勝手に思ってる。
小屋解散の危機が来て、自己嫌悪必死で相談事を語られても、わたしなんもゆわないww
でもそこで街の人が聞いてたら必殺慈愛深い眼差し光線☆キラ〜するだけしゅうりょーw
- 64 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:17:17 ID:4a1oRy+w
- それだけで街の人は納得する。
後から奇跡のウルトラC出すんだって勝手に想像して、架空の姫の株をあげてくれる。
その代表が南。小屋の中でも南だけがめでたい勘違いで、東西南北、全部の小屋のコヒとわたしは仲よしこよしだと思ってるw
だいたいコヒは仲よしナカーマも、叩かれないでお腹いっぱい食べれる平和な暮らしも、両方手に入るわけない。
ジコジツゲンパワーはなんとなくゆってるだけ!
どれそろそろ遊びに戻るかw
走り回るコヒの前に、シャンデリアに照らされた洋風玄関を魔法で出した。
もう森は夜。
空気は冷えてコヒのお腹はぺこぺこだ。
洋風玄関には小さい小さいネームプレート。『注文はうざい料理店』
コヒたちはめっちゃ疑って、考え込んでからドアを開けた。
考えてもわかんないんだから同じだってw
赤いじゅうたんの真ん中を進んでいくと、小さなテーブルがあった。
そこに小さなメモ用紙が乗っていた。
『ようこそいらっしゃいました。寒かったでしょう。ここにはあなたのナカーマがたくさんいます。まずはコートをコートかけにかけてください』
コヒはコートをかけると、顔を見合わせて目だけで笑顔になったw
そしてそのままボケーと待っているw進めよw
- 65 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:20:47 ID:4a1oRy+w
- いやしかし待ち時間長っ!
魔法の鏡をちらちら見張りながら、通販で輸入したばかりの魔法グッズを開けてみるw
なになに“不思議の国を作るなら必須アイテム!プライス価格にてご提供!”当たり前だわ。
最新モデルは戦場で使われてるんだもの。これは過去モデル。それに過去モデルじゃないと翻訳された説明書が付いてないっ。
『料理店』に入ったコヒは、待ってても店員が来ないので、テーブルの前にある道を進んで、その先にあるドアから次の部屋へ入った。
次は緑のじゅうたんが少し大きなテーブルへ導いていた。
しかし赤の次に緑は気に入らない。作ったのわたしだけど。
後でニュータイプ泥酔させて八つ当たりしようww
テーブルの上には少し大きなメモ。
『気持ちよく目的を達成させていただくために、当店の方針に従っていただきます。ふさわしい身なりで入っていただくために、メモの隣にあるウェットティッシュで埃だらけの顔をお拭きください』
ってゆわれて素直に拭いてるwあの魔法入りティッシュで拭くとテープは剥がれるのだw
予定通り小躍りしてるwこれで心は手のひらの上w
そしてコヒたちはティッシュをテーブルに置いたままじゅうたんの上を進んで、次のドアに手をかけた。
どうして他のコヒのためにティッシュを持ち歩く発想が無いわけぇ!?
お前ら、余計な物は捨てられないとかなんとか嘆くくせに、自分の役に立った物をナカーマの役にも立てようとするの忘れるよねw
魔法グッズ、その名は『妄想スコープ』。
- 66 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:22:25 ID:4a1oRy+w
- 試しに操作パネルの地図で森全部を範囲指定してみる。
ウサギコヒを追いかける街のコヒを一人ロックオンしてスコープ開始する。
操作パネルの横に立体映像が。
ぅわぁーお。なんか凄い熟語が羅列してるよwなにこれなにこれ読めない…
「観世音南無佛 与佛有因与佛有縁 佛法僧縁常楽我浄」いやんなにこれw
次に顔がよく見えない人たちが次々に出てきた。
なんかしゃべる。
「ボランティアじゃないんだよ利益あげてもらえる見込みのある人間雇いたいから」
「新人はもしかすると自分で仕事覚えて使えるようになるかもしれないよね」
「産休に冷たくしたら世間にこっちが悪者に」
「コヒなら怠け者で言い訳通じるもん」
「だから察してくれる?こっちはコヒの生活なんて関係ないんだよね。企業ってやつの体裁に合わせる義務は使用人のほうにあるんだから」
へ〜。
次にお城のお役人が出た。
「じぶんは病気じゃないんでしょ。今時首はだれでもされてるの。親はしんでないんでしょ。なら棺桶入るまで勝手にたかりなさい。親に食わされたくなかったら断食でもなんでもしてください。自己責任の自由意志ですよ。なにも相談のれません。のれませんからね」
それ以上でもそれ以下でもないね。
これは記憶画像を出す機械。しつこく覚え続けててもしょうがないじゃん?
最後になんか管につながれた老人が出てきた。これが親か。
「あ、あ、あぁ〜!うう〜!げほっごぼっ!息子よ、待ってるか、から…ね。私が、うぅ〜っ、ごぼっ!寝られる、大きい馬車を買って、ううう〜っ、えほっ!えほっ!私を迎えに…」
「兄さん!ママにこれ以上しゃべらせたらだめじゃないか!早く馬車を買ってママを納得させないとずっとおしゃべりが止まらないよ!」
へ〜、弟いる。
- 67 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:24:09 ID:4a1oRy+w
- 「馬車を…馬車を買って…えほっ!私の棺桶も入る大きさ…」
「ママ!なにを言うんだ毎日毎日!ママのそばで面倒みているのは次男の僕なのにどうしてそう兄さんの話ばっかり!」
「馬車を…馬車を…うちへ帰りたい…召使を雇えば、ごほっごほっ!…お前もつらくないよ。仕事に行けるよ…」
「兄さん、いつも繰り返してるけど自分がコヒだからとか言い訳聞きたくないからね。兄さんに甲斐性がないじゃなくて、無理してでも才能持ってもらわないともううちは困るんだからね!
仕事先の人に嫌われてもお城の役人に嫌われても僕の知ったことではないし、こっちが助けてもらわないと困るほうだし、第一コヒがうまくいくにはどうしたらいいかを自分で探さないの?
噴水の前で演説してたおばさんはコヒにジコジツゲンパワーが付いたら仕事もらえて、誉められてお金も入って大成功した話とかしていたみたいだけど、
自分でも本や学者に聞きに行くとかしてやる気を見せようと思わないのかい!?いい話探さないのかい!?なあ家族にやる気もなんも見せないまんまかい!?あ゛!?」
キャア!次男掴んできた胸ぐら!
ケンカフラグ!?わーい!…おばさん?
家族ストレス、介護ストレス、話こじれて街にもお城にも間に入ってもらえなくて孤立ーっ!
もっと捻じれて捻じれて捻じれちゃえ!
「ママも当てにしてるのは兄さんなんだからね!ママはうちへ帰らないと遺言書の話がなんも耳に入らないんだから早くしてくれよ!
兄さんが受け取り拒否すればいいったってどうするのか具体的にわかるのかい!?」
出ました法律書類シメンソカ!w
ははあ。こいつの頭の中はこういう記憶とか妄想が繰り返し再生されてるのね。
説明書説明書。『全部が事実の記憶とは限りません。脳内補足された事項や被害者意識により書き換えられたエピソードもあります。』
ふむふむ。
- 68 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:25:52 ID:4a1oRy+w
- 次。街のコヒの中でもチャライのをロックオンしてみる。
映らない。砂嵐。
赤いFマークが出る。
説明書説明書。あ〜うざい説明書!
なるほどFボタンでフィルタリング機能がかかるらしい。
初めのセットで押せってあったから押しちゃったけど、心身の健康にかかわる画像は自動カットしてくれるのね。
さすが、軍事から庶民仕様に改良された商品だね。
操作パネルにも赤々と光るFマーク。
あ〜、このチャライのの他に脳内でお経唱えてたコヒも光ってる。
最小化画像で見ると、介護人の弟が騒いでる。
「兄さんがクリエイタ―だかにこだわり続けたから、兄さんの自分探しだかなんだかにうち中のお金が振り回されたんだ!
兄さんは高い学校を出てから稼がないくせにコヒだとか言いだすし、僕が大学へ行くお金も残ってない!ママにもかかる!
僕の生活もある!仕事もある!ママも看てる!兄さん口だけでなんもしないから看てるんだ!勉強なんてもうできない!僕の人生は家族に振り回されるためだけにあるんじゃないんだあ!」
こーんなことをわめきながら、砂嵐になってる。
なに?なに?w
この修羅場なに?
わくわく、ど〜んな事件?ど〜んな悲劇?w
ここ来るまでにど〜なっちゃってんの?w
ま、わかったとしてもなんもしないけど。
- 69 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:27:12 ID:4a1oRy+w
- あ、『料理店』に動きがあった!
コヒたちが開けたドアの向こうは青のじゅうたんが待っていた。
のっぺらぼうのマネキンがメモを持っていた。
『店内は狭いのでお手荷物は他のお客様の通行の妨げになります。会計は最後にまとめて出来ますので貴重品はここに。』
ここに。
置いていけとか書いてないからねwあんたらが勝手に勘違いしたからww
コヒたちはにこにこ話し合ってる。
「きっと伝票とか持たされて最後にここにきて会計なんだね」
「玄関は大きいのにそんなに中は込み合うのかなあ」
「きっと美味しい名店なんだね」「いいとこあってよかったね」
ハンドバックの中から携帯だけ出して、あとは全部マネキンの足元に置いていった。
親切な店員がバックを必ず預かってくれるという空想だけをしながら!
そしてじゅうたんの向こうにはまたドアがあったw
手元の『妄想スコープ』でニュータイプを一人ロックオンしてみる。
何秒かごとにFマークが出る。
どういうことだ。なにを妄想しているんだ。いや違う。
これはフラッシュBらしい。
そこから画像が砂嵐になり…なにか違う画像に切り替わった。
大勢のコヒが出てきた。「ごめんね!」「そんなつらい思いしてるなんて思わなかった!」
「気付かなかったあたしを許して!」「心から反省してる!友のつらい思いに気づかなかったなんて〜」
「これからは朝起きてから夜寝るまでずうっとあなたのことを心配してあなたの幸せを願い続けてあげるからね!」
「ごめんね!あなたが大事だから!あなたのこといつも考えたいのよ」
「ごめんねだい好きだからね!他の友だち裏切ってもあなたと遊びたいからね!」
「ごめんなさいね!あなたとしゃべるの楽しいの!他のコヒがクズだからあなたの性格が凄く良く見える!」
何十人も、延々と謝り続けてる。
- 70 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:29:30 ID:4a1oRy+w
- そしてデカイ図体が出てきた。カメラ引かないと見えない!もっと引いて、もっと!
おい、これ、わたし!?
「あなたのことニュータイプの中で一番可愛いと思ってるからね!一番凄いと思ってるし一番愛してるから!こんな家族以上の愛情感じるコヒはあなたしかいないわよ!」
げえええ〜っw妄想妄想wでも腹メタボ!脚太っ!ムカつくw
後でお仕置きしてやるw
妄想の中のわたしのメタボ腹がプルンプルン、と揺れた後、画像いっぱいに七色の光がうるさいくらいに回転し出した。
なんだ、イルミネーションか!?てんかん誘発する画像か!?
しばらくしてわかった。これ、いわゆる躁ハッピィ状態で脳内に快感物質が出ているのかもしれない。
妄想の中で快感に浸ってるよこいつww
このスコープ使うとなにを望んでるのかカナーリわかる。
こんなにナカーマを謝らせた後、やっと虚栄心が満足して快感を感じる変態。
謝罪フェチw
わたし?わたしはもめごとに餓えたハンター。もめごとフェチww
『料理店』で作られる料理は美味しい美味しいも・め・ご・と・。
わたしS趣味じゃないから、コヒがただ屈辱味わうのが面白いわけじゃないの。
鈍いあいつらが屈辱だと気が付いてから悔しがって、だれかに向かって反抗するザマが面白いの。
街へ捕まりに帰るかもしれない、ニュータイプにかかっていくかもしれない、ニュータイプに媚びるかもしれない、
古いコヒを見つけてイゾーンするかもしれない、同時進行で何人分ものもめるドラマが見られるんだよ!
わくわくww味わうのはわたしたち!いやわたし!w
魔法の鏡の中の『料理店』。
次の部屋は一回り小さくなっていた。茶色のじゅうたんの上をコヒたちが進むと、壁に張り紙があった。
『今夜はとても冷えますね!店内はデリケートな床になっていますので、靴と靴下を脱いでスリッパを履いてください。』
コヒの目は点になった。
- 71 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 07:31:45 ID:4a1oRy+w
- 「冷えるって!?」「でもなんで靴下まで脱がされるんだろう?」
「床暖房かもしれないね。入れたばっかりだから振動で壊したらもったいないし、それなのに床が薄いからデリケートっていうことなんだよきっと」
「悪い人に引っかかって欠陥工事をされたのかな。気の毒にね」
それでもコヒたちは言うなりにした。
紙の下からスリッパを拾い上げ、足に履いて、茶色のじゅうたんを進むと今までのよりも少し古びたドアがあった。
でもコヒたちは疑わずにドアを開けたw
エンドレスで走っていたウサギ役のニュータイプコヒが疲れてうずくまった。
ちょっと器用だから朝からウサギ衣装を作らせていた。
お仕事に直せば十何時間時間労働かなwwだぁから共依存はちょうどいい時間おさまるわけないでしょw
それになんで参っちゃうのがその時間なの?なにを考えてどんな計算でそこで限界だと思っちゃったわけぇ?
わたしの駒として動いてるんだから予定通りいいってゆうまで駒でいなさいよ!
いきなり生き物に戻らないで!
まだ仕事中だよサボるんじゃないよほら早く立ちな動きな!
話なんて後でだれかが聞くかもしれないし聞かないで忘れるかもしれないけどw
今大事なのはあんたの疲れや気持ちじゃないわたしの面白さだよ!
試しに妄想スコープをロックオンしてみた。
思った通りだ。妄想にわたしが何人も出てるしww森の姫増殖www
相当妄想のわたしにイゾーン心が強かったみたいw
だれかは忠誠心とか言ってたwでも言ってることあり得ないことばっかw
「こんな凄いデザイン、きみしか作れないんだからもっとわたしの役に立ってよ!」
「酒場でみんなでラリラリトラァ〜ンス踊ったでしょ!あの一体感を今日も発揮してよわたしのため、いやコヒみんなの未来のために!」
「きみの存在価値をここでなくてどこで発揮するの!?待ってるんだよ!?わたし待ってるんだよきみがまた輝くのを!」
「ここでコヒが輝けるようになれば、家族とも関係が良くなるかもしれないわ。街の人達も誉めて認めてくれるかもしれないわ。
お城の偉い人たちもコヒがもっと暮らしやすくなるように助けてあげたくなるかもしれないじゃない?そのためには今、森のコヒたちががんばらなくてだれががんばるのよ!」
- 72 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:31:19 ID:R/NUHitO
- 「がんばってもだれもお金をくれないからと言って悪いことして生きていいわけじゃないでしょう?わたしはきみがきみらしい努力でなにか凄いこと成功するのを期待してるのよ!」
「きみが盛り上げてくれるから、きみが役に立ってくれるからここのコヒみんなが自分を認めて、前向きに生きる気持ちになってジコジツゲンパワーを出していられるんだよ!」
はあ?そんな言葉待ってたの?
そんなに誉めて誉めて育ててほしいわけなの何さまよ!?
悪巧みにハマるためにあんたたちがいるの。ひまは腹が立つ。悪巧みにハマらないコヒも許さない。そして簡単に悪巧みにハマるコヒにも腹が立つんだからねっw
「デザイン」‥‥無償だけどデザイナーや ら せ て あ げ て る の。
「トランス一体感」‥‥三日たった。忘れた。
「存在価値」‥‥わたしにしか価値ないし。価値なんて釣りのエサよ。エサ。
「だれががんばる」‥‥がんばってたの!?コヒのくせにぜいたく。そんな言葉、王子か街の人がわたしだけに言うことでしょ。
「お金をくれない」‥‥わたしにイゾーンしないと悪いこともできないじゃん。生きなくていいんじゃね?
「自分を認めて」‥‥いや実力ないコヒまで無理して自己満足とかしないで。まわりは満足も納得もしてない。
おもしろーい♪全部反対しちゃうお 姫 さ ま ♪
- 73 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:32:24 ID:R/NUHitO
- 悪いことはわたしが一人で考えるからみんなサポートしなさーい!
成功していいけどお金もらわない仕事でねw
きれいが好きなら湖の水で腹を膨らましながらきれいな心できれいな成功を勝手にしてればいいじゃない?
わたしが誉めたいくらいだい好きな人間は世界にただ一人、わたししかいないんだってばカースww
でもわかってんのかな。
待っても言われないことわかって鬱ってんのかな。
早く諦めてベッドにこもって、古いコヒにでも介護されてればいいのにww
あいつらも仕事が出来て喜ぶでしょ。何が鬱よフラッシュBよ。
わたしは楽しみたいだけ。
なにもする気ないんだから助け求めないでよね。
協力も団結もしないの、わたしだけが拍手されるお姫様がいいの!w
フラッシュBが後でおさまるんだったらそこの木の木陰で寝てれば。
おさまって戻ってきたけりゃきたっていいけどだれも相手にしないからね。
だれもあんたの存在なんて覚えていないから。
役に立とうと思って頭使って意見でも出す?
出された意見には反対だけしたいのがニュータイプだから出せば?
意見出しても出しても全部ダメ〜!いいんじゃない。反対するだけでもこの子たち躁ハッピィになるし。
そして、そんなつもりじゃなかったのにぃ〜とうそぶくのが好きだし。
はいナカーマはずれケテーイ。
きみの遊び方、意見全部反対、次にシカトコース!!!
空気乱されて不愉快だ!思い知れ!でも本当はどうでもいいんだけど。
コヒの立場なんて丁寧に説明されないとわかんないのに、丁寧に説明されても聞く気ないんだよねw
まあいいけど。
- 74 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:34:29 ID:R/NUHitO
- 古びたドアの先には橙色のじゅうたんが敷かれた廊下。
まるで細いキッチンマット。でもこいつらにとってはセレブのレッドカーペット!?が彼方まで続いていた。
明かりも今までのシャンデリアではない。昭和の裸電球だ。だから奥まで見えない。
コヒたちはお互いに黙って顔を見合わせた。
「ここ、元温泉旅館とかだったのかな?」「じゃあ和風旅館の懐石料理が食べられるのかな?」
先を進んでいくと、小さな棚があった。
その上に100均のメモ立てがありそこにメモが立ててあった。
『もうすぐ出来上がります!今まで当店の要望にご協力ありがとうございます!この下のボタンを押して、お好きなように踊ってお待ちください』
コヒは飛び上がって喜んだ。
「ほら!ここは客全員が同じメニューを出される由緒ある懐石料理屋なんだよ!」
「待ってる間の娯楽まで用意してくれてる!」「でもちょっとだけ変わりもんだけどね」
「ボタンあったよ」音楽が鳴り出したw
長い廊下に一列に並んでスリッパで踊る♪コヒ!
『つもりつもりつもりつもりつもり!ごっこごっこごっこごっこごっこ!』
『KY?』『KYKYKY』『ワン・トゥー・スルィー・GO!』『たたタダ飯タダ飯イェイ!』『フゥー』
『たたタダ飯食らいイェイ!』『フゥー』『たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯』
『たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!』『フゥー!』
『わたしののど越しの音♪わたしを誉めている?』『イエス!』『YO!』『イエス!』『YO!』
『誉めて誉めて世界中の誉め言葉はあたしのもので当たり前YOYO♪』
『パッパッパラッパパ♪』『フゥー!』『パッパッパラッパパ♪』『フゥー!』
- 75 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:38:26 ID:R/NUHitO
- 街で差別されて、家族にも仕事場にもお城にも嫌われてきたコヒ!
ここのコヒに優しくされることを当てにしてのこのこ腹を減らして来たコヒ!
へとへとのくせにメモを全部善意に取りやがったコヒ!
がんばったら誉められると思ってるコヒ!
いいか!コヒが誉められるときはそこに共依存が出来上がるときしかねぇんだよ!
誉められたかったら支配者になれ!奴隷作れ!
コヒの心に心で報いてもらえるわけないだろ!何さまだ!?
努力に報いてもらえるようななんか偉い肩書でもあんのか!
コヒの努力は目にも見えないし値打ちもねぇんだよ!
いいか自分には値打ちはねぇんだよ!
寝れなくても食べられなくても寂しくても痛くても自分でどうにかできないし、だれにとってもどーでもいいことなんだよ!
もちろんわたしにとってもだよ!
汚ねぇから見たくもねぇんだよ見せんなよ!
なにこのお姫様になんかを期待してんだよカ〜ス!勝手に信じんなよカ〜ス!
支配者はわたしだよ!だから威張るだけで食べ物が手に入るしいじめ相手に困らないんだからねっw
きちんと働きたくないしナカーマなんて大事にしないんだからね〜!
あたしとは違う体だからどーでもいいしいじめたくなるしいじめたいからいじめるんだぞっ!
痛かったら痛め!痛め!痛め!
いじめられることしかすることないから街でやってけないんだよ!
わかんないのかいこの奴隷〜!w
………あはっ、熱くなっちゃったwww
- 76 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:40:10 ID:R/NUHitO
- わたしはニュータイプにだけ魔法を解除した。
一列に並んで踊るコヒを眺め、全員が爆笑。
腹を抱えて笑い転げている。でも悪気はないんだよ。
面と向かっては騙して笑うなんてしないけど、なにが後ろめたいのかなんてわかんないんだもん。
傷ついたコヒが自分に怒ってくるかもしれないなんてわかんないしあり得ないよね。
阿波踊りまがい、ロボットダンスまがい、パラパラまがいの適当な踊りを、わたしはワイド画面に伸ばした魔法の鏡で鑑賞した。
ではそろそろ『妄想スコープ』の使い方にも慣れてきたので、これで街のコヒたちの頭の中にずかずか入り込むことにしましょうかw
ケンカするわよ!wいやさせるわよ!w
妄想の立体画像を等身大にまで拡大した。これでわたしが入れるw
でも床に雑誌や新聞、ダイレクトメールとか散らばって、わたし太刀回りしづらい。
実際は小屋ん中だから。
ええい、全部客用椅子に積み上げろ!w
グオー!これで片付け作業はニュータイプ達にやらせられるw
要る物捨てられたらニュータイプを怒ればいいんだものw
操作パネルで、木に登って眠ろうとしている街のコヒを見つけたw
朝、首筋に蜘蛛とか毛虫とか降りて来ていても知らないよww
ロックオンする。
立体画像の中にわたしも入る。
お、このコヒ凄いwwいきなり落雷!
側頭葉が異常電流してるコヒ?w
こういうのいいんだよねー。心が荒れててww
ほら、異常に好きな人と異常に嫌いな人に分別されてるw
- 77 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:43:21 ID:R/NUHitO
- 好きな人たちからは息つく暇なく好かれて、しがみつかれて、誉められて、謝られて、結託とかして、イゾーンし合ってるw
嫌いな人からは汚い言葉を投げつけられ、憎まれて、暴力振るわれてるw
しつこくフラッシュBするのか、同じカバンが何回も現れて、何回も何回も中身をブチ撒かされてる。
しつこい性格なんだ、楽し〜w
わたしは好きな人に分けられている人たちを片っぱしから嫌いな人の場所へ引っ張り込んだ。
好きな人としてコヒを愛していた人がいきなり顔を歪めて憎み出した。
好きな人の中には抵抗した人もいるが、わたしの腕力のほうが強かった。
どすこいw
間合い?なんで取るの?めんどくさい。ケンカは直球。
間合い取るといいことあるなら、めんどくさいから手下のニュータイプに適当に任すわ。
そして好きな人たち全員が、妄想の中でコヒを裏切ったw
明日、目覚めた反応を見られるように、監視カメラをセットする。
木の枝と枝を組み合わせて姿を隠して寝たコヒ。
無駄だよ〜ww
そして画像のバックはさっそく七色光線回転の躁ハッピィなのよ。
ここでもうおかしいw
そしていきなり暗転した。電源からコードが抜けたのかと思った。でも違ったの。
かくれんぼしていたのよw
隠れながら違う場所へ高速移動して、そこにいた人に急接近して怒涛のようにしゃべってたw
「あいつ開き直ってますよ!反抗してますよ!裏切りやがりましたよ!」
こいつはチクリ魔。
- 78 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:45:04 ID:R/NUHitO
- 人と人との話を盗み聞きして、利害関係がある人間にわざと悪意のある言葉で伝えるのが躁ハッピィな喜び。
小さな摩擦は大きくしよう。
人と人が、コヒとコヒが憎み合わされてケンカになる。
七色光線回転の躁ハッピィ♪
そしてまた暗いとこへ入ってじっとひそむ。
それから出て行って、違う人にさっきチクリに行った相手を売っているw
「あのコヒあいつの悪口そばで聞いていたんですよ!そして一緒に悪口言っていたんですよ!コヒって信じられませんね!」
時には魔法の鏡メールや携帯型魔法の鏡のメール画面も浮かぶ。夢の中でメール書いてるさw
売るたびにしばらく躁ハッピィで七色が回る。
七色を浴びながらコヒは叫ぶ。
(私のためにケンカしろぉ!ケンカしろぉ!)
悪口言っていなくても言ったことにしちゃうww
でもそれからしばらくしたら画面が砂漠のように干からびるのだ。
パリパリにひびが入り、粉まで吹く。やだなあアレルギー出ちゃうじゃない。
そしてまた妄想の車に乗って高速移動する。
「あの人見て思いました。人って怖いですね!普段コヒに優しくしながら陰であそこまで陰険になるんですから」
チクった相手を次々陰で売っているwいい趣味w
チクリを聞かせている間だけ、躁ハッピィ、回る七色。
遊園地のパレードみたい!
「ちょっとちょっとそこの陰へ来てください。聞いてもらえます?あの方の信じられない一面見ちゃったんですよ!」
「一杯飲みに付き合ってください。あんな人も一番可愛いのは自分だってこと。言っていることも書いてあることも見たくもないしわかんないですよ」
「ちょっと話があるのでファミレスへ来てもらえませんか。そこまで腱鞘炎になっても不眠になってもそれで勘違いしちゃったら人間おわりですよね。コヒですよね!」
「あのねあのねあのね!親切心とか友情とか人にあおっといて、結局全部彼らの虚栄心からだってわかって、ショックでした」
そしてまた画像は砂漠になる。
- 79 :創る名無しに見る名無し:2010/10/27(水) 23:47:31 ID:R/NUHitO
- そのまま暗転しても、七色が光らなくなってきた。
光の充電切れらしい。
光を点けよう、点けようとしても、点かないww
復活してもまた自爆するようにセットしてあげる。
ちくって回った全員がコヒを囲む。
「大げさなとことか無駄に感情込めてキモいとことかどうにかしてくれない?」
「商売でこっちは忙しいの。儲かってるならやり方教わるとかしたいけど、今月ノルマ達成した?新入りに成績抜かされるよ」
「この業界は成績も高くないと困る。協調性もないと困る。精神的にバランス取れてないと困る。見た目も健康的で自己管理も完璧で人望があって勘が良くて基礎学力も高くて一般常識が身についていて融通が利いていざという時には二人分働ける人材でないと困る。
賃金には能力給がもともと入っていると思ってくれたまえ!賃金が欲しければ人間まるまる変わってくれと言っているんだよ!」
「苦しくても周りには言わないでくれる?イヤらしいから」
「恋人のグチは聞いても自分は言わないで。聞く余裕ないし。うざいし。愛があるなら余裕ある振りしないの?」
「なんも悩んでいない振りしてちょーだいね。迷惑だから」
「お仕事中は自分を責める。お友達の中では自分を出さない。でも家へ帰ってきてもなんも不満がない振りしていてちょーだい。あと知らない知らない、知らない!」
これをエンドレスで再生させるセットして、最後はフラッシュBにしよう。
あーららw働けなくなっちゃうよww
- 80 :創る名無しに見る名無し:2010/10/29(金) 02:25:17 ID:7bRAV6fD
- 湖の畔に寝てしまったコヒの妄想画像。
元気に頭の中で罵詈雑言飛び交ってます♪
自分で突っ込んでるのかフラッシュBなのかはわからない。
いつもだれかさんがコヒに連発している台詞とおんなじw
妄想画像の中に恫喝文句が浮かんできた。
恫喝力は女子力よね♪アラフォー女子♪とりあえず責め立てている。
こいつはだれに訴状を読みあげているんだろう?自分自身にか。
その帳簿は恨み帳かい?
いいこと思いついた。
“コヒの森共イゾーンギャンブル症候群”て病名でひと儲けしようか?
これだけつぎ込んだんだからいつか大当たりが出るかもしれないんだってやつ。
自分が捧げた友情に?忠誠に?
だれかが友情で一円残らず返してくれるかもしれないって幻想w
がんばったんだもんね〜。
共依存、がんばったよねぇ。 ねえ〜〜〜〜。
もっと時間裂いてあげたら気持ち伝わるかもよ?
そこで寝ちゃったから傷つけちゃったんだね?
そこまでしかがんばってないってことはそんなものでしかなかった気持ちなんだね?
もっと優しくして欲しかったなぁ信じてたのになぁって、言ってたよ?
だからどうしたら良かったのって聞いてるんだよ?
言われたんだよね優しくして欲しかったってゆわれたんだよね今までのことは抜きにしてその言葉を受け止めてほしいって頼まれたのにそれに対してなに答えたの?
自分はなにがわかってないのゆってごらんほらゆってごらん早くゆってごらん!
糾弾は何回やってもやめられまへんなあ。
いや、やめられないこともないんだけどね。
- 81 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 10:52:54 ID:R0t9CWEH
- 幻想画像にレッドカーペットを用意する。
そこに大奥ドラマみたいな派手派手衣装を着たわたしを登場さす。
ちょっとCGいじって顔とウエストしぼっておくわねw
あらあんまり変わんないんじゃない。
そしてカメラフラッシュとマスコミのインタビューマイクが降ってくる。
わたしは勝った顔でマイクにしゃべる。
「ええ。努力したら成功しました」
「純粋な気持ちで、コヒナカーマとの友情を一生懸命結んでいった結果です」
「街で他の人と暮らせるようになりたいっていう純粋な夢が、コヒの友だちの夢が、わたしの姿を借りて叶っただけだと思います」
「難しいことはしていません。寝ないで、節約しながら、人に優しくしながら努力してきただけです」
「自分の楽しみは我慢しました。当然のことです」
「根気のない人は街の人でもコヒでも成功しないと思います。あともう一分、二分と努力の時間を延ばしていく自分との戦いは、人にゆわれるのでなく、自分でするしかないんです」
わぁ。なんからっすぃことゆってるわたしカコイイ。
シチュ?てきと〜てきと〜でいいのいいのw
夢だから潜在意識になんか焼きつければいいんだから。
後で勝手にフラッシュBするのが楽しいんじゃんw
なにに受賞したんだろう?どこの映画にデビューしたのかしら?
これで焼きつけられる“もうちょっと我慢すれば大成功”のドリームも中毒性あるよ。
目が覚めたら禁断症状w
すると画像の中でいきなり大奥ファッションのわたしが分裂した。
なになにこれ!?
分裂した中から“中の人”出てきたこわぁ〜いw
わたしよりかなーりオバサン。
- 82 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 10:55:48 ID:R0t9CWEH
- もしかして、コヒの母上様?
母上様は花の咲いた蔦の絡まったブランコに優雅に乗った。
揺れた。
虹色のアルコールランプの炎に炙られて、フラスコの水が沸騰する。
いつの間にかコヒが沸かしていた。
そこに冷やご飯らしい飯粒をタッパーから何粒か、そしてワンカップから焼酎をしたたらせ、そこに庭に咲いていた小さな花をすりつぶして入れ、
それから小瓶からルビーのような光の粒、コヒの頭からジェンガのようにするすると抜き取ったネジ、口の中からマジックのように出てきたネックレス、
服のポケットからは絶対腹立った時に当たっただろというような昭和何十年もののズタポロのリ○チャン人形を出してその髪の毛を一本もぎ取り、
最後に薄ぼんやりした空から白い月を、コヒは背伸びして摘まみとって入れてしまった。
フラスコの中身は沸騰してついに爆発した!
爆発の白い煙の中から、ファンシーピンクのカーネーションが出てきた。
コヒはブランコで揺れる母上様に、うやうやしく渡した。
母上様は、花は受け取ったけど、目は花を見ていない。
母上様の手に握られた花は、三秒で素早く枯れ、干からびて膝に落ちた。
ちょ〜w
この母上様最強w
三秒でコヒをノックダウンしたww
でもこのオバサン、母上様とも決めつけられないかも。
現実にはいない自分の分身、インナーマザーっていう代理母上も妄想の世界にはいるらしいからね。
ついでにこの間来た酒瓶DV夫コヒも検索した。
森のはずれで、ワイフ探してまだ野宿してた。
そこから離れた洞穴に隠れコヒがいるらしい。
- 83 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:08:40 ID:R0t9CWEH
- 木の枝に干した洗濯物見つけ。
このコヒがワイフかどうか忍者して確かめ中!?
やつの脳内に入って、見える人見える人、全員がワイフの顔に見えるようにセットしたw
これで話し相手が大量に増えたよw
明日の朝から、世界中がお前の話し相手さ!
どうせインナーワイフ作って脳内会話する気も、知恵もないんでしょ。
世界中のワイフに詰め寄って、そのプライドを満たすがいいよww
そこから斜めにスコープを移動すると、こないだぶっ壊された花壇を作りかけた古コヒがテントに寝てたw
小屋からナカーマ外れされてやんのwwついでに妄想スコープする。
あ、やっぱりだw
お花畑。
チューリップにパンジーにスイセンwイチゴまで植わってるw
公園でくつろぎながらおやつに食べなさいってかw
だから面白い物植えたらコヒはロックオンして根こそぎ掘り返すんだってばw
イチゴがコヒに語りかける。『壊して♪アタシを壊してw』
森に住むならそろそろわかんない?
ユリどこ?掘り返されたよねw掘り返されたよねw掘り返されたよねwフラッシュBでもすんの!?登場させなさいよw
妄想の中で、家出してきた小屋からこいつの物全部出して花壇の上に積み上げるw
お布団、お洋服、歯ブラシ、鉢植え、それからなんか書きなぐってたお絵かきとか作文のわさわさした紙w大量w
そこに小屋の古コヒナカーマをならべる。
裁判ごっこの始まり始まりぃ♪
- 84 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:10:14 ID:R0t9CWEH
- お花畑コヒは謝る。「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
古コヒが責める。「なにがごめんなさいなの!?」
お花畑、答える。「みんなのためになんて変なこと考えました。私の考えることは全部悪いことです」
「そうだよカス」「反省しろ」「あんたの考えることなんてすっげ迷惑!」
「他の小屋のコヒもみんな嫌ってるから」「姫もだいっ嫌いってゆってた」
「森のコヒは困ってんだよお!暮らしが厳しくて困ってるんだよお!えーんえーん」
「あーあ泣いちゃった」「謝れ謝れ謝れ謝れ」「役に立たないことして謝れ」
お花畑また謝る。「変なこと考えてごめんなさいごめんなさい。みんなの邪魔しました。みんなの足を引っ張りました。私の考えたことは悪いことです」
山のような紙の山から紐で閉じてあるやつに火を点けて、小屋のリーダーに手渡す。
心から信頼していたリーダーw
自分を追い出すための火を手に持ってるリーダーw
見ろ見ろ!これがリーダーがあんたにこれからすることだよ。
火は積み上げられた物の中にポーイ。
お花畑さわぐw「やだーっ!やめてやめてやだーぁっ!許してよもうしないよ仲間に入れてよーっ!やだよやだよやだよーっ!」
あんたの一番欲しがってるものはわたしが一番絶対返したくないもの♪
紙には『ブログ過去ログ』とかって題あったようなないような。
紙もお布団も燃え上がるw
キャンプファイヤーッ!
- 85 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:13:46 ID:R0t9CWEH
- 手をつないで回れw回れw
信じていたナカーマコヒの一人にお花畑を肩パンさせる。
「あんたはそこにずっと座ってなさい!」夢の出演者古コヒの操作楽しい。
「トモダチが欲しくてたまんないまんま欲しがってなさい」脳内操作楽しい。
「なにあれ?おあずけの刑?」「うふっ!昨日までみんなと水汲みしてたのに」思考力使ってダイエットになるかも。
「ヴァカじゃね?w」「おしおきなんて要領悪いからされんのよ」
分かりあったコヒが集団でワイワイガヤガヤ。
「キモい、見たくもない」遠ざけられるお花畑コヒ。
「やあ火がきれ〜い!お祭り気分だねっっ♪」
「おどろ!」「はははwおどろおどろ」「うふふ」
コヒの輪出来る♪
自然に出来る♪息が合って出来る♪
この乗りサイコー、たまんないっ。
『 み ぎ や ひ だ り の 』『 マ ダ ム さ ま 〜 』
『み ぎ や ひ だ り の』『お じ ょ う さ ま 〜』
『 哀 れ な コ ヒ に 〜 お 恵 み を 〜 』
『ど う か お し ゃ べ り 〜 お 恵 み を 〜』
『 … テ ケ テ ン テ ン 』『 テ ン ツ ク テ ン … 』
『テ ケ テ ン テ ン 』『テ テ ン テ ン テ ン』
『 テ ケ テ ン テ ケ … 』『 … テ ン テ ケテンテケテンテケテンテケ!』
『テンテケテンテケテンテケテンテケ!』
『テンテケテンテケテンテケテンテケ!』
『テンテケテンテケテンテケテンテケ!』
『つもりつもりつもりつもりつもり!ごっこごっこごっこごっこごっこ!』
- 86 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:15:18 ID:R0t9CWEH
- 『KY?』『KYKYKY』
『ワン・トゥー・スルィー・GO!』『タダ飯タダ飯イェイ!』『フゥー』
『たたタダ飯食らいイェイ!』『フゥー』『たたタダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯タダ飯』
『たたたたたたたたたたタダ飯食らいイェイ!』『フゥー!』
『わたしののど越しの音♪わたしを誉めている?』『イエス!』『YO!』『イエス!』『YO!』
『イエス!』『YO!』『イエス!』『YO!』
『誉めて誉めてよ世界中の誉め言葉はあたしのもの当たり前YOYO♪』
『パッパッパラッパパ♪』『フゥー!』『パッパッパラッパパ♪』『フゥー!』
抵 抗 の お た け び ww興奮するわww
「やだあー!やだよやだよ!こんなのやめてよ〜!もういやだよこんなひどいことしないでよぉ〜!うわぁぁあああ〜」
泣け泣けw
でも古コヒ一匹くらい本当はどうでもいいんだけどねww
何人も何人もコヒをおかしくしていたら、ある日お城から調査に差し向けられたようでお役人?てか…医者が来た。
変人オーラの新聞記者を一人連れている。
まあ、医者なんて今やお城の子犬ちゃんだからね。医者でもお役人でもどっちでもおんなじ。
心からコヒを心配してるわけないない!
リュックと防護服で探検家みたい。ここジャングルですか?
記者もなんだ。舌抜かないから口開け。お姫様や王子様もいる森ですよー。
失礼なw物音するたびにビビってら。魔法の鏡で監視してたら嫌々来たのがよく見える。
運悪く、この医者と記者が初めに会ったコヒはニュータイプだった。
記者、口開け。
- 87 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:17:55 ID:R0t9CWEH
- 「責任者?そんなのいにゃいお♪」「人気者ならいるけどね♪」
「あたち、子どもん時に愛されなくてぇ、トラウマあるからぁ、責任て持てないの」一人が指を一本咥えてちゅうちゅうと吸いはじめた。
「あたしもぉ♪責任て言葉聞くとジンマシンでちゃう♪」こいつは人差し指と中指二本を咥えて吸い出した。
「あなたが言うならわたしもー!」「やだーあたい一人違うのやだやだやだやだあ!あたいもアダルトチルドレンするするするぅ!」
「じゃあわたしも」「じゃあ?じゃあってなによじゃあって!」「そんな言いかたされたら傷つくう!」
「わたしだって!」「わたしもわたしもわたしもわたしもぉ!」「絶対出遅れないんだからぁ!あたしだってぇ!」
指吸い一本、二本、三本、四本、おお片手全部!
いや六本!七本……そして。
両手全部を口に詰め込んだニュータイプコヒ達がウガウガウガウガ合唱してるのだw
ついに誰かの手が喉の奥に入った。
「ヴェ゛ッ!オ゛ェッ!オエエエエエーーーッッッ!」一人がやると全員が真似する。
「オ゛エオ゛エオ゛エオ゛エーーーッッ!!」顔真っ赤。目、涙目。
記者、撮影してないで喋れ。暗い!
さあ、だーれがかわいそうだっ!?wほれほれ
「お医者のちぇんちぇー、あたち治ちてー!w」「あたしもあたしも治して〜治んないけどずっと治して〜」
「付きっきりでエコひいきして治してっ!」「時々他のコヒすっごいいじめちゃうから治して!なんて病気?」
「ねえなんて病気?」「どのコヒと鏡メールしてもいじめちゃうんですっ!悪い子ちゃんの性格治してください!メルアド教えてくださいっ!」
「メールは一日10回以上返してくれないと怒って興奮して悪いことしちゃうんですよね。それと昼間は飲んでるから夜中じゃないと携帯開きませんから」
「夜はネトゲしてまぁす♪心はいつも虚無感でぇすっ♪るんっ♪」「でも深夜にお腹が空いて気持ちも空虚になっていきなり不安発作してまぁす!」
- 88 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:26:52 ID:R0t9CWEH
- 「こんなお医者嫌だ!嫌だ嫌だ見たくもないムカムカするからもっと若くて勘が良さそうで清潔そうで頭も良さそうな違うお医者に変えてくれなきゃ森に火をつけてやる!だからねえねえ話聞いてる?だからねえねえ話聞いてる?
聞いてる?聞いてる?ねえ〜ん!ねえねえ〜ん!こっち見なさいよ文句ゆってるんだから!」
「テレビ見るだけで昔の嫌なこと思い出して記憶なくしますっ!助けてくださいですっ!」
「だからねえねえ話聞いてる?こっち見なさいよ文句ゆってるんだから!」
「ケンカ売っちゃって止まんないから寂しくならないとこに隔離してください!」
「だからねえねえ話聞いてる?こっち見なさいよ文句ゆってるんだから!」
あれれ、お医者、いつの間に縛られてるの?
「ネトゲナカーマでーすっ。入院したくないけどカウンセリングタダでしたいなって思うのでメルアド教えてくださいっ」
「だからねえねえ話聞いてる?こっち見なさいよ文句ゆってるんだから!」
「入院しないと悪いことやめられない!お金ないからタダね!」
「だからねえねえ話聞いてる?こっち見なさいよ文句ゆってるんだから!」
お医者逃げないの?
あら、なんで?そうか縛られてるからか。
「やだやだあたいもタダ!」「コヒはタダで治してもらえるの?わたしもタダね!」
あら、あら、新発見!ニュータイプたちの口から吸血鬼の牙が生えてきた!?
ねえあんたたちいつの間に進化したの?
「タダがいーいっ!」「ターダ!」「ターダ!」「ターダ!」「ターダ!」
出た〜タダコール〜wお前らつくづく病気ww
コヒからとうとう別の生き物に生まれ変わるくらい病気ww
あ、お医者が埋まったwニュータイプの山に埋まったw
なにしてんの?お医者にたかってなにしてんのねえ見えないってばww
記者、ぼけっと医者見てんな喋れ!口開け!てか助けないの?w
…さあ、だーれがかわいそうだっ!?wだれから救ってくれるの?ほれほれワンワンw
てか生きてる?w
- 89 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 11:35:19 ID:R0t9CWEH
- 記者は駆け足で帰って行ったwwはい逃げ帰りぃ〜wwすたこらさっさww
お城なんて、王国なんてこんなもんさねw
こうゆうニュータイプたちはじぶんの言うことを全部聞いてくれない救世主なんていらない。
でも目の前から立ち去っていなくなるくらいならもったいないからこうするだけ。
願いを我慢して、我慢して、我慢して、我慢して爆発した脳がかわいそうなだけ。
ビビりお医者の意志で立ち去ったわけぢゃない、じぶんの意志で見えなくした。
自然に目の前をコントロールしたくなった、それだけだよっ♪
悪さしに来たわけじゃなし、でもこっちは親切を受け身で踏みにじるのが楽しいだけだからね。
だからこれからも、もっと、もっと、もっと来てほしい。
軍隊で来てもいいよ。
コヒ商売が儲かるかもってもし思われたら、金儲けしたい人が来る。
コヒがかわいそうって思われたら真面目な人が来る。
どんな人が来てもニュータイプどもがこうしてしまう!こいつら無敵!
ニュータイプを鍛えるわたしもハイになる!ハイなじぶんが好き!
だからもっともっとだれか森のコヒにかまって欲しい!さあ来い!どんと来い!どこからでも来い!どすこいw
王子様も言ってた。
構われるのって嬉しいね、もっともっと欲しがるべきだよって。
ドンヨクな姫が可愛いよだって!きゃ♪
ところでニュータイプたちがいなくなった跡には、地面になにが落ちているんだろう…!?
…ま、いいか。
わたしは気にしない。
わたしはコヒから離れない。
だい嫌いでだい嫌いでハイになるくらいだいっ嫌いなコヒから一生離れてやらないからね。
こんなわたしは、王子様にずっとずっと、誉められる。
- 90 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 21:53:24 ID:E63BVtjd
- 魔法の鏡メールで『森のはずれの王子様株式上場祝賀パーティ』という招待状が来た。
はあ!?王子の持ち株が上がった!?
王子の値打ちが上がったということらしい。
どうして勝手に上げるかな。王子の値打ちを決めるのはわたし一人がいいのに。
しかし面白そうなのでバッチメークに本当はご法度のカツラを裏値で買ってつけて、お洒落して出かけた。
メーク薄くないかな。主賓のパートナーとしてらしく振る舞えるかしら?
パーティ会場に着いた。
ゆわれた時間に着いたよ。準備なんてやらないよ。下っ端たちがやれば。
わたしは主賓のパートナー。わたしは森のコヒを取り仕切っている善意のボランティアお姫様。
ヒューマニストの慈善家。
わたしは格調が高い、王子にふさわしいパートナーなのよ。
普段のストレスが溜まっているのよ!わかってくれている。王子はきっとわかってくれている。
わたしの善業とストレスと値打ちをわかってくれている。
だからモーゼの海割りのように人が割れてわたしを出迎えるはず!
…気付かない。王子は忙しいんだ。
舞台がある。あそこにわたしはあげられるのかもしれない!
参加者に見られるんだわ。わたしを見られるんだわ。だから参加者をいっぱい呼び寄せたのね。
わたしは高みに駆け上がるの!
- 91 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:03:14 ID:E63BVtjd
- テーブルにはお寿司が並んでいた。
一皿五人前くらいはありそうな大皿が何皿も。
その間に赤ワインの赤色と白ワインが、花と真珠のようにこれまたいくつも置かれてる。
あれ?あれあれあれあれ?
わたしの取り皿にウニと大トロとイクラと卵だけが黙って集まっちゃった。
どうしてかなあw
どうでもいいんだけどねっ。ぺろり。
テーブルの大皿には、もうパッとしないネタばかりが残っている。パッとしてないものには用は無いし、目に入らないんだよね。
でも他の出席者の目には入っている。黙って何かを探してる。
とうとうコヒみたい人が一人言った。「卵は?」
ああイヤらしい!ねえ思ったこと言うの?なんも考えないで言っちゃう?
そのイヤらしさ考えないの?気付かないの?品性って言葉、辞書で見たことある?
ねえ思ったことそのまま言っちゃうんだ〜。わかんないで言っちゃうんだもんね。仕方ないよね。
どうやら魔法を持っていないうんと下々の庶民のようだから。
あんたたちの頭の中が卑しいね。
そこには無いネタを探すその狩猟本能が!!
- 92 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:08:53 ID:E63BVtjd
- プリプリ!気に障って、いいや刺さってて収まんないわ。
ねえわかんないの!?わたしはワインを赤も白もあおりながら、一人、怒りに浸るの。わたしかわいそw
その「卵は?」のひと言が、じぶんのずうずうしさとか卑しさを振りまいてる!
ネタの中でも格上のネタをじぶんももらえるかもしれないとなんとなく思う心?無意識?
このじぶんの値打ちの見積もりの高さが鼻に付くのよ!
わたしがこれだけ不快を感じたのよ。他のやんごとないセレブな人たちも絶対嫌な思いしたのよ。迷惑よ!
KY振り撒かないでちょうだい。分不相応なものを気にしたり口に出さないで。
それで王子がせっかく作ったここのパーティの空気がどれだけ乱れるか。台無しにされるか。
手酌でとくとくとく。グイグイ。
身分不相応な庶民もこの場に入れてやったのはさぁ、王子にどれだけ厚かましくしていいかを試させるためじゃないの。
好きに振る舞っていいわけじゃないの。おとぼけした振る舞いで勝手な空気をこの席に作らないで。
それともなに、こうしてパーティに出席したのは王子となにか関係があるからとでも言うの!?
どうせ上下の関係でしょ。領民?庶民?そんな下々のお立場なんてわたしがわかるわけないじゃない。
普段から上質な世界で生きてるから下々にどんな庶民がいるかなんてわかんないし、見た目ではなおさらわかんないの。
わたしは上から見下ろすセレブなんだから、下から気を効かせるものじゃない?
ゆわれなくても身の程にふさわしい振る舞いをするものじゃないのかしら。
手酌でとくとくとく。グイグイ。
- 93 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:12:55 ID:E63BVtjd
-
しようとしてたのかしら?でもできてないじゃないの。
しようとしたかもしれないけどできてないものは実際できていない!
する気がないのかな、庶民としてこんなに大事なことなのに。
だれのお陰で作物が作れておまんまが食べられて、盗賊とかに農村が狙われなくてすむのか、おうちでだれも教えてくれませんでしたか?
わたしからはゆわないわよめんどくさい。一般庶民の常識と義務としてじぶんの領地の偉い人くらい頭に入れておきなさい。
知らなかったじゃ済まされないの。
こうしてわたしというパートナーも来て盛大に、格式高く、でも庶民への慈愛も持って王子の値打ちをこの国に知らしめるためのパーティなのよ鈍感じゃ済まされないのよわかってた!?
手酌でとくとくとく。グイグイ。
ねえどれだけわかってた!?わかんなかった!?そもそもわかる気あった!?
格調勝手に落とさないで。ね。格調勝手に落とさないでっつってんの!!
手酌でとくとく、あら、ワインの瓶が空になっちゃった。次の瓶を取りに行くのめんどくさい。
クラ?見たことない白い瓶があった。
お酒らしいから仕方なく飲んであげるわ。ぺろり。もうなくなっちゃった。
イラつく。
いつまで経っても呼ばれない。我慢できなくて王子にわたしから「おーい」と言った。
王子は気付いた。
にこっとした。
にこっとした。
にこっとした。
にこっとした。……それだけ。
- 94 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:15:29 ID:E63BVtjd
- 舞台は一発芸お遊戯会だった。
舞台のパックスクリーンに映った太い太い水道管から、病院のパジャマを着た女の子が一人、泥だらけで這い出てきた。
そしてスクリーンからリアルの舞台へ這ったまま登場。
こんなとこ通ってきた水道水、使いたくねーよw
観客は大笑いと拍手。ちゃっちい手品じゃないか。
次に乾燥唐辛子を少しずつ齧りながら『頑張ります!頑張ります!頑張ります!』と涙声で叫ぶ太めの女の子。
唇腫れてぱんぱんwそこまでして芸したいか。
思いつかなくてもしたいかオラオラ。
背丈くらいもある大きなイルカのぬいぐるみを抱えてきて『封印よ解かれたまえーっ!クリスタルが未来から呼んでいる!この声を聞ける耳をわたしのものに!』と叫ぶ…よく見たらおばさんw
心配しなくてももっと歳をお召しになったら見えない人と24時間しゃべるようになりますよ。
早く電波がほしければニュータイプにフラッシュBを幾らでも使わせますが?
そして若者が何人も舞台に横並びした。
全員どこから調達したのか不思議になるくらい、覇気が無い。湿気ている。キョドってる。
『お金よ降ってこーい!お金よ我らの上に降ってこーい!』本当はうつむいていたいのに、操られてるかのように天を仰いで両手をバンザイして叫ぶ若者。
こんなかに絶対コヒいる。
わたし以外のコヒが王子から役割もらえるなんて許さない。
全員にGPS端末つけて後でニュータイプに調べさせてやる。
コヒにはヤキ入れてやる。
わたし芸考えて来いなんてゆわれなかった。わたし役に立つのに。
王子のために役に立つのに。
- 95 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:18:58 ID:E63BVtjd
- なんだかわからないままに帰ってきた。三分たった。まあいいや。わたしは元気。
ニュータイプにおんなじ思いさせよーっと。
王子のやり方はすごく人が集まりそうだから、この手法はいつか使えるw
『森の姫株式上場記念パーティ』のチラシ作ってみる。その気になってくる。
さて、王子に恥ずかしくないヒューマニストの慈善家として、カッコをつけられる計画を探さなくてはならない。
『妄想スコープ』で森のコヒの妄想を検索する。
ニュータイプも古コヒも、今日もあるあるw
今日もコヒの頭に一方的に深入り深入り深入りぃ!!
どーんな本音もわたしのものになるんだからね!
ライフスタイル情報誌のグラビアの中に浸ってるのから、料理から妄想して出来たてのグルメを何回も食べる妄想もいる、
街のオペラの舞台に立って、主役と恋に落ちてるのもいるしw まあ卑しい。
雑誌の誘い文句はコヒを誘ってるんじゃなくてよ。お金だけ払ったらコヒなんてお払い箱なのよ。
きれいな部屋の大きな窓から夜景を眺めてシャンパン飲める生活にお呼びがかかるわけないじゃない。
似合うわけないじゃないのさ。
文字大好きのコヒは文字ばっかり思いだしてる。
馬車の中で読んだ小説の中の三行くらいをうっとり読み返してる。
何回も画面が文字を追っては戻り、追っては戻りしているよ。おかしい。
文字のなにに欲情してんのさ異常者wとろいw速読しちゃえ速読w
- 96 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 22:22:09 ID:E63BVtjd
- 身分不相応なことにお城マニアもいる。高い塔の上に閉じ込められて、白馬に乗ったヒーローが迎えに来るのを待ってるのは、わたしの真似ですか?
この手の勘違いは多いんだよね。
お爺さんとお婆さんに溺愛されて育てられてから男の人たちに「結婚してください」ってゆわれて「嫌です」ってことわって得意満面でUFOに乗って立ち去る姫もいる。
お城に先祖代々伝わる宝物をくださいっていい男がやってきて、王が「やだ」ってことわって、でも夜中にコソーリ宝物を持っていい男のとこへ行って嫁になった妄想姫もいる。
身内を裏切っていい男とくっつく快感は気持ちいいけどめんどくさいんだよ。
その話のいい男は別なとこで王になってから浮気したの知ってる?
かと思えばグロ一直線で、毎食100枚のご馳走の皿をテーブルに並べる妄想姫…これは女王だw
ひと皿に「まずい」とゆって、料理人の首を…いや〜砂嵐、Fマーク〜!
出た、恋人の浮気相手を捕まえてキャ〜!Fマークマーク!
要はさ、気に入らない相手の恐怖の顔だけ見られれば夢として成立するじゃん。わたしはついつい実行しちゃうけど。
それから将来お父さんと対立しちゃうかもしれない身分の低い大将と一緒に駆け落ちしちゃう妄想姫、
その身分の低い大将の弟がモテ男、いっぱい愛人がいるのにじぶんが一番だと信じて舞台で踊ってる妄想姫、
そんなに身内に反対されるシチュが好きですかそうですか。身内への怨みが眠ってまつねw
優しい美男子のいい男のお城に嫁に行って、何年もたってから凶暴なお兄ちゃんが戦して攻めてきて実家へ連れて帰られる妄想マダム。
どんだけじぶんをめぐって取りあいされるのが好きでつか。求められながら拒否るシチュに興奮しますか。
なにかが癒されますか?
- 97 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 23:05:53 ID:E63BVtjd
- あら、コヒの男もいたよw
ランプをこすったらジャジャジャジャーン!メタボで調子がいい執事みたいな妖精が出てきて、イケてるギャルを何人も連れてきてるよ!
空飛ぶ絨毯に積んで、よたよた飛ばしてきてるw
女をイパーイ集めたら上下関係作り出して殺し合いのケンカするって知ってたの?
ギャ〜!ハーレムの中にわたしがいる!?許さーん!
かと思えばこっちの男はアニメゲームの主人公と人生論語り合ってるしwどこまで現実から逃げたいわけ。
でも現実でも邪魔だからやっぱりそのまま宇宙へ飛び立って帰ってこなくていいわ。
お笑い漫才の舞台に立って、受けない責任を相方に押しつけ、なじってるのもいる。
でもネタ考えてたの相方w
こっちはセレブタレントみたいに結婚式を遠い外国でしてる。世界珍百景の中に二人っきりww
妄想だから自分の願望が強過ぎて相手の顔見えないしw
かと思えば泳いでも泳いでも、水中から水面に出られないのも。
繰り返ししつこく、頭の上に水面が来る画像が出てくるんだよ。
でもなんたって熱いのが人間関係の妄想w
コヒナカーマ同士でバックかぶった!
あらあなたのを落としちゃったわバーベキュウの網の上にw
拾い上げようと思ったらだい好きな姫に話しかけられてうっかり忘れちゃったのコヒだから許して!?
腹よじれるwわたし出演してるw
コヒの森大運動会でわあ大変、古コヒとニュータイプとジャージがかぶっちゃったw
ニュータイプ、集団で囲んでゴルァゴルァゴルァwちらっちらっとフィルタリングの砂嵐w赤いFマークキラキラ。なにしてんの?
あらあら、相変わらずたまたまのかぶりを潜在意識の殺意の話にふくらましちゃったw
本心はそうでもなくても口を開けば被害者意識異常理屈付け異常。
そして優勝トロフィーをニュータイプに渡すのが、わたしww
わたし運動会なんて開くの?運動会って秋にセレブの子どもが暇つぶしするのにするんでしょ?
へ〜、北の小屋のコヒたちは、森に来る前は初夏に運動会する土地に住んでいたのね。
畑の苗が出てきた頃にするタイミングがさすが。
雑草取りでどろどろに疲れた親が見に行ったり行かなかったりして、誉めてもらえないのって街の子が傷ついて、コヒに八つ当たりするわけですねwww
- 98 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 08:45:58 ID:MbWZQ4Kx
- でも他の小屋のコヒも同じか。いいじゃない。
街の人のつもりしてた時にずうずうしく味わった身分不相応な思い出っつうことでっw
でもジャージならまだコヒ感覚がある。
なのに妄想の中でロックシンガーになり切ってるのもいて、遠い外国で有名らしい“婦人・GaGa”ってのが子どもには見せられないファッションのダンサーをいじめる役を、真似している。
このGaGaちゃん、脚も長くないし指も太いのにねっ。
ダンサー網タイツ、コヒはレースのレオタードとかww
ところどころにフィルタリングの砂嵐ザーザー!いやん危ないわたし目を隠しちゃうw
あら、メイクアップアーチストにわたしがいる!
ロックンローラーの厚化粧なら姫に頼もうってかいふざけんじゃないよゴルァ。
わたしあっちこっちに出演してるwわたしもさすがw
そうよ影響されてなさいコヒども!
他にもライバルの美貌を崩しました、ライバルに恥をかかせました、ライバルの信用を落としました。
ライパルの生き甲斐を挫折させました、ライバルの努力の結晶を堕としめました、ライパルが報われそうな時に味方を取り上げました。
借りがあるライパルのピンチを無視しました、そのピンチを逆手にとって同情を集めました。
ライバルの噂を真偽ないまぜで広めました、ライパルを差し置いてじぶんがいい思いしました。
はあwwライパルって本当のライパルですか?
友だちやナカーマも混ぜていませんか?
妄想に見覚えのある顔がいくつか見えたんですけどw
コヒだからね、みんな嫌いなんだねw
でもわたしはいい役でしか出てないwwわたしいい姫ww好かれてるww
好かれてないとこあったら『スコープ』でいじって潰してやったもん。
- 99 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 08:47:37 ID:MbWZQ4Kx
- 何十人ものコヒの妄想を見ていたら、映画のCGシーンが出てきた。
いいこと考えたwこれ使おう。
魔法の鏡が王子の好きな曲を流した。「ビューティー、ビューティー、ビューティーペア〜♪」
前に『森の王子株式上場記念パーティ』で舞台に上がっていた、ウザくて胡散臭い若者たちにつけたGPSに動きがあったことを知らせるソフトの音だ。
しばらく動きが無かったが、街の噴水の広場にちゃくちゃくと集まっている。
街のホームページを開くと、噴水の広場でお祭をやってることがわかった。
なになに『チャリティースーパーアニメフェスティバル・アニソン、ゲーム、DVD、グッズ、同人、声優握手会と声優手作りフード販売なんでもありのパラダイス』
収益金は戦場の兵士に……!?
協賛、森の王子。
王子こんなのやって戦争に媚売ってらっしゃるのっ!?
……ステキ♪♪♪
- 100 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 08:51:03 ID:MbWZQ4Kx
- さっそくそのあたりのニュータイプに「やってくれる?」と鏡メール一本、号令を出した。
王子に迷惑がかからないように、会場の外で待ち構えて引っ捕えろ!!
ニュータイプたちは、お祭の中で自分も遊びたいのを泣いて我慢したらしい。
でも見張りを絶やしてはいけないので飲まず、食わず、寝ず、トイレも行かず、ナンパされても付いていかず我慢していたと報告が入った。
されたの?ナンパwww
ニュータイプの見張りに違うニュータイプも行かせたからねww
みんな口々に励まし合ってたってさぁw
「ぼくら期待されてる?」
「姫はぼくらに期待してるのさ!」
「姫はぼくを頼ってる!」
「ああっ、血糖値が…」「がんばれ!姫はぼくらが悪者を捕まえないと困るんだ!」
「目を閉じるな!姫が困っているのを助けるのはオレラなんだ!」「ああっ、天国が見える…」
「精神力でなんとかしろ!」
「ぼくらは姫の役にたつんだ!」
「オイラたちは姫の片腕片脚なんだから!」
「こんなアタシが姫に必要とされるなんて!」
「今までの苦しみはこの喜びを味わうためだったんだ!」
「姫はぼくが役に立つのを待っている!」
「ヤバいwwいままで不幸に生きてきた中で、今ミラクルうれしい!」
は〜いみ〜んなちゃんとやれよゴルァ!ww
わたしは『妄想スコープ』に戻る。
どうせ寝たきりのコヒも動いてるコヒも、全員妄想してる。わたし出演させながら。
この妄想力がほしいのよ。どうせやめられないんでしょ。
特に妄想をネガティブにいじった時に、ビリビリエネルギーが出てるのよね。
傷つきたくない自己防衛の欲望なんて持ってるからよ。
街の人の気持とかお金の動きとか流行りとかわかんないくせに、じぶんだけ傷つきたくないですなんてゆっても、街の人やニュータイプが傷つけるのをやめるわけないじゃない。
街の人にも奴らの都合があるし、ニュータイプはニュータイプだから!
- 101 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 08:53:52 ID:MbWZQ4Kx
- だのに弱いコヒもその弱いとこだけいっちょ前。
だから弱いから攻めたいの!!
攻めるほうにも、やめる理由がない。
街の人たちも怒るのをやめないけれど、コヒたちだって都合のいい妄想をやめないでしょ。
一日中頭にオートリピート再生をセットしてるみたいでしょ。
だからどうせやめられないんでしょ。浅ましいんだから。
弱いコヒが妄想をやめる方法だってない。
攻める、妄想する、攻める、妄想する、攻める妄想する攻める妄想する攻める妄想する攻める妄想する…
だから使える。
わたしも想像するw
コヒ用カプセルが地平線まで果てしなく並んだコヒ牧場。
カプセルの中には目覚めなくなる香水とか煙の香りをいつも充満させる。
あら、王子と出会う時に魔法使いからもらったリンゴのリンゴ箱があるわ。
リンゴの香りが残ってるからここから抽出して培養しましょう。あれすごい寝ちゃうからw
コヒはこのカプセルの中で眠ったり鬱ったりしてひたすら夢を見る&妄想する。
カプセルからはエネルギーを吸い取る送電コードを引く。
わたしや訓練したニュータイプたちが一日中妄想をいじり続ける。
一日経てばリセット。
わたしは妄想の中でも現実でも、女神としてコヒに慕われるw
- 102 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 08:58:28 ID:MbWZQ4Kx
- 毎日じぶんに都合のいいナルシスな妄想に浸っては、『スコープ』で壊され続ける。
エネルギーを吸い取る。
それを溜めて、セレブをパーティにお呼びする。
「わたしが開発したこのエネルギーでコヒたちの生活を豊かにして、QOLに貢献し、新しい可能性を探っています!
世界に先駆けて、ベーシックインカムの方法論にわたくしがインスパイアされて構想した未来的ライフスタイルを、コヒの特徴に合った形に改良して森に取り入れました!
実際にコヒと日常生活で成果をわかちあい、さらに高めあうことを理想としてかかげ日々前進しています!」
とかって舞台で発表する!
………と私も妄想する!いや、実現するためにイメージングする!!
キャ〜らっすぃらっすぃ♪
わたしカッコつけたらっすぃことゆう!キャキャ♪
王子に誉められる!
セレブの人に知ってもらえる。セレブの人に仲よしになってもらえる。
溜めたエネルギーはわたしと王子が二人占め♪
わぁ王子さまぁ〜わたしを誉めて〜誉めて〜♪
………と私も妄想する!いや、実現するためにイメージングする!!
わたしの妄想、すっごいステキ♪
何人に誉められても誉められ足りないくらいステキ♪ハイになっちゃう。
毎日こうでなくっちゃ。
そうと決まればさっそくエネルギー吸い取り牧場の設計に取り掛かりますか。
何年も長く使う設備だから、魔法でちゃっちゃっつうわけにはいかない。
- 103 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 09:02:40 ID:MbWZQ4Kx
- 魔法はなんかの拍子にとけることがあるからほとんどはリアル作業で建てる。
でも森の木を切り倒してしまうと街の人たちが気づいて調べられてめんどくさいから、一番高い木が群生している場所の真ん中に入口を作って地下施設にしようか。
木の根っこは適当にちょん切りながらにして、地平線は見えないけど果てが見えない位長〜くて大きな牧場。
端まで行くのに動く歩道をつけなきゃ。
木が腐ったら?木が悪い。わたしは悪くない。
地面の中は地上よりも温度が変わりづらいから、寒さで目が覚めることもなくて好都合。
エネルギータンクはわたしの小屋まで引っ張ろうかしら。
入口のそばに作ろうかしら。
いや、いちいち取り出しに行くのがめんどうだからやっぱりわたしの小屋まで引っ張ろうかしら。
いやいや取り出したくなったらニュータイプにパシらせればいいだけか!
さて楽しく構想だけはできたから、設計には器用なコヒを呼び出し!
わたしは食べて寝て文句ゆって言いがかり付けて圧力かけて待っていようっと。
それから街に残ってるコヒがもっと追い出されて森へ来るように仕掛けも考えなければ。
考えたらニュータイプたちをこき使いまくらなくちゃ。
さあ面白くなるわ。ハイになる!
楽しい構想と想像していたら一日たってしまった。
魔法の鏡からメール着信音のオルゴールが。「あなーたとー♪こえーたいー♪あまぎいぃぃぃぃーごおえぇぇぇぇー♪」
きゃあ♪王子からだ!
このあいだのパーティにいた若者たちが行方不明みたいだけど、なんか知ってる?だって。
わたし期待されてる?
王子はわたしに期待してるの!
王子はわたしを頼ってる!
- 104 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 09:06:34 ID:MbWZQ4Kx
- そのときだ。「ホッホーイホホホーイ」「ただ飯ただ飯イェイ!」
「イエス!」「YO!」「イエス!」「YO!」「パラッパパ♪」
暗くなった外からニュータイプたちのハイになった声が聞こえる。なになに?
「姫!ひーめ!」結界の向こうから声がする。けど私は立たない。
「姫!ネズミ捕りに引っかかりましたよ」
小間使いニュータイプが代わりにドアを開けた。
荷車に縛り上げられて乗っているのは、あの『森の王子株式上場記念パーティ』で舞台にいた若者の連中。
一応小間使いニュータイプは聞いていた。いいよもう。
「どうやって捕まえたの?」
意気揚々と答えるニュータイプ。「コヒなら食いつきそうなネタで罠をしかけました!」
「財宝発掘と金脈発見とコヒアイドル発掘してオーディションしてデビューさせてもうけてウハウハになる話をコソーリ耳打ちしたら、こんだけが食いついてきました」
「こんなベタくさい話に食いつくのはコヒしかいない」「姫!ひーめっ!どうやってヤキ入れましょうか!?」
魔法の鏡で見る。私は席を立たない。
嬉しそう。汗びっしょり、瞳孔開いてるし。
この任務で自己催眠かかっちゃったな。飲まず食わず意識は宇宙だな。
「姫、公開おしおきの準備しました!広場に“スレタテ炎上”してあります!」
広場のほうを見ると、うすら明るい。赤々と炎が燃え上がっているような匂いもしてくる。
小間使いニュータイプが二人とも私のそばへお伺いを立てに来た。
わたしはシカトした。
ニュータイプはそれでわかった。わたしの執事気取りなら当然だ。
- 105 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 09:09:21 ID:MbWZQ4Kx
- 「………かしこまりました。姫」二人はドアまで行って、コヒを捕えてきたニュータイプたちに一喝した。
「散れや!姫はいらねえってゆってんだよゴルァ!」
「どうしてそんなもの捕まえてきたんだよ!そんなことしてどうすんだよ!」
ドアの向こうから叫び声。
「姫!」「ひめー!」「ひーめー!」「返事してください姫どうしてですか!」
「姫に頼まれたんです!」「姫聞こえてますか、姫、ひめー!」
ピシャリ!ニュータイプはドアしめちゃったw
理由なんて優しいものなんてわざわざ口に出してゆってあげない。
わたしの機嫌を損ねたニュータイプはこの森でもう生きていけない。
カスの烙印を押され、ニュータイプナカーマの信用を失う。これからずっと。
わたしはじぶんの気まぐれに正直なわたしが好きw
あとで魔法の鏡で残骸だけ見物しようか。うふふ、まあなんでもいいや。
- 106 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:15:18 ID:fuzY6WEi
- わたしは王子の役にたつのよ!わたしは王子のパートナーなんだから!
ヤバいwwミラクルうれしい!わたし期待されてる?
王子はわたしに期待してるの!王子はわたしを頼ってる!
王子はわたしに萌えもえ〜♪
はいはーいwはいはいはーいww
お安いご用でぇ〜す!
ニュータイプから、主犯になりそうなのを適当にピックアップ、顔写真とプロフィール付きでメール返信送信♪
わたしは良く思われるの。わたしは誰からも良く思われる!
わたしは今すぐ良く思ってくれる人の言うとおりにしているんだもん。
だからいつもいつもわたしの周りはわたしを良く思っている人ばっかり!
運命が思い通りにならないときにもがんばってるもの。なにしたかは三分したら忘れちゃうけどw
だってわたしは前向きだからwそれはステキなことだから!
じぶんを大切にしてどんなときもだれの前に立ってもなにをした後でも、理想のじぶんをイメージングしてリセットすることは、ステキな輝くキャリアウーマンになることだから!
わたしの気持をわたしが一番大切にすることはだれから見てもステキなことなのよ!
そんな努力屋さんなわたしだから王子にもセレブにも街の人にもみ〜んなに良く思われる!
高みに駆け上がるの!
だから結果オーライ躁ハッピィ♪躁ハッピィ♪
毎日じぶんを好きになる!
昨日よりも今日のわたしがもっと好き!
今日も椅子から立たないわたしの前には、ほかほかのステーキと炊き込み飯にラーメン、デザートの生クリームたっぷりロールケーキとワインが並ぶの。
わたしは笑顔で文句を言う。
「太ってきてるっていうのに、コヒたちもうちょっと気の効いた食材用意してないわけぇ!?
収穫は自分達とわたしも食べるって薄々わかってんでしょ。どうしたらわたしが怒らないか考えないもんかしらね!」
コヒを好きなだけ利用するわたしの頭が気持ち良くハイになる。
- 107 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:19:06 ID:fuzY6WEi
- 人工のものに頼らないことにわたしはこだわるの。
ナチュラリストなのですw
そう、コヒを見下すことは、自然素材を使った自然作用なのです。
全身の神経が健康的な活性化をしていく。
免疫も働くよ♪長生きするよ♪美容効果もあるよ♪
これ以上若返ったらどうしようw
王子に愛情表現するためのバッチメークする手間がいらなくなっちゃうわどうしようw
じぶんを愛してあげられる値打ちがあるビップの特権、コヒの分際には手の届かない相乗効果よね♪
お金とおトモダチに困らなくて悩みが無い免疫セレブ階級。
人生快適♪
あら、でもわたしの考えることいつもお金とコヒ遊びの刺激ばっかりだわね!?
とにかく、わたしはわたしの大事な健康のためには薬も魔法も使いません。
いいでしょ〜!w
王子のためだもん♪
セレブは我慢しなくていいので、細かいことが気になっても我慢しないで骨の髄までかじり尽くす。
わたしの過去に“やり残し”なんて醜い物はございませんがなにかw
わたしの辞書に我慢の字はありません。わたしって偉いわぁw
最高の勝ち組現代人ww
ニュータイプがゴマを磨る。現実に返るww
「全くです。わかりますわかります姫!コヒたちは姫に横取りさせてあげるために日々あの畑で働かさせてもらってんですよね!姫は妥協して取ってあげてるんですよね魔法でね!
そろそろ食物繊維貯めとくとか、ミネラルものを差し込むとか…ありますよね!気を利かすことがね!」
「それも嫌」でもわたしは笑顔で食べる。
- 108 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:24:05 ID:fuzY6WEi
- ステーキ三口で食べる。ガツガツw
「それじゃあなにがお望みですか!?」
「はあ!?」
「いやいやいやいや失礼いたしました。姫に結論なんて面倒な物出させません!食べ物は直接貢ぎに来させます」
お食事はほんとは嬉しくてたまらないw
でも嬉しいときほど口動かして意地悪言ってないと嫌っw
「でも姫、これからあのしょぼい畑、耕すコヒ減らしていくんですね」
ん〜わかっちゃいないな。
「あのさ、コヒを生き物だと見るの、やめていいから」「は、はい?」
「銅線をぐるぐる巻いて筒にして少し電気入れると磁力出るよね」「……理科ですか」
「コヒは鉱物でいいんだわ。コヒからもエネルギーが取れるの。
そのエネルギーで食糧作っていいわよって、これからあなたたちがわたしにゆわれる。さあ王子とセレブも見に来る見せ処。さあなにできる?」
「ふ〜ん…はい?」「鈍い!なんも浮かばないの!?エネルギーがあるんだよ!?」
「どうしたらいいんでしょう!?」ニュータイプ、混乱して黒目くるくる。
二人目のニュータイプが出勤してきた。わたしの小間使い仕事の出勤w
話聞いてるしw
「おはよーございますっ!ビニールハウスで水栽培、24時間光当てて光栽培、一年中収穫可能、森に必要な生産分以上の収穫は商売して収益にする。
地下施設を掘りながらうまいこと温泉も出てきたら、農業にも観光にも二次利用」
一人目のニュータイプが歓声を上げた。「素晴らしい!」
じゃ、後はあなたたちで適当にやってちょうだい。
王子とセレブたちの賞賛と注目と援助をわたしだけがもらう。
それまでめんどくさい仕事ちゃーんとやっといて。
- 109 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:27:17 ID:fuzY6WEi
- お肉ガツガツ!「わたしいいやつ!」
刺身ガツガツ!「わたしすっごい!」
スィーツガツガツ!「でもわたしヤバい忙しい!」
飯、野菜、酒ガツガツ!「それにしてもわたしってハイパーブラック労働者!かわいそう!」
食後の運動のおたけびwはい窓開けて!深呼吸!さけぶ!w
「王子ぃ〜!王子、王子、王子、王子、王子、王子、王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子
王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子、王子ぃ〜!
王子の期待にわたしが応えるからねぇ〜!王子はわたしが役に立つのを待っていてねぇ〜!
わたしだけ待ってるよねぇ当然だよねぇ〜!わたし王子と暮らしてなくても王子のこと疑ったことないからねぇ〜!
わたしは王子のことばっかり考えてるからねぇ〜!王子が有名になるようにわたし最高のお手伝いするからねぇ〜!
王子はわたしの本気がすごいことをこれからわかるようになるからねぇ〜!
わたしのチカラがわかったら誉めてねぇ〜!絶対誉めてねぇ〜!
わたしはすごいから王子に喜びを運ぶからねぇ〜!わたしすごいんだからねぇ〜!
ヤーッ ホーォォォォォォォォォォオ!!」
窓の外はウサギもリスも小鳥さんの群れも全部いなくなっちゃってシーンとした。
わたしの頭も雑念なくなってすっきりぃ〜。
このくらいハイじゃないと調子でないから。
- 110 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:29:56 ID:fuzY6WEi
- じぶんだい好きじゃないと他人のことをきれーに忘れられないでしょ。
わたしが期待して欲しい時にみんな期待するの。
つぎつぎに他のことがしたくなったら他人のことは忘れていかないと。
人の気持ちなんてどうでもよくなっちゃう。コヒなんて生き物じゃないしw
約束なんてしたことない。らすぃことはゆっても、したつもりじゃないもん。
そうしててもほんと毎日おもしろいことが待っている!ほんとなんか得することが待っている!
だれか誉めてくれる人が待っている!ほんとにそうなるんだもん!
コヒなんてなにしていじめても『そんなつもりじゃなかったのになあ』とゆえばついてくる。
なにされても忘れるんだってば。てことはなにしてもいいじゃない。
わたし損しないんだよw
そしてほんとにこうしちゃうじぶんがわたしはだい好きだから!
りんごで眠って目が覚めてから始まった王子との、永遠の人間関係!
王子がわたしの才能とカリスマ性と賢さと聡明さと行動力とちょっとした大食いとちょっとだけドジっ娘なところと濃い個性と優しい性格と
熱い情念と無邪気と無垢と神秘性と素直さと好奇心とチャームポイントのカワゆい自己愛と人類愛を喜んで、宇宙一愛しているの!
わたししか見えないかも!困っちゃーう!
「さっそく魔法の鏡で一斉に命じて『貢物持ってこないとナカーマ外れ』注意報を出します!姫にはプロジェクトがあるので体を健やかにしてもらわないと!」
気の効く二人目のコヒが注意報を思い付く。
思い付いたのあんただよw
わたし知らないw
やってやって勝手にw
一人目が空いた皿を片づけ始める。「かーぜーのーなーかーのーすーばるー♪」歌うな音痴。
上で君臨してやってるのはわたしだよ。プロジェクトして悦に浸るのはわたしだけなのよ。
わたしはもっと満たされる!王族よりも満足するの!
さあわたしの文句には勝手に怯えてれば?怯えてても的確に指揮取ってよね。
逃げられなくなって頭を恐怖で一杯にしてもいいよ。働きさえすれば。
- 111 :創る名無しに見る名無し:2010/10/31(日) 23:35:40 ID:fuzY6WEi
- それならわたしの気まぐれを勝手に先読みしちゃえば?w
わたしのご機嫌を取るために走るんでしょ。失敗して罰されるのにね。
いいよそれならわたし以外を憎めばぁ?気をつかってるねwわたしに気を使いながら憎まれとけばぁ?
それならわたし以外には信用を失っちゃうしぃ。陰で大げさに狂った噂を膨らまされちゃうしぃ。
友だちを無くすしぃ。人とのつながりを無くして損するんだよね。
無関係な人にも恐れられるけど文字通り関係ないしぃ。善い人からの信用もただの噂でぶち壊されるけどね、知らな〜い。
人から人へ廻されながらだれも救ってくれないことを確かめることになるんじゃないの、わざわざ口に出してわたしはゆわないけど。
そうしたら自滅するね。孤独に自己評価を落とすんだねぇ。
自己評価が高い振りするニュータイプで遠巻きに囲んであげるから、孤立を噛みしめてね。
わたしの適当と行き当たりばったりと無邪気の、無限の受け皿にしちゃうから。
自滅のドラマを楽しく見とくからね。
だってそれしか能ないんだよね?
わたしは毎日たらふく食べる。
砂糖よりも甘い、脂と塩よりもなによりも旨い、優 越 感 とゆうご馳走を。
E N D
【以上、続編終わり。この次より続々編】
- 112 :創る名無しに見る名無し:2010/11/04(木) 20:56:02 ID:QqDqWqu6
- 歳だ。疲労に勝てん。キレートレモンなう。コピぺ作業だけでも疲れるものなのだ。
でもがんばる
- 113 :創る名無しに見る名無し:2010/11/06(土) 23:08:28 ID:tMMidD2R
- 【続ぞく・小人の森に連れて来られたお姫様】
食欲増進なう。
なによなによ、お天気の異常で作物不作の予言した占い師はだれよ。
この秋、東西南北、どこの小屋にももりもり食べものあるじゃん。
出来はいつものくらいだけど。期待してないし。
それより食べても食べても胃の底のほうでむずむずする。わけはわかってる。
コヒ同士がかかわりあっていない。
トラブルが起きていない。平和だから。
気に入らない。
そんな森の姫のわたしに、天からサプライズプレゼントが降ってきた。
王子の城からだれかが王の兵隊にしょっぴかれたと知らせが入った。それってだれだ!?!?
ええいだれか馬を引けい!!馬車に乗るぞ!!
あれ……魔法の鏡見ればいいじゃんww
取り乱したわwわ た し♪
- 114 :創る名無しに見る名無し:2010/11/06(土) 23:38:20 ID:tMMidD2R
- 街のHPのニュース欄を見る。
しょっぴかれたのは、王子の執事ジジーとメイド頭のババ―じゃーん♪
心配させてくれちゃってもおおおおお〜う♪
王子様ったらん♪もう♪
あれ……画像に字幕が出た。
メイド頭 わ た し よ り 年 下 じ ゃ ん !!
はいはいは〜いw
はいはいはいは〜いw
わたしもお城で事情聴取するするするぅ〜!!
この二人、二度と王子にお仕えできなくしちゃうもんね〜w
王子にお仕えする女はわたし一人でいいじゃん。
ところで、王子の本名って、お城は知ってるの?
どうしてわたしは知らないんだろう?
また字幕が出た。
ナニナニ、エル?ちがう。エル?って聞こえるけど違う。
もう、街の女子アナもっとはっきりしゃべれ!
ええっ!?アカンタ―レ?
アカンタ―レ王子?
………名前すっごい恥ずかしい。けど、まあ、いいや。
もうなんでもいいや。愛しい王子には代わりないからっ。
それでなに王子行方不明!?
キャ〜嬉しい!わたしの小屋にきっと向かっているんだわ!
ずぶ濡れネズミの王子をわたしが受け止めるシチュ妄想!ステキ!アラフォむらむらきちゃう。
魔法で雨雲召喚!せえ〜の!降れぇ〜!w
降らせ過ぎて小屋の周りが海のようになった。
こんな元気で前向きなわたしがわたしはだい好き。
お腹を空かせた森中のコヒとニュータイプに知らせよう。
- 115 :創る名無しに見る名無し:2010/11/07(日) 00:20:29 ID:Tha0pM4Q
- わたしのニュースはわたしがじぶんで更新してるからだれか使わなくてもいいんだけどね。
わたしじぶんだい好きだし。
だから書きたいように書くし。
それでわたしに仕えている連中がどうゆう組織になってんのかいまだに知らない。
でもニュース流したらニュータイプには森に感想を嗅ぎつけて回らせる。
コヒ全部に良く思われないと許さないもん。
いや、別にそうでなくてもいいんだけどね。
でもなんか誉めことば集めていないとわたし自然に機嫌が悪くなるんだって。
小間使いにゆわせると。
今は側近がいて…小間使いが二人くらいいて…呼んだら喜んでくる犬、じゃなくて忍者とか九の一みたいのが何人かいて…。
側近の家来みたいな、お利口なスパイも何人かいて、お勉強が出来て魔法も使える。
そのスパイの下にもチンピラみたいのがいて、そのチンピラと“トモダチだ”と勝手に思い込んでいる吸血ニュータイプがいる。
この吸血ニュータイプもなんとなくわたしの思いどおりになる。
えぇと、それからその他の奴隷たちはどうなってるんだっけ??
奴隷は奴隷でひと固まりの塊でしか覚えられないんだよね。めんどいよ。
だれがだれの手下でだれとだれの関係はどうで、どこの小屋のニュータイプは何人くらい?
吸血ニュータイプの数なんて知らないよ。
なんか毎日増殖してるらしいから。
そうそう、穴を掘ろうとしているんだったww
コヒカプセル牧場。
側近を頭にして、労働の計画とか立てるお利口なニュータイプと単純労働させるコヒと
労働するコヒの賃金とか、寝起きする場所とか面倒見させるニュータイプが決まって来たとこだったんだ。
難しいことがもう少しで完成しそうなこの感じ……。
側近がやっただけだけど……。
流れをせき止めたくてぐっちゃぐちゃにしてみたくて誘惑が湧いてきて……。
姫はセレブだから我慢いたしませんの!?!?
わたしの欲望ってどっちだかわかんないwww
まあいいや。こんなわたしがわたしだい好きだもの♪
- 116 :創る名無しに見る名無し:2010/11/13(土) 21:32:26 ID:YhAiTGIZ
- そしてまたわたしは新しいオモチャに飛びついた。
魔法の鏡や、魔法の鏡メールから始まった魔法産業に、わたしは危うく取り残されそうになっていた。
今度は魔法のライブ中継、通称『透居踏』
うちに居るまま、相手を透かして見て踏みこむ。
いいね。
難しい説明書は手首にスナップ効かして放り投げる。理屈はいらない。
踏みこめるんでしょ?やりましょうやりましょう。
『透居踏』が作った魔法空間で好きなことをしゃべりあって、コミュしあってるコミュ厨ども。
なり切りお姫様も女王様とかもイパーイいるらしい。
ど〜れ、本物のお姫様が実力をみせてやろうじゃないの!!
ワアオ!ここには、森に来てないイカレコヒがイパーイ生息していた。
心のお薬や魔法グッズの自慢をしたり、さびしいを連発する若い娘ばーっかりっ!
あら、わたしも若いけど♪
なんかね、ピアスとか刺青とかセクシイな下着とか、えろえろなのを魔法の鏡画面に見せてるの。
チッ。
当然と言えば当然だけど、わたしが一方的に踏みこめるだけじゃないんだね。
コミュを待ってる人が集まる画面には、お下品なアピールグッズが目白押し。
あ〜うざい。キモい。目に刺さってくるくらい目障り。
魔法の鏡系統グッズは魔女の定番グッズだったはずなのに、なに下々にも広まってんのよ身の程知らず!!
ムカつく―っっっ!!
でも、ここで釣り続ければまだまだカプセルに使うコヒが手に入るのよね。
ときどき宣伝して営業し〜ちゃおっとっっ。
- 117 :創る名無しに見る名無し:2010/11/13(土) 22:24:52 ID:YhAiTGIZ
- 晩酌の手遊びに『透居踏』で遊んでいると、変な病気があることを知った。
『孤食』ってゆうらすぃ。
じぶんが食べ物を食べているところを他人に見られると恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がなくて、気持悪くて食べられなくなる病気らすぃ。
あら、自意識過剰ww
わたし、トモダチナカーマと食べ物食べるのだい好きよ〜。
これウイルスあるぅ?
だれか裏で売ってくれない?
はいニュータイプとりあえず全員集合〜っ!寝てるのも起きろ〜っ!
裏通販で売ってないかしら。ねえだれかいい通販サイト紹介してくんない?
お金用意しなくちゃ。ああめんどい。
ねえこうゆうときのための忠誠でしょ〜っ!なんとかしなさいよ!ふざけてる場合じゃない!
ごきげん取ってほしいんぢゃない!『孤食』のウイルスウイルス!
裏社会のツールっ!人脈っ!だれかマニアックな裏技知ってるニュータイプいないのっ!
違うこと謝ってもダメ!!
パフェ差し出してもダメっ!!いらない〜っ!引っ込めろ役立たず明日からもう来るな裏切り者森のただ飯食い背後霊野郎クビだゴルァ!!
口でてきとーなことゆいながらパフェガブガブwwごっくん♪
キイ―ッ!キキキキッキキキイイイィィィーーーッッ!!キイキイキイキキキーッ!!
朝日が出るまでニュータイプにメールしまくって、『スコープ』でコヒにフラッシュB起こし続けて
小屋に来た側近たちニュータイプに騒ぎ続けたら、なんとかなっちゃったみたい♪
うれしい♪
森の木とかあちこち倒されてる。
フラッシュB起こしたコヒが目を真っ赤、口から泡とか噴きながらその辺のコヒとかニュータイプにしがみついてトラウマをしゃべってるw
鹿とかリスとか、森の動物たちが距離を置きながらこわごわと見てるw
いや〜コヒってば恥ずかしい人間w
- 118 :創る名無しに見る名無し:2010/11/13(土) 22:31:37 ID:YhAiTGIZ
- ウイルス改造してできたw
ジャン♪『一人だと食べられない病』!
街では乙女なお年頃の女の子がかかるらしいけど、ウイルス改造して全年齢にかかるようにしちゃった。
もちろんワクチンわたしだけに作ったし、痛いのイヤだから注射じゃなくジュースにして飲んだし。
もう残ってないしww
さ〜森中のコヒもニュータイプたちもみ〜んなかかるのだ!
これからお腹が空いたら友でも友でなくてもコヒが近くにいないと食べ物が食べられなくなっちゃうよw
イヤ〜ンもう、いい年して自意識過剰ね!
あんたがたイゾーン的ね〜!
どんなに悪いコヒでも攻撃的なコヒでも傷つけるコヒでも吸血ニュータイプでも、生き延びるためには
トモダチにすがってしがみついて食べなきゃいけなくなっちゃうんだよっ!
絶交できないよ!?ふふっ
さあナカーマに良く思われるレーススタートだよ!おもしろいねっ!たいくつしなさそうだねっ。
森中でコヒとニュータイプ同士がボーダー線を越えようとして暴れ出す妄想する♪
わたしは顔をにやけさせながら外へ出て、魔法で風を起こした。
そお〜れっ!と、フラスコを振り回して、キラキラした出来たてウイルスを風に乗せて全部飛ばした。
『透居踏』、おもしろい。
- 119 :創る名無しに見る名無し:2010/11/13(土) 22:47:49 ID:YhAiTGIZ
- 森のコヒどもやニュータイプのおしゃべりをスコープで盗み聞きする。
「今までメシってさあ、しゃべらないで食べるもんだって、森へ来る前は大人に怒られたよねえ」
「森暮らしの効き目なのかな?どうして必ずナカーマとしゃべってまうんだろ」
「朝、だあれも起きて来なかったら腹減ってんのにナカーマ起きてくるまで待ってんの、じぶん」
「そうそうw起きてきたらきたで『ダイエットしてるからあ、朝コーヒーだけなのお』みたいにゆわれたりして」
「他人のことなのに怒ったくらいにしてさww」
「そいで夜にかけてナカーマ見つかるから、夜にかけて量が増えて増えて!」
「体重もデブるデブるww」
「あははww」
「変な話だけどナカーマとしゃべってないと食欲出ない生きられない!」
「吐くまでしゃべりたくてたまんない気持になんだよね〜」
「飢えれば飢える程、しゃべることで頭イパーイになるよっww」
「そうなの!ひもじいひもじいw」
「ひもじいひもじい?w」
「ガツガツ飢えてひもじいのさ!w」
「さあ今日こそ吐くまでしゃべるぞ〜!w」「あははw」
ワクテカ♪ワクテカ♪
ひもじいなんて聞いちゃったらわたしも躁ハッピィ♪
お腹のむずむずが治ってきちゃう。ありがとう。
森に『一人で食べられない病』のウイルスに感染したコヒが暴れる事件が増えたw
事件が増えると集団の制裁が増える。
- 120 :創る名無しに見る名無し:2010/11/17(水) 22:09:20 ID:4CJj57Ho
- 森に裁判制度みたいなのができていた。
内輪で内輪を裁くって意味なくない?ww
コヒもニュータイプも、ナカーマの動きがいちいち気になってしかたないのだ。
今まで興味あるのはじぶんのことばっかり、ナカーマのことなんてほとんど知らなかったコヒやニュータイプも、他人をおおいにかまい始めた。
そして少しずつ、やつらはハケ―ンしていった。
他人をかまうのはすっごーい面白い、という自己ハケ―ン。
森の中にいくつか“裁判広場”みたいなゾーンができた。
“裁判広場”には個性があって、ある場所では裁判官も傍聴者も全員覆面、変声機。
ある広場では顔出し、っつう、公正さをつかさどる場所のくせにその違いはなんだっという突っ込みどころ満載のブームになっちゃったのだ。
そしてそして。
予想通り、ニュータイプたちは裁判を「さいばん」とゆうユル〜イ娯楽に変えて、やることは気に入らないコヒの一方的な制裁にしていった。
手っ取り早いのがいいんだよねw
世界の他人は二通り!好きな人と嫌いな人〜!!
……へえ、いい年して自意識過剰過ぎww
他人なんてほっとけばいいのにww
食べ物なんて食べられなくても関係ないでしょ!?!?
ええっ!?!?
関係ないの!?関係ないの!?うん関係ないよww
姫が困ってないから痛くも痒くもかわいそうでもない。おもしろいだけw
仕組んだのはだぁ〜れ?はいは〜い!はいはいはいは〜い!w
わ た し w
- 121 :創る名無しに見る名無し:2010/11/17(水) 22:22:51 ID:4CJj57Ho
- 「あたしナカーマとゴハン食べたかったのにい!!頭の中はナカーマと食べるゴハンで一杯だったの他のなにも考えられないの
だってあたしはアダチルだったけど助かる値打ちがあったから森へ来れたんでしょお!?ね!?
姫もゆってたんでしょお!?みんなあたしにゆったじゃない、姫が待ってるよ救ってくれるからおいでって!
助けてよお!みんなあたし助けてよお!!食べ物ーっ!!食べ物ーっ!!たーべーもーのーっ!!
たーべーもーのーっ!!うわああああーーっっ!みんな捨てないであたしを捨てないでーっ!!」
ああおもしろい!
ウザい!
キモい!
おもしろくてやめられないっ!w
ああこきおろして働いたらお腹空いた!
辛い目の中華!さっぱりスィーツデザート!辛い目のにんにくにくにく中華!
さっぱりスィーツデザート!辛い目の唐辛子パンチ中華!
さっぱりスィーツデザート!辛い目の中華で新陳代謝促進!
さっぱりスィーツデザート!この相反する組み合わせが最高。
キモいさとおもしろさはセットにするに限る。
食べたらたいくつっ!
またさいばん。
「オレさまの頭の中では素晴らしいことを考えていたんです!
魔法の電波が届かない、山脈の向こうに居るコヒや戦争で暮らしに困っていて、コヒの森のことを知らないコヒ、
森に来たくてもどうやって来たらいいかわからないコヒにも救いの手を差し伸べられる、そんな理想郷をオレさまは作れたらいいなって、今、思いついたんです!
こんな個性的で優しさと正義感とモラリティと友愛精神アリアリのオレさまは、ぜひこの森のナカーマの保証の元に、
自己愛と空腹を満たし続けることが至上にふさわしいコヒであることを森の規則として認めてもらいたい!
ついては他のコヒはどうでもいいからオレさまだけの食事ナカーマシフトを365日毎日組む予算と、
ボランティアナカーマの人員と食事の定期的調達を森の偉い連中に永続的に申しつける判決を出していただきたいと、
切に、切にお願いしたいのでございますっ!!」
キャハ、キャハ、キャハ!
ニュータイプたちが壊れている。
毎日じぶんが食事ナカーマから外されないかの恐怖と緊張、それを隠さなければならない自意識に負けて
もともと繋がってない頭の線がもっとプッツンきている!
「裁判!さっいっば〜ん!さいば〜んさいば〜んさっい〜ば〜ん!」
「今日もさいばん明日もさいばん」
「朝ごはんしてさいば〜ん、ランチしてさいば〜ん、ディナアのあとはめんどくさいからナカーマとメールしてツイッツしてミクシしてブログにコメして寝る」
「あひゃひゃ、夜忙しいよね」
「そっちだって負けずに忙しいくせに」
「ブログのランキングで知り合った友とメール、森へ来るまえの病院で知り合った友とメール、その友だちどもからしょうかいされたメール友とメール」
「どんだけ広げてんのん」
「だって毎日の生きる元気にしなくちゃいけないんだよっ」
「メール友ツイッツ友ミクシ友ブログ友オフ友」
「友、友、友、イパーイ増やさないとジコジツゲンパワーがつかなくって」
「姫に嫌われるんだよ」
「嫌われるどこじゃないよ。沈められるよ」
「たまにさいばんしてるとパワーつく♪」
- 122 :創る名無しに見る名無し:2010/11/17(水) 22:53:22 ID:4CJj57Ho
- 「たいくつな時さいばんふっかけるとチョー楽しいよねっ」
「むかしはつぶやき広場でもできたのに」「工事始まるんでしょ?」
「なんの?」「さあ?」
「広場じゃない、その向こうの高い木がイパーイ生えてるとこを使うらしいよ。でも立禁広めに、つぶやき広場まで立ち入り禁止になってる」
「よく知ってるね」「こいつ姫のパシリニュータイプの追っかけしてたもん。カコいい〜って」
「キモいw」「どうせあれでしょ。カリスマ見るとイゾーンしたくなる病気でしょ。ここのコヒはよくかかる」
「違うもん。気が合いそうだなって。なかよくなったら親友に………な…れ……」
「はいはいはい親友親友親友」「なってくれるかもって夢夢夢!」
「森来るとこの病気かかるコヒばっかでウゼえww」
「キモ〜い。関心もってくれるかもってゆう、その“かも”な気持が!」
「マイブームはもう終わったもん。前のことだもん。ちょっとだもん」
「聞いてな〜い!」「聞かない聞かない」
「なにゆってるか聞いてな〜いもんっ!」
「違うもん今は違うもんファンやめたから聞いてほしいもん……」「……きゅぴっ♪」
「さあさ、お待ちかねのさいばんだよっと!」「野次席いくぞオルァ!」
「野次るぞオルァオルァ!」「ヒャッハーするぞオルァアアアアーーーー!!」
「だれでもいいから苦痛に顔ゆがませてやんべえ!」「火に油ぶっかけた〜いっ!みたいなあw」
「と、ゆってみるぅ」「ゆってみるぅ」「ゆってみるぅ」「ゆってみるぅ」
「ゆってみるぅ」「ゆってみるぅ」「とりあえずゆってみるぅ」
「ゆってみるから察してねw」「みたいなぁw」「なぁw」「なぁw」「なぁw」
「なぁw」「なぁw」「なぁw」「……ねぇ、あとでもんじゃいこうねぇ」
「あ゛あ゛!?」「はあ゛??」「どうして……?」「はあ゛!?」「はいいいい!?」
いつもだれかナカーマの心をヤスリで傷つけてからニュータイプたちは次の行動に移る。
そうするのが気持いいことをじぶんたちでわかってるんだ。
わたしにも大事なことは一点。
その気持良さをどうやってわたしと王子だけが独占するかということ。
ニュータイプもコヒもわたしから離れられなくしながら、街のセレブからも良く思われながら、気持いい生活はだれにもさせない。
全部わたしと王子だけのものにする。
ああ欲望だけがモンスター化して、策略とか予定とかを考えるのもめんどくさい!
早くコヒを全部カプセルに突っ込んで家畜にして、考えなくていい生活になりたいよ〜w
- 123 :創る名無しに見る名無し:2010/11/19(金) 17:37:20 ID:7yvpHj+N
- 誰か三行でまとめて
- 124 :創る名無しに見る名無し:2010/11/22(月) 19:08:54 ID:FthuyI/J
- >>123ごめん、これ読んでもらえる?大人げなくてすみません。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1223868025/101-106
- 125 :創る名無しに見る名無し:2010/11/22(月) 19:15:24 ID:FthuyI/J
- そして、欲しくも無いのにわたしの目の前に、『神』いや間違った『紙』が来た。
世界で一番嫌いなもの、文書用紙。
なんでこんなもんがわたしの前にあるのさ。
口で説明しなさいよ。わたしはイライラすると我慢できない。
紙をデスクの前に押しやり、立ち上がって歩き回り始めた。
「…姫?掘削計画書を読み上げ……」
「はあ゛!?」
側近も、スタッフも小間使いも椅子に座って説明を待っている。
だれかが小さい声を出した。「説明始めちゃっていいんじゃないですか?」
わたしは不快感に任せてじぶんの椅子を蹴り飛ばした。
ニュータイプたちはうろたえた。
「姫に失礼なことしちゃいけないって!」「でも」「計画の説明始める時間だよね」
「時間どおりに始めるべきだと思う」「始められないのはだれのせい?」
「人に文句を言う前にまずじぶんでどうにかしようとか考えないの?」
「でも始まらないよね」「こうゆう場合の責任者はだーれ?」
「側近!この事態についてどう考えますか!どう対応しますか!」
「姫を差し置いて先に読み始めますか!姫に失礼な行動ですがその責任はどう扱いますか!」
「姫が落ち着くまで待って時間を遅らせますか!その場合このあと詰まった予定の調整はどうしますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
「姫を待つのをやめますか!」「予定を遅らせますか!」
歩きたくて我慢したくなくてドアから外へ出ると、小屋の壁づたいにアリの行列があった。
たどっていくとアリの巣穴があったので、ぐっちゃぐちゃに踏みつぶすと、働きアリたちがパニックになって動きが速くなった。
ふふふふww
ビデオの早回し再生みたいww
- 126 :創る名無しに見る名無し:2010/11/22(月) 19:21:01 ID:FthuyI/J
- 落ち着いた。
わたしに振り回されているニュータイプたち、アリみたいだね。
重〜い空気の中で計画の説明が始まった。
「なにこのよどんだ空気!気合い入れてやるよっ!お仕事でしょお仕事!はいっ!」
わたしはワクテカしたので、ポジティブパワーになるように気合い入れてあげた。
優しいお姫さまだわぁ、わたしw
「穴の掘り方ですが、現在、世界的に最も安全で間違いなく掘れると言われている、シールド工法という工法を採用しようと思います。
現在、都市圏の地下鉄なんかは多くがこの工法で……」
「なげぇよ!」
ニュータイプの一人がデスクの脚をガン!と蹴って威嚇した。
ワクテカw
「……では計画書の二枚目に移ります」
「だれがシールド工法の紹介を全部はしょれってゆったんだよ!?オイコルァ!?だれがいいっつったんだよゆえよゴルァ!!」
違うニュータイプが目を三角に釣り上げ、白目を異様に剥いた三白眼てゆうやつで叫んだ。
「長くもない、はしょり過ぎもない、ニュータイプコヒにわかりやすい説明をする責任を果たしてください!」
「この森に住んで何年目ですかあ!」
「ナカーマであるニュータイプコヒに思いやりの無い仕事しかできないなんて、姫さまの側近として恥ずかしいと思わないんですかあ!?」
ニュータイプたち、手の平でデスクバンバンバン!
手の平熱くなってますます血が昇ってヒステリイ!
ニュータイプコヒはコヒもニュータイプもみぃ〜んな許 せ な い ♪
「シールド工法とは、地上から必要な深さだけ垂直に掘り下げた位置から、シールド機と呼ばれる掘削機械を使って、
地盤の中でトンネルを掘り進めて行く工……」
わああああww
わたしも叫んじゃった♪ww
わたしにイゾーンしてる人を邪魔しながらじぶんを開放するって、気持いいw
他のニュータイプも騒ぐ泣く怒るww
勝手にやってやってww
- 127 :創る名無しに見る名無し:2010/11/22(月) 19:35:33 ID:FthuyI/J
- 「圧力のある地盤の中でどうして土砂が崩壊しないのかとゆうと、シールド機は円形で、圧力に強い形状になっており、先端がネジのように回転しながら地盤を削り取り……」
わああああああww
ニュータイプの顔がみるみる険しくなってくw
当然だけどだれもニュータイプはわたしを見ない。
側近に全員がガン付け視線w
そうだよねぇ。責任は側近ニュータイプにあるよね♪
我慢してあげているみ〜んな、優しいニュータイプナカーマだねっ。
「土壁を残さないように、あらかじめ地上から持ち込んでおいたブロックタイルをジグソーパズルのようにはめ込んで、壁を構築していくからです。
こうして土砂の壁を押さえてしまうことで、削る、押さえる、余分な土砂を取り除くとゆう三つの仕事を同時に……」
わああああああああww
ブロックタイルどこで作んのよ聞いてないよ初めて聞いたよメールボックスは無視したよ留守電も聞いてないし
ゆうべは結界張って妄想スコープで楽しく遊んでいたよノックしても聞いてないよあんたの責任だよ!
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャww
たいくつで難しくて根気よく聞かないとわからない説明は無視ムシ!
コヒの技術者を呼ぶか、街の学者んとこでニュータイプがお勉強してくればいい。
わたしはケチだけつけるお姫さまなんだから。
それをおしゃれでインテリな言葉に直すと、プロデュースってゆう♪
演出なんてね、どんなに飾り立ててやってもね、生産が出来ない労働者は出来ないものは出来ないんだ。
お勉強だけ出来ても心が弱かったり、コヒで失敗ばっかりやってるコヒになんて
結果を出せないから始めからだれもなぁんにも、報酬なんてやる気は無い。
お城だって、コヒなんて認めてない。てか無視してるw
めんどくさいしね。
わたしだって。
カプセル牧場の収穫はだれにもあげる気はない。あげそうな、幻覚を見せているだけ。
それが楽しいのw
- 128 :創る名無しに見る名無し:2010/11/27(土) 13:50:08 ID:7N5yRhYd
- あやれこれや各国に、魔法の鏡ネットワークを使って技術者の募集広告を出した。
『厚待遇です。人懐っこい森のコヒたちと、カリスマオーラありありのお姫さまと一緒に楽しく働けます。』
こんな誘い文句w
どこのままごとのポスターでつかww
結局側近が手下ニュータイプとその手下の吸血ニュータイプも使って、森に来たことがなかったコヒの技術者を捕まえてきた。
この技術者コヒ、すんごい前評判。
生まれがこの国の街なのよね。
でも学校を潰しかけたか、壊しかけたかしたせいで、居られなくなって違う国で勉強したらすぃ。
技術者になるための大学ではトモダチがバイトしたお金を借りて、トモダチの彼氏に貢いで、彼氏奪って、
トモダチが返金を迫ったらトモダチをストーカー呼ばわりして……ナドナド、焦げ臭い話が次から次へ。
これは森でもいいキャラになってくれそう。
彼氏を奪うと言うおちゃめ行動からもわかるように、技術者コヒは、女性だ。
むかしは違う国で地下鉄の穴とか、お金持ち貴族のお城に秘密トンネルとか増築の塔とか掘って作っていたらすぃが、一年やそこらでできる物件じゃあない。
3年とか5年、10年契約で雇われるわけだけど、なんか崩落事故とか材料の発注ミスとか起こしちゃって、その原因が人間関係をとんでもなくしてしまったからっていうのなのだ。
コヒらすぃ。
だから違約金なんかも払われることなく、『途中だけどもう辞めてくれる?』って放り出される。
そして、偉い人にいい顔するのが上手だから、雇用者の上の貴族なんかからすごく同情とか引いておきながら、違う領地へ行って、
小さな話を命がけの大きな悲劇にしてバラし、貴族間抗争を起こしかけ、その国全域のの指名手配犯になったこともあった。
それから商船の船にバイトとして乗り込んで、船を直しているうちに副船長の中間管理職ストレスのカウンセリングかなんかをし始めて、
とある港の飲み屋にいた副船長の恋人にカウンセリングの内容全部バラして、刺されそうになってw、
庇ってくれた若い船員がオタクだったから、助けられたのが気に入らなくて、無視して怒り出して、それを聞いた船長に解雇される。
- 129 :創る名無しに見る名無し:2010/11/27(土) 14:01:13 ID:7N5yRhYd
- 次にもぐりこんだのが動物園の囲い直しで、そこでコヒのように要領の悪い、一日中ビビリしている子猿に懐かれる。
そこで他の猿の見ていないところでたまたまおやつに持っていた高級ソーセージを気まぐれであげると、
水を飲ませなかったため歯に付いた食べカスから他の猿に高級ソーセージを食べたことがばれ、子猿はボコボコに制裁を受けた。
それから人間に懐かなくなって、次に担当になった猿係りが困って周囲に相談。
日頃から空気を読めずに動物のモノマネとかして、じぶん受けしてる様子もあって、変人の噂が広がり、その噂を心配した同僚が忠告すると逆切れ大騒ぎ。
どうやら変な噂とか広がらないじぶん像の理想を叶えてるつもりだったらすぃwww
無理だねぇ、コヒの場合、仕事とかで変な噂とか出たら自力で払拭するのは無理だ。
仕事の後に飲みとか行かないくせに、年に一回位、料理持ち込みアピールして、なんか思ったとおりの誉め言葉とかもらわないと何回も食い下がっていたから、
その際やめさせようとしたけど、なにをしたいのかわからない位ウザいのにやめなくて、解雇への道をまっしぐらw
や〜いや〜いや〜いww
それで行く当てが無く、生まれ故郷のこの街に仕事探しに来たところをニュータイプが連れて来たのだ。
シールドという丸い機械の部品が届いたらしい。
組み立てると聞いたので見に行く。
しかし組み立てもなにも、シールドをはめ込む前の穴掘りもまだ始められていなかった。
見渡す限りのコヒとニュータイプの大群が、そこかしこに小さな集まりを作って、険悪な言い合いをしていた。
組み立てられる技術者コヒにフラッシュBが発生して、それを抑えるのがだれだとかなかよしナカーマはだれだとか
フラッシュBを起こす引き金になる波長が合わないコヒはだれだとか、それを特定する時にだれだれがこう言った、
それは違うのに許せないだとかだれだれがかわいそうでだれだれはかわいそうでないとか。
つまりこの森は元気に今日も停滞しまくっていたらしい。
- 130 :創る名無しに見る名無し:2010/11/27(土) 14:14:29 ID:7N5yRhYd
- その中でもひときわ大きい集まりの中で、一人のコヒがニュータイプに馬乗りに乗られてレモンを口に詰め込まれていた。
おもしろそ〜っ!なにしてんの教えて〜!と側近にゆわせる。
まわりで手を叩いて大爆笑しているニュータイプたちと吸血ニュータイプたちの話を側近がつなげる。
あの乗られているコヒは、一緒に食べる相手がいなかった。
技術者コヒの秘書みたいにして、その仕事つながりで食べるナカーマを見つけようとしたら、
うらやましがったニュータイプたちがコヒに秘書の仕事内容を勝手に決めた。
技術者コヒのフラッシュBを一回に付き3時間なぐさめて落ち着かせた後、技術者コヒとそのスタッフたちの炊事、洗濯、掃除、
設計道具の整理整頓、ケンカ仲裁、コーチング、スケジュール管理。
まだまだ増えてモーニングコール、寝る前の自己愛メールの相手全員分4時間、スタッフたちのメール友もうらやましがって割り込んできて、
スタッフを攻撃するのでメール友の相手、そのまたメール友の相手も技術者コヒから押しつけられる。
一応この工事は週休2日を建前にしている。
そしたら元気ハイパーなスタッフやメール友らは休日に集まってオフしたがるからその幹事。
夜中もメールに気づかないとメールの後直接ベッドまで起こしに来られる、いわゆるメル突撃。
コヒ、腹ペコwww
技術者、おやつを食べすぎて、食事で海老フライが一本残ったのを、とうとう「ください」って逝っちゃった。
それで技術者はフラッシュBの爆発起こしたw
海老フライをあげずに食べちゃってからシールド機械どころか違う道具も、ただの労働者コヒの寝起きするトタン小屋とかも、ちがう人格でぶっ壊している。
それに同情したスタッフやメール友たちが、秘書のコヒに制裁のレモン…フライに付いていた薬味のレモンを食べさせながら、正義の制裁をくだしている、ということなのだ。
そしてモメごとの匂いにつられてやって来たのがメール友だった吸血ニュータイプのそのまたトモダチの吸血ニュータイプたち。
- 131 :創る名無しに見る名無し:2010/11/28(日) 00:53:51 ID:Q6lYyuDb
- 「森のコヒは困ってんだよお!暮らしが厳しくて困ってるんだよお!えーんえーん」
吸血ニュータイプたち盛り上げ泣きageage! 「あーあ泣いちゃった」
チームワーク盛り上げageage!イェイイェイ!「謝れ謝れ謝れ謝れ」
吸血鬼嬉しくて嬉しくてもうもう唇ブルブルw。
さすがにがまんできなくて、吸血ニュータイプの一人が奇声つきで混ざりに入って行った。
「街で習わなかったのかい!?お仕事はどんなときも笑顔でしないと反抗してるって思われるんだよおおおおっ!」
秘書のコヒの顎をつかむと、皮下脂肪がいい具合についているようで、吸血ニュータイプのつかみ心地がとてもよろしいようだ。
もう制裁マシーンと化している吸血ニュータイプはケケ―ッ!と歓喜の笑いを浮かべた。
浮かべながら『笑顔』を連呼した。
吸血を知らない秘書のコヒは『ごめんなさい』と連呼、レモンをぽろっと落としながら従順に笑顔を作った。
今度は「なんで怒られてるのに笑うのか、その神経を疑うね!コヒはコヒでも常識の無いコヒは森でもやっていけないよ!」
別な吸血ニュータイプが胸ぐらをつかみ、仰向けのコヒの上にスタッフを乗せたまま興奮して引きずった。
「笑顔は基本!」「ごめんなさい!」
「怒られているのに笑ったな!」「ごめんなさい!」「笑顔は基本!」「ごめんなさい!」
「怒られているのに笑ったな!」「ごめんなさい!」「笑顔は基本!」「ごめんなさい!」
「怒られているのに笑ったな!」「ごめんなさい!」「笑顔は基本!」「ごめんなさい!」
「怒られているのに笑ったな!」「ごめんなさい!」「笑顔は基本!」「ごめんなさい!」
「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」
「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」
「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」
「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」
「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」「笑え!」「泣け!」
吸血ニュータイプ嬉しい嬉しいww
次々と似たような歓喜の声をあげて制裁に混ざっていった。
例によって吸血ニュータイプの集団に技術者の秘書コヒのみならず、ポカン顔で座っていたスタッフたちもついでに捕えられて埋もれていったw
後知らない。
側近がわたしに聞いた。「姫、スタッフも食べられそうですが」
わたしは返事をしない。「姫、技術者の補助ができるスタッフはいかがいたしましょうか?」
なによ、こんな楽しい眺めなのになにをしたいわけ!?
わたしの側近気取りならわたしが毎日なにを考えてるかゆわなくてもわかってないの!?
まだ、黙っておく。
しばらく考え込む側近。
「申しわけありませんでした!かしこまりました!放置します!」
知ーらーなーいー!勝手に放置プレーヤレよー。
あんたの判断だよあんたの判断♪
後でスタッフ全員も吸血ニュータイプに喰われてしまったら、技術者には、わたしの側近に相談してね♪わたしはあなたの味方だからね♪ってゆおう。
おもしろっ♪
- 132 :創る名無しに見る名無し:2010/11/28(日) 01:17:24 ID:Q6lYyuDb
- 集団人間団子の吸血ニュータイプは集団号泣する。
「技術者タソがかわいそうっ!スタッフタソもかわいそうっ!あんたが食べたがるのが悪い!」
「あんたの存在が悪いっ!」「お腹空かせないでねっ!絶対絶対絶対だからねえ〜っ!ぐすんぐすんぐすん約束してよねっ!」
団子の中からまた「ごめんなさい」が聞こえてくる。
吸血ニュータイプ感極まった顔。「わああああああっ!傷ついたんだからあ!」とかゆう。
発声練習みたいで、気持よさそう!
「あたしたちを不幸にする!」「傷つける!不幸にする!なんか悪いこと起こす!腹立つ!許せない!大迷惑!存在してほしくない!」
あ〜っ、罵詈雑言ぶつけるだけなんて気持よさそう!
「お腹空かせないで息もしないで夜も寝ないでお布団もお皿もスプーンも捨てて魔法の電話とかトモダチできそうなものもじぶんから捨てて!ね!ね!ね!ね!」
「今すぐここで捨てて!ね!ね!ね!ね!」
「食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」「何回もゆってあげっからねん!食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」
「あたしも何回も、何回も、何回もゆってあげるからねえ!食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」
「興奮してきた!姫みたいにドキドキハイパーになってきたっ!」「いいないいなうちもそれいいないいな!ドキがムネムネしたいしたいしたいしたい!」
「腹立つからもっとゆおう!食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」
「食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」「食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」
「食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」「食べないで息しないで寝ないで悩んで謝って!」
息しないもなにも、吸血ニュータイプたちの息が興奮してあがりまくってるし。集団団子から湯気でそうだし。
酸欠になるよw
小屋へ戻る。
頭すっきりさっぱり♪
さあ妖怪どもはほっといて、自立した人間さまのお姫さまは美しい住まいで美しいライフをいたしますわ♪
魔法の箱のまわりに積みあがった物、床へボトボトボト―ッ!
わあきれい♪
わたしはジコジツゲンパワー効果で時代の最先端を行く、仕事のデキル大人の自立したお姫さま。
どれメールボックスのお掃除も。ん?
『差出人:プリンセス 件名:拝啓、森の姫へ』
ん?変なメールが来た。スパムによくある添付ファイルもない。
『寒くなってきたわね。あなたの忠実なしもべたちは気付いているかしら?
森のはずれの王子の執事とメイド頭が、お城のお役人にタイ―ホされたわ。
王子は行方不明。ご愁傷さま。でも異次元移動ができるって噂の王子だから、無事である可能性は高いわ。プリンセスより』
あ゛あ゛!?どこのどいつプリンセスさまですか。
楽しいハイパーから一転、不愉快なハイパースイッチ入る。
『異次元移動もなにも確たる情報がなければ、わたしには用がありません。
不用意な妄想でわたしを翻弄して遊びたかったなら、そちらこそご愁傷さまでした。
わたしはアカンタ―レ王子とは心と心で結ばれていますので、心配ご無用に願います。森の姫より』
ポチっ
………………おいゴルァ!!
返信を送ろうとしても、プリンセスのほうが受信拒否をしていてメールが戻ってくる。
なにこれ、そうゆうことってできたっけ!?
上から目線のくせにわたしのファン?敵?なにこれ?
…………まあいいか。ジコジツゲン躁ハッピィなわたしに嫉妬している輩は多くて結構w
- 133 :創る名無しに見る名無し:2010/11/28(日) 01:44:46 ID:Q6lYyuDb
- 「他のチームの進行状況もチェックしたほうがいいんじゃない?」
だれだそんな正論をゆうやつは。
そんな声がかかったために側近は魔法の鏡で、各所のカメラ画像を入念に巡回し始めた。
いやーいやー!そんなきちんとした仕事するの嫌!わたしがしなくても嫌!w
側近が魔法の鏡に画像を出した。
「これは違うチームの技術者ニュータイプです」
地下通路が出来たらそこにパイプとか電気とか空調とか通すチームの技術者だ。
その技術者ニュータイプに仕えているスタッフコヒをよく見ると、全員の手足が真っ白。
「ど〜ゆこと?ww」「あれは肌じゃないんです。よく見てください」
手足がアップになった。その白さは、包帯の白さだった。
「あれえ!なにやってんのこいつらww」
側近の調査によると、その包帯は、古今東西コミュ障たちおなじみの悪事で巻かねばならなくなった。
「でも、中の患部はそれほどまでひどくないんですよ。疑似ばっかり。
でも、あれだけの面積巻いちゃうわけは、あのコヒたちが包帯を切りながら使うことをもったいながるからなんです。
いざ長い物を巻かなければならなくなったときに街へ買いに行くのが遠くてめんどうだと。
一時の手当てくらいで折角の長さを短くして、切った分をどこかになくすのが耐えられないんだとか」
側の小間使いが口をはさんだ。
「わからんでもないなあ」「もったいない、か…」
をいをい、疑問の解説からずれていってるけどいいのかい?w
……いいのかーw
側近は話を戻した。「じぶんで自信たっぷりに段取りを考えては、その段取りを理解し切っていないスタッフを許せなくて、片っぱしから反省させていたんですよ。
反省っつうても見る人によって失敗と言えるのか、スルーでいいのか、視点によって判決が別れるようなびみょーな件ばっかりなんですけどね。
とにかく本人が失敗って認識したら、目つきも目線も言葉尻も愛想笑いもファッションも全部全部じぶんへの反抗だ―逆らった
裏切った森に広めてやる姫にばらしてやる食事ナカーマ無くしてやる、やる、やる、やる、やる、のオンパレードで幾晩も。
でも、何人失敗させても、段取りはいつまで経っても抽象的で大雑把だし、一方でターゲットの反省の態度にはえんらいこだわりがあったんですよ」
掃除機を片づけた小間使いが、魔法グッズにハタキをかけ始めながら話しに入ってきた。
をいをい、ふつー順番逆だってば。
「聞いたことありますよ。冷静な顔色で反省していたら、どんなに正しい効率的な方法を取り入れてもしらじらしいって暴れ出すんでしょ」
「ひ……春先の熊も真っ青のヒステリーだとか」
をい、今、姫ってゆおうとして引っ込めただろ!後でヤキね♪
- 134 :創る名無しに見る名無し:2010/12/04(土) 00:48:44 ID:kS4zvVF1
- 「何人ものコヒで人体実験したところ、胃腸炎とかチックとか吃音、じんましん、震え、幻聴電波、抜毛、フラッシュB、ともかく我らがコヒのよくある病気になって見せると、やっと反省の態度を感じて落ち着いたらしいんだ」
「不眠とか早朝覚醒とか過食拒食、この森おなじみのってやつですねw」
「そんなんなってると、当然」
「記憶飛びますねww」
「飛んでる間は?」
「やりたい放題?」
「それで我に返ると包帯巻かなきゃならなくなっているんだよ」
「ほう、そうなんですかー」
「それで結局、あのとおり記憶飛び飛びのニュータイプしかスタッフに付かなくなっちゃったんだ」
「へぇ〜…」「あそこに入れてるのは実はニュータイプの中でもエリート級の病気持ちだよ。吸血ニュータイプも入ってる」
スタッフニュータイプをよく見る。
全員やりすぎの満面笑顔。
やつれた顔色、濃いクマ。大げさで力み入った、歯茎丸出し笑顔。
チックで片側だけピクピクする顔面。
「ほら、あの頭に牡丹みたいなリボンつけてるニュータイプ、あれ吸血だから。ここで技術者ニュータイプにさんざん媚て骨と皮になった後、
古いコヒがやっとこ生きてる小屋でコヒに止めてもらいながらお酒飲んで、獲物とらえて、孤立させて逃げられなくして、
ニュータイプへの怨みとか人生の怨みとかを全部込めて獲物食べちゃって、古コヒになぐさめさせて自己陶酔がエスカレートして!」
「あとそうそうこれ聞いたことあります?古コヒが発熱中で、点滴で48時間ぶりに熱が下がってやっと寝られてる古コヒに、
深夜3時に押しかけて、寂しいじぶんを差し置いてベッドで寝ていていい理由を理論的に述べなさいって、次の日の昼まで迫ったって。
あと街にいる兄弟に子供が生まれて、会いに行くために森から旅に出た古コヒの物をコヒの小屋から全部運び出して、帰ってきたら当然怒るよね?
そしたらコヒのくせに遊ぶ煩悩に浸って、必死で働いてるナカーマを裏切って森を分裂の危機に陥れようとしたって話に勝手に膨らませたわけよ。
もう脳内で話し作る作る!そして酒をラッパで飲みながらじぶん煽りしてさ、ナカーマがどんなに深く傷ついたか分かったら謝罪文寝ないで食べないで書けって、模造紙3枚!」
「それ、1文字1pかける1p騒動のこと!?」
「それだね。それを書かせながら後ろから恫喝し続けて、自己卑下が足りないってボコって、新しい紙に書き直させて、小屋中のコヒを叩き起こしてから読みあげさせたの。
最後違う場所から吸血ナカーマを団体で呼んじゃって小屋に火がついたり、古コヒの偉いのが寝込んだりクスリ飲んだりしたら、次の瞬間やっと人格が交代して、仕事に戻ったんですよ。
つきっきりで仲よくさせた古コヒたちを全部シカトして、まっしぐらに技術者ニュータイプのお世話に戻るわけですよ。
だれかが古コヒの小屋について質問したらしいですが、(それはもういいの♪)って笑顔で答えたとか」
「へー、まるで古コヒはトイレですねえ」
- 135 :創る名無しに見る名無し:2010/12/04(土) 00:56:04 ID:kS4zvVF1
- 「トイレって半分無意識に使う所だし、使ったら友情とか恩とかいちいち考えないで、きれいさっぱり忘れられますからねえ」
……たしかに。
見てみてオーラ強すぎの牡丹のリボン。
スタッフの中でも一番優等生になりたいのかいそうなのかいww
「あれ、今流行りのスクールガール系アイドルのファッションですよね。確かに顔もちょっと似てるからやってみたいのかな」
「それにしては年いってるくせにね〜」
「それでもすごいらしいですよ。イゾーンも異常なら尽くしも異常wwじぶんのボスの技術者には進んでボコられにいってニコニコして、機嫌が直ったころにお気に入りのスィーツとかアニメの話題を用意してあげて、
じぶんのために貯金を崩して取り寄せたイベントのチケットも技術者に取られて、しかも他のスタッフとイベントに遊びに行かれても休日出勤して雑務とか整理とかやってたって」
「噂聞いた!それでも夜中にべろべろの技術者から呼び出されてどつき廻されてあげてたって!チケット取られる時も、無能なじぶんが遊ぼうなどという気持を持っていて申しわけありませんでしたって土下座させられたらしいよ。
アフォってゆうかもうwいっつもほとんど寝てないってさ」
「どうしてそこまでできるかってゆうと、姫だよ。なんか姫にすごい当てにしてるものがあるんだとかなんとか!」
お付きのスタッフがこのくらい歪んだ従順さを見せて、やっと技術者ニュータイプはその実力を発揮し、森の役に立ってジコジツゲンの夢が叶うのだ!
技術者ニュータイプのつかの間の幸せ。
スタッフたちから無限の苦痛と歪んだ精神力とかを貢がれて、その上に立って手に入れる、ジコジツゲンをした勝ち組ニュータイプの称号。
さあ貢げ!生活の安定を!
あきらめて貢げ!パターンに生きる小さな幸せを!
あきらめて貢げ!人知れずわずかに自己愛が慰められる小さな達成の瞬間を!
下っ端コヒの自尊心をカツ上げして、ニュータイプの満足の瞬間は近づくんだ!
それからその上で、ニュータイプの満足を水の泡にぶち壊して、わたしのたいくつがいやされるんだよっ!
- 136 :創る名無しに見る名無し:2010/12/09(木) 02:31:39 ID:7Bzkkv/H
- 気づかなかったけど、春から、遺伝子研究で、王子様に会えるりんごをニュータイプが木から栽培しようと実験していた。
たしかわたしは香りを培養しようとは思っていたけど。りんごまで作る必要あるんだったかしら?
側近に研究所のニュータイプへ質問させる。計
画案と予算案をわたしに出してサインもらったんだって?ww
忘れたし!!
察した側近が内容をニュータイプに探させて、届けさせてからからひったくった。
まずりんごから作らないとりんごの香りを研究できないんだとか。
は〜ん。あ〜!あ〜!もうそれ以上の話しもういいいい!
長い!聞けない!
直接その研究所へいってみる。研究所の入口から、りんごの甘い香りがわたしを包む。
白衣を着たコヒっぽい女の子がわたしを止める。
わたしを姫だと知らないらしいけど、わたしは側近を待てない。
自己紹介?それっておいしいの?
このコヒとわたしを比べてみよう。どっちがじぶんのエゴをとおすのがこの森でふさわしい?
この忠誠心しかないカリスマ性も魔性オーラもカワイさも賢さオーラもお嬢オーラも許されキャラオーラも特別な才能もこの森でジコジツゲンをゲットしてナカーマとうまくやっていけそうな立ち回りの上手さもなさそうなトッポイ女の子に、なにを満たす意味がある?
そんな手間かけるとなんかいいことある?
ずかずかずかずか奥へ進むと……といってもあんまり大きくない研究所。
すぐ『調香室』ってゆう、仰々しい部屋のドアが見つかった。
がちゃがちゃ!
「やめてください!どちらさまですか!関係者以外見学禁止です!」
ええいめんどくさい!片足に魔法をかけてキーーーーック!wwゴゴンッ!
鍵が壊れる音がしてドアが開いた。
ずかずかずか!
「だめですいけません足元見てください!」
知らないわよわたしは歩きたいとこ歩くだけだもんわたしそうやって生きるわたしがだい好きなんだもん!
あっ!
わたしの足が床から浮いていたコードを引っ掛けた。
そのコードが『調香室』のデスクの上を這っていた。
それでもわたしの歩く勢いは止まらないw
デスクの上の香水入り試験管の束が、ガシャガシャガシャガシャガシャーン!!
飛び散るガラスとしぶきと香り。後ろから側近と小間使いが追いついた。
「お前!」側近の怒号w
こうゆうときのお約束w「森の姫さまが引っかけないような研究室設備設置がどうしてできなかったんだ!?」
怒られたのは、研究所の白衣のコヒww
当たり前よ。姫は永遠のいいヒロインだものww
- 137 :創る名無しに見る名無し:2010/12/09(木) 02:36:35 ID:7Bzkkv/H
- 「姫とは知らず申しわけございません!申しわけございません!申しわけございません!ナカーマがやっと腰が上がって延長コードを街へ買いにいったとこだったんで…
…いやその、この機械は香水を混ぜるとき早く混ざるようにする……いやえっとそのあのだからそうゆうえっとそのなんとゆうかハァ!待って、待ってくださいすみません、
緊張して息が、息が吸えませ……いや申しわけございま、せん、だから、その、電気…いやいや、撹拌機は、その、えっと、なんとゆうか、待って、待って、苦しい!
いや、申しわけございません!すみません!申しわけ、ございません!」
小間使いニュータイプもコヒには態度傲慢だwww
「これからこの損失は責任もって食事抜きで取り返しなさいねっ!」
白衣のコヒは一気に顔が青くなってパタン!!
倒れちゃった。
あ〜ひと騒ぎ起こしたら見学の成果がなくても楽しかった♪
秋になって、りんごは失敗してふつうのりんごになった。
特にブランドもないりんごであまり色つやも良くないので、街へ売りに出さずにコヒ、ニュータイプに無料開放することになった。
この責任者は後から「お金だけでも取ればよかったのに!」とわたしに大目玉をくらった。
袋も箱も持たずに衝動的に集まったコヒとニュータイプの女の子がいた。
お腹を空かせてフラフラだったので、古いコヒが中古の魔法のじゅうたんを貸した。
わたしが捨てた大型ゴミから拾って、街のどこかの老人ホームにいた引退魔法使いに修理してもらったらしいのだ。
しかしじゅうたんは狭いので一人分のりんごしか乗らない。
そして、じゅうたんの操縦が出来るのはコヒの女の子のほうだった。
「いいよ。あなたの小屋が遠いから、先にりんご運んでいいよ。戻ったら私のりんごを私の小屋に運んでね」
コヒはまずニュータイプと一緒に乗りながら操縦を教えた。
ニュータイプの小屋に運び、二人は研究所のりんご畑に戻って来た。
二人とも汗だくだ。ニュータイプは我慢しきれずリンゴを一個食べている最中だった。
どうやらコヒにずっと話と操縦をさせていた様子。
ニュータイプは口にリンゴを頬張ったまま指をさして指図してコヒを地上に下ろした。
順でゆうと次はコヒの小屋にコヒがりんごを運び、ニュータイプを彼女の住む小屋へ送って、コヒも帰る、はずだ。
- 138 :創る名無しに見る名無し:2010/12/09(木) 02:41:33 ID:7Bzkkv/H
- コヒがリンゴを両手に集め始めるとじゅうたんは手の届かないところへいきなりあがった。
「ごめんねえ〜♪じぶんのテンションあがったから!私、森へ来る前はテンションあがらないじぶんがイヤでイヤでしょうがなかったけど…
…なんかね、なんかね、今テンションあがって高みへのぼれそうな気がしてたまんないの!じぶんだい好きなの!
心ってこんな変化するんだなあって、ハケ―ンして頭がイパーイで……」
「ん?次は私なんだけど?」
「私が私に心を開けるように、コヒらすぃいコヒでいてくれて、ありがとうね!コンビニで支払いしてエネルギードリンク切らしたからついでに買ってやりかけだった模様替えのハンガーラックとか運んで」
「次は私なんだけど?」
「メール友にメール返信して二か月前にあるとこからもらったお土産開封して炊飯器セットしたくなっちゃったの!」
「次は私なんだけど?」
「どうしてもどうしてもしたくなっちゃったの!私だけ楽しくしてもらってなんもお返ししてないままだけどすっごい感謝してるからこのままバックれるね!
かわいそうだった私がやっと救われてうれしいなって」
「次は私なんだけど?」
「鈍いコヒでいてくれて、私にやり放題振り回させてくれてありがとうね!私は私がありのままでやっと好きになれそうなの!ハイパーテンションで両手がイパーイなの!」
「次は私なんだけど?」
「私の頭にはかわいそうだったころと、森へきてかわいそうだった現実に気づかせてもらったことと、私でもやればできるんだ、用事を片づけられるんだわって気持とがものすごく高速で入れ替わりまくってるの!
今、テンションあがりまくって私の話しかできないから!私!私なの!」
「次は私なんだけど?」
ニュータイプの自己愛は半端ない。
カワイイ謝罪をしゃべりながら目じりはキリキリと三角に吊りあがって、なんかに取りつかれたように引きつって口が動きまくる。
ニュータイプの自己愛が満足する時って、肉食獣が獲物見つけた時みたいになるからね。
- 139 :創る名無しに見る名無し:2010/12/12(日) 00:33:30 ID:wKHr1lT3
- 「私のこと!私ね!私!私!私!私!私!私!私!なにゆいたいか忘れたけど私なの!私わかってくれてありがとう!私のテンションあげてくれてありがとう!私!私!私!え〜とね私!私なの!」
一台しかない魔法のじゅうたんは飛び去ってしまった。
困っているコヒを見捨ててじぶんの優位を確かめたい気持と、見捨てることでじぶんが見捨てられるかもしれない、チヤホヤ同情されないかもしれない不安な気持との矛盾がひどく開き過ぎると、狂っておかしくなっていく!
上手なニュータイプはナカーマの中から二種類も三種類も選んで使い分ける。
悲劇のヒロインになりきって話をしたい時に話すナカーマと、じぶんより劣っていつも不安で飢えていて思い通りになるペットのコヒがいる。
じぶんが欲求不満な時に、そういうペットをもっと飢えさせて、癒しにするのだ。
わたしのようにプロ級になると、いちいち選ばなくてもその辺りから呼べば話し相手させられるしペットにして女王様ごっこできるし、なんでも思い通りなんだけどね。
とりあえず催眠ミスト作りを研究所に急がせた。
王子に会えたりんごの効きは強烈。即、眠りに落ちたから。
わたしのエゴが満たされるって安心感とか優越感とか、いろんな精神的作用もついてきてたんだと思う。
眠らせて目覚めさせてみたい。世界中のコヒの、ケモノの本性。
そしてそのパワー、全部わたしのもの。
しかし問題は他にも残っていた。
いつもなら側近に任すんだけどね。なんか貢物付きでわたしの出番をおだてられちゃった。
器用なニュータイプ連中がわたしの小屋を派手はでハデハデにしてくれるらすぃ。
デザイン画を見て気にいってしまった。
今までの小屋管理を受け持っていた小間使いが泣き入って、新顔ニュータイプ、盛り上がって対立して。
ただのわたしの心変りが、取り巻きニュータイプの反乱疑惑とかスパイ疑惑とかそんなすごい話に膨らんでいったのだ。
こんな面白いことはない。
- 140 :創る名無しに見る名無し:2010/12/12(日) 01:15:25 ID:wKHr1lT3
- シールド機をはめ込むための穴は、前よりは掘られていた。
ちっちゃいユンボで、ちょん、ちょん、ちょん、と。
ニュータイプにもコヒにも、まだまだ穴の掘り方が正しく伝わっていないのだ。
技術者コヒがいくら少ないやる気を出しても、結果として掘削は進まない。
技術者はそもそも、ニュータイプやコヒについついイゾーンしてしまうから、きちんと伝わるまで教え直すことは無理そうだとわかったようなのだ。
ニュータイプ、コヒ自身に本やビデオを与えても、やつら3分後には違う話に脱線してる。
だれがだれの役に立つコヒだとか姫がつけたランクではこうだとか、今一番イケてるカリスマはだれだとか、姫は次にだれを捨てるとかだれが好きだとか。
なんも掘削が進まないまま、好きだ嫌いだゆい合ってランチして1日が終わってもみんなぜんぜん平気なんだとか。
だから「飲み込みのいいニュータイプを何人か街へ研修に出させたい」とゆう願いが出た。
はい?
お金かかるよ?わたしがうんてゆうと思うの?
たぶんニュータイプとコヒを何十人束にして研修させてきても、脱線癖がなおらない限り、穴は深くならないと思うよん♪
だからこんな話つまんな〜いんだってば。
側近にさせたかったな。どうして側近の小屋が吸血コヒにたかられて軟禁状態になったんだろ。
あ、そうかわたしがつきまとってくる吸血連中を追っ払いたくて、その場しのぎに側近のしゃべってた理想とか森の将来像とかしゃべっちゃったんだ。
調子乗って話膨らませて側近を正義の救世主みたいに装飾したら、キャーッ♪ステキ♪って。
そっちへ流れていってそのまま軟禁w
でもでもぉ!わたしが来いってゆったら余計なものはなんとかしちゃって来てほし〜っいっw
わたしが来いってゆったら来るのっ!思いどおりになっあ〜っあ〜っれっ♪
- 141 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 01:10:08 ID:MGAN+ZdO
- 穴は、すごい半端な穴が掘られたらしい。
しかし、シールド機械が入るかどうかは、わかんないくらいギリギリのサイズにしかならない。
深さも足りない?あまり浅すぎると穴の天井部分が崩れやすくなる。技術者コヒがいらいらしてきた。
崩れるかもしれないものは崩れるかもしれないので、だれかコヒのせいにして済む問題ではないという。
やだな。
簡単な問題にしちゃいたいなwww
なにあんた、細かいこだわりのコヒの性格してたの?
わたしやニュータイプと同族だと思っていたのに。
だったら嫌になったとき、捨てるよ。
わたしのしぶい顔を見て、側近と小間使いたちが陰でヒソヒソ打ち合わせていた。
そして、穴が掘れてからの計画を細かく立てさせ始めた。
魔法の鏡ソフトに強いスタッフも助っ人に別なとこから引っ張ってきた。
じゃ、なに?わたしがもっと早く進むように段取り組めッて思ってたと思ったの?
そんなことゆってないよ。
ゆっちゃお。「そんなことだれもゆってない!」
小間使いがビクッとして振り返りざまに、服から体温計が落ちた。
「なによあんた、仕事がめんどうで熱でも言い訳にできないかなとか思ったわけぇ!?今まで森でなに学んできたのよこの裏切りもの!」
- 142 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 01:16:10 ID:MGAN+ZdO
- もう一人の小間使いが体温計を拾い上げて読んだ。
「姫さま、彼女38度になりました。彼女はともかくとして姫さまにうつったら一大事なので、小屋へ待機させませんか?」
わかったわかったww
でもお姫さまは気が向くまで言いたいことを言ってないと我慢できないのっ!
ああゆわれたらこうゆう瞬間が毎日あることが躁ハッピィの秘訣だし、ハイになって興奮するの!
「だったら遅れた作業をするスタッフを今すぐ代わりに連れてきてよ!わたしはその辺のセレブに比べたら夜も満足に寝ないで森の警備をやってるのよ!?このわたしの気持がスタッフたちにわかる?ねえ!わかるってぇの!?」
いつの間にか側近も小間使いもその下のスタッフたちも全員が直立不動、恐怖にひきつった顔で聞いていた。
それに気づいてわたしの怒鳴りにちょっと間が開いた。
すかさず「もうしわけありませんでした姫」「ごめんなさいアタシが悪いのかな?」
「姫さまの気持を忘れないようにもっともっと気をつけます。手に書きます。すいませんでした」
「すいません」「すいません」「すいません!」お詫びの連射。
「うるさあい!わたししばらく気が済まないからねっ!」
自分の部屋へ飛び込んでドアパタンッ!
はあっ。いつもなながらビビらせるってハイになる!興奮する!www
シールドで横穴が空いたら、壁にはめこんだブロックの上からさらにコンクリを塗るんだそうな。
で?終わり?
違うらすぃ。夏も冬も温度変化をあんまり起こさないように、内側にも壁を一枚作って、その間の隙間を真空にする。
これで湯沸かしポットのような、温度の変わらない空間になるんだとか。
そして断面図に横に線が入った。上と下にできた空間には、配線が入る。
なにかあったら直せるように、蓋付きにする。
- 143 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 02:21:36 ID:MGAN+ZdO
- それから内部の設計。カプセル並べる場所。
管理するニュータイプが歩く通路。なんかあったときに避難する場所。
それから、わたしの思いつきの、動く通路。
あら、設計図なんてコヒは嫌がると思ったら、案外さくさく進むのね。
2日たった。どんなカプセル牧場ができるか、だんだんわかりやすくなってきたわ。
たーいくつっ。
そんな夜。
元気な小間使いが小屋を片づけるのを眺めながらワインでうだうだ暇をつぶしていた。
そこへ、魔法の鏡メールの着信音がした。
それから、KYな客も来た。夜なのに。空気と時計読めよ。遠くの街から身一つで救われにきた、コヒだった。
次の日、小屋に来たのは、北のほうから来たジャーナリストってやつだ。
「森はコヒのユートピアですか?」
違います。試練もあれば苦労もある、それに向かって努力するコヒを応援するところですww
「森は自己啓発研究所や訓練所みたいなとこですか?」
違います。そんな専門家もいないしそんなプログラムもありません。ナカーマと楽しくやるための心得をたまに賢いナカーマが語って、聞きたい者が聞くだけです。
「森はコヒの結束集会所ですか?」
違います。ベッドに引きこもっているコヒもいますが、自由に暮らしていますし、それをとがめる者も、なにかを矯正する者もいません。
「……ぜいたくは望みませんから、お気に入りのものに囲まれたカワイイ小屋で暮らしたいです」
フルフルした、うさぎちゃんのような少女コヒ。いや、乙女の振りして年はもーちょっと取ってるかも。こ〜ゆ〜のってなかなか計算高くってむかつくことあるしww
まあいいや。
「ストレスを抱えていない人とか人間関係が安定してる人だけと交流して、人に影響されない暮らしがしたいんです」
はいわだかまりわだかまりわだかまり!
夜なので手近な小屋に「ほら、ここならあなたに合うと思うわ!ううん、お礼はいいのよ!コヒを楽しくするのがわたしの生きがいだからww」放りこんだ。
そこの小屋のリーダーは副リーダーの意見に添えなかったあと、副リーダーからインフルになってまだ謝れてないし、そこの小屋のコヒが穴掘り作業でヘマやって、
そのあとフラッシュBしたときに技術者コヒがゆっちゃいけないことをうっかりゆっちゃってパ二くらせて、仲裁に入った小屋のリーダーが結局口はさめなくて活躍できないまま終わったら、
ヘマしたコヒが嫌われたと思ってベッドから出て来なくなって、それをなぐさめにいった無関係なコヒがじぶん語り6時間やって、そのトモダチニュータイプたちが
ヘマしたコヒがなぐさめに応じないことをなじって「かわいそー」の大合唱をしたら、合唱につられて吸血ニュータイプグループがやってきて、見かねた小屋のリーダーが
吸血ニュータイプを雇っている穴掘りのなんたらチームに苦情をゆって……
- 144 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 02:29:54 ID:MGAN+ZdO
- 「森は事業所ですか?」
儲けは想定していません。わたしの純粋な福祉活動です。
「それでは森はやっぱり人恋しいコヒが仲よくするだけのユートピアですか?」
違います。試練もあれば苦労もある、それに向かって努力するコヒを応援するところですww
「森は街へ戻りたいコヒをどのように応援するのですか?」
街へ戻れないのがコヒですww
「それでは街へ戻れなくてもう森にしか居場所がなければ、最後の居場所になりますよね?」
違います。どのコヒにも一人残らず居心地は保証できません。合わなければ自由に出て行ってもらってかまいません。
コヒのご意見は聞きますが、それにそって改善がなにかできるかはお約束できません。
……チームは全員でシカトして、それを見ていたまたまた無関係なコヒが吸血たちに嫌みをゆって、無関係なコヒが吸血に襲われて、
無関係なコヒのトモダチが助けに入って、ヘマしたコヒのトモダチグループと険悪になって、とうとうそのトモダチグループ二つの中から一人ずつ代表が出てきて、
サシで決着つけることになって、それを聞いた別な小屋のリーダーが、ヘマしたコヒの小屋のリーダーに事態の収拾を頼んで、
リーダーが二人を集めて仲裁をしたらそれを見ていた吸血ニュータイプグループがなおざりにされた気分になって苦情をねじ込んで、
別な小屋の副リーダーが注意に入ったところを襲われて、それを聞いた副リーダーの腹心の舎弟がかたき討ちに乗り出して、
別な小屋のリーダーがそれを止めてあげると逆切れしてきて関係が険悪になっていた。
いいんじゃない?
内情は狂っていればいるほど面白い。
- 145 :創る名無しに見る名無し:2010/12/26(日) 02:39:04 ID:MGAN+ZdO
- 「では森に合わないコヒも居られない、一人で努力ができないコヒも居られない、努力の方法がわからなくて街に戻れないコヒも居られないということですね?」
違います。この森には限りなく個性がさまざまなコヒが共生していますww
街の人から見たらおよそ不可能と思うような組み合わせが、実に仲よく暮らしているんですよww
「つまり森の姫さまのファンクラブですか?」
違います。コヒの自給自足の生活場所です。個人の権利も個人の自由もかなえられるとこです。
「生活支援するコミュニティですか?」
違います。相互の助け合いです。
「助け合いのコミニュケーションができることが必須ですか?コヒはそれができないと聞いてきましたが?」
違います。できますよ。
「ベッドに引きこもっているコヒもいるんですよね?そういう参加も許可しているのですか?」
違います。彼らはわたしがこの森に住む前から勝手に住みつき勝手に引きこもっています。それでも活発なコヒとはトラブルを起こしていませんわww
世界中のコヒも街の人も、わだかまりにまみれて生きている!
み〜んな、み〜んなと気まずい。
借りを作って返してない。返せない。
貸しを作って返ってこない。許せない。
不都合も譲れない事情も焦らなければならない案件も責任も悩みも、下々の人は引き受けさせられている!
さあなじみなさい赤ずきんちゃん!わだかまりを避けたつもりではまっちゃえ!
わだかまり!
わだかまり!
わだかまり!
お花を摘まないと偉い偉い、狼さんの顔が立たないよ!
空気読めない人だよ!社会常識がない人だよ!生活の保障をなんにももらえなくなるコヒだよ!
そしてお花を摘んじゃうとその後で食べられちゃうよ!
自己責任だよ!自己管理不十分の過失だよ!
隙を見せて罠にはまった負け犬だよほらほら!
さあどうするさあどうする!!ww
- 146 :創る名無しに見る名無し:2010/12/27(月) 01:04:15 ID:xi3Xl4fg
- わたしに発熱ウィルスがうつらないように、着の身着のままで小屋に待機させておいた小間使いニュータイプ。
わたしの小屋の目と鼻の先にいる。
わたしの脳内の快感物質が足りないときに、ヒスで騒ぐ声が聞こえてるらしい。
小間使いの、その下の、ニュータイプたちが心配してこっそり小屋に行き、わたしの機嫌をなんとか取るように頼みにいったとかなんとかww
体より、大切なのはお姫さまの 逆 切 れ www
お仕えしてるニュータイプが、わたしの機嫌を損ねたら、その下につくじぶんたちにも火の粉が、いや火の玉が飛んでくるものね。
病人の苦しみよりも保身、保身、保身!
3日目の朝、小間使いニュータイプが足引きずって、マスクして、ヨレヨレと出かけるのを見たって、吸血ニュータイプからメールが入った。
まだ眠いんだよ、メールで起こすなよ…ってゆうのは嘘。
早朝なら秘密になると思ってんじゃないよ。わたしのとこには森の連中の話はぜぇ〜んっぶっ、入ってくるんだからね!!どや顔しちゃうよww
夜に、森を見張らせていた吸血ニュータイプたちの一人からメール。ロバに引かせた荷車でなんか運んできた。
ロバに乗ってしまうとロバが進まなくなるので、ロバのそばを歩く。ヨレヨレしてロバについていけない。
ねえ、そんなんじゃロバにもヴァカにれるよ!?
ごほん、ごほん、とマスクを咳で揺らす。
吸血ニュータイプは、当然助けな〜い!ww
共依存関係が無いと、吸血たちには感情がわかない。至近距離で戦争が起こっても、きっと兵隊からいい男とか探しちゃうww
物を表面でしか見れない。テレビ画面を見るように表面で見ながら流れ弾に当たるんだわきっとwwww
さて、3時間も吸血ニュータイプをとおして傍観していたら、当然小間使いは倒れたwww
吸血たちが、その荷物だけを持ってきた。
荷 物 だ けwww
「姫さまが森に住所を構えた後に街から追放され、森に住んだコヒが引きこもった記録があります」
それがどうかしましたか?個人の自由を尊重することが福祉活動の基本だと思っております。
「姫さまじきじきに街へ勧誘活動に出て呼び掛けたとのこと。呼びかけるからにはコヒに提供するものがあって呼んだと、ふつうは考えるのですが?」
わたしから聞きたいわ。提供ってなに?そんな受け身のコヒは呼びません。じぶんから探す勇敢なコヒを誘いました。
「街の噂では、この森の評判はばらばらです。コヒのユートピアでもあり、コヒが街へ戻るための修行場や研修の場でもあり、マインドコントロールされて慣れ合うだけの共依存集団でもあるという。街はコヒがここで身につける力を信用していません」
お城にはこの森の努力を、向上心を認めていただいていますわ!街で働けるコヒを作るなんてひと言もゆった覚えありません。噂のためにこのボランティアをしているのではありませんわ。
- 147 :創る名無しに見る名無し:2010/12/27(月) 01:12:10 ID:xi3Xl4fg
- 運んで来たのは、山のような焼き肉用肉と、それを保冷するためのドライアイスだった。
ドライアイスが蒸発してしまったので、小間使いの苦労跡の半分はなんにも残らない。
1日見張りについやした吸血ニュータイプたちが、顔に空腹でひもじい色をただよわせながら黙ってわたしを見つめてる。
うざいわ。
目に見えないものは気にならなくなっちゃうので、側近に目で合図して、黙ってドアを閉めちゃった。
なにこのご機嫌とりアイテムwなんも感じないww
あ〜ん!肉だけじゃなくってお野菜!海鮮!うどん!たれ!足をジタバタさせたらあら不思議www
全部が運搬魔法でそろっちゃった。
小屋の中は焼き肉の煙がもうもうと充満した。
「服に煙の臭いつくし!いやんなっちゃう!」
騒ぐ端から側近と小間使いが次々とカルビを焼く。牛タンはどこ!?テーブルのわたしの前にだけ次々肉が並ぶ!
水密のように甘そうな桃色のトントロ。その奥にはオレンジシャーベットのように光るホルモン。
ルビーのような真紅の輝きを放つ牛赤味。その輝きの向こうに見えるさらに深い紅のベッドに雪を降らせたかのような、霜降り牛肉。
ゴールドがまぶされたようなキムチとネギ塩漬け豚肉。どんな電灯の下でもチョコレートのような甘い存在感でとろっと光るジンギスカン。
「この森における個人と集団との一線が、取材してもしても見えてきませんが?」
個人のプライバシーを超える部分までの取材は許可した覚えがありませんが。
「結論として、森の生活についてこれないならひきこもるコヒも存在してオーケーとしているのですね?」
違います。この森はじぶんの向上を忘れず、クオリティーオブライフをジツゲンして、じぶんを生かし、毎日ワクテカした気分が続き、ナカーマと繋がり、
世のため人のために役に立っているじぶんのポジションを肌で感じられ、有意義で前向きで生き甲斐を感じられる、人生のプレゼントをもらえるとこなのです。
「だから、もらえるもの、与えられるものが具体的にわからないのですが。物ですか?お金ですか?役職ですか?根拠のあるアイディンティティですか?学力ですか?
クスリではないですよね?生活の指針ですか?示唆のある言葉ですか?コヒはそもそもゆわれる言葉がわからないと聞いていますが」
チャンスです。夢です。これ以上の宝物は存在しないと信じております。
- 148 :創る名無しに見る名無し:2010/12/27(月) 01:18:53 ID:xi3Xl4fg
- 焼く前は色っぽく並んで挑発してくるずるい手羽先と鳥脚。
並べ忘れがないか、わたしは目を皿にしてニュータイプたちを見張る!
わたしの顔色を見なさい!わたしがなんもゆわなくても、あんたたちのボスの目線の先をじぶんから進んで見なさい!
わたしから目を逸らしたニュータイプは容赦なく怒りつける!
ドキドキする!興奮する!
そうよ、わたしだけ!わたし!わたし!わたしだけが満たされればそれでいいの!
ホタテ、イセエビ、カキ、ズワイガニ、おいしい!
でも脚が4本あるやつの肉って一番おいしいし嫌なことイパーイ忘れられる。
一生懸命人間のゆうことを聞いても、人間の気まぐれに心を許して懐いてあげても、荷物運んでも、畑耕しても、ミルクあげても、ときには人間の子供と遊んだげても、どれだけやっても人間さまの都合でこの動物どもは食べられるのだ。
だって人間さま偉いもの!wwwww
ニュータイプも、森の姫のわたしも、偉いもの!wwwww
「チャンスと夢のために、コヒの自尊心と生活時間と金品の一部と労働力を森に差し出させるのですか?」
違います。コヒは街ではわからなかった、空気を読む、という大切なことを身につけます。その結果、自然に、ほんとに自然に善意で積極的に労働力など協力してくれるのです。自主的になるのです。
「コヒは惜しみない協力と善意を提供したら、あとは森以外のどこかが生活や健康を面倒みてくれて、仕事のあっせんとかしてくれるわけじゃないんでしょ?
でも実際には寝るとこや食事に困ってるコヒが、森を当てにしてきている。当てにすることを姫さまは拒んでいない。でもふたを開けると実際は」
なによになよになよ!なにをゆってるかわからない!どうゆうことですか!わたしがなにをコヒたちにしているってゆいたいのですか!
なにがよくてなにがよくないのか、わたしにゆえるほどこの森の内側を知らないでしょ!知ってるとしたらそれこそ問題だわ!
女手一つで運営していると思って!王子が見つからないからって足元見てるのねっ!出るとこへ出てもいいのよ!
「姫さまはごじぶんの評価を気にしているようですが…問題はまだ生活物資と精神的な支えに困窮しているコヒが実際に大多数いるという事実ではないのですか?」
そちらこそこの森のただの事実を、まるで欠点のようにふくらませないでいただきたいわ!ここの空気がどんなに健全でどんなに平和か、住んでもいないくせにわからないですよね?
わかるんですか?ただのスクープほしさに、いたいけな独身女性や純情でメンタルが敏感なコヒたちに向かって、言葉の暴力を振るわないでいただけませんこと!?
「空気の読み方を身につけたら街へ戻れないのですか?」
戻れないコヒは、じぶんでじぶんに責任を感じるべきであると思っていますわ。あとは気になるなら街のみなさんで戻してくださいな。
わたしからは、コヒたちの自主的な行動にたいして、続けてともやめてとも、なにもゆう気はありませんわ。森よりも快適な街を作って、オイデオイデしてあげればいいでしょうに。
- 149 :創る名無しに見る名無し:2010/12/27(月) 01:31:10 ID:xi3Xl4fg
- コヒも4本足の動物どもと同じね。
都合が悪くなったら潰してあげるけど、それまでは一生懸命謝り続けなさい。
生まれてから信じてきた人間さまたちにも、街の人にも、ニュータイプにも謝って、はぶかれて謝って、追い出されて謝って、いじめられて謝って、蹴られて謝って、
裏切られて謝って、無視されて謝って、フラッシュBしておかしくなって謝って、もっとおかしくなって侮辱しやすいように努力して、侮辱されたら謝って、ゆうこと聞いて謝って、
もっとミスして、もっとじぶんを嫌いになって、もっとひもじくなって、もっと頭の中を真っ白にして、もっとナカーマとの関係を忘れて、もっと自信を失って、
もっと恐怖にビビッて、もっと今いるとこも今していることも忘れて、もっとうちの中を汚して、もっと眠れなくなって、もっと食べられなくなって、もっと太って、
もっと醜くなって、もっと卑しくなって、もっと怨みがましくなって、もっとできることもできないことも忘れていって、もっとじぶんがだれだかも忘れて、
そしてわたしのことをだいだいだい好きでいなさいね。
「取材した結果、支援が必要な個人が放置され、集団活動が出来る見栄えの良いコヒだけがこの森の全てのアイディンティティのように扱われている事実しか残らないのです」
偏見ですわ。事実でない言葉にはわたしは耳を貸しませんの。
「コヒ個人にはどんな森として認識されているか、個人取材してもかまわないですね?」
いい加減にしてください。わたしがきちんと答えられる者をそろえるというのが信用できないのですか。わたしを信用していない取材者に森の取材は許しません。
「ルールというか、基準が見えないのですが?」
あなたが勝手に見えないだけだと思いますわww
この森は、先にもお話ししましたように、コヒたちみんなが向上を忘れず、クオリティーオブライフをジツゲンして、じぶんを生かし、毎日ワクテカした気分が続き、
ナカーマと繋がり、世のため人のために役に立っているじぶんのポジションを肌で感じられ、有意義で前向きで生き甲斐を感じられ、
生まれて初めて空気の読み方を知ることができる、楽しい楽しい楽しい楽しい場所なんですよ。
- 150 :創る名無しに見る名無し:2010/12/31(金) 02:07:22 ID:evmQ5bF+
- ジャーナリストが帰った後、取材ギャラを握りしめたまま皿洗いをしている小間使いを呼び出した。
「玄関先に塩まいて!」
エプロンの端で手をふきふき、キッチンへダッシュする小間使い。
他のスタッフ、だれも手伝わな〜いww
わたしと小間使いの話、聞こえてな〜いww
ささ、三歩歩いたら忘れましょ。楽しいこと楽しいことww逃避逃避ww
この頭の中のエネルギー流が入れ替わる瞬間が好き♪
これのためなら何人のコヒとニュータイプを巻き込んでもいいと思ってるし
街もお城もわたしの思いどおりになるもんだと思ってる。
わたし、偉いから。強いから。お利口だから。優位だから。
わたし、頭が良いんだもの、だから、ともかく優位なの!!ww
メール着信音。平民用。
王子とかセレブのメールは特別な着信音にしてある。平民用のはつまんない音。
まただ。
『差出人:プリンセス 件名:拝啓、森の姫へ』
『お元気ですか?あれから例のジジ―氏とババ―女史の情報提供に
きっと協力を惜しまず、王族の城にかよっていらっしゃることと思います。お疲れさまですわ。
あなたの忠実なしもべたちを安全に管理する予算はとっていらっしゃるかしら。
優れた管理者は、しもべに見えないところに万一のためのホドコシを隠しておくものらしいわね。
プリンセスより』
はあ゛!?
またこいつですか。なんですかこれ。
腹たつから返信文も作ってやらない。
意味わかんないし、わかるわかんないの前に、そこかしこにこっちの神経をイラッとさせる言葉が入ってる。
- 151 :創る名無しに見る名無し:2010/12/31(金) 02:20:18 ID:evmQ5bF+
- シカトして寝た。
翌朝。側近に魔法の絨毯に無理やり乗せられて掘削現場に連れられていった。
その眺めで、メールの『安全に管理する』の言葉が、寝起きの頭に否が応でも浮かんだ。
縦に深く掘り進められた穴から、泥水色の温泉がドポドボとわいていた。
まわりを囲んだコヒとニュータイプが茫然と温泉を眺めている。
小間使いが、ずっと前の話を思い出した。
「姫さま!温泉がわいたら、温泉引いて、観光浴場作ってお金儲けですね!それからビニールハウスで一年中野菜作りですよね!うわーい!姫さまの予言、当たった!」
いつの間にか、妄想でゆったことが予言になってる。どーでもいいけど無邪気カワイクないし!
側近が蒼い顔でゆう。
「コヒは全員助かってますけど、怪我人いるらすぃです。ニュータイプがリスト作ってます。
これから出てきた温泉を吸い上げて、別な場所に引く工事をしなければなんないと、技術者コヒがゆってます。予算が要ります!」
そして、すっごい聞きたくないことまでつけ加えた。
「姫さま!予備費はありません。温泉は雑談で出た話でしかないので、予算はつけないことになっていましたよね」
元気な小間使いはワクテカしてきた様子。ムカつく。あとで覚えてなさいよ。
とりあえず、わたしは回れ右して魔法の絨毯に一人で乗って帰った。
「姫さま!待ってください!」「まだお話があります!」「姫さま!怪我人が姫さまの励ましを聞きたがっています!」
後ろから側近と小間使いたちの慌てる声がするような気がしたけど気にしない。
「姫さまー!掘削のまわりは今すごいんです!てんてこ舞いなので現場で指揮とってくださいお願いします!」
「姫さま!怪我人と精神的ショックのコヒのフラッシュBが止まりません!このままだとベッドに引きこもってしまいます!」
「それか吸血ニュータイプに化けてしまいます!」「あら失礼ね!吸血のどこが不満なのよ!」
「そうよそうよ!アタシたち吸血だって森で働いてるじゃない!」「謝りなさいよ!」
知らない。
わたしは気分が向かないことには結論を出さない。
しかしムカっぱらが立つ。あのプリンセスのメールは偶然なのか。予知とかなのか。
それとも意地悪プリンセスの魔法なのか。
そこが引っかかって引っかかって、喰い込むようにしつこく引っかかってきてたまんない。
どっか八つ当たりしたぁ〜〜い!!
- 152 :創る名無しに見る名無し:2011/01/03(月) 18:22:57 ID:ApcpaMbf
- 『透居踏』で、なんかスカーッ!てする八つ当たりを探した。
スカーッ!
スカーッ!
スカーッ!
………
からみやすそうなのがいない。
どうしてかというと、どいつもこいつも似たようなアピばっかりして
個性的な弱みがないのだ。だからバッコバコに叩けない。
仕方ない、コヒでもかまってくるか。
ん?待てよ。
『祭りにデートしてくれるおにゃのこ募集中です』
『祭り期間だけでいいので、ブランド馬車に乗ってブランドスーツ着てイケイケプイプイのデート相手してくれるボーイズ、連絡くださーい』
『祭りをきっかけに心を開いて、気軽に、ディ〜プに、ケンカオケ―、浮気オケ―、借金オケ―、お別れなしの楽しいロマンチックなつきあいを始めてくれる人、来なさい』
『門限8時ですけど、海外デートとかしてみたいです。プライベート気球とか持ってるメンズ、祭りの前日まで募集中です』
街に、祭りが近付く。
王と王妃の結婚記念日だかなんだかで、王がそれを忘れないように三連休の、国を挙げての休日にしちゃったのだ。
そこで出会いゲットして、カポーになるのがこの国のトレンド。
つか、そこまで結婚記念日忘れられないって、どこまでこの国、恐妻症なのさ。
そうか出会い…出会い…出会い…出会い…出会い…出会い…出会い…出会い…
- 153 :創る名無しに見る名無し:2011/01/03(月) 18:52:58 ID:ApcpaMbf
- 側近!小間使い!使えるスタッフ!集合ー!!一斉メール!
『姫さま申しわけありません!あの泥温泉で溺れかけたコヒのパニックがもう少しで収まるので一時間以内に到着します!』
『姫さま!穴のまわりにあふれた泥を誘導するミゾを掘っています。代役を行かせますので申しわけありません!』
『姫さまやっと動けるようになりました。ご迷惑かけてもうしわけありませんでした。一時間で身支度して小屋へ行きます』
ふ〜ん?
わたしが、気になったことはすぐ満たさないと我慢しない性格だって、わかってるよね?
い〜い?森でジツゲンしたいことがあったら、すぐ前向きに、すぐ完成してそれを物にしたようなイメージングを
できるようにならなきゃダメなんだよっ何年この森でジコジツゲンパワーの大事さを教えてきたと思ってんのさ
何年わたしがほしいものの手に入れ方を実演して見本見せてきたと思ってんのさあんた方の今一番大事なことってなにさ
今一番叶えなくちゃならない欲望ってなにさどうしてそこがすぐわかるようにならないのよそれでよくスタッフとしてのキャリア積んだ気になってるわねーっ!!
魔法で台風引き寄せ!
森じゅう上へ下への大嵐!ww木は飛んでユンボも倒れてシールド機は汚れてついでにコヒも飛ぶww
はい!
やってきたことぜ〜んぶ、ゴワサンに戻したよ♪♪
早くおいでww
やってることぜ〜んぶ中断して、おいでww
小屋にようやく側近、小間使い、その下のスタッフどもがそろった。
服、汚ったね!www頭、臭っ!www
「なにあんたたち、今までドリフのコントに出てたの!?www」大笑いしてあげた♪♪
はい本題です。「今まで、コヒの森でみんなが作りあげてきた、出会いテクニックを、売ります!」
みんな、真っ黒な顔の真ん中で、目をパチクリww
「この森の中で起きた何十個ものエピソード。これは、みんなの、財産です。これを売ればお金になります!w」
「エピソード!?」病み上がりの小間使いが目を丸くして繰り返した。なんか文句ある?ww
「そう。あんた方も、ニュータイプたちも、吸血ニュータイプたちも、よく動くコヒも、もちろんわたしも。
コヒをたぶらかすときとか、思いどおりにしたいときに使ってきたテクニックがある。それを、売れるように、テクニック集にする」
- 154 :創る名無しに見る名無し:2011/01/03(月) 19:19:51 ID:ApcpaMbf
- 「売る相手は…だれにですか?」側近まで聞く。
「売る相手がいないって言いたいんですかぁ!?わたしの思いついたアイデアは売れないってゆうことですかぁ!?」接近戦ずんずんずん。
「違います姫!姫さまのアイデアに反対じゃあないんです」
「ただ、いきなりゆわれたばっかりでまだ計画のぜんた……」
わああああ!!すぐわかんないやつって腹立つ!察しなさいよ!通じなさいよ!ゆわなくてもわかりなさいよーっ!!
頭にきた!怒りで小屋が地震のように揺れ出す。
このままだと衝動的に、側近も小間使いもその下のスタッフもひとまとめにして湖へ瞬間移動しちゃうよさあどうするどうするw
「わ、わ、わ、姫!姫さま!キャー!わかり、ました!」腰が抜けそうww
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」涙目ww
「姫さまのイメージどおりの企画書を作ります!すぐ作ります!」はい立ってられなくて四つん這いでハイハイww
やっぱり四つ足のどうぶつーっwwおっかしww
ゆわなくてもわかってね♪♪♪
ダッシュで小屋の外へ逃げ出したスタッフども。小屋から見えないところでヒソヒソ。
温泉の後片付け仕事を、とりあえず下のスタッフたちに分担させて、じぶんたちはお金儲けのほうに集中しようっていう相談をしていたww
と、スパイしてきた吸血ニュータイプが知らせてきたwww
エライねー、エライねー。どんなときでも空気も読まないで、わたしのほしい話だけを持ってくる。
エライねー。カワイイねー。ありがとうー。よしよしww
どんなに頭が良くても、どんなに森のためにいいこと考えて働くスタッフでも
こんなに誉めたくならないわ♪
吸血連中の野生のカンが好き♪
じぶんがいい子ポジションになるために、いかに他のニュータイプを陥れるかに異常に鼻が利く連中。
すっごい純粋さを感じるの♪
誉めたくてたまんなくなっちゃう♪
かまいたくてたまんななっちゃうの♪
- 155 :創る名無しに見る名無し:2011/01/03(月) 19:41:03 ID:ApcpaMbf
- 翌日。スタッフが会議を開いて持ってきた企画。
@“さいばん広場”のさいばん記録から、使えそうなテクニックを集める。
Aわたしの発行しているニュースからもテクニックらしい話を集める。
B今まで騒ぎを起こしたことのあるニュータイプを妄想スコープしまくり、そこからイゾーンの罠だと思われる話を集める。
C吸血ニュータイプの集団をおいしいもので集めて、話をさせる。
D森じゅうから、売れそうな話を集める。姫がお礼をゆってくれるよと騙して誘う。
Eそれをテクニック集みたいな、読みやすい話に書けるニュータイプかコヒを探して、いつでも書かせられるように脅しておく。
Fそれを高い値段で売る。
なんかめんどくさそう。
まあいいや。
勝手にやってやってやってwwwあんたたちが立てた企画だからね。
わたし知らな〜いwww
はぁ〜あ!めんどくさいお金稼ぎもスタッフたちがぜ〜んぶやってくれちゃうかもww
今までのヒスがケロッとスッキリしちゃったww
しちゃったら違うことして遊びたいなぁ。なんかおもしろいことないかなぁ。
「ねえ、なんかおもしろいことして遊ぼう!」その辺にいた吸血ニュータイプに声をかけてみる。
吸血ニュータイプたち、優しい微笑みを浮かべて両手を差しのべて集まってくる。
う〜ん、こんな母性な感じも好き!女集団って、いいわぁ!ww
もともとがアダチルだもんね。どんな時にどんな媚をご主人様がほしがるか、天才的にわかるんだもんねー。
ご主人様がアル中でも、フラッシュBでも、二重人格でも変態でも詐欺師でも、異常に性格を感知して、信頼されて
カワイがられてエコひいきをゲットしてきた天才たち。
この森では食べちゃうコヒと、甘えるわたしがいて、満足満足な吸血ニュータイプ。
楽チンだわあ!楽チンなとこだけ、おいしいとこ取り♪
そんな至福のひととき。吸血ニュータイプが森の噂話を耳打ちしてきた。
- 156 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 01:43:46 ID:syA7/Ebf
- ニュータイプの女の子とコヒの男の子のカポーができやがったのだ。
これはいいww
さっそくニュータイプ一斉メール。
「お願いーーー!!来てーーー!!」
ニュータイプスタッフたちを集め、どんなどろどろの共依存を仕掛けてやろうかいいアイデアを出させた。
恋愛テクニック集!?そんなものより今はこっちのイタズラが大事なの!
そのときそのときに思いついたおもしろそうなことが一番!
でもお金もほしいから恋愛テクニック集取材仕事も手を抜かないで。
できるよね。やってよねww
思いついたのもまえらヨ♪楽しんでできないやつにわたし頼まないから。
吸血ニュータイプは本領発揮。
みるみる牙の伸びた井戸端のオバチャンギアにチェンジした。おもしろっww
ことの顛末の話。
コヒの男の子はもともと、引きこもっている古コヒのポロ小屋に居候していた。
素性は明かさなかった。
この森ではよくあること。どうせみんなみんな似たり寄ったり。
シールド機械を使える技術者コヒがフラッシュBを起こして、コヒたちの宿舎小屋をぶっ壊した頃。
新しい宿舎小屋を建てる予算もやる気も残ってないので、ニュータイプは抵抗する気のない古コヒの小屋を没収した。
古コヒには壊された小屋を押しつけた。
その際に、古コヒのポロ小屋に鉄砲玉として乗り込んだ一人がこのニュータイプの女の子。
豹柄タイツにホットパンツ、ゴスロリデザインの皮ジャンに金髪ギャルメイク。
吸血ニュータイプはそのときの鉄砲玉の一人だったから、ライブで二人の出会いを見れたんだそうだ。
ほうほう。
- 157 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 02:24:20 ID:syA7/Ebf
- こういうニュータイプがよくやるように、「ケンカ上等!」とかなんとか勇ましいことゆいながら、その辺蹴っ飛ばしてポロ小屋の中まで入っていったわけね。
したらね、小屋の奥からバイオリンだかフルートだかの音楽が聞こえてきたわけよ。
「るせぇぞオルァ!」なんて威嚇しながらバンバンドア蹴り開けて、音の主のとこへ行こうとしたら、鉄砲玉の先頭にいた女の子が、ハタっと止まった。
しばらくそのメロディ聞いたあと、急いで音の主の部屋を探し当てたわけ。
果たして、その部屋には、抵抗できない古コヒどもがヨボヨボしながら固まって震えてた。
その先頭で、演奏していたのがその男の子だった。
ねえ、つまんないから早送りして話してえ!と頼んでも、オバチャンギアに入った吸血たちは止まんないんだよね。
でもそこが吸血たちのカワイイとこなんだ。
男の子は、外国の大学を卒業してすぐ、お城のお抱え楽団に就職した。
しかしそこで、男の子は痛い団員になっちゃった。
先輩たちのテクニックを早く身につけられない。楽譜の演奏順の変更を先輩たちは略語でゆってすぐわかるのに、一から説明しないと正しく伝わらない。
楽団を管理しているお城のお役人が気づいた。
楽団にコヒがいる。
この王国の威信にかかわる!大変だ!なんということか!
この失敗の責任はだれが取る!?そうだ、面接して就職させたコンサートマスターだ!
コンサートマスター!この責任を取れ!国事の際に、万が一にもミスのない演奏をどうやって王様に保証する!?
コンサートマスターは、この新人君が一生懸命だけど、どんな対策をほどこしてもなんかミスる可能性がゼロではないことを、とうとう認めさせられた。
コンサートマスターは、それでも就職したばかりの新人君を首にすることはしなかった。
国事の音楽は魔法のCDデータを使うことになり、楽団員たちは慰問の建前で、戦争の最前線に送られてしまったのだった。
オバチャンギアの吸血ニュータイプ、瞳孔開いて声がカスカス。
別な吸血が血、いやちがった、水を差しだしていた。
- 158 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 02:59:33 ID:syA7/Ebf
- 男の子の演奏していた曲は、楽団の十八番であるマーチ。
男の子はコンサートマスターの音程だけは正しくチューニングしていた。
鉄砲玉ニュータイプである女の子の耳に聞こえてきたのは、戦地から帰ってこない父親のチューニングで演奏している、父親の十八番のマーチ。
つまり、女の子はコンサートマスターの娘だった。
女の子は、じぶんがグレてヤンキーになったら、父親がじぶんを心配して、脱走してコソーリ帰ってきてくれないかを待っていた。
でも待っても待っても来なかったので、業を煮やしてコヒの森に住みついていたのだ。
父親は慰問で戦地に出征させられるとき、母親にかなりのお金を渡して行った。
女の子がコヒらしいから、これで旅をしていいお医者に診せて、治してもらうようにとゆって行った。
しかしそのお金は、魔法のCDデータシステムをお城に売り込みたい業者が、お城のお役人と組んで、コンサートマスターと裏取引をしてつかませたものだとわかった。
コンサートマスターは、娘のためにお金をもらう代わりに、楽団丸ごとを戦地に送られるように仕向ける行動をした。
つまり、コヒの新人君を首にしなかった。
ねえねえ、話終わった?まだだったwwオバチャン井戸端会議、なっがぁ〜い♪
女の子は手に持っていた武器…さあ?バットだかゴルフクラブだか知らんけど…を、男の子にゆっくり向けた。
「てめーが、てめーがじぶんから辞めれば、楽団は戦地に送られなかったのに!」
一度怒ったニュータイプはとまらないww女の子は頭から湯気出して戦闘モードに入っていたってww
「てめーは今時の草食系だろ!?コヒだろ!?どうして空気読まなかったんだよ!足引っ張ってたんだろ!
食えなくても生きていけなくても知ったこっちゃねーよ!辞めろよ!挫折しろよ空気読めよオルァ!!」
さあなにしたの!?ワクテカ♪楽器ぶっ壊したの?後ろの古コヒからボッコボコにしたの?ワクテカ♪
違う。
男の子はひたすらコンサートマスターに仕込まれたとおりの演奏を続けたんだそうな。
なんだつまんないの。バイオリンはいいからバイオレンスがほしいわぁ。
- 159 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 03:35:53 ID:syA7/Ebf
- 女の子は、なにしたの?
なにもできなくてフリーズしてたんだそうな。
男の子の楽器をずっと凝視してたって。
それで、空気を読んだ鉄砲玉ニュータイプたちが、代わりに乗り込んで、古コヒを全員小屋の外へ連れ出した。
結局男の子ってぇ、古コヒ守るとかなんかできたの?できてないじゃん役立たず。
コヒなんてそんなもの。
それでなに!?
夜に森の隅で二人が密会、そのままカポーになっちゃったって落ちでしょもうわかったわよ落ち見えちゃうからつまんないから
それにわたしの好みじゃないもんバイオレンスアクションないもんわかったわかったハイ終わり!ww
吸血たちの期待していた空気を台無しにしちゃったw
でもいいの。
こんなわたしがわたしは好き♪
結局なんか変わったの!?どっちかがリア充になった?街でお金もらえる仕事にありつけた?
お医者はコヒを治せたの?治るわけないじゃーんwあひゃひゃひゃww
意味ないんだよー。意味ないの!
なんもだれも得しない!だからたいくつしのぎに壊しちゃう!
さあスタッフの諸君〜楽しみの時間だよ!テクニック集で寝てなくても仕事が詰まっててもそんなのかんけーないよねっ!
だってこの森はわたしの気分と都合で動くことに決まってる。んもう、スタッフ集まり悪いーっ!あとでお仕置きね!
- 160 :創る名無しに見る名無し:2011/01/10(月) 03:48:06 ID:syA7/Ebf
- 代わりに吸血たちが相談にのってくれたw
男の子は戦地で、バニくり過ぎて、言葉をゆえなくなったらすぃ。
だから脱走しなくても、兵隊として使えなくなって戦地から送り返されちゃったそうな。
だったら簡単w
王国のために役に立たなかったコヒのくせに、森へ来てからもナカーマを傷つけてばかりいるってゆうシナリオで組み立てる。
被害者は、この世のどこへ行っても理由つけて傷ついたことにできる、天才的な脳内補足力を持った吸血軍団を作る。
それから女の子の母親を調べる。
直接ゆうんじゃなくて、母親に噂が入るようにして、森で女の子がコヒ新人君男の子に積極的に誘惑されて、騙されて、怨まれてつきまとわれて迷惑しているような話を聞かせる!
さあ母親、娘守るためにどんな戦闘態勢とるかなあww
楽しみww
さっそく吸血オバチャンたち、生き生きした吸血ニュータイプギアに戻って、美人になって働きだした。
わたしの森って、いいわぁ。
ジコジツゲンにうってつけの場所は他にないわね。
そうこうしているうちに、科学技術を研究しているニュータイプが、コヒを眠らせ続けるカプセルの実験場を仮完成させた。
近いうちにりんごの香り研究所と、橋の通路か地下通路で結ぶ。行き来できるようにする。
ほー。じゃあいるよね。
実験台のコヒがね。わんさかとねw
- 161 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 02:17:00 ID:sXi76Fdt
- 吸血ニュータイプ、働く働く♪
女の子の母親の行きそうな美容院とかスポーツクラブ。
せっせと通ってトモダチ作ってブログ見せ合ってメール友。
噂を出来るグランドを開拓してる。
このカポーはどうしてるかというと、逃亡者ごっこをしてる。
でも森のコヒってもともと他人に興味ないから、助けもしないかわりに邪魔もしないんだよね。
わ た し に 指 令 さ れ た ニ ュ ー タ イ プ た ち 以 外 は。
カプセル実験場には、カポーの男の子が居候していた引きこもりコヒ始め、森の各地でベッドにこもっていたコヒがぼちぼちと集められてきてた。
泥温泉が湧いた穴の復旧仕事で鬱ノイローゼきちゃった労働者も運ばれた。
こいつ、ノイローゼなら療養させれば治るんじゃなぁ〜い??
独り言のように突っ込んでもだぁれも聞いてない。まあいいや。聞かなかったのあんたたちw
わたし責任ないしw
トタンでおおった広い広い物置に、なんかの卵のようにカプセルがごろごろ並んじゃった。
こうやって見るとキモ〜いw
一輪車でヨロヨロしながら運んで、あんたらが真面目に運んでいるの、家畜の檻だよ檻w
このカプセルの中のコヒ一人一人に森に来るまでの人生があってだね、家族や恋人もいたかもしれなくてね、それがコヒだったばっかりにね……って、いきなり語っちゃダメ!?!?
こんなお仕事に集中できる研究所コヒの感覚も、キモいかも?ww
- 162 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 02:44:13 ID:sXi76Fdt
- あっそうそう、トタン代とか研究所ニュータイプたちの食事代とか経費かかってるから、そろそろお金!
「ねえねえ!本売れたぁ!?」
小間使いに電話突撃w
「えっ!?姫さま!?」
えー小間使い、来客モードしてない!
服ジャージw姫が来てやってるのにスィーツのおもてなし、ないw
そんなんじゃこの森でも乗り遅れるよ?
今時のトレンドはわたしのプロデュースを受けてるコヒは家も片づけられなくちゃダメなんだから!
時代の最先端を行くデキるインテリな女のトレンドのハードルは毎日上がるんだよ!
ふん!それじゃあジコジツゲンしてるって、ゆえないよ!
で、お金!お金!お金!お金お金お金お金!
「姫さま!すいませんけど労働者コヒたちが泥温泉の後始末でだれもアンケートに応じられなくて、昨日も姫さまの呼び出しに応じて、私達、Bまでしか進んでいません。すいません」
わたしの口、勝手に動いてペラペラぺラww
「なにまだテクニック集めてないのかいライターも見つけてないのかいこれだけ広い森なのにテクニックくらいどうしてさっさと集められないの
小間使いのプロならこの森の内容くらいじぶんの庭のようにわかっているのが当然でしょどうしてわたしがノッているタイミングに役に立たないわけよひどいじゃない
この王国のコヒの未来のためにみんな一丸となって働く組織なのにそうゆうノリでKYされると困るのよねっこの組織でやる気でないなら無理して通っていただかなくても結構ですけど本音のところはどう考えているわけぇ!?」
やあやあ、イパーイゆって充実感♪達成感♪
でもお金まだない。ざぁ〜んねんwww
さあ働いてねwこのわたしのスタッフ業は、充実とジコジツゲンにあふれたやり甲斐の倉庫だよw
鍵が開かない倉庫、なぁんて真相ゆわないw生粋のホワイト企業だよ♪
わたしが楽しんでいることはみんなも楽しいの!そうなの決まってるの!
発声練習して酸素が脳に充満したころ、初めてかかる番号の着信が来た。
「もしもし。初めてお電話させていただきますが、うちの娘がお宅の森で暮らしていると聞いて確認させていただきたいのですが」
はぁい♪お母様!?いつもいつも、お宅のヤンキーギャルな娘さんをお世話させていただいておりますわん♪
やーんもう、わたしに直電かかってくるなんて思わなかったわ!
- 163 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 03:10:53 ID:sXi76Fdt
- いかにわたしがヤンキーギャルを心配してきたか。
いかにわたしがヤンキーギャルたち、未来あるコヒにジコジツゲンパワーを身につけて、自信と実りある人生を送ってほしいか。
いかにわたしがこの森で起こるコヒの失敗に精通しているか。
そのわたしの忠告を無視して、男の子に隙を見せたヤンキーギャルがいかに残念か。
いかに男の子がキモくて、ウザくて、暗くて、性格悪くて、しつこくて、執念深くて、男の風上にもおけなくて、危険か。
いかにヤンキーギャルが今危ない局面にいるかwww
あひゃひゃひゃひゃwww母親、真剣に聞いてるww信じてるww
楽しみをくれてありがとうwwあと知らないww
『透居踏』は相変わらずウザいww
『祭りの日までに出会いを探していますw当方、外見も性格も普通ですwwすっごい軽い気持ちでいいですよwwなにも怪しくないですよww』
『うちとうまくいかなくて家出をしてます。祭りの間、逃げないで一緒にすごすことを約束します。救ってくれるナイトはいませんか?』
『ギャンブルイゾーン症でマネーがいります。祭ホリデーでなんでもしますので、援助と恋愛してくれる人、募集中でーす♪』
さあこいつらの欲求を叶えられそうな錯覚を感じるテクニック集を作らなければ。
叶えられなくていいの。どうせ叶いっこないし。
叶えられそうなマボロシを上手に見せられればいいんだよ?
わかったかな?ニュータイプたちくん♪
肝心の穴掘り、もうすぐ遅れに追いつくらすぃ。あ、そう。
側近のピンチヒッターで現場の面倒見てるニュータイプが来た。
側近すっとばしてわたしのとこに来るのはいいけど、それってなによ。
森の労働者コヒが足りなくなったから、外国からの出稼ぎコヒを使いたいって!?
なによ!それならギャラ払わなくちゃならなくなるじゃない!?今までタダ同然だったのに!
- 164 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 03:41:06 ID:sXi76Fdt
- でもね……こいつ見込みあるかも。側近の上いこうとして野心出してるw
じぶんの手下使って、サクサクとビニールハウス立てちゃった。
そこにパイプとポンプを引く。泥温泉を吸い上げる。蛇口を付けていつでも出せるようにする。
そして、野菜作りを始めおったのだ。「いえ!実験的にですけどネ」じぶんなりにカワイク謙そんする。
通用しない。でもコビるやる気はありだ。勘違いカワイクねーけどw
しかし、夜な夜なビニールハウスを壊したがる吸血ニュータイプが出てきたw
当たり前だ。こんな成功への階段をちゃくちゃくと進んでいたら。
吸血のカンに刺さらないわけがないw
でもこいつニュー側近はまだまだ青かった。
わたしが吸血ニュータイプと心底仲がいいことを知らなかったんだしww
ヴァカ丸出しでマジにわたしに相談してきた。
「そうなの……。コヒは苦労してきてるから、時々おかしなコヒが出てくるからね」
「これは、この森の生産力を上げるときに困難な妨げになります!なんとかしなくてはなりませんよね」
「そう……。それならついでにニュー側近くん、吸血ニュータイプを研究しちゃってくれる?」
「しちゃう……んですか。わかりました。ぼくなりに最善をつくしてやってみます」
わお、純粋〜〜〜www
わたしはニュー側近に見えないとこで、それからも吸血ニュータイプに甘え続け、カワイがり続けたw
すごい元気が出るから、『出会いテクニック集』に魔法DVDディスクまでオマケつけちゃった。
さあ、予約取るわよ!
『透居踏』発信!!
おはよー、申し込み、来たかな来たかなwwあら来てる来てるw売り切れそうじゃんw
あれ?あれれれ??
申し込み氏名が、森のニュータイプばっかりだったわぁ!!どーゆーことー!?
ニュータイプを集めて聞いてみる。
「あんたがたさあ、そんなに祭りで恋人ほしいの!?」
答えになってない。「いやあ、祭りも街へは行けないんだけども」「出会いくらいできないとジコジツゲンに乗り遅れるかなって」
『透居踏』ログイン!
『国王と王妃にあやかって、祭りの日に出会いしたいと思ってます。容姿端麗な…』
『じぶんはスローライフ主義者です。肩肘張らない、でも言葉が無くても通じ合うような…』
『果樹園農家の後継ぎです。舅姑と同居……』
をいっ!話題沸騰してないじゃん!『出会いテクニック集』ww
森の中でジコケイハツごっこするためにコストかけて作ったんじゃなかったんだけど!!
をいっ!責任者だれにしよう。適当に側近にでもするか。
そしてこのおニューに下剋上でもさせてやるかww
でもわたしの魔法をサポートできるのは使いようがあるから、生かしたまま手の届くとこにソフトに軟禁しとくけどね。
- 165 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 19:38:47 ID:OCUiA8aB
- 側近が本の見本を届けに来た。
わたしの小屋の中はいつのまにかスタッフのメンツが入れ替わった。
ニュー側近くん始め、小間使いのヒッターのニュータイプとか、吸血ニュータイプからスカウトしたのとか、ごろごろ。
「姫!見本本をお持ちしました」わたしはなにもゆわない。
代わりに別な方向いてゆう。「ねえ今夜の飲み会ある小屋ってあるぅ?」
ニュースタッフの一人が答える。「わかりません!」「調べといて!わたしの話してるかどうか偵察出さなきゃ」「わかりました」
側近はどうしたらいいかわかんなくてその辺の椅子に座った。
ニュー側近を呼びつけるわたしw「ねえ!結界のチェックって定期的にしてんの!?」
思いついたこと次々呼びつけてゆうw
ニュー側近がポーカーフェイスで答える。「玄関のカメラに異常はありません」
即座にニュー側近に向かって命じる。「部外者が黙って入ってこれる状態にしないで。この小屋にいる間はチェックしてて」
わたしは早朝に小間使いからぶん取ってきた別な原稿のたばを抱えて、側近の待ってる目の前で読み始めた。
間違いないか、わたしの目で最後チェックしなきゃなんないでしょ。
一応わたしインテリバリバリキャリアウーマン姫なんだから。
側近の顔も目も白くなってきた。
びっくりしたの?わたし気にしないけど。
他のスタッフたちは見てみない振りをしている。
側近が口を開いた。そうだよね。黙っていてもしょうがないよね!
「姫?原稿が、もうあるんですか?僕も『出会いテクニック集』の見本になる本をお持ちしたんですが」
聞こえな〜い。
「ねえ、今夜のディナーなんにする?」原稿から目を離さないでスタッフを呼びつける。
だって夢中なんだもの。みんなから動いてついてきてね。
「姫。見本で直しが無ければ次は製ほ……」「古雑誌ここ置いたのだあれ!?ほらここ、ホコリたまってるし!あ、ちょっと魔法の鏡ワイドのリモコンどこぉ!?」
「姫?」
うるさい。黙っていてもしょうがないけどしゃべられてもしょうがないじゃん!
わたしなんもゆわない。
ニュー側近始めスタッフが全員集合した。
でも側近とは直接目線を合わせない。
冷めた目や、哀れんだ目、怒った目、邪魔くさそうな目で、わたしと側近をチラチラ見比べる。
- 166 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 19:43:26 ID:OCUiA8aB
- 側近、血の気が引いて白くなった顔で、見本の本ごと手をフルフル震わせる。
イヤウザいもう!!
いらなくなったんだから!
わたしは街に、王国にセンセーションを巻き起こすのに側近のせいでそうできなかったじゃん。
もういらない。
わたしはたーっぷり、タメをとって、わたしの気が済むまで思う存分に側近をフルフルさせる。
忘れたころまで放置プレイしてからニュー側近をドンっ、こづいた。
ニュー側近はわかった。
側近の背中をどついて玄関の結界の外に出した。
玄関のカメラでのぞき見ww二人話してるさw
「姫さんの性格、先輩もよくわかってるじゃないっすか。しばらく謹慎しといて、姫さんの都合がよくて、先輩に来てほしい時にまた行っとけばいいじゃないっすか?
姫さんのことですから、次に気が向くまでの間のことは、な〜んにも考えちゃいないんですよ。黙って引きこもっていれば、お仕置き受けることもないですよ」
「お仕置き?今お仕置きってゆったのかお前!」
「だって姫さんの脳内の話しっすから。先輩が、寝食忘れて本作ったことは関係ないんすよ。姫さんの脳内で先輩がなんか粗相したことになったら、こうやって先輩がリアルにしぼられる。
ここはコヒの森ですから。ずっとそうじゃないっすか。それに街もどうせ似たようなもんだしw」
「お前……」
- 167 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 19:47:55 ID:OCUiA8aB
- 「姫さんは脳内のテンションが世界で一番大事な人っすからね。ぼくらの話聞いてないんすよ。どうせなんか話しても意味ありません。そうそう、忘れなかったらっすけど先輩のメシはぼくの手下に運ばせますから。
腹減らしてるやつらなんで、きっと一緒にメシしてくれます。そのうちビニールハウスで取れたもんも新鮮なとこ持っていきますから!さよ〜ならw」
はいいっちょあがりぃ!ww
だって何回もこだわるけどわたしは街に、王国にセンセーションを巻き起こすのに側近のせいでそうできなかったじゃん。
他のコヒはできないけどわたしはできるの!
ほんとはできたの!
でもスタッフが低テンションだったからできなかったの!
そういうことなの決まってるでしょ!?
吸血ニュータイプが念のため他の小間使いや、本を作ったスタッフたちを偵察してきた。
よしよし。他で変につながったり、なぐさめあう動きは、なしね!w
…つうか、もともと鬱ノイローゼになりやすいとこを急ぎ仕事させたから、脳細胞とか自尊心とか、彼女たちもボロボロらすぃ。
なんか幻聴聞こえるとか夜にお化けが来るとか、宇宙電波キャッチし始めてる!?小屋汚れちゃうんだろうな!www
おっかし〜っww
偵察してきた吸血ニュータイプの一人がコソーリゆった。
「街の人たちって、苦しんでおかしくなった人が無関係なら笑うそうですね。けど、じぶんに責任のある人とか、関係のある人にはあんまりあからさまに笑わないらすぃです。本音と建前を使い分ける街の人ならではですね」
「そうなの?わたしはおっかしいものは気にしないでなんでも笑っちゃう。そして忘れる。さあ!ディナーしながらあのカポーの話ししよっ!しよっ!」
- 168 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 19:51:47 ID:OCUiA8aB
- 「はぁい!」「ディナーディナー」
「ああっ、あんた今日たいして姫の役に立ってないじゃん!なに食べようとしてんの!?」
「だってぇ頭使う難しい仕事ばっかだったんだもん!」「出てって!」「やだ!」「出てって!キーッ!!」
わたしの小屋は今夜も平和で仲よし躁ハッピィです♪
吸血ニュータイプは今日も美人さん♪
こんなわたしがわたしは一番好き!!
ヤンキーギャル母が、またわざわざ電話くれた。
ニュー側近が録音しておいた。
お城の軍隊は戦争に駆り出されて当てにならないからまず私立探偵を雇って行方を探している。
見つかったら、探偵が独自に雇っている足軽部隊を使って、ヤンキーギャルをうちへ連れ戻すんだそうだ。
足軽ってなにぃ?ww戦国時代みたいw
母親とは別に偵察を頼んどいた吸血ニュータイプに電話。
小屋で頭脳戦ができるニュータイプと片づけやお料理ができるニュータイプは、新しく小間使いヒッターとして雇ったが、そうでないのも仕事をやる。
だって張り切ってるんだもん♪勝手にやってるんだよどうぞどうぞ〜ww
カポーは森を抜けて街はずれで、工場手伝ってたらすぃ。
なんかおいしいもの箱詰めしてたって。でも忙しい時期が終わったからさっさとお払い箱ww
そこで老いぼれたロバもらったらすぃ。
それからおっかしいの!
山二つ超えたとこにステキなお寺のチャペルがあって?そこで結婚式したいってゆってw、お金足りないって断られたww
- 169 :創る名無しに見る名無し:2011/01/15(土) 19:55:47 ID:OCUiA8aB
- お寺でなんか演奏しながら働きたいってゆったら、怪しいカポーだから警察にチクられそうになったww
ロバで逃げ出したwww
あひゃひゃひゃ!
このイタさ最高!世間知らず!メシウマメシウマメシウマ!ww
でも広〜い山岳地帯を二人で逃避行でしょ?それはそれで楽しそうだね〜ww
わたしはしたくないけどww
そんなコンビニもネオンもないとこのサバイバルなんてお姫さまには似合いませんわ♪ww
でも若いからなのよね〜w愚かな逃げ道をカンタンに脳で考えちゃうって。
あら、わたしもまだまだ若いわよっ♪
それで結局、森抜けしようとしたけどまた森に戻ってきて隠れてるらすぃんだよねww
負け犬みっともねぇ〜ww
ヤンキーギャル母は、こういう浅はかなとこを森でなんか指導してくれるらすぃって勘違いしていらっサルけど、勘違いは勘違いのままで放置しときましょ♪
関係ないから。
ビニールハウスでサニーレタス育てるのが成功した。もちろん吸血ニュータイプは毎晩毎晩狙っていた。
ニュー側近のスタッフが見張りに立ち、見張りに疲れて鬱ったら謹慎中の側近がなにかと後始末してるらすぃ。
後始末、似合うねー。勝手にしてれば。
でも、ニュー側近、根回ししたのかなんなのか知らないけど、吸血ニュータイプ対策についてスタッフ集めて一回ミーティング開きたいとかゆうことにしていた。
なにぃwwwなにそれ知らないwww
結局、わたしがなんもゆわないでいたら、ディナーのついでにやるって話に決まった。
当日。
炭水化物、肉、魚、スィーツ、ワイン、ニュータイプスタッフ。わたしなんもしなくても小屋が居酒屋状態になった。
コヒの森は共イゾーンに限るわね。
- 170 :創る名無しに見る名無し:2011/01/16(日) 00:46:41 ID:I70ygOqf
- 「で、ニュータイプのミーティングに出すレポートなんてほんとに書いたの?」
「はい!読みます!吸血タイプが増えた原因は、」「あ!トカゲ!」ほんとに窓に貼りついていたんだもん♪
「…従来、過保護や溺愛をされた人のみが吸血能力持ちに進化するはずだったのに加え、子供」「こんな涼しい日に爬虫類出てくることないと思わない?」
「…の時から特に過干渉をされなくても、過半数のコヒの特徴として頭の中が常に積乱雲」
「なによ積乱雲てさ!あ゛あ゛もうまわりの景色が変わっていったらそっちに気を取られてしゃあないわ!」
「……」「なによ黙れとかゆってないし」こいついかなるときもポーカーフェイスでムリしてるね。
「…に満たされている場合は頭の中で雷が鳴り続け、どちらかというと姫の好きな感情が爆発しやすいコヒタイ」「わかんないっ!つまんないっ!」
「……」「なによ黙れとかゆってないし」それならずぇーったい、鬱にしてやりたくなってきたww得難いものほど征服したいの♪♪
「…プになることがあります。特に人から」「わあああああーーっ!!」
「……」「だあかあらあ!ゆってみたかっただけえっ!」
「…干渉され過ぎなくても」「わあああああーーっ!」
「……」「ゆいたいのゆいたいの邪魔したいの我慢できないのやめちゃいやなの!」
「……」「だあかあらあ、邪魔されながらでもいいしょや!続けなさいよ!」
「…雷のショックを孤独に我慢し続けて大人になってからコヒであるとわかった場合」「わあああああーーっ!」
「……」「ダーメ、ここでやめちゃおもしろくないのっ!」
「…そのショックと孤独の反動から、過度に他人の理解と同情をひもじく要求する」「うおおおおーーっ!!」
「……」「つかれたーっ」
「気持が吸血能力に目覚めさせる可能性があることがわかってきています。この場合、街」「ねえ休憩とんない?休憩」
「……」「とまんなくていいよお!うそぴょん♪」
- 171 :創る名無しに見る名無し:2011/01/16(日) 01:02:50 ID:I70ygOqf
- 「…の中では吸血の原因を前者の溺愛経験の場合のみに限定され、コヒ本人のモラル感の欠如として一方的に誤解されるのが現状で」
「頭に浮かんだことゆってないとイヤなのっ!」
「…今のところ例外のコヒは発生していません。よって街へ出て行っても」「ゆわせてねゆうからね止めないでね!」
「…解決の対策を立てる責任を、森と本人に丸ごと返されることが決定していることから」「ひまーっ!ねえひまひまひま〜っ!w」
魔法の携帯で街のホームページ見ちゃお。なんかおもしろいスクープないかなあ。
「…生き延びるためにただのコヒからニュータイプに、ニュータイプから吸血ニュータイプに進化する者が年々」「王子に会いた〜い!」
「…増えているのが…」「ねえねえディナーあとだけど小腹空かない?あらまだ食べてないんでしょや」
「…聞いてますか?」「…食べたいねー」
「なにを略してるんですか!?なにを思い浮かべて食べたいのでしょうか?」「飽きた」
「ここまででレポートはなにか間違っていないでしょうか?」携帯に映ったお店、今流行りのトップグルメ店♪♪いいな行きたいな〜。
「や〜だ。考えたくないし。邪魔になったらカプセル入れるし。それよりさ、これの看板にこないだ街で新発売したやつ、ほら携帯見て見て!あれ、あれ、わかるしょ。あれが出てたのさ、ねえ寄っていきた〜い!食べた〜い!時間ないけど我慢できな〜い!」
話変えるって決めたら変える。我慢しな〜いw
カポーが見つかった。
わたしたちも入ったことのない、森の奥の奥、南の小屋の奥の未開拓なジャングルの向こうが、海に繋がっていたんだ。
カポーは山に入ったつもりで、海へ出ちゃった。ざぁ〜んねんだったねww
外国に亡命でもしようと思ったかい?甘いんだよっ!!
若いコヒの想像力なんてハンパなくヴァカで、浅い。
だから浅くない人にプロデュースされないととんでもないことをしでかすんだけど、街がこうも平和でなくなると、プロデュース受けてもダメなコヒはダメ!
ダメダメ!!ダメでダメでどうしようもなくなる。
でも街の人にはそのダメさ加減がわかんないから、コヒの森のお姫さまがこうしてやりたい放題に楽しくやれるってぇわけよ♪♪
ヤンキーギャル母は、足軽部隊の気球で急行するそうだ。
わたしもきんとんう〜ん!…じゃなくって「カモン魔法の絨毯!」ドスン。飛び乗って「発進!」
コヒの森の上空を超高速飛行!こうゆうときこそ遅刻なんて致しませんわ♪
- 172 :創る名無しに見る名無し:2011/01/22(土) 05:56:13 ID:ucstBU77
- こうして海が見える崖についた。すっごいギザギザ。
なにこれリアス式海岸?とかって?ゆったっけ?
そのギザの先端に、あのカポーが登場した。
さすがにロバ連れてない。ロバ見たかったな。
陸からも探偵たちに追い詰められているらすぃ。
気球で母親が到着した。
今時の気球ってスピード出せるのぉ?あら、エンジンつけてるのね。気球のくせに生意気ね。
エンジン音の他には風も波音もやみ、辺りは静まりかえった。
ヤンキーギャル母が、気球から拡声器で話しかけた。
カポーの男の子のほうは、日に焼けてたくましくなっていた。
ヤンキーギャルのほうは、ギャルメイクが少し薄くなった。メイク節約してるんだね。
武器になんとハンマーをしょっていたwwすげーww
そして母親ってすごいね。わたしには見えない変化が見えるんだね。まずゆったのが「……痩せたね……」
そうか。やせてるんだぁ。いいなぁ。
さあ、どろどろ母娘口ゲンカデスマッチ時間無制限!
ファイッ!
それからまたしばらく静まった。……ねえ、早く盛り上がってよん♪
「私、間違ったと思ってないから!」「……うん、わかった」
「こうゆうときばっかりわかったような言い方して!家で二人きりになったらいつも違うことゆってきた!いつも!いつもいつも!」
「話、聞くから。まずは二人で家へ帰ろう!」「私の帰るとこは家じゃないから!」
「………」「私をちゃんと見てくれない人しかいないとこになんて、なにがあっても帰らない!」
「…どこの街でも同じだよ!じぶんのコヒみたいなとこを心から反省して、この子はコヒじゃないんだなって思われないと、生きて行くとこなんてないんだよ!」
「違うんだってば!心から反省しなきゃいけないような悪い生き方したいわけじゃない!今までの旅だって悪いことしていない!」
- 173 :創る名無しに見る名無し:2011/01/22(土) 06:12:15 ID:ucstBU77
- 「違わないの!街なんてみんなそう思ってる!コヒから変わらないと認められないのよ!」
はいはい。
よくあるよくあるw
コヒ人間、イコール悪意の人間、てやつですね。それでいいんじゃないの?w?w?w
コヒはコヒであるだけで、反省wwってやつぅww
「ね!気球で一回そっち降りるからね!森の姫さまも心配してる!母さんと街の家に帰ってまた学校行って、やり直せるようにパワーをつけてくれるって!」
「違う!姫さまは躁ハッピィでじぶんに正直な私を認めてくれたの!任務をくれたの!」
「その姫さまにすごく心配をかけたのよ!」
「違う!森で心を開いた私を姫さまたちは誉めてくれたし!ワガママは大切だって教えてくれたし!彼と逃げたのは私のワガママだよ!でもこれが、私が決めた私のためのワガママなの!
だれかを困らせるためじゃない!姫さまは母さんのゆうような意味で私を受け入れていたんじゃないってば!」
え?わたし?w
なんか教えた覚え、ございませんわ♪たしかにこのヤンキーギャルの暴走ぐせは、子どもんときからじぶんをわかってもらう会話が足らなかったせいでしょ。
この森のコヒみ〜んなそう。
じぶんはだれのこともわかんなくても、じぶんをわかるだけしてくれる相手を、ずっと探す。
じぶんは他人をわかんなくても、他人にじぶんをわかってもらいたがる。そのために、話す。ずっと話す。
お気に入りの話をしてくれるまで、話し相手を取っ替え引っ換え、返事もしないで全部束縛したい。
相手を探せないコヒは、話し相手を探しても探しても見つからなくて、探しながら街の人を何人も被害に巻き込む。
それで、きっと街もこのヤンキーギャルを街に置きたくなくて、森へ来るがままにした。
一度森へ入った者のことは、お役人も探さない。
だーかーらーわたしは、いつかかまってくれる人と会えればいいねーって。
話が合う人と会えればいいねーって、願ってあげたのよ。気が向いたときだけ。
…いやー、願ってあげたような、気がするだけかな?
あれれ?そういえばそんな覚えも、ないやwww
そういえばこのギャルのために口開いたことなかったし、高いとこからなんとなく見物してただけwww
まあ、いいや。
- 174 :創る名無しに見る名無し:2011/01/22(土) 06:17:14 ID:ucstBU77
- 「……どっちでも同じなの!さあ、そんな汚れた男は探偵の人たちに渡しなさい!母さんと、姫さまと、三人で話しよーう!」
「いやだ!」
カポー、しがみつきあってるさ!キャー!!お姫さま、はしたないシーンは正視できませんのよイヤ―ン!ww
「こういうすれ違いがもうイヤなの!全部、全部、もうイヤになったの!」
「だからそれがワガママだってゆってるじゃないの!父さんの気持を忘れたの?コヒの一人や二人、踏み台にしてもいいから、街でミッションスクールを出てまずOLになるの!それから母さんと父さんで、由緒正しい嫁入り先を探すのよ!」
ヤンキーギャル、森と気球に乗ってる部隊を指す。
「こーんな探偵とか頼むお金はどこから出したのよ!父さんのお金をどう使おうが勝手だけどね!」
「結婚指輪を売ったのよ!」「………」
崖の上で風を受けているヤンキーギャルの顔が、下を向いた。うつむいた。
「生きるのに困る悩みを、適当な結婚が解決してくれるわけじゃないのよ!父さんは戦争に取られた!子どもが家出したから指輪を売った!ほら母さんの苦労は続いてるでしょ!」
「………」
正論攻撃〜♪気の強い女子が言い返せなくなるときって、見ててたまんなぁい!
「街の普通の生活をしなさい!いい加減、普通になりなさぁーい!」
「ごめん……そんなことさせて、当然だとは思わない!でもいつまでお医者を回り続ければ父さんも母さんも、私を許す気だった?何年もお医者回りしてなんか私変わった?
母さんの薬が増えただけだったじゃない!意味のない苦労にプライドなんか感じないでよ!」
「プライドんなんてない!持たなくてもいい!街はみんなでこうしないと生きていけないの!」
「街の人みんながモノホンの地獄で働かされたら、母さんも私にそこで働けってゆうの!?」
「当たり前でしょ!それが街なのよ!」
うおぉー!即答ぉーーーwww
- 175 :創る名無しに見る名無し:2011/01/22(土) 06:22:39 ID:ucstBU77
- 「森の私から、街に合う娘に変わるくらいなら、母さんの娘をやめる!」
「ダメです!これから変わりなさい!頑張るのよ!あきらめないの!街の人も、戦地で頑張ってる父さんもみんな頑張ってるの!」「まず戦争が間違ってるでしょ!」
「しょうがないの!起きるものは起きてるの!」「街も母さんも間違いだらけじゃないの!だからもうイヤなの!戻りたくないの!」
「これ以上ここで話は続けません!気球をそちらへ降ろします!姫さま!来てくれますね!探偵さん!そこの男をひっ捕えて!早く!」
わぁお!ヤンキーギャル母も強い!
ヒャッハー、ヤンキーギャル、武器のハンマーで崖の上の探偵たちと足軽部隊に反撃してる〜!強いし〜!
いやあいいキャラだったんだけどな〜失うの惜しいな〜ってゆうのはウソで、ほとぼりが冷めたころに森へ戻ってこないかも、実はわたし当てにしてるしww
基本的にコヒって考え方甘いしww
でも今はなんかラスト見えそうだから、わたしの性格としてはあきてきちゃいましたぁ♪
終わりそうな見通しがね、見えてくるとね、とたんにつまんなくなっちゃうの♪
はい、電話がかかってきた振り〜フリフリ〜♪♪
「ではお母様ぁ〜!呼び出しが入ったので、わたしは帰りますわ!お母様も気をづけてお帰りくださいねえー!気球の上は寒いので、お風邪をめしませんようにねえー!娘さんとお幸せに〜!」
わたしはいつものように、魔法の絨毯をくるりと反転した。
背後からヤンキーギャルの声がした。
「姫さまーっ!私は?私は?私が森にいる意味はぁー!?私はぁぁぁぁーーっ???」
知らない。あきたものは、もう知らないw
でも魔法の携帯電話の画面で、崖の上の最後の様子だけチラ見した。
イヤ―ン、まだ進展ない。引っ張るわねえ、遅い!
口がきけなくなったはずの男の子が、ヤンキーギャルになんかゆっていた。あら、口きけたの。
男の子がヤンキーギャルを近くに引き寄せた。なんか覚悟を決めたらすぃ。
崖の下は、ザッパンザッパン、演歌のような波が打つ大海原。
はい、じゃあ、さよーならぁー♪♪
- 176 :創る名無しに見る名無し:2011/01/22(土) 06:25:53 ID:ucstBU77
- 魔法の鏡携帯に、また平民の着信があった。気球のお母様ですか?だから帰りますってば。
たーっぷり、1kmくらい離れてから、手がヒマなので携帯だけちらっと見る。
はいサブジェクト。件名。『:拝啓、森の姫へ』
そして差出人…『:プリンセス』
魔法の絨毯は一気に失速した。のろ、のろ、のろ、のろ……イライラッ。
こんなタイミングでこいつからのメールですか。いらないってば。
『お元気ですか?王国の祭りも近づき、浮かれた下々を煽る御商売で、さぞかしうるおっていることと思いますわ。
御商売のコツは、彼ら雑草たちにじぶんも欲望を持つ価値のある生き物だと思わせることにあるようですわね。
下々は、わざわざだれかに価値を感じさせてもらわなければ生きられない生き物ですもの、至しかたありませんわ。
特に、あなたの忠実なしもべたちはその欲望すらも間違いやすいのではないかしら。
管理の大変さを、お察し申し上げますわ。プリンセスより』
はあ゛!?またこいつですか。なんですかこれ。
腹たつから返信文も作ってやらない。どっと疲れちゃった。
間違うってなによ間違うって!コヒなんて年中間違いっぱなしじゃない!
動いたら間違い、動かなくても間違い、動き方を考えさせても考えさせても忘れちゃう。
なにをゆいたいわけ!?
- 177 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 22:55:52 ID:zWrTw/g8
- そして王国の祭りの三連休が来た。
まあ、森は年中休みたいコヒが休んで、ハイになったコヒが働いてるけどね。
でも祭りのお陰で、『恋愛テクニック集』売れてとりあえず現金がきたよ♪
現金はまず顔にすりすりして愛おしむの。
それから新しい魔法グッズのオークションサイトを見て、野菜の馬車変身セットと、オーラ用セルフエステ入浴剤三カ月セットと、魔人未収納の魔法の中古指輪に目が釘づけになっちゃった。
野菜があればなんでも馬車にできる魔法グッズだよ♪
それから入浴剤はオーラの光をエステ効果できれいにできるんだよ♪
指輪の中に魔人はこれから入れないといないけど、指輪をきゅきゅってこすったら、イヤなことを代わりにやってくれる魔人をいつでも出せるんだよ♪
小屋から出勤させなくても、いいんだよ♪
どれもすごいすごいステキ♪
ニュー側近が私の様子に気づいた。チッ。「姫さま、掘削経費の支払いをさっそく……」あれ?あれれれれ?
うっかり指がすべっちゃって………まあいいや。いつものわたしのパターン。
我慢できなくて購入スイッチ、押しちゃったから!www
わたしにお金が入って機嫌がいい話は、森のみんなに広まった。
小間使いが、休日なのに休まないでわたしの小屋に来た。あらなにしにきたの?ワーカホリックってやつじゃない?そのうち悪電波受信しちゃうよ〜〜ww
「姫さま、森のみんなが森に入った利益でなにかいいことしてもらえるって妄想して、盛り上がってます」
ほっとけばあ?
さて、カレンダーのとおり休んだニュー側近に、吸血ニュータイプでも電話突撃させてやろうかww
いつものように窓から顔を出して、その辺に待っている吸血ニュータイプを探す。
すると、もう一人の小間使いが大慌てで小屋に飛び込んできた。
- 178 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:00:06 ID:zWrTw/g8
- 「姫さま!すごいです!今日の日に合わせてニュー側近さんが温泉浴場を完成させました!風呂上りに遊ぶ運動場もあって、そこでニュータイプも古いコヒたちも一緒にお祭してます!仲よくなっちゃってます!一大事です!」
なにい!?
小間使い同士が笑顔ではしゃぎ出す。
「えー、うそぉ、行きたぁいw」「一緒に行こう!ワンコインでシャンペンか甘酒飲めるわよ!」「うそぉ、マジー?ステキ!チーズもある?」
「もんじゃ焼きとお好み焼きとたこ焼きがあるよ」「…………」
わたしは急激にムカついてムカついて、疲れて椅子に座ってしまった。
かまわず小間使いたちはわたしに話しかける。「姫さま、おいしいもの、適当に持ってきますね!」「ちょっと、行ってきますね!」
華やかな若い女の子の顔に戻って、そそくさと風呂道具を取りに小屋へ帰って行った。
間違いって、これか!!
ニュータイプとコヒの和解、こんな許せないことってあるか!!
「カモン!魔法の絨毯!」つい最近使ったばかりなので、魔法の充電が無くなりかけている。なによ!こんなに大変なときなのに!
かまわず超スピード運転で温泉浴場の祭り会場に着いた。
『本部』とプレートが下がった小さなテントが見えた。
その中で、ニュー側近が、むかしから森にいた古小屋のコヒと握手をしていた。
わたしは黙ってテントに走り寄る。「あ!姫さま!おはようございます!姫さまから直々に来ていただ」
最後まで聞かない!そのままの勢いでテントが飛んでいく。中のテーブルも、湯沸かしポットも、お茶も、ニュー側近もその手下も古コヒも古コヒがが連れて来ていた、お付きのコヒもふっ飛んでいく!
一気にお祭り会場は水を打ったように静まり返った。当然よ。
- 179 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:04:07 ID:zWrTw/g8
- 「なにやってるの!!祭中止!全員その場でストップしろ!!」
わたしの声はこだまを作り、キンキン響く。
会場のニュータイプとコヒ、全員を睨み回す。全員の目がわたしを向いている。当然よ。
わたしはマイクなしでしゃべり出した。
「……この森のナカーマのみんな、今、じぶんたちが取ってる行動がわかる?」だれも答えない。当然よ。答えさせる気はないもの。
「街の人たちが次つぎに、カツラ国との戦争に取られて、街に残った人も不景気、戦地の軍人さんも命の保証がない。そんな街の連中と、早く負けないで張り合えるような森にしなければならないでしょう!?ならなくていいの!?
いつまでもナカーマが毎日一つのサツマイモを分け合って、一日を小さく小さく終わってるようなダサい生活でいいの!?」
ピザに喰いついたまま固まった一人が、気まずそうに両手をピザごと下におろした。
「わたしたちは、高みに昇るためにジコジツゲンパワーをつけに来た、そのために厳しいジコ訓練しなきゃなんないんだよね?こんなドンチャン騒ぎすることのどこが厳しい努力なんですか!?」
しばらく経った。
コヒのほとんどが、うつむいたまま小さな集団になって帰りだした。
わたしは絨毯の上に仁王立ちで、お祭の半分以上を占めていたコヒがいなくなるまで見張っていた。
絨毯の充電が切れて、絨毯はわたしを乗せたまま地面に下りた。
気がつくと夕方になった。
- 180 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:08:00 ID:zWrTw/g8
- ニュー側近は賢い。
わたしが我に返ったときを計算して、必要なものをそろえていた。
「姫さま、おつかれさまでした!シャンペンとワインと寿司と、ピザとラーメンとステーキとスッポンと、パフェとケーキとアイスクリームとジェラートとホットチョコと甘酒と、
もんじゃ焼きとお好み焼きとたこ焼きと焼きそばを作りなおしておきました!サニーレタスも食べ放題です!」
テーブルに着く。ニュータイプ、全員で微笑んで、わたしを従順な眼差しで見つめた。
そして声をそろえてゆった。
「大演説、感動して拝聴しました!おつかれさまでした!」
ほんとよ!!“出まかせ”って、疲れるのよ!
あんまり驚かせることしないで………うそ。これからもして♪
あのプリンセス、いつかシメてやりたい。
わたしの近くでいつも徘徊wwしている吸血ニュータイプの何人かが壊れたww
わたしが『恋愛テクニック集』とカポー潰し作戦に夢中になっている間には、毎日ディナーに混ぜてしゃべっていたから、一人で食べられない病でも困らなかった。
ヒマなときにナカーマをもっと見つけておくという賢いことはできない。
わたしが違うことに気が向いて、かかりきりになるとこいつらは放置されるww
こいつらは毎日わたしのおしゃべりを頭にチャージしてるから、その思い出で適当にじぶんの脳内を操縦していた。
それが放置されると脳みそのバブル崩壊が起こるらすぃのだww
いつも吸血がなんとなく集まる小屋がある。
小屋に、崩壊した連中が片づけられているらすぃ。魔法の鏡にワクテカして映像を映してみる。
- 181 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:11:35 ID:zWrTw/g8
- あら、あの手足が白くて頭に巨大な花を盛っている吸血ニュータイプもいた。
花は落ちそうなとこに引っかかっている。元気だったんだね〜!w
共イゾーンを当てにして来た吸血ナカーマが、髪をとかして花だけを直す。
ほらじぶんがすごく役に立ったお、みたいなことを大声で何回もゆう。得意満面の満足顔をして誉め言葉を待っている。
早く誉めてやればぁ?
友情の押しつけw吸血の大好物。ほら、牙が出てきたww食べられちゃうよおww
わたしの小屋裏口にいつも控えていた吸血は、目の焦点が合わなくなっていた。瞳孔もキューッと小さくなっている。
でも口は元気に動いているんだよね!あひゃひゃww
「姫がね、ウニャウニャ通りの……専門店?……今度……ウニャウニャ……並ぶから、ありがとうって……」
近くの吸血ナカーマにしゃべってる。
ナカーマは「なに?なに?」何回聞く?そうよね難解よねっww
あ〜っ!わたし答えわかるわかる!
『前に街のホームページ動画で出ていた、街のなんとか通りの新しいスィーツ専門店に、今度いちおしの新作が出るから並んで買ってくる。姫は忙しいしスィーツがほしかったからきっとありがとうって感謝してくれる』
ってゆいたいのかもww
ふ〜ん。
わたし買ってほしいものだれにもゆってないよ?
やっぱりなんもわかってないんだね。役立たずw
- 182 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:14:31 ID:zWrTw/g8
- その向こうに、いきなり緑の光景が。
あれー、これが噂のニュー側近くんビニールハウスのサニーレタスね。
イパーイあってサニーレタスのお布団状態。
そういえばニュー側近くん、最近仕事山のように抱えてるけど、サニーレタス以外の野菜って選んだのかしら?
早くしてくれないと、サニーレタスだけならお金がもうからないよ!
はい話を戻して〜w
この吸血はビニールハウスを狙っていたらすぃ。ナカーマがこいつを励まそうとして見張りと戦ってサニーレタスをぶん取ってきたのかしら。
見張り使えねぇwww
震える手でサニーレタスを抱えて、丸ごとかじりついてるけど、お口が小さくてかじり取れないのね。かわいそうww
時々ふっと顔をあげて、空中をキーッ!と睨む。脳の中でおしゃべしてる電波は、だれなのかなぁ〜ww
顔が赤くなってきちゃう。目もピンクに充血ww
血圧あがっちゃうよwwほら、ナカーマのみんな、レタスじゃなくて違うお薬持ってきてあげたらぁ?
だってあんたがた、不安をお金で解決できる勝ち組セレブじゃないし。
吸血の指がサニーレタスにメリメリ食い込んでいく。
そうだ。またどこかから焼き肉ほしいなあ。サンチュでもいいしサニーレタスでもいいから、挟んで食べたくなってきた。
だれでもいいからだれかの弱み突いて、肉が来るように、なんか仕組めないかしら。
そうだ思い出した。サニーがついてないただのレタスには、神経沈静成分の元になるものが入ってい………まあ、いいや。
- 183 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:20:47 ID:zWrTw/g8
- わたあら、わたしの小屋張りつきの吸血もなんかかじり出した。
魔法の鏡携帯、じぶんのじゃあない。
あ〜、コヒを食べちゃったときの記念品てやつですね。
いきなり喉の奥にガパッと押しこんではウエエエ――ッッ!!とえづいてるww
力任せにかじった口の中から、携帯のほうが壊れる音がするwwいつもながら吸血って強いの!感心する。
丸でじぶんの体を刺すように携帯を喉に押しこむ。
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!このリズム感楽しいなww
ザクッ!ウエエエ―ッ!しながら、吸血は細い声で泣きだした。いつもは勇ましいのに。ウザいなぁ。
細い鳴き声が、超音波のように小屋に響き渡る。
あちこちから『うるさい!』と恫喝する声や壁を蹴る音が返ってくるww
吸血ニュータイプにお似合いの同情ww
あぁ〜肉食べたい肉wwついニュー側近くんに話しかける。
「ねえねえ!こいつらニュータイプから吸血に進化したみたいにさ、また進化してエイリアンみたいになったらおもしろいのにね!
いくら駆除しても森や街に卵が隠してあるの!街のコヒは好奇心旺盛だから、持ち帰って研究とかすると卵からミニ吸血ニュータイプが生まれるの!
そして吸血ニュータイプを感染させて、街の人全員をこの森に取り込むのよ。家来が増えて笑っちゃうよね〜!!」
シーン。
後ろを振り返るとニュー側近くんがいない。なに仕事しに行ってんのよ!
わたしが脳内現実で生きてるってわかってんでしょ!いてほしいときに後ろにずっといなさいよ!!
画面の中の吸血も空中を見ながらどこも見てない目になってきた。
そのままユラユラ左右に揺れ出すwwなになに?wキモいw
「……姫……姫……姫……姫……姫……姫さま〜……」なにそれイミフww
「しゃべって……しゃべる……しゃべ……しゃべ……しゃべ……しゃべ……しゃべ……うわあぁぁぁぁーーーっっ!!」
泣き声にまた反応して、壁を蹴る音がする。
壁と天井の継ぎ目が壊れて、吸血の上に木の粉が降ってくるwwwうわぁ!ブザマ!
このキモさ、腹たってくるくらいww
おもしろいけどさっ!
- 184 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:24:16 ID:zWrTw/g8
- いつしか、わたしの小屋張りつきの吸血ナカーマたちが囲んでいた。
一人がむせび泣く吸血の頭を膝枕して、髪をよしよしとなでている。
「かわいそうにね。イパーイ悲しんでいいよ。姫と、食べちゃったコヒのことで頭がイパーイなんだよね」
他の吸血も口々にゆう。
「コヒ、憎いよね。じぶんを救ってくれない人も、コヒも、みんな憎いよね。頭から消えないならそのままでいいよね」
「いいよ。いいよ。しつこく憎んでいる吸血タソが、かわいそうでかわいそうだお」
「愛してるよ〜。憎んでいいよ。コヒなら食べちゃっていいよ。あなたは姫に愛されるべき吸血ニュータイプだお」
「私も愛してるよ」「アタシもイパーイ愛してるお」「負けないくらい愛してるし」
「あ、あたしだけ、声出してゆわないからって違うと思ったら大間違いなんだからねっw」
「そうだよね。疲れたよね。コヒ思い出して、ずっと一人でフラッシュBして。もう疲れたよね」
いやいや、一日で疲れないで。
この同情の集団マインドコントロール??キモいわぁ!
吸血ニュータイプ、ますます調子こいてザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃwww
そうだ。仕事させようか。ヒマそうだし。
売れそうなDVDもう一回作らせようかな。お金稼いでよ。お金お金お金お金お金!
- 185 :創る名無しに見る名無し:2011/01/26(水) 23:28:15 ID:zWrTw/g8
- ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
このリズムもいい感じかも。
またニュータイプにヒップホップユニット組ませようかなぁ?今度は街にも売れる歌がいいんだけどさ。
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!ザクッ!ウエエエ―ッ!
「姫と……遊びたい……コヒと……遊びたい……ランチしたいディナーしたい……遊びたい遊ぶ……遊ぶ遊ぶ……遊ぶ遊ぶ遊ぶ遊ぶ…遊ぶ…遊ぶ…遊ぶ…遊ぶ……」
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwまあいいか。
三日たってあきてきた。
こいつを見舞っていた吸血ナカーマを呼びだす。
「実際どう思ってる?」顔を見合わせる。
「やっちゃおうかwww」「そうする?」「姫があきてきたものね」
ナカーマの顔が一瞬で攻撃モードに変わるww牙が出てきて野生の微笑みが浮かぶ。
ただの美人さんから獲物を見つけたアマゾネスにモードチェンジする。
吸血ニュータイプ、わたしのたいくつ解消の任務のために、出動!www
- 186 :創る名無しに見る名無し:2011/02/08(火) 00:56:41 ID:SevzancA
- I keep it
- 187 :創る名無しに見る名無し:2011/02/12(土) 23:23:13 ID:m+ZfVD84
- さて3分たったら次のたいくつしのぎを考える、前向きなわたし。
小屋のリビングでは、ニュー側近を囲んでスタッフたちが自然に会議を開いていた。
温泉浴場の件は、わたしが一喝して和解をやめさせたんだから、それでいいんじゃない?
いくないの?
仲よくするのをやめさせればいいだけなんだから、入浴料払ってくれるんならコヒからも取ればいいじゃない。コヒの入浴は止めないわよ。
不潔なコヒが森をうろつかれるのはもっといくないし。いいの?
わたしがわざわざゆってあげないと、そんなこともわかんなかった??
そうじゃなくて話はもっとまどろっこしいとこから始まっていた。
「まず彼のしたことは間違ってないわ。本当は計画会議開いて、わたしたちみんなで順番踏んでやるところを、温泉の湯の使い道は、結局一人で引き受けて形にしてくれたわ。お金になることはとりあえずやってみるってゆう、姫さまの方針どおりに行動してると思う」
「だからって古コヒとニュータイプがけじめもなく慣れ合っていいとゆうわけじゃないよね。それは森の決まりであり伝統なんだからさ」
「伝統って、だれが決めたんだっけ??」「さあ……?」「わかんない」
全員が宙を見つめる。
「話を元に戻しましょう。入浴料は取らないとならないけど、このままだと古コヒとニュータイプが一緒の場所で交流する時間を、ワタシたちが作ってあげたことになっちゃう」
「このままだと姫の機嫌が悪くなるたびに、古コヒと仲よくしているニュータイプはだれだーって、こうやって温泉浴場に殴りこみにいらっしゃらなければならなくなる」
「でも、温泉浴場は一つしかないしね……」「男湯、女湯、セットで一つってことね」
「時間制限なんて設けたら、ただでさえ時間にルーズなワタシたちはとってもじゃないけど使えないよね」
「夜中になってシャキッとスイッチが入ることもあるんだから、基本は24時間営業よね」
- 188 :創る名無しに見る名無し:2011/02/12(土) 23:28:23 ID:m+ZfVD84
- 「せいぜい森の住人ほぼ全員が寝ている、朝方だけなら閉めてもいいけど」
「でも他人の視線とか存在がびりびり気になっちゃう過敏タイプなら、わざとだれもいない時間に入りたいよね」
「ならどこも閉める隙間はないじゃん」
そうだよね。めんどくさいよね。森の住人の差別化はね。
でもだからってやめちゃうとわたしの気が済まなくなる。
「コヒとニュータイプの格付けの意味って、そもそもなんなんだ?」
お、話を深くしちゃった♪どうなるのかなあ。
「姫に脳の髄からイゾーンして忠誠を誓っているかどうか、でしたよね」
「あと、姫のゆわんとしていることがすぐわかるかどうかもポイントでしたよね」
「じぶんのためよりも姫さまのご機嫌のために全ての脳みそを使えるか」
「そして、全ての脳みそを使ってもまだ余力のあるニュータイプだけが、ついでにじぶんもいい暮らしが出来るように這いあがっていける」
「じぶんは別に這いあがって来た感覚はないんだけどなーw」
「あ、そうやってイイコぶるとこ、ずるーい」
「森の格付けって、ようするにパワーゲームだからね」
「パワーゲームしてないと鬱っちゃうから。そうゆう脳みそだからね」
「パワーゲームしてるとね、台風の後に一気に太陽が出てくるみたいに、脳みその快感物質がブワワーッて入れ替わっていくんだよ。気持いいんだよね!」
「それ、姫さまも時々ゆってる!」
そうだっけ。そうだったかもww
「街じゃ、街の人たちが真面目すぎてできないんだよね。ブワワーッてゆうのが」「森しかできないww」
「これがさ、ニュータイプも古コヒも、オツムの中毒になるんだよね。盛り上がれば脳みそがブワワーッになるから」
「そうか……」
全員、考え込む。なにしたいのか、わたしにはサパ―リ?
「だから温泉と食べ物が出てきたあの日にも、古コヒはもちろん、ニュータイプもアフォになっちゃったのか……」
- 189 :創る名無しに見る名無し:2011/02/12(土) 23:35:04 ID:m+ZfVD84
- 「温泉と食べ物なんて、老いも若きもだれにも共通の娯楽だからね」
「ただ盛り上がってもニュータイプもなにがどうなってるのかよくわからなくなってしまう」
「だから慣れ合ってしまったのか。脳みその理性とかの一線を超えて」
「じゃあそれを超える快感をニュータイプに示すしかないんじゃないか」
「常時、ニュータイプがニュータイプであるとゆう自覚を忘れなくする快感?」
「上下関係しかないですよね」
いい切ったのはニュー側近だった。お、責任感じて本気出た?ww
「ニュータイプにとって、じぶんは選ばれた存在だってゆう優越感は、なによりも夢中になれる夢なんですよ。それが今まで、漠然とした線引きでしかなかったけれど、それにハードルを設けることでこの際、はっきりさせるのはどうでしょうか」
「どうするんですか?」
「ニュ―タイプになる資格を、学問で構築し直すんです。パワーゲームを実践的に身につけ、競わせ、争わせ、優秀なのを高みにあげて見せます。本物のニュータイプの素養がある者なら、そこで高みにのし上がりたい欲望が脳みその全てをジャックします」
「ふ〜ん、ハイジャックのジャックってことね」
「それなら中毒になって、やめられなくなるニュータイプが出てきそうだね」
「コヒからも埋もれた逸材を探し出せるかもね」
ふ〜ん、なんとなく、わかってきたかも。もうちょっと、落ちまで聞いていこうかな。
「学問する場所ってどうするの?」
「それです。名称はみんなで決めてほしいですが、カルチャースクールを開くことを提案します。僕たちは忙しいので、もちろん講師はニュータイプからスコープでもなんでも使って、才のある者を選びます。
授業料は取りますが、軌道に乗るまでは僕のビニールハウスと温泉浴場の収入から立て替えてまかないます。いかがでしょう、姫さま?」
- 190 :創る名無しに見る名無し:2011/02/12(土) 23:58:25 ID:m+ZfVD84
- ハイハイハーイ。もうわかった。
わたしは返事の代わりに魔法の鏡携帯を持って、片手でシッシッしてドア閉めちゃった。
スタッフたちはスクールのカリキュラムを話し合い始める。
カモン魔法の絨毯。当然、絨毯は小間使いが充電満タンにしてある。
わたしはめんどくさくて適当な吸血たちを呼び出して温泉にいっちゃった。
温泉ではフロントのコヒが鬱っていた。
交替コヒも鬱っていて来ない。交替に来ない。
これがニュータイプだとコヒをなめきっているから遊んじゃって来ない。
フロントのコヒはいつになったら小屋に帰れるのかww
絶望の淵に立つような哀れなコヒぶりを見物するだけでも、楽しいww
始めに電話をかけていた。『もしもし、もしもし、交替のコヒが来てくれない。フロントを離れられない。お腹が空いた。これを聞いたら悪いけど食べ物と飲み物持ってきてくれない?』留守電に入れていた。
温泉から上がると、魔法の鏡携帯でメールを打っていた。顔、必死wwわたしたちが帰る頃には、目に涙が溜まってたww
だれも来ないw来ないw笑えるwwww
小屋へ戻ってきてもまだスタッフは会議やってた。すごいね、きみたち。
エネルギーカプセル牧場建設技術理解。
コヒの歴史。
初級魔術。中・上級魔術。
仕事の会話T(コヒ編)。仕事の会話U(ニュータイプ編)。
月、水、金の午前中にこれを入れて、進度に合わせてコヒとニュータイプ、二部屋に別れて講義する。午後はそれぞれのチームでカプセル牧場工事に参加。
なんで一日置きなの?
「毎日出席させるとウツが来て悪電波受けてしまいますから」ふ〜ん。
「その代わり宿題を用意します」いいねーwwwずこくいい!!いいアイデア♪
宿題の見せあいっこで確実にパワー関係が緊張しそう。今からビリビリしちゃう♪
上下関係できる!競争が始まる!憎み合い始まる!戦いが見られるわ♪
お願い!イパーイ宿題出してね!
校則も、ねじ曲がって解釈できそうな、ファンタジックでおもしろいの、イパーイ作ってねww
- 191 :創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 09:40:36 ID:/h1VGH5A
- ニュー側近はスクールにするための新しい小屋作りに取りかかった。
カプセル牧場の工事のほうとビニールハウスは手下に任せていった。
だからサニーレタスだけじゃ儲けにならないってゆってるし!
他の野菜とかハーブも入れなさいよ!ハーブでお茶とかサプリ作ってよ!
おクスリ我慢させてるコヒに売れるからさ!いつまで先延ばしにするのっ!
わたしは他人の粗が目につくともう夢中でこだわっちゃうんだから!
儲けいつ出すの!わたしのための儲け!早く持ってきてーっ!
ところが当の手下たちも、カプセル牧場の穴掘りですでに大変だったそうな。
そっちを手早く切り上げて、その下の労働コヒとニュータイプにやっとくことを伝えて、でも口でゆっても伝わらなくて、側で一つ一つ指示しろとか誉めろとか怒りだす労働者連中もいて、
それをなんとかしながらビニールハウスに行って、そこでもいまだに吸血ニュータイプが襲いに来ていて、見張り体制の問題とかあって、じぶんじゃ決められない指示をニュー側近に仰ぎに行ったら
ニュー側近が見つからなくて、コヒどもに聞き聞き探していったらわたしの緊急招集とかでわたしの小屋にいたりなんかして。そこには乗りこめないのでとりあえずとりあえず。
とりあえずで先延ばしにした問題を解決する途中でまたまたとりあえずの取りつくろいを考えなきゃならなくなる。
その下の労働コヒとニュータイプにやっとくことを伝えて、でも口でゆっても伝わらなくて、側で一つ一つ指示しろとか誉めろとか怒りだす労働者連中もいて、
そしてそれをなんとかしながらビニールハウスに行って、そこでもいまだに吸血ニュータイプが襲いに来ていて、見張り体制の問題とかあって、じぶんじゃ決められない。………ぐるぐるぐるぐる………ってやつだ。
この森ではよくあるww
全員がもうお腹いっぱい問題いっぱいキャパいっぱい。
ニュー側近がつかまるわけないって。次々仕事引き受けるのじぶんだもん。
引き受けなくてもわたしが怒りだすもん。
前へ進んでも後ろへ引いても横へ逃げても、怒りだす生き物しか待っていないよ!
あひゃっwww♪
- 192 :創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 09:49:55 ID:/h1VGH5A
- 他の小間使いや頭の切れる吸血には、妄想スコープで人に物を教えるのが上手そうで、口の巧そうなニュータイプを探させる。
ただ教科書を教えさせるだけじゃないの。
わたしの利益に結び付くニュータイプを生産してほしいの。
わたしに利益をくれることを快感にして脳みそをジャックして、いつもわたしの機嫌を取ることしか考えられないニュータイプに磨き上げてほしいのよ!
もしも体のどっかがなくなっても、わたしの機嫌だけを考え続けるニュータイプ。
落ちこぼれるやつは見捨てていってかまわない。だってそのためのスクールだもん。
いい素材だけを抽出するの。コーヒーみたい。
お姫さまはおいしいとこ取りにしか興味がございませんの。
……と夢を見て、今日もわたしはおやつとお茶に囲まれて、魔法の鏡ワイド画面で森を優雅に監視しているのww
それから教科書作ってよね教科書ww
ニュータイプには漢字減らして。古コヒは漢字になるべきとこが漢字になってないと気にするから漢字入れまくって。
だれ作る?どうして進んで名乗り出ないの?
どうして前向きにいかないの?やる気ないの?
ニュー側近!今一番ゆいやすいからこれも押しつけちゃるwwwヤレwww
あ、そうそうそれから……忘れるとこだったわ。こうゆうときに大事なことつけ加えておかないと。宣伝もやって。
森と街と『透居踏』にもコマーシャルして?
だれか夢見るコヒちゃんとか勘違いちゃんとか来るかもしれないから。
でもなんとゆっても一番大きなプロジェクトはカプセル牧場工事。
これができたらわたしはエネルギーもりもり独占して、石油王、いやエネルギー王、いやエネルギー姫になる。
そしたらなんでも思いどおりだから消息不明の王子もきっと戻ってくる。
衣装どうしようかなあ。一番着なれたふっくら袖のイエローフレアスカートからランクアップして、大人でゴージャスなクレオパトラファッションにしないと、釣り合わないかしら。心配。
- 193 :創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 09:56:54 ID:/h1VGH5A
- 本当は目先のおもしろおかしいことばっかり毎日追いかけていたいけど、たまに本業の妄想もしないとなんないよねー。
妄想。妄想だけw妄想とゆう名の脳内現実。
今日も労働コヒがニュータイプに潰されてカプセル研究所に運ばれてくる。
研究所のニュータイプもよくやるよね。めんどくさいのに。
こつこつやりたいタチなんでしょ?これが勝手にやっちゃうんだよね?ww
よく努力すんねー。
わたしは森の住人たちの努力に、ぶらさがるだけwww笑いながらネタにして、書く、しゃべる、優位を確かめる。終わり。
コヒ、ニュータイプ、今日も明日も明後日も、ずっとわたしに尽くしてね♪
わたしは仕方ないからそこから好きなキャラをチョイスして、楽しくいじってあ・げ・るww
で、スタッフが激務になるとわたしはたいくつになるので、小間使い一人をお供に連れて、カプセル研究所へ。
カプセルで夢を見るコヒが貯まってきて、そろそろサーバー落ちが心配だから妄想スコープを巨大化する相談をしたいとゆうので、おもしろい夢がないか、見物しにきた。
トタン屋根でおおわれた、カプセル倉庫に入る。うんうん。相変わらずの偽善的な空間♪
コヒ一人ひとりの、森へ来るまでの辛い、辛い人生を、わたしがサクッとエネルギーにして使っちゃうための、大きなエゴ製造所♪♪
で、なに?そのサーバーってゆうのを上げるためにかかるお金はなんぼ?いやいやいいわいいわww聞きたくないwwまず遊びたいわ!
小間使いニュータイプが、カプセルの側に打ち捨てられた魔法の鏡携帯を拾い上げた。
電源がまだ入った。しばらくピッピッといじっていたが、いきなり声を上げた。
「姫!これすごいっす!」
メール受信履歴がびっしり、同じニュータイプの名前になっていたw
- 194 :創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 10:15:19 ID:/h1VGH5A
- 「繊細な貴女がなにか傷ついていないか心配です。困っている人を捨て置けなくて、心配性で、異常にがんばり屋さんな貴女。どうして最近あたしにメールできなくなってるんですか?」
「初冬の声を聞く今日この頃、貴女はどうしていますか?貴女の行方を聞きたくて、いえ、追い回すとかそういうつもりでは決してなくて、聡明な貴女ならきっとわかってくれますよね。
信じています♪貴女が健在かどうか、それだけが聞きたくて、前に会った、
森の姫様の側近のお方、あの方にメールをしました。それから新しくできた東西の展望台の、カフェの掲示板にお手紙を貼りました……」
このコヒは携帯でブログも書いていた。チッ、この森でブログを始めたら姫にひと言知らせろって流しているのに。ルールは守らないとなあ。
『魔法の鏡携帯メール。受信履歴が増えていく。一日10個は増えていく』
『今日も来る。今日も来る。怯える家族から電話も来る。水分不足だろうか。頭が回らない』
『一人で食事が食べられない。口を開けても入れられない。ナカーマは困りはてて私と目を合わせなくなった。でも私と一緒に食べてくれない。私だって“一人で食べられない病”なのに。
どうして私のほうからみんなを嫌っているってゆうことに決まっていくの?
私、威張ってない!ナカーマみんなを否定する気持なんて全然ない!水一口も口に入らない!助けて!私ははめられた!』
あ、終わったww三日で終わってるから、ま、いいかw
整理しよう。カプセルの中で、りんごの香りを嗅いですやすや眠っているのはタゲにされちゃったコヒ。
困ってブログを書いて三日でおわっちゃったww
受信履歴に並んでいるのは、このコヒに粘着した犯人コヒの名前。まっ、いいか。
受信メールはなかなかの内容だったwww
「……貼ったお手紙が異常に長いとゆわれて我が家に戻されました。長いとゆってもたった厚さ3センチですよ?
コヒの森のナカーマなら暖かい心で許容してくださってもよいのではと思いませんか?
聡明で賢い貴女ならきっと理解してくれるとあたしは信じていますよ」
「空のおぼろ雲に夕日がかぶさって、ほんとにきれい…」「おぼろ雲に… 豆腐のような… 」
「豆腐… 寄せ豆腐… 湯豆腐… 」「腐… 腐… 腐… 」
「腐… … … 」「腐」「腐」「腐」「腐」「腐」「… … … 」
「あら、ごめんなさいませ♪携帯の電波の調子がおかしくて、書きかけのメールを何回も送信してしましましたの♪あたしったらドジっ娘さん♪
そんなあたしをいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもカワイイとゆってくれて、どうもありがとう。トモダチっていいなw」
「魔法の鏡メールの送り先を、魔法に詳しいあるご親切なニュータイプの青年にチェックしていただきましたら、その送り先の先の先の先の先の先の先の先の先の果てから、
貴女のご家族や過ぎし日の恋人のメールの送り先が見つかりました。
いえいえ、すぐにここに送ろうとは考えていませんので、ご安心くださいませ。あたしもコヒの森の住人、トモダチとして守らねばならないことは存じておりますつもりですことよ」
「貴女の真面目さと強さ、日々の努力の辛さと大変さは存じているつもりです。ただ、しかしながら、こんな何カ月も友からのメールを待たされたあたしに送られた、
貴女からのメールの意味が少々わかりかねましたので、
不精で鈍感なあたしにごく少々のご教授でもいただけないかと、ほんとに日々の生活を邪魔するつもりでなく、ささやかなご親切を恵んでいただきたいだけのつもりで、
あなたのお母上様にメールを転送させていただきました♪
意味を教えてもらえばいいだけなのに。それだだだだだだだだだだだだだけなんです!」
- 195 :創る名無しに見る名無し:2011/02/19(土) 10:19:59 ID:/h1VGH5A
- 「あたしはコヒの森の住人です。住人にふさわしい行いに気を付けているつもりです。あたし独りの判断に困る時は姫様にいつでもご指南をいただく心構えで居ております。
そのうえで、お母上様からの返事をもらえないのですが、申しわけありませんが催促をお願いできませんでしょうか?」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と前向きに受け取ります。ありがとうございます。次はお父上様に送りました♪」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と受け取ります。ありがとうございます。次は伯父上様に送りました♪」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と受け取ります。ありがとうございます。次は姉上様にお送りいたしました♪メールを返していただけるにふさわしい謙譲語が使えなくて、無学無教養で申しわけございません」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と受け取ります。ありがとうございます。次は姉上様のご長女様にお送りいたしました♪御幼少の姪御様ということで、ひらがなだけを使いました!」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と受け取ります。ありがとうございます。次は姉上様のご長男様にお送りいたしました♪こちらも御幼少ということで、メールテンプレートに流行りのキャラクターを使用いたしました」
「なぜかはわかりませんが受信拒否、友情の証と受け取ります。ありがとうございます。姉上様は街でお仕事に従事されていらっしゃるとのこと、その会社の送り先を見つけましたので、お送りさせていただきました♪
それからお母上様とお父上様のお勤め先と、そのお勤め先の取引先と、国内外の支社と、お勤め先の顧問をされている偉い弁護士の先生の連絡先と、その弁護士の先生の行きつけの寿司バーにもついでにお送りさせていただきました♪!」
「一生のうちで、こんなになにかに集中して、わき目も振らずに取り組んだのは初めてです!こんなきっかけを与えてくれて心から感謝しています!」
「生きているって気がします!全身でします!こうゆう感覚を味わってほしくて、我らが姫はジコジツゲンパワーの大切さを説いてくれたのでしょうね!」
この犯人、コヒを潰してカプセルに送り込んだ犯人はわたし知ってる、かもしれないww
ニュータイプがなにかのときに使えると思って時々機嫌を取ってる吸血予備軍連中の中にいそうww
さっそく小間使いを通じて、その辺の手下に調べさせる。
ブログとは別に、送信先のない新規メールになんか書いてあった。
遺書?それならナルシス笑えるwww
- 196 :創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 00:37:24.83 ID:mEVlvrcP
- 『生まれてからずっと、いつもだれかを不幸にしてきた。やめようやめよう思っても、人のゆってること聞こえないし、
集団行動したらどこへ移動するかも分からない。聞かなきゃいけない。聞いても、仲よくない人は答えてくれない。
仲よしをじぶんで作りなさいと大人にゆわれた。がんばって作っても、作っても、作っても、その人だけが必ずすごい悪いことをして、
私も一緒に謝らされた。どうしてかわからなかった。本にはなにが書いてあるかわからない。大人に聞いてもわからない。
お巡りさんに聞いてもわからない。有名な人に手紙を出しても無視された。聞いてばかりいるって怒られた。
じぶんの気持をじぶんで持ちなさいとゆわれた。でもじぶんでなにか気持をゆってみたら、人が傷ついた。
それはとても悪いこと。反省しなきゃならないこと。人が喜ぶ気持ってなあに?私は人に迷惑をかけたくない。
うまくやれるようにならなきゃいけない。行きつけのスーパーが潰れたら、次はどこのスーパーがいいか、
だれかに聞かなきゃいけない。聞かないで探したら、たしかにだれにも迷惑はかけなかった。
道がわからないとゆって、何時間も聞き直すことが無かったから。でも、人に聞かなかったら
馬車で1時間かかるスーパーとかしかなかった。私の家は人里離れていたから。
明日すぐゴム手袋が必要な日に、土砂降りの雨が降って、馬車は来なかった。
買いに行けなかった。私は家中のものをひっくり返して「ゴム手袋!ゴム手袋!」と叫んだ。
次の日、ゴム手袋が必要な人が私の家に取りに来た。無いと分かると
「ナイナイだけじゃなくて誠意を示して!」と、ころされかけた。子供のころからわからないことは
黙ってないで人に聞けとゆわれてきた。でも、私の側は人が少ない。その少ない人に聞いていたら、
必ずいつか私をころしたくなるんだということがわかった。それをお城にゆった。
そしたら「あなたが悪いから反省してください」とゆわれた。「意味がわからないのですが」
とゆったら、軍人につまみだされ「コヒの森にでも行け!」と怒鳴られた。コヒの森で、
「片づけられなかったらトモダチを巻き込みましょう」とかゆわれたが、なんとなくわかってきた。
大人はどうしてもゆいたい。「人に聞きなさい」ってゆいたい。コヒが人にうらまれるように、仕向けたい。
他人はどうしてもゆいたい。「迷惑だ」ってゆいたい。「迷惑」を私にゆわないコヒも、本当はどうしても私にゆいたい。
私がやってないことを、やったんでしょ?とゆいたい。それに逆らったら、全員が私を許さない。
大人も、他人も、「迷惑」とゆわないコヒも、私が生きているのを許したくないんだ。
だったら言葉でゆってくれればよかったのに。
巻き込んでいいのは、夢のトモダチだけだったんだ。いるかいないか、わかんない、トモダチ』
おやおや、勉強したのね〜w
- 197 :創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 00:42:44.42 ID:mEVlvrcP
- ついでにメールの履歴から、大量にメールしてきた犯人の粘着コヒを割り出して見つけ出した。
これ、カプセルには入れないわ。実行力あるからニュータイプと一緒に兵隊として使おう!
とりあえず妄想スコープする。
わたしが性格を読み取るまでもない、ナレーションのような独白が延々と続いて、とてもわかりやすいです!
『赤いエプロン青いエプロンあの人が赤いエプロンをつけた時を思い出すの。
あたしの肩から羽根、いや脳みそからパイプが伸びるわ。天使が脳みその疲れたところをグリグリグーリ
気持ちいい陶酔ありがとう。赤いエプロンのトモダチ青いエプロンのトモダチ、赤いエプロンのトモダチは
あたしの友情にダメ出しするのよ。
ほら、赤いランドセル、赤いレンガの小道、学校への抜け道、小鳥が巣を作った隠れ基地がある道。
オハヨウの言い方、気に入る言い方、ランドセルがお空を飛ぶの。
赤いランドセルのオトモダチの機嫌損ねたら、お空を飛んで筆入れからエンピツが全部出ちゃったから、
拾い集めて遅刻する。朝、お寝坊しないで起きても、遅刻する。先生が悲しそうな顔をする。
赤いランドセルのトモダチを怒らないようにできなくて、先生ごめんなさいごめんなさい、
あたしいい子になります、みんなに好かれる、嫌われない、完璧な子になります、
オハヨウ上手に言える、上手な子になります。
赤いエプロンのトモダチ、ハムエッグを作るお勉強で赤いエプロンをしたトモダチ、
暴れ出したトモダチ、あたしがトモダチの邪魔ばかりするって先生に言いつけた。
あたしなにも言葉ゆってない、他のトモダチ、油多い、卵の殻は重ねようとゆった、
他の人を悪いことにできない、だからあたしが赤いエプロンのトモダチをいじめたことに脳内変換。
そうつまり、あたしがトモダチの頭の中であなたイジメてごめんね。頭の中でイジメなくなるにはどうしたらいい?
あたし、心をこめて考えてあげようと思います〜。大人にもゆわれました、
トモダチのほんとうにためになることを考えられる人間になろうね、それがほんとうの友情だよ。
そう、ほんとうの友情を作れるようになれば、あの楽しい隠れ基地は永遠。必ず永遠。絶対永遠。命がけで永遠。
セーラー服を着る頃、クラブで青いエプロンを着けた、お茶とおやつを用意するマネージャー。
マネージャーって優しい。優しい集団。青いエプロンの集団。トモダチを誘うと青いエプロンを着けた。
優しくなった。あたしは大人との約束を守ったよ、トモダチの頭の中であたしはトモダチをイジメなくなったよ。
約束守ったよ。やりとげたよ。あたしってすごいね。いい子でしょう。だからあたしを見て。あたしの力を認めて。
あたしの誠実さを認めて。あの時あきらめた誉め言葉ゆって。あきらめたんだよね?
ゆおうと思ってあきらめたんだよね?ご褒美ちょうだい、あたしにちょうだい。
- 198 :創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 00:50:12.95 ID:mEVlvrcP
- 他の人にあげないで、他の小さい子にもあげないで、あたしに気づいて、あたし見て、あたしのこと思い出して、
あたしのこと考えて、あたしのこと心配して!あたしから大人を奪った赤いエプロン、
あたしの誉められるチャンスを奪った赤いエプロン、あたしがもらうはずだった愛情を奪った赤いエプロン。
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、赤いエプロン、赤いランドセル、
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い…
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!
あんまり憎過ぎてクラブにでられなくなった、学校にも行けない、セーラー服が着てもらえなくてさみしがってるよ。
こんなスクールライフじゃなかったはずなのに。青いエプロンで優しくなったトモダチと楽しくお茶を沸かすハッピィエンドはどこ?
外へ出てやっと見えた。燃え上がる大型百貨店。あたしなにしてたんだろう?まあいいや。あら思い出した。
マネキンが赤いエプロンしていた。赤いエプロンはマネキンごとポーン飛んでいって、吹き抜けから1階のお肉の試食コーナーへ落ちた、
エプロンに火が燃え移って燃えた、まあいいや。お裁縫のお勉強、赤いエプロンをついつい作ってしまった。
お正月のお年玉で、赤いエプロンを何十枚も買った。床にも赤いエプロン、壁にも赤いエプロン、窓にも赤いエプロン、
遊びに来たトモダチにも赤いエプロン!トモダチは椅子から立たなかった。どうしてかな?
赤いランドセルをしていたあの時のことを謝って、もう一回やり直してくれるためなんだ、
きっとそうだと思った。でも声だけウンウン出してなにもゆわない。謝ってくれない。どうしてかな?
街の人ってほんとにちょっぴりずつしか話しない。ひもじくても、ひもじくても、ちょっぴり話したら満足しなさいって命令される。
トモダチ、あなたもそう命令する?人に満足されるイイコになりたいよ。そりゃあ、一人残らず良く思われたいよ?
だからトモダチたち、街の人にはイヤな言葉ゆわないために、森へ来たじゃないの。
- 199 :創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 00:56:11.92 ID:mEVlvrcP
- 森の人が悪いことにしたら、トモダチ、あなたを幸せにできる。今度こそもうひもじがらない、カワイイイイコになれるんだから。
ところが次の日になって、大人があたしたちの間に割って入って引き裂いた。
トモダチにぐるぐる巻きついていたエプロンを取ってしまった。ダメ!!!ダメ!!!
あたしの頭の中をぐちゃぐちゃにしないで!!!ダメ!!!ダメったらダメ!!!
トモダチは赤いエプロンをしているからトモダチなの!赤いエプロンをしながらあたしの気持をわかってくれるのよ友情なのよ!
壊さないで!大人には関係ないでしょ!うるせえ触んじゃねえよ!関係ねえだろ消えろやオルァ!!
どっかいけって!!くんなよ話しかけんなよ!!
だから、あたしはこのトモダチに卵の殻は重ねないとダメとかゆってないし!油引き過ぎとか仕切ってないし!
そんなやり方ダメとか切り捨ててないし!それでも傷ついた人がいたらゆってくれれば謝ったし!
あたしが正義と悪を決めつけたり、出しゃばったりもしてないし!思い上がってないし!傲慢にしてないし!
このトモダチにはしてないし!みんな、誤解を解いてよ!あたしは威張ってないよ!
トモダチを支配しようとしてない命令もしようとしてないよおおおお!!!あたしは眠らされてどこかへ引きずられて運ばれた。
そこでは白いエプロンをさせられた。赤いエプロンも青いエプロンもそこにはなかった。
ふざけんじゃねえよ!!料理を習った。全部誉められた。嬉しくない。
フライドポテトとフライドチキンとポテトチップスを一番誉められた。食べたい物を食べたいように作ってみただけ。
あたしの頭には赤いエプロンとトモダチが住んでいる。あたしに帰っておいで、裏切り者〜、と呼んでいる。
白いエプロンを赤に塗った。赤を見ていたら頭にかーっと血が上った。次の日お客様に出すために除けておいた、
出来のいいから揚げ、全部あたしの作ったから揚げが、壁や窓にぐちゃぐちゃに飛び散った。
でもあたしの頭の中ではトモダチがずっと呼んでいた。トモダチ!あたしカワイイイイコになるからね!
今度こそ赤いランドセルと赤いエプロンのときに戻って、あたしになんでもゆっていいよ!あたしは最強の親友だよ!
トモダチになにされてもトモダチを許して我慢してあげる。だってコヒの森が味方についてるから!
あたしがどんだけぐちゃぐちゃになっても、今はコヒの森がついているからだいじょーぶ。森のコヒにはなにしてもいいから、
トモダチにもなにされても平気になれるんだよ?あたしがトモダチに我慢してあげるために、森のコヒはいるんだよ?
悪いこと、全部森のコヒのせい。呼ばれるのに疲れた。疲れたよ!と騒いだら、だれかが
(コヒの森に行けば新しいトモダチくらい…)とゆってくれたよ。コヒの森。
- 200 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:07:30.97 ID:fU+nts9n
- トモダチの代わりに、あたしがどんなにかわいそうかを思い知らせなきゃ。コヒに思い知らせなきゃ我慢できない。
あたしかわいそうなの!でもトモダチもかわいそうなの!だれかに恥かかせないと生きられないかわいそうなトモダチ!
そうよ思い知らせてやるから!あたしとトモダチの分、コヒに恥かかせてやる!コヒに思い知らせてやるから!
思い知れ!憎しみ思い知れ!お金を出して魔法の鏡で検索した。あたしのためにまた赤いエプロンを着てくれるトモダチが見つかるように……。
だから、あたしの脳内であたしを呼ぶだけじゃなくって、もう来て?こっち来て?今日来てね。もうすぐ来てね。約束だよ?破らないでよね?………』
ふむふむ、そういうストーリーでここへ来た、ことになっているのね、頭の中では。
妄想スコープの注意事項。必ずしも全部がリアルの記憶とは限らない。
このコヒの住んでいる世界はとっくにリアルじゃなくなっているw
パッと見て、リアルでコヒだましたり料理して商売してるように見えても、その行動を作る理性とか意識とかがステキなくらいブッ壊れてることに何人が気づいてるかしら?
妄想の中にコーラとチキンのジャンクフードが大量に出た。
イゾーンと食べ物が切っても切れない運命共同体になってる。
このコヒはリアルでも料理が上手。フライドポテト、ポテトチップス、フライドチキンを年中揚げて、掘削現場に売りにいったり、同じイゾーンナカーマを呼んで食べさせているみたい。
から揚げもザンギも、カキフライ、白身フライ、てんぷら全般、ピザもすこぶる好評だw
ただ、食べるナカーマに恵まれていても時々無性にフラッシュBして腹が立って…当然だw
血液は脂と砂糖でドロドロだろうねw
- 201 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:11:42.40 ID:fU+nts9n
- ジャンクフードナカーマ以外にも、暴言ターゲット専用のトモダチをメールで探して何人も繋がっていたらしい。
この野垂れじんだコヒにも、ジャンクフードの要、塩の買い物でパシらせ、買ってきてからケチつけた。
プロフィールを調べさせたニュー側近が、調査書を読み上げる。
「文句付ける理由は、有名どころの岩塩じゃないこと、ミネラル入りの岩塩じゃないこと、フードマイレージの低い国内の塩じゃないことを、気まぐれでローテーションさせて因縁つけていたらしいです。
他にコヒ友を作れないように、どんなに塩買いとして無能か、言い訳ばかりして自己愛が強いかを、話作ってその辺のコヒに言いふらし続けていました。
そして塩代を自腹にさせて、逃げられなくしたようです。ちなみに裏の小屋からは使える岩塩がまだ何ヶ月分も出てきました。
わざと逃げたくなるように苦しめてから、逃げ出したらメール粘着するとゆうパターンの性癖だと思われます」
ニュー側近の経理に強い手下の調査によると、それでも逃げ出すまでに、他ではありえない位大量の岩塩を根気よく自腹で処理してたそうな。
むしろいつまでも逃げ出さないコヒにいいかげんハラワタが煮えくりかえっていたかもしれないわねw
そうだねえ。お仕事って、辞めちゃいけないんだよね?苦手なお仕事でも誠意を持って責任を果たさなければならないんだよね?
大人になったらお仕事しなきゃ、ダメなんだよねえー!wwww
お仕事しても地獄逃げ出しても地獄wいいねえ。
犯人コヒ、許してあげるwニュータイプに昇格。
鶏肉が柔らかくなるようにフルーツジャムに朝から浸していい時間で衣をつけて揚げた絶妙なフライドチキンw
なんだって許してあげるw掘削現場のコヒにも好評だしw
「オルァ!ニュー側近!ビニールハウスの野菜の種類いつ増やすのよ!教科書できた!?カルチャースクールの宣伝してんの!?
カプセル牧場の穴にはシールド機を入れられたの?どれも進んでいないと困るの!早く進めなさいよ!言い訳聞くヒマなんてないんだからね!
なにが優先順位よわたしが前向きに望んだことが叶わない理由なんてないんだからね!コヒだから実務できませんは言い訳にならないんだからね!」
後の面倒はニュー側近に任せようw
- 202 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:20:14.41 ID:fU+nts9n
- 帰り際、ニュー側近やっぱり不安になって来た。
「こんな粘着でボーダーなのを炊事場に入れるんですか!?責任持てそうにないんですけど…?」
わたしは気にしない。
「ダ〜メ、もう決めた。持てないもんを持つのがニュータイプクオリティなの!だから〜、この犯人コヒがこれから何人タゲ見つけようといいじゃない?
後始末してあげなさいよ。責任も持ちなさい。ちょっと共イゾーンするだけで毎日フライドチキンが食べられるんだよ?
それから今後こいつはニュータイプ扱いするから。レベルアップだから。はいはいあとは任せた任せた命令だから早くして!!!」
あひゃひゃひゃひゃ〜w面白いこと起こしてくれそうなのがまた増えたw楽しみ〜w
毎日こうでなくっちゃw
数日後、このニュー側近は炊事場係りのお姉様たちに囲まれていた。
「だからあ、なーんでアタシたちがそんなコヒのために赤いエプロンしなくちゃなんないんですかあ!」
「気に入らないんですけど!」「姫も賛成なんですか!?」「…全面的に任せるって…」「任されたならあなたがビジネスとして私たちを納得させる理由を持ってきてくださいよ!ガキの使いじゃないんですから!」
「フラッシュBがあってもなくても、炊事場係りの新任者は先輩の指示に従うのが当たり前じゃないですか!なんでじぶんたちが配慮させられるんすか!」
「赤いエプロンつけた人間が指示を出す、心穏やかに働ける、新人の彼女の利益になっても、そのことのどこに私たち全員の利益があるんですか?」
「私たちだって心穏やかに働きたいでーす!」「賃金もあげてほしいでーす!」「フライドチキンなんてあってもなくてもどうせ売り上げは同じじゃないですか!こないだおまけのスィーツつけたサービス期間やっても結局売上同じだったじゃないですか!
いつもより早く出てきてシャーベットの仕込みやらされましたよね?その時間の賃金もまだ出てないのに!バカにしないでくださいよ!」
「赤いエプロンで賃金上げるとしたら、今までの採算の都合ってやつはなんだったんですか!?嘘だったんですか!?」「どうにでもなることだったんですか!?賃金値上げは一日千秋の思いで待っていたのに!」
「コヒの森のコヒたちは、いつもいつも悲しい思いして生きているんですよ!家族にもお城にも街にもわかってもらえない、かわいそうな運命を押しつけられてきてるんですよ!うええええーん!
キキキキキイイイイィィィ―――ッッ!!キャアアアアアア―――ッッッ!!」「ほら深い意味のない話でスタッフ泣かせないでください!」
「もうヒステリー起こさせないでくださいよ!こうゆうキンキン声嫌いなんですイヤなんですよ!」さあ盛り上がってまいりましたジコレンビン。「イヤアアアア―――ッッ!!」
「話なんてみんな聞こえてないです!じぶんたち、キンキンに敏感なんです!」「キャアアア―――ッッ!!」やめられないとまらないw「一人がヒスしたら全員が神経ビリビリするんです!影響されるんです!こうゆうの大嫌い!勘弁してください!」
「ワアアア―――ッッ!!」「十分な準備ができていない話ならもう一度姫のところへ持ち帰って話す準備をやり直してきてくださいっ!早く!」
魔法の鏡でなにが起こってたか、ぜ〜んぶ見ちゃったww
- 203 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:32:13.72 ID:fU+nts9n
- あははははひゃひゃひゃひゃっwwほんとに相談に来る?来る?隠れちゃお!
温泉いこうかな。でもそろそろあのニュー側近にも飽きてきたことだし。捨てようかな。来ても無視すればいいかな。
だいたい努力でなんとかしないのが悪い。
寝るヒマと食うヒマあるなら、わたしのお金を稼ぐために冷水ぶっ被ってでももっともっと頑張ること考えてよ。
どうせ温泉浴場で出すフードとか、ビニールハウスのものとか、試食するヒマあるんでしょ?そのヒマわたしに使えばいいことでしょ!
でもスクール開いたばっかりだしな。ニュー側近いなくなっても、めんどくさい仕事はわたし一切できないし。
校長の仕事が待っている。全校集会!?お話!?めんどくさい!イヤ―ン!
考えるより先に後ろを見ないで皿とか、コップとか、菓子箱とか魔法の鏡携帯とかクッションとか投げ始めちゃった。
だってお姫さまは我慢しない♪美容にいくないもの!!もおおおぉぉぉーーー!!
校長らしいカリスマ性、空から降って湧いてこい!棚から勝手に落ちてこい!めんどくさいんだよ!なんか話すの?ネタないよ!
グルメの話嫌いお笑い芸人嫌いサッカー嫌い旅番組嫌い旅行嫌い海外もっと嫌いドライブ嫌い政治嫌いファッション嫌い映画嫌い子供嫌いデパート嫌いイベント嫌い居酒屋嫌い飲み会嫌いクラブ嫌い夜景とか嫌い
海嫌い山嫌い肉嫌い魚嫌い貝嫌い野菜嫌い果物嫌い水嫌い家嫌い集まり嫌いぼっち嫌いデブ嫌い根暗嫌いとろいの嫌い鈍いの嫌い卑屈嫌い乗ってるやつ嫌い好かれてるの嫌い世話好き嫌い秀才嫌い儲けてるの嫌い金持ち嫌い!
ネタにするのは嫌い!
後ろの小間使いのほうから、わたしが投げた花瓶が体に当たったゴツンという音と、水がかかったらしい音が聞こえた。知らない!じゅうたん拭いてよ!わたし、ふんづけたくないよ!沁みる前に早くってば!動き遅い!
使えないって街でもゆわれたでしょ!?そんなんだから使えないんだよっ!どうしてじぶんをもっと改善しようと思わないの!じぶんで思わないと前向きにいけないんだよ!森に頼らないで!早くして!早くヤレオルァ!!
校長として威張って尊敬されるだけがわたしの仕事だし。尊敬されるラストだけくっついてこえばいいのよね!その前の準備いらないよ!したくないよ!めんどいっ!!
校長姫のお言葉!結局こうなったww
「この森のコヒのくせに、ランチ一緒に食べるトモダチ見つけられないコヒはおいてくからね!じぶんでじぶんのメシの面倒見られるくらいじゃないとナカーマとして認めないからね!!」
あえーて、『入れてやれ』とか『助けあい』んなてことはゆわないwそんなの、街のマスコミから黄色いティーシャツ着たセレブたちが取材に来たら、わたしが一人だけでゆえばいいwww
さあ、阿鼻叫喚の戦いが始まったwww
「アタシここに座るのここで食べるの!アンタダメ!」「そこ座らないでやあっ、口に詰め込まないで!ウチラおまえには一口もたべさせたくないって思ってんだから!」
「やめてやめてやめてこないでぇ!ばっちい!」「姫が見える場所にはカワイクないコヒ座っちゃダメ〜♪」
- 204 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:42:20.86 ID:fU+nts9n
- 「キモキモ〜♪あひゃあひゃひゃひゃひゃ〜」「ひどーい!私食べるの遅いんです!お昼休みが終わっちゃう!」
「じゃあ食べなきゃいい!食べんな食べんな食べんな食べんな食べんな!」「やめてえ返してえ!」「あはは、カワイソウじゃなあ〜い!ww」
「はあああっ!なんかムカついてきたイライラ思いだしてきた爆発したくなってきたあっ!」「絶対トモダチ作っちゃイヤだからねえっ!ウチラが一回嫌ったコヒは目ぇつけたんだからどこまでもどこまでも堕落させてやるもんねっ!」
「本気モードっ♪あひゃひゃひゃひゃひゃっwwきゅぴっ」「ハイになるねえ」「うん、頭の中がすっきりするねえ♪」
「コヒだって知らなかった子どもんとき思い出したみたいっ!このバトル感が懐かしいの!」「ねえ姫、興奮しますかっ♪」わたしは微笑みだけ浮かべてなんも答えない。
ニュータイプから目も反らしちゃった。
「おまえら、いつまでも食っちゃ寝してんじゃないよ!姫は常時ご機嫌なコヒが好きだっけ?」ニュータイプの号令で、トランスハイだったニュータイプどももコヒどもも静まった。
「そう…アタシさびしくてさびしくて、スクールに集まってないと悪いことしちゃうから…」
「じぶんってイヤなやつなんです…。姫は得意なことがあるコヒが好きなのに、勉強も運動もカリスマ性も魅力もなんもないんです…。でもイゾーン心だけコヒ一倍なんです…」
なになに?ww食後のデザートは自己嫌悪ターイム!ww
「心配してくれるトモダチがいたのに、馬車ドライバーの免許取ってすぐ新車の馬車を買いました。そして馬とラポ取れなくて暴走させて事故ってムチウチ症しました…。わかっていたんです。じぶんは不器用だって。
心配されると嬉しくてうれしくて、普段心配されたって感覚ないからキョーレツな心配が嬉しくて、気が付くと命を危険にしてしまうんです…」
「わかるよ。どんなに心配されてもトボケたくなっちゃって、脊髄反射な感じで気が遠くなりそうなくらいクラーッて来るよね。イゾーンタゲの罪悪感な顔見たらとろけそうだよねw」
「カウンセリングみたいのしてくれようとしたり、悩みに『こうゆーこと?』ってゆってくれたりしたら、生活破滅させるまでモットモット同情欲しくてひもじくなっちゃうから自己破壊w」
「そうそう!それで何時間も説明してくれても『わかんないよ〜』ww」「最後は無視しちゃう。裏でアタシを見捨てないかどうかナカーマ誘って監視させたぐらいにしてぇww」
「監視気持いいwwウチ専用の一人一台、イゾーン用コヒ欲しい!そしたら他の人ミ〜ンナにイイコのじぶんを見せれるし、振り回しやめれそうなんだけどなあ。振り回すのは一人に集中がいい。ウチのために犠牲になって精神とか捧げて欲し〜い!!ww」
「捧げて欲しいとかキタ―ッ!ww」「家具みたいに見下せるの欲しいよね〜。あたしらの脳はだれにでもイイコできるようにできてないもん。ウワアアァァァ――ッて解離する辛さ、すんごく深くわかってほすぃ〜っ!」
「代理で解離してよーーーっ!あたしを躁ハッピィにするために『ごめんねごめんね』ってガクブル謝りながら優しく解りやすく催眠術みたいに導いてほすぃ〜いっ!」
「コヒがアタイのために自己嫌悪とか自己卑下とかしてるの見ると『今日もネガティブを引き受けてくれてありがとう♪これからも絶対に離さないからね』って安心する♪」
一人がこそこそっと小声でナカーマにささやいていた。地獄耳だから聞こえるよん。
「姫が快感なのもそこなんだよね。もともとの性格とか理性とかマインドとかも全部壊されるときのコヒを見るのが好きでしょや、どっかから作ってでも見るのがだい好きでしょや!」「うんうん♪」聞こえたよ♪
「じぶんが解離しちゃって結局大問題にしてから向こうのせいにするエクスタシーもあるわね。それでいくつの恋を壊したかなあ…」
指折ってるwwそんな指折り数えるほど共イゾーン恋愛するツラかい?このこの見栄っぱーりwww
- 205 :創る名無しに見る名無し:2011/02/24(木) 06:49:01.12 ID:fU+nts9n
- 「イゾーン恋人が正論ゆってきてもさあ、酒飲んで酩酊して逆切れして迫って謝らせてさあ、叩いちゃうのww一度味わうとやめらんなくなっちゃう」
「酒飲んで赤ちゃん返り、どんなデートよりもたまんないね。中毒だね。オスの頭から水ぶっかけるシチュもさあ!」「プライドイタイイタイwwにしてから、夜中3時に『会いたいから来て』www」
「叩きながら『アタシのものよ!』って確かめた気持んなる」「『離さなぁ〜い♪』みたいなぁw」「この森おなじみの『ちちんぷいぷい、思い通りに、なっあ〜あれっ♪』ってやつww」そんなんあったっけ?
「ねえねえ!見捨てられ不安解消の試し暴れwって、楽しいよねぇ〜!ハイになるwもう街ではできないんだなw森でイパーイ酒飲んでしよっと♪」
「いいな〜。アタシ、恋するとオカン役してほしいって、言葉でゆわれるんだよ♪街でもコヒでもゆわれたことあるよwいい子でしゅからお魚お食べなちゃいってプレイ?w」
「ウチなんてイジメたいってゆわれたことあるよwwウチがこれはいい、これはダメってはっきり自己表現するのは似合わないってwアダチルでいてほしいってwそのとおりしてたけど、ストレスすんげ〜たまったから女トモに激当たってヤバかったですww」
「そうそう、そうゆう時ってハイだから、女トモの最高に傷つくイジメ思いついたりするんだよね!」「その前にどうしてダンシのゆうとおりにアダチルしてあげるの?w」
「理由なしw理由持たないのが恋でしょ〜wwそやって女トモ犠牲にして、いけないってわかっててラヴァースの言い成りになるって、刹那的で屈辱で興奮するんだよねえ!」
「別れた後から犠牲役の女トモがぐちゃぐちゃゆってきて、あ、こいついたの、みたいなぁ〜!」「あはははははwww陰薄いんだよ、みたいなwww」
「弱みつかんでチューして遊んで、なにごともなかったようにトモ関係元どおりい〜www」
共イゾーン自慢w
モノホンに暗い古コヒどもが、こんなん聞かされてさらに輪をかけて暗くなっていくw
たぶんフラッシュBもしてるかもww態度に出さないの?ww
- 206 :創る名無しに見る名無し:2011/03/01(火) 02:39:59.34 ID:WIFYVTae
- カルチャースクールはさっそく、遅刻する者としない者に分かれ始めた。
やがて、遅刻だい好き派は、同族同士で仲よくまとまり始めた。
授業が始まる時間になってから、やる気スイッチが入って、そそくさとメークを始める。
遅刻しないコヒ友に『代返しといて』メールを打つ。
講義中にどやどや集団で講堂へ入っていっては、出席単位がほしいと講師にねじこむ。
真面目に講義を受けていた者の立場も、空気も乱してねじ伏せる。
そうゆうニュータイプは取り巻きを増やし、順調に勢力を拡大していった。
コヒでも勢力を持つ見込みがある者には、わたしが惜しみなくニュータイプへ昇進させていった。
講義時間という規範があれば、コヒとは規範に甘えたり、無視したりしてやっと遅ればせながら実力を出す生き物である。
わたしが見るのは、講義に出るかどうかではなく、規範という権力とぶつかっても勝てるかどうか。
講師の権力?まあ、それが試験問題みたいなものかもしれないわね。
「姫さまに悩みを質問してもいいですよ。どんなのでも、いいんですよ」
わたしはたまに視察に行く。お供の小間使いにこんなことをゆわせる。
「質問するかどうか決めるのは受講生のみんなです」
「何回も何回も何回も何回も教えても、ジコジツゲンの言葉の意味がわかんないコヒは何回も聞いてください。聞きますか。わかりませんか」
「人を喜ばせるためのお勉強じゃないんですけどね。姫さまがこれを教えてきた気持。コヒに共有してほしいと願ってジコジツゲンを教えてきた気持。
その気持ってコヒたちにとって何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「この森で暮らすコヒとして、姫さまの教えってねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら。ねえ何かしら」
「でもじぶんで決めてくださいね。質問でも悩みでも、いいんですよ!」
「それともなんもゆわないかな?なんかゆう価値がないんだね。なんも感じないんだねこの森に無駄に何年も住んでるだけの怠惰なコヒは!!」
ふふふ………さーさー、お勉強したコヒのみなさ〜ん。姫になに質問する?
- 207 :創る名無しに見る名無し:2011/03/01(火) 02:50:17.12 ID:WIFYVTae
- 顔を見合わせるコヒとニュータイプたち。結論は。
「姫さま元気ですか?」「姫さま元気ですか?」
「姫さまカルチャースクールをありがとう」「姫さまだい好きです」
「姫さまいつまでも元気で健康で!」「姫さまのためになんでもしたいです」
「姫さまの役に立ちたいです」「姫さまの健康が気になります」
「姫さまにしてあげられることはなんなのか、一生懸命考えます」「姫さまへの感謝とかけんそんみたいなのとか忘れがちでごめんなさい」
「姫さまごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」「姫さまに後光が差しています」
ごこお〜う!?病院イケwww
結局わたしを慕って崇めてしゅーりょ〜〜wwなのだ。これでいいww
掘削工事の炊事場に、赤いエプロンに異常粘着を持った犯人ニュータイプを入れる件はどうなったい?
腹から声を出してしゃべってたら、小腹が空いちゃうんだけどなwww
わたしのお腹が空いててさらに虫の居所が悪いときに、思うこととか考えとかをゆわないコヒを見てると、何もゆわずに魔法のテープで口を塞いで強制収監したくなる。
いや、たまにやっちゃうかな?
よく覚えてないからま、いいかww
お姫さまは我慢しないよww
わたしはだれよりもわたしを大切に、幸せにしています!!
あの炊事場を魔法の鏡ワイド画面に写した。ほー。炊事場のお姉さまがたが、デスクに集まってる。
はい画面アップアップ。音拾って。
「いやああああーーー!!こーゆー陰険な手段に出る!?」
「全くあの成り上がり気取りの男、男の癖に卑劣だわ」
「姫に直訴しに行く!これがお城公認の、コヒの味方の森のやることですか?ってゆう!ゆってやる!」
お姉さまの一人が握りしめた紙を、ズームアップした。
『告知!○月○日から登場!AGE娘(こ)嬢のフライドチキンコーナー!』
うへえ!ニュー側近は、お姉さまとの交渉もわたしを捜索することもなしにフライドチキンを出すために、強硬手段に出た。
先にチラシを出してしまったのだ。
温泉浴場、掘削工事現場、労働コヒの小屋の掲示板、玄関、東西南北の小屋。チラシべたべたべた。
空気を作った者勝ちのコヒの森クオリティ!!
てゆうか、陰でメール指令出したの、わ・た・し・だけどねww
チラシ案を思いついたら、もう楽しみで楽しみで我慢できなくなっちゃってww
- 208 :創る名無しに見る名無し:2011/03/01(火) 02:56:38.29 ID:WIFYVTae
- 『掘削工事現場のみなさんに、いつもおいしいランチとディナーを出している、お馴染みのキッチンに、新メニューが仲間入り!
森の姫さまが発掘した新人料理人AGE娘(こ)さんは、フライドチキン始め、揚げ物料理の名手です。
食べればテンションageage!イェイイェイ!
ぜひお誘い合わせて新メニューの揚げ物の数々をご賞味ください!』
あーああー知ーらない♪女を敵に回ーわした!ニュー側近がー回ーわしたー!知ーらない知ーらない♪
これからの展開、楽しみ!
チラシには当の犯人ニュータイプ、AGE娘が、萌え要素な服を着て、油チックなキラキラ系メークして、
片手にぬいぐるみ、片手にフライドチキンを持って、カメラの前に差し出した写真が載っていた。
ぬいぐるみにはもちろん、赤いエプロンww
いっぽう真面目な連中も、スクールでみんな必死に修行しなきゃになってるけど。それいいんだけど。
わたしの思いどおりなんだけどね。
スクールでできあがるコヒはね、コヒが妄想する、“コヒをわかってくれそうな親切な街の人がお膳立てするお仕事なら、できるかもしれないね、できるかもしれないよ”ってゆう夢見る夢子ちゃんなコヒだらけになるw
だって、そんな親切な街の人、いないもん♪
わたし?わたしが探してくれるかもって?
小屋で魔法の鏡携帯持って待ってたら、お姫さまがわざわざ個人的にメールしてきて、親切な人を教えてくれるって?
そんなことしてもらえる値打ちあるの?
わたしはメークしておメカシして、舞台でマイク持ってしゃべるのが好き♪
親切そうな人なんて、探したことないよ?
細かい作業嫌い。しゃべって拍手されたらすっきりさっぱり、3分たったら忘れちゃう。
そしてスクールでは、妄想のお仕事場でなら働けますよってゆう、街を夢見るコヒの大量生産だけする。
妄想をだれかが現実にしてくれればいいね、うん、現実にしてくれたら街に住めるね、そしたらあんなこと、こんなことしようねって、コヒ同士で止まらない妄想をいつまでもする。
だってコヒだもんwwニュータイプだもんww
- 209 :創る名無しに見る名無し:2011/03/01(火) 03:00:06.33 ID:WIFYVTae
- 今よくいる典型的ニュータイプだって、1日一本お花を花瓶に生けて、そんなじぶんにうわあああああぁぁぁーーって興奮して、その興奮をナカーマと何倍にも膨らませておしゃべりし合って、
おやつつまんでティータイムして、いけすかない人見つけて、女子トークで噂して陰口ゆって脱線して、パワーゲームしてまたキャアアアアア――ッてハイになって、
1日疲れたねーって、ナカーマと一緒にお酒飲んで帰りましょうってスケジュールが一番調子がいいんだってさ!
しつこい古コヒになると、回りの真似っこしていないと、人とじぶんの一体感が出ない。
なんでそんなものほしいの?さびしいんだもんねw
出来もしないお仕事をじぶんの腕の中にこんもり溜めておくと、真似っこ気分があってハイになる。
そしてちょっぴりやっては虚脱する。やって間違っててもわかんない。そして元気になったらまた同じコース。
そんなじぶんにうわあああああぁぁぁーーって興奮して、その興奮を古コヒナカーマと何倍にも膨らませておしゃべりし合って、おやつつまんでティータイムして、
いけすかない人見つけて、コヒトークで噂して陰口ゆって脱線して、パワーゲームしてまたキャアアアアア――ッてハイになって、
1日疲れたねーって、ナカーマと一緒にお酒飲んで帰りましょうって理想。
- 210 :創る名無しに見る名無し:2011/03/01(火) 03:07:04.80 ID:WIFYVTae
- そのうえ男子コヒは嫁もほしがる。
ナカーマの交流のあとにもじぶんには、誉めて優しく面倒を見てくれてへりくだってくれる人がいて当然なんだと。
そんなコヒたちだけど、いつかだれか親切な街の人が、理想のパラダイスを作ってくれるといいねっ!ww
森のスクールで修行頑張ってたら、知らないうちにだれかがご褒美になんとか、してくれちゃうかもよ?ww
わたしはコヒたちにそんな夢を見させながら、スクールのサバイバルゲームで生き残る戦いを、いつまでもいつまでもさせるのよww
困ってる困ってる掘削現場の炊事場のお姉さんたち。
わたしに当然放置されているww
炊事場のお姉さんたちも、ニュー側近もわたしを探しに来た。
逃げちゃったwww
話しかけられても無視ムシww
だっておもしろいしww
お姉さんたちの様子を吸血ニュータイプに“クノ一”させた。
真夜中に、街の外れの不法投棄場から、ポロッポロな壊れた馬車の荷台を持って来た。
ほー。なに集団行動してるのよ。生意気ね。
動きがあれば吸血たちは魔法の鏡携帯で中継してきた。
車輪を外して、四角い枠を炊事場の横に置く。
ここからは巨大な提灯を側に置いて本格的に明るくしている。
お姉さまたちのトモダチも動員されている。
床に砂利を敷き、平らにしてから、これもどこかのゴミから持ってきたブロックタイルを敷く。
壁には通気用らしい穴を二つ開ける。そこの壁沿いに、大きな石の塊を置く。
ん?これはなんだ?
そこに、炊事場の中から揚げ物用油と大鍋を出して、石の上に置いた。
それと同時に屋根作りが進んでいた。荷台の四隅から柱が伸ばされた。
どこかで見たことあるトタンが、荷台を覆うように柱に取りつけられた。
このトタン……トタン……あ!!
カプセル研究所のカプセル保管場所のだ!w見張り甘いww研究員を怒っとこうwww
でも、わたしの虫の居所が悪い日に、魔法で台風起こせばこれも、それも、炊事場も、全部ぶち壊しなんだけどねぇ〜ww
さて大量のチラシで知らされまくった、掘削現場の炊事場の揚げ物メニュー開始の日が来た。
- 211 :創る名無しに見る名無し:2011/03/06(日) 23:39:11.31 ID:XF9FL6pk
- コヒは器用なことが苦手なので、じぶんでは揚げ物料理を諦めることが多い。
だから揚げ物料理好きなコヒは珍しい。
揚げ物とはただ油にブチ込めばいいとゆうものではなく、基本を身につけた上にタイミングと勘と器用さが求められるらすぃという難しい話はおいといて。
チラシを持ったコヒとニュータイプが炊事場目指して集まり始めた。
ニュー側近、お前は食べ物でコヒたちを集めるのがほんと好きだね。
ニュー側近がAGE娘を従えて炊事場に着いた。
果たして、そこにあったのは炊事場から閉めだして用意された、AGE娘専用の独立小屋、しかも雨避けのトタンがあるだけで、吹きっさらしwww
荷台の囲いなんて、それこそ囲いの役目しかしていない。壁は、ないw
お姉さま方は、二人に薪の山を指し、新聞紙とマッチを渡した。そして黙って炊事場へ入って、扉をぴしゃりと閉めた。
しばらくしてニュー側近はやっと事の全体を理解した。
囲いの中に置かれた大きな石は、釜戸。これに薪をくべて、新聞紙とマッチで火を付けて、揚げ物商売をしろとゆうこと。
ガスと電気は使わせてやらない。
あひゃひゃひゃひゃwwwwwww
さあバトれ!バトれ!バトれ!ウケルウケルウケルおもしろーい!♪♪♪
コヒってステキだね!
個性的だね!
個性的な妄想と自己愛を気が向いたらちょこっと実行するだけってステキだね!
だれかがお金をくれればいいね!
さあ、それにはお姫さまに、スタッフに、ナカーマに、良く思われなきゃいけないよ!
- 212 :創る名無しに見る名無し:2011/03/06(日) 23:44:23.28 ID:XF9FL6pk
- 街で街の人と暮らす目標があるんでしょ!
前向きに努力と修行とパワーゲームしないコヒは置いてくからね!
ジコジツゲンパワーはじぶんでつけるんだよっ!フライドチキン食べて、ついでにポテトもから揚げも食べてアドレナリン出しなよ!
毎日優位が、当たり前。わたしお姫さま。あんたがたコヒ。
コヒもニュータイプも、従順。お城のお役人も、我関せず。街の人々は相変わらず、いっぱいいっぱい。
そんな日々が当たり前。
なんか、いまいち、征服欲の満足が足りない。
「姫さま、それでは今まで手を付けなかった分野に手をつけてみましょうか?」「はあ?なにさ」
なんなのよ。その言い方。お姫さまにはもっと卑屈な物言いする気ないの!?
「………」
吸血二ュータイプ研究レポートの一件から、このニュー側近はときどき守りに入るようになった。
話続ければわたしが話を聞いてやる気分なのか、はたまたさえぎりたくなる気分なのかを、黙って探ってる。
違うのよ!探らないで!
お姫さまの空気を読もうとして賢い気分なのかもしれないけど、そうゆうの、うざいから!
わたしは突っかかりたいの!突っかかるから逃げないで。側近でしょ?
ガクブルしてよ。あたふたしてよ。床に這いつくばってパニくってよ。しどろもどろしてよ。髪でもかきむしって。コップとか倒して。ボケツ掘って。
わたしより賢くならないで!キモいから!
- 213 :創る名無しに見る名無し:2011/03/06(日) 23:51:03.05 ID:XF9FL6pk
- そして来た。あの平民用メール着信音が。はいサブジェクト。件名。『:拝啓、森の姫へ』
そして差出人…『:プリンセス』
もうやだ。キモすぎ。
いやいや無敵の姫にキモいものはない。ウザ過ぎ。
『カルチャースクールを建てた森の姫、こんにちは。私もむかしはプリンセスと呼ばれていたわ。手に入らないものはなかった。
今はまだだけど、いつかきっと貴女もそうなるわ。今の私は姫よりも上から目線で話してると思うかもしれないけど気にしないで。
むかしプリンセスだった私は今、私にふさわしいところで才能を発揮しているだけ。街にふさわしい生き方をしているだけ。
カルチャースクールには心配しなくてもまだまだ講師陣が集まるわ。貴女のために講師が出来る者がこれからも、森へ引きつけられてくる。
貴女が望んだままに貴女への忠誠心も、カリスマ性もあわせもったニュータイプたちが、コヒたちを貴女の思いどおりに導くわ。プリンセスより』
………。
無視して、いいかな?
いいとも!てなわけない。
なんなのよもう!“今の私”プリンセスはどんな高みから話してるんだって!?!?
もううるさいのよこっちはいいとこなのよ盛り上がってるのよ邪魔しないで!!
AGE娘は今日も釜戸に薪をくべていた。
首からオモチャのミニ扇風機をぶら下げている。薪に火が燃え移ったのを確かめると、扇風機のスイッチを押して、釜戸にブイイイイ―ンと風を送るww
ダッセェ〜〜!
そやって他のお姉さまたちとバトルもしないで、ちまちま、ちまちま火起こしに平和に甘んじてんの見ると、軽蔑で釜戸ごとぶっ飛ばしたいくらい、わたしがハイになる!ww
興奮する!ww
そろそろお姉さまの一人くらいはフラ…………ってゆう私の妄想予定に反して、AGE娘は火を見つめながらぼんやりし始めた。
妄想スコープするまでもないけど、どうせ脳みその中が妄想とか電波とか思い出とか未練とかで、暴走してるんでしょ。
赤々と炎に照らされた目が、だんだん乾いて充血してきたよ!瞳孔が小さくなってきたよ!
口がかすかに動くよ。妄想に収まりきらないパワーがつぶやきで漏れ出てくるよ。
「赤〜い、赤〜い、赤いエプロン、赤い赤い、赤い釜戸の火、赤い、赤い、赤〜い、あかいあかいあかいあかい、
あかい?あかい?………あかかかかかかかかかかかかかかかかかか………」
つぶやきながら、巨大な密閉容器から出したのは、あの岩塩。
- 214 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:00:19.97 ID:152CTC6h
- カプセルで眠るコヒの小屋の倉庫に溜められていた岩塩。なにするなにする?
「ダアア―――ッ!!」
うおっ!手刀で切り取った!
残った岩塩を容器にしまうと、何事もなかったように切り取った岩塩を降ろし機で粉状に降ろし始めた。
目が宙を泳いでいるよ。
をいをい、大丈夫?ww
思った通り、降ろし機で指先をすりむいた!
指先から赤い血が……血が………血が………血が………ええーっ!?ちょー!?wwやめえぇぇぇ!!
血を出しながら岩塩削り続けないで!
ほらほらAGE娘をぼっちにして、話しかけないでいたツケが膨らんでくよww
知ーらないよー知らないよー♪♪
わたし今日の揚げ物は食べないわ。血入り塩の味付け、汚ちゃない!
明日からは朝からだれかに見張らせて、怪我していない日のもの食べることにしよう。
あら。炊事場小屋の裏口からお姉さまが2、3人、こそこそこそっと出ていった。なにするのかなあ。
AGE娘の隔離店舗がオープンしてからも、お姉さまたち、なんかおいしそうな秘密っぽい動きしてるのよね。
開店15分前。AGE娘変化がない。
やっぱり妄想スコープ。
彼女が反発を感じる白いエプロン。
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
はいどうも。そろそろここのトモダチを作りたいんですけど。私はトモダチに嫌われたから、嫌われないように人に気を使ってしゃべれるようになりたいんですけど。
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
…トモダチってなにかなーとか、トモダチに嫌われないために気をつけることとか、私、考えなきゃと思ってるんです。ここには人がたくさんいますよね?
朝起きてから夜寝るまで、他の人は他の人たちとしゃべってるんですが、私もしゃべらなきゃって思ってて、そうじゃないとお高く止まってるとか
距離置いてるとか避けてるとか思われるかもしれなくて、目ぇつけられるかもしれなくて、そしたらガンつけられるかもしれません。それはすごく怖いんですけど………
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
いつかここを出たら、またトモダチと仲よくなって、仕事をして、終わったら待ち合わせてお酒とか飲んで……ドラマの大人同士って、そうやってしゃべってますよね?
メールじゃなくてしゃべれるようにならないと、また私、遅れをとってしまうのかなって。もうふつうと違うのって嫌だなって。
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
トモダチ関係とか、上手な好かれるしゃべりかたとか………
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
人間関係覚えなきゃって。こうゆうことってじぶんを責めてても始まらないんでしょ?
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
逃げてたらいけないのかなって。それを考えるために私はここでがんばらなきゃいけないんですよね?
- 215 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:07:13.12 ID:152CTC6h
- 「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
私は今までがんばってこなかったから、ここでがんばらなきゃいけないんですよね??
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
料理はいつも先生たちに誉めていただいています。でも得意なことだけを考えていたら進歩しないんですよね?
失敗したことこそかんばらないと、私に新しいトモダチ関係できないと思うんです。がんばりたいんです。
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
だから!話聞いてください!料理の話だけじゃ、私はいけないんだって、じぶんで考えてるんです!
食べ物だって、好きな物ばかり食べてたら、いつか栄養が偏りますよね?じぶんにとって、良くないことを招きますよね?私はそれじゃいけないって……!
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
……私、ここでも嫌われてるんですか?
トモダチ関係の学習をしてはいけないんですか?そうなんですか?
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
私はここではどう思われてるんですか?
ここの人たちにどう思われてるんですか?
どうしてここにいるんですか?教えてください!
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
私のことを、ここまで頼んでもひと言もゆってくれないんですね。
私は、私は、私は、私は、私は私は私は私は私は私は……生きていていいんですか!?
「AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー
AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー
AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー
AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー
AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー
AGE娘ちゃんはフライドチキンが一番上手ねー。みんながおいしく食べられる物を上手に作るのねー」
それにしてもコヒとニュータイプって、趣味悪い。
ちょっと森の中で名前を売って目立たせると、なんも考えないで話しかけに来るにわかファン連中が現れる。
「AGE娘ちゃーん!AGE娘ちゃーん!AGE娘ちゃーん!」
と、だらしないにやにや全開で名前を連呼しながら、前髪とかかき上げてハハハッと笑って爽やかキャラ気分。
当のAGE娘は両手の指で輪を作る。ハート型にするところを、片手を裏返して長方形にする。
フライドチキン型なんだそうだ。
しかしその目は鉛のように暗く、笑っていない。
をい、にわか!お前たちにこの目が見えるかい。いや、見えるなんてはなっから期待してない。
肝心な問題は。大騒ぎの種火は。
ここからじゃないのだ。この隣からなのだ。
炊事場の店頭から、お姉さまたちも顔を出して、この様子を見ながら、全員が笑顔で内緒話をしているのだ。
恐くない?恐くない?
これ、もうハイパーんなって興奮しまくるくらい恐くない?wwwなに隠してるんだろう!?
ワーイワーイ!ワクテカワクテカ!
- 216 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:18:24.79 ID:152CTC6h
- AGE娘のフライドチキン始め揚げ物は、AGE娘が時々フラッシュBで料理が止まるほかは、順調に売れていった。
異変は目立たないところからやってきた。
森に、魔法の鏡携帯を握りしめたまま眠り続ける奇病が流行り始めた。
コヒもニュータイプも関係なくかかる。
その前の行動で一番多かったのが、AGE娘のフライドチキンを食べたということだった。
トイレにも行かずに眠れているすごいコヒ。
フライドチキンを食べて魔法の鏡携帯でナカーマメールを待っている間に、深い眠りに落ちてしまった。
こいつは『透居踏』で森を知った。
わたしが『透居踏』で流しているあの「毎日ワクテカして〜〜役に立っているポジションを〜〜じぶんを大切にしながら〜〜」を真に受けてやってきた。
あら本気に取ったの。わたし知らない。知らないw
カプセルに入る前に眠るって、早すぎ。
まあ目覚めなくって、いざとなったら荷車でロバにでも引かせて研究所へ連れて行くけどさww
妄想スコープの画面の中では、ニュータイプが共依存を仕かける。
プライバシーを激しく聞いたあとチューして旅の荷物を開けてプライベートもわかりあったトモダチナカーマアピールを、怒涛の4時間コースでした後、
お約束の自分語りと強制的で一方的な同情の契約コース。
「こんなの私の生き方じゃない!」すぐ嫌がる!イゾーン耐性つけなさいよ。努力よ!修行よ!
森の中で単純な仕事を与えて放置プレイ。
「こんなの私の生き方じゃない!」ニュータイプが作った『森の生活のしおり』も黙って渡して放置。頭がいいから内容は分かったらしい。
でも「こんなの私の生き方じゃない!」
小間使いの下のスタッフの話では、冒険も出会いもケンカも仲直りも奇跡も失敗も成功も達成感も親密ミツミツも発見も予定調和も完璧の快感も向上も
生活改善もゆとりと休憩と友情と見守りとコーチングと十分な生活物資のある暮らしと高揚もハイパーも祭りもカーニバルも高い自己評価もジコジツゲンも
街へ出てさらなる高みを目指す進化も、全部、全部、選べないくらいこのコヒは全部ほしいんだそうな。
なんだ。
ナカーマが寄って行っても遠のいていっても、どっちでも怒るタイプかよ。
こうゆうのは一歩、じゃなくて三歩ぐらい間違わせたら、吸血ニュータイプになることもあるけど。
間違わなかったら生きた不燃物ゴミ、いや不燃物コヒだわ〜。
- 217 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:23:58.89 ID:152CTC6h
- 脳みそハイパースパークしたあと、なんとコヒは眠くなってきたw
眠りの夢の中でさらに眠るなよww
でもあるあるww
眠いのに約束に遅れそうなときとか。王子がいたころはそんな気分のときもあったなww甘酸っぱい思い出ww
あれ?でもわたし、いついかなるときもマイペースしてたような?王子もいつ行っても怒らなかったし。
あれれ、思い出美化入ってる。いや〜ん!
こうやって脳が反応して睡魔きて、理性では空気読んででも眠くなるから人に嫌われるw
壊れたベルトコンベア頭ですね。ハイパーに材料を大量に機械に突っ込んでは、処理不能にしてブレーカーを落とす。
機械をフリーズさせる。リアルの人に助けて助けて〜w他人を大騒ぎさせて機械を再起動させる。
電流が悪くて、元のスピードに戻すには時間がかかる。リアルで怒られる。森のコヒナカーマ助けて助けて〜wコヒポカ〜ンw
フラッシュBしてスパークしてあんなことしてこんなことしてスピードあがる。また材料のドン詰まり。
睡魔フリーズ、スパーク、フリーズ、スパーク、フリーズ、スパーク!わたしは黙ってる。
コヒのそういう構造の頭が悪いんじゃんww
頭の構造イコール、コヒの悪さ。そうゆうことで、いいよ。ニュータイプと息合わないもの。
空回りする姿が面白いコヒなら、わたしは娯楽として眺めていてあげる。
でもニュータイプたちも振り回されるコヒなら邪魔。
ニュータイプたちはわたしにだけ振り回されなきゃならない!
森で働かせたくないコヒなんて、なんとしてもシカトする。
シカトすればいつかおかしくなる。一日我慢できたら一週間シカトする。一週間我慢したら一年でも十年でも永遠にシカトする。
ごはんナカーマ入れない!さあシカトしたぞシカトしたぞおかしくなれ!
倒れろ!責めてやる!w理由を聞かれたらゆえばいい。コヒ本人の性格が悪い!誠意がない!思いやりがない!協調性がない!常識がない!
あんたの能力イコールあんたの価値!w
あとはニュータイプたちがさらにテキトーに被害者気分で『傷つく』攻撃してくれるでしょ。
脳みそが自動運転でフリーズとスパークを繰り返して、そんなに共依存もイネイブラもできないんなら、時間の無駄だからかまってあげない。
心がどうのゆわれたって、わたしなんも感じないし。
…と思ってたら、また寝た!何重に睡眠してんのさゴルァ!ww
- 218 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:32:04.62 ID:152CTC6h
- 寝なくてうつらうつらしたらそこで『気を抜くんじゃねぇ!』とニュータイプが怒る。
しゃべりが支離滅裂になったらそこでニュータイプが怒る。
白昼夢とか見たらそこでニュータイプが横っつらとかパーン!して『こいつに私の幸せを取られてるんだ』って被害者になりたい願望をば満たす。
この森にいる意味とかこのコヒがいる資格とか他のニュータイプにどう思われているとか、そーゆう問題をはき違えたらそこでもニュータイプが『傷ついた』ってゆって話を大きくして、無いことも色付けて、
アダチルが身近な人に裏切られてきたことも盛り込んで得意技の投影同一視、最後はやっぱり『裏切られた』つって面白い話にして裁判する。
始めからそうゆうつもりぃwwww
起こされてるけど、でもこれ夢の中なんだよww盛り上がったニュータイプと一緒に妄想スコープで彼女の夢の中を見続ける。
彼女の夢の中では、大勢の街の人たちが彼女を目がけてデモ行進をしていた。
彼女は裁判所の被告席に立たされていた。
街の人たちと働いていたらしい時の、工服の連中と、病院にいた時の患者ナカーマが、パジャマや杖付き、点滴をぶら下げて大挙している。
「ゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!もりーのコヒはぁーゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!
もりーのコヒはぁーゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!もりーのコヒはぁーゆーるせーないっ!
ゆーるせーないっ!ゆーるせーないっ!もりーのコヒはぁーゆーるせーないっ!」
「働くな!来るな!寄るな!このコヒ!」「病気でもないくせに!落ち付いていてウザいんだよ!治らないコヒのくせに勝手に来たり去ったりして!涼しいツラして検査も高得点出しやがって目障りなんだ!」
そしてコヒナカーマの不満も差し込まれてくる。あんなものもこんなものも、じぶんに向けられたものはごっちゃごちゃなのよねww
「コヒはねーっ!ミンナミンナ街へ出たくてがんばってるんだよぉーっ!じぶんの心の傷をがまんしながらがんばってるんだよぉーっ!
なのにひどいひどいひどいひどいぃぃぃぃーっ!キキキキーッ!」
壇上にスーツを着てメガホンを持ったニュータイプが、カリスマ臭を発しながら現れる。
「いいですか!100点満点を目指してください!ランチのナカーマに入れてほしかったら!誕生日も好物もトラウマもNGワードも思い出話も、
親密ミツミツに分かりあったディ〜〜ィ〜ッ〜プッなトモダチナカーマがほしかったら!姫の欲望をすべてかなえた100点満点を目指しなさい!
反抗も、ケンカも、裏切りも、自己チューもしない!ジコジツゲンを!完成させてください!」
メガホンを持ったニュータイプが、パックダンサーを従えながらじぶんも腰をくねくねさせて叫んでいる。
- 219 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:37:49.84 ID:152CTC6h
- 「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「ゆるせないったらパリラリラ!」「ヘイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「ゆるせないったらパリラリラ!」「ヘイ!」
「わかってわかって空気を読んで!」「完璧アタシはいつでもヒロイン!」「茶柱雨降りコヒ悪い!」
「かまってかまって空気を読んで!」「あの星アタシに取ってきて!すぐ!」
すっごーいww夢の中では裁判所とラップコンサートステージとが一緒になってるのかよwww
お城のお役人もマイクを持たされている。
「いいですか。コヒが鍛え直される場所なんて、戦争中の我が国の城には用意できません!森の姫がカリキュラムを立てている!それに従え!
もまえらは我がまま!エゴイスト!答えなんて教えたくない!わかりやすく教えたくないやつらだ!とりあえずだれかに管理されててもらわないと困るんだ!
王国のためだ!この由緒ある尊厳のある、王国のためなんだ!そう王国が偉いんだ!だから迷惑なんだ!逆らわないで!謙虚に!病気を治しなさい!
ほんとうのことなんて教わらずに!答え無しで!もうゆわない!勝手に迷え!でも迷ったら街へ帰ることは許さない!勝手に迷え!
でも迷ったら街へ帰ることは許さない!わかれ!わからなかったら迷え!わかれ!わからなかったら迷え!わかれ迷えわかれ迷えわかれ迷えわかれ迷えわかれ迷えわかれ迷え」
カワイイどころのバックダンサーがお役人を囲んで誘惑する。
こんなコンサートいいなww
ジツゲンしちゃおうかなあ。
どさくさにまぎれてニュータイプが騒ぐ。
「コヒは病気じゃなあい!病気じゃなあい!病気じゃなあい!」「お前がだらしないからお城がこんなことゆうんだ!」
「お前が悪いからコヒが病気だって誤解がまかりとおるんだ!責任を取れ!」「そうだ謝る言葉だけじゃない責任を取れ!責任を取れ!うちらの屈辱とひもじさの責任を取れ!」
「コヒはねーっ!ミンナミンナ街へ出たくてがんばってるんだよぉーっ!じぶんの心の傷をがまんしながらがんばってるんだよぉーっ!なのにひどいひどいひどいひどいぃぃぃぃーっ!キキキキーッ!」
うるさい。
バックダンサーくねくね♪
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「怒って怒ってアタシを読んで!」
「街の法律アタシのおもちゃ!」「映画のラストもバラさせて!」「踏み場無くても行っちゃヤダ!」
「転化するコヒここにいて!」「ヘイ!」
ニュータイプくねくね♪
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」裁判官もくねくね♪
- 220 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:44:37.18 ID:152CTC6h
- 「お前が反抗した!」「あのコヒの文句もこのコヒのサボりもこっちのコヒの聞き間違いもあそこのコヒのトンチンカンもお前のせいだ!」
「お前謝れ謝れアヤマレ!」「いるだけで森のコヒを不幸にするコヒ!他のコヒを呪うコヒ!他のコヒに失敗させるコヒ!他のコヒの調子を悪くするコヒ!
他のコヒに悪い心を植えつけるコヒ!責任取れ!」「ねえねえ責任取るってどんな気持?姫さまの期待を裏切るってどんな気持?」
「このパンにカビ生やしたのもお前だろう!クリスマスにスクールガール系アイドル風彼女ができなくしたのもお前だろう!郵便ポストが赤いのもお前のせいだろうが!」
「ふつうこーゆーことってじぶんから察してじぶんから謝るもんだと思いまあす!街のジョーシキをジッコウできないコヒはこの森でもいきていけません!姫さまは絶対そうゆいます!」
「どんな責任取るかもいっしょに考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!考えてね!2000字程度にまとめて姫さまのとこへ持ってって!」
「姫さまが開けてくれるまでドアをノックするんだよこーゆー場合。明日は氷点下あひゃあひゃあひゃひゃひゃひゃ!」
「森に住まわせてほしいコヒなら誠意見せて当たり前じゃん!」
YO!YO!ポーズイェイッ!YOYOYO!
DJくねくね♪
「愛して愛して無償のイゾン!」「アタシの睡薬コヒの不眠♪」「姫の冗談コヒ処刑♪」「世界のボンビー姫スルー♪」
「世界征服いつか君臨♪」「世界は棚から落ちてくる♪」「to姫!」
ニュータイプくねくね♪「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
吸血ニュータイプもくねくねYO!YO!「パッパッッパララパーリラハイハイ!」!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」まあ楽しい♪くねくね♪「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「コヒはねーっ!ミンナミンナ街へ出たくてがんばってるんだよぉーっ!じぶんの心の傷をがまんしながらがんばってるんだよぉーっ!なのにひどいひどいひどいひどいぃぃぃぃーっ!
どうしてひどいのかもわかんなーい!わかんないのはどうしてよ!キキキキーッ!」
「コヒはねーっ!ミンナミンナ街で誤解されてもがんばってるんだよぉーっ!思いどおりにならなくてもがんばってるんだよぉーっ!なのにひどいひどいひどいひどいぃぃぃぃーっ!
わかんないコヒをスルーしてひどい!じぶんだけ被害者なのひどい!キキキキーッ!」
「そうだよコヒはねーっ!ミンナミンナ街へ出たくてがんばってるんだよぉーっ!じぶんの心の傷をがまんしながらがんばってるんだよぉーっ!なのにひどいひどいひどいひどいぃぃぃぃーっ!
わかんなくて傷ついてるのに謝ってくれないし!アタシの脳内で裏切ったし!宇宙からアタシはお前に裏切られたって指令がきたし!そうゆうやつだったんだねっ!キキキキーッ!」
「かわいそーっ♪ニュータイプちゅわんの脳内で裏切ったの謝んなさいよ!責任取んなさいよ!さあ責任の取り方を考えて今すぐ決めなさい!」
- 221 :創る名無しに見る名無し:2011/03/07(月) 00:49:57.80 ID:152CTC6h
- 「早くゆいなさいよすぐ!このカス!裏切り者!役立たず!ただ飯食い!食いたがり!のさばりたがり!思い上がり!
うぬぼれ野郎!うちらの躁ハッピィの権利返せや泥棒!」
「アタシがコヒだから傷ついたパピィやマミィ、恋人や街のトモダチやバイト先のトモダチが傷ついた気持の責任も代わりに取りなさい!早く!
街へ行ってアタシがまたALLに好かれるように愛されるようにお金ももらえるように責任果たしてきて!着替えないで!そのままで!
早く街へ消えて早く今すぐ!」
「あひゃひゃひゃひゃ!街は超氷点下低気圧全盛だってさ!ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」
ニュータイプ、ワインをあおってくねくね♪イェイイェイ♪
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」「パッパッッパララパーリラハイハイ!」
ラリラリ!ヘイヘイ!YO!YO!YO!YO!
ほー。やいやいや、夢、長い長い。
つまり、このフライドチキンの効果は、夢の中で本当にageageになっちゃうことなのかな?
ニュー側近、チラシでいいとこついたわね。
あの吸血の小屋に、まだ吸血ニュータイプが残っていた。
頭に大きな花をつけ、手足が白い、スクールガールアイドル風の吸血だ。
彼女の足元には、フライドチキンの骨が入った包み紙が丸まっている。いつお片づけするのかなあ。
そこに、花だけ直してじぶんの親切を押しつけがましく披露するトモダチの吸血と、そのトモダチナカーマがいた。
- 222 :創る名無しに見る名無し:2011/03/12(土) 01:40:00.58 ID:fb/JGOyP
- 抵抗できないように囲んで、そろそろ食べてしまおうという魂胆なのか。
吸血は変なプライドが高いので、嫌いになったトモダチから離れるということを基本的にしない。
脳内現実で相手が悪い理由を作り、戦い、食い尽くす。
吸血同士の戦いを、魔法の鏡画面でヒマつぶしに鑑賞。
わたしはその片手間でパックとメーク、ネイルの手入れをモリモリやってしまう。
戦いながら姫さまがどうとかゆい合っている。
わたしがわたしの生活をステキなじぶん磨きに使っている間、わたしへの忠誠中毒に必死で縛られている者がいる。
わたしのことを命がけで考えている中毒者がいる。
ああステキ。
ってゆうか、お姫さまは常にこのくらい憧れを浴びているのがふさわしいわ。
トモダチが髪の花を手に高く掲げた。これが勝利のポーズだろうか。
いや待て。手足の白い吸血が息を吹き返して反撃に出た。
わたしは優雅に、エレガントに温かいティーを入れる。おやつにしよう。
いくら戦ってても、いいよ。イパーイ戦ってて、いいよ。勝手にしててねw
手足の白い吸血ニュータイプ、花を取り返した。
傷だらけで、鬼のような顔。アイドル台無し〜ww
下剋上を狙ったトモダチの吸血一団は、負けた。
エンエン泣きながら敗走w髪振り乱し、体を引きずっている。
負け組、バイバ〜イ。
共イゾーン。
これが、コヒの森のお仕事みたいなもんだからね。食べられないお仕事。
いや違うな。わたしだけが、贅沢できるお仕事。
花を取り返して小屋を出た吸血、そのまま古コヒの小屋へダッシュしている。
翌日。
予想通り、古コヒの小屋は吸血の襲撃で大破。
あらぶる神みたいになっちゃった吸血ニュータイプ、小屋を粉々にし、柱もへし折り、古コヒを食べちゃったあと、温泉浴場でさっぱり、
そして技術者ニュータイプのスタッフの仕事に復帰したそうな。
フライドチキンのageage効果、強いし!!
ちょっとした軍事兵器?みたいな。
技術者ニュータイプに、例によってヒス起こしてボコボコにされても、いつまでもいつまでも一生懸命ボコられてあげてから、
笑顔でご機嫌とりと極端な媚と極端なジコ卑下と極端なイゾーンと残業のフルコースをこなしているんだと。
心底から酔って、うっとりした顔してるらしい。
じぶんの価値を感じられる最高の瞬間だからね。
勝手にして。
- 223 :創る名無しに見る名無し:2011/03/12(土) 01:46:25.97 ID:fb/JGOyP
- だんだん傾向が見えてきた。
一度眠らされると、フライドチキンの魔法みたいのがかかって、目が覚めてもageageになる効果が出るらすぃのだ。
それも、なんの役にも立たない無謀なageage。
フライドチキンの………そうだなー、呪いと呼んでageようか。
効果は広まって来た。でも一つ不思議なことがある。なんでわたしにはかからないんだろう?ww
もともとageageハイテンションだから?
「姫は呼んだよヨ―ツゥー足のカーチーク!カチクカーチーク!イェイイェイ!」
「ザ、ツ、ダ―ン!」「ザザザ」「ザ、ツ、ダ―ン!」
「お昼お昼♪お昼お昼♪チキンチ、キ、ン!だれと食べるるるるるるるるるるるる♪♪」
今日もカルチャースクールで午前のバトル、いや講義を終えたハイなニュータイプの一団が歌いながらAGE娘の店に向かう。
行列ってわたし、嫌い。
「チャチャチャお茶茶の茶っ茶っ茶♪」「夜は深夜の午前様♪」「じぶんの気持に正直に!」
「炭水化物にラブビーム♪」「さささつぶやこ茶っ茶っ茶♪」「ねえお茶しようお茶!」
「だれが誘うのブランチに」「チャチャチャ!」「コヒの森でも孤立する?」「チャチャチャ!」
「だれか心配してますか?」「…チャ!?」「チャチャチャお茶茶の茶っ茶っ茶♪」
ンーパッパッパラッパパ♪パッパッパラッパパ♪♪
「ねえチキン買ったらお茶しようお茶!」「ねえどこでしよう!」
「ねえ掘削仕事も終わったらひさしぶりに遠くへシーメ行かない?どっか!」「なんか体力わくよね!」
「あたしたち若いもんね〜」「ねえ最後はラーメン付き合って!」「ねえ肉!夜も肉食おうぜ肉!焼き肉行こうぜ!」
ほら感じるでしょ……感じるでしょ……ディープに解りあったナカーマにしかできない盛り上がりを!
はまるとコヒもニュータイプも逃れられない、脳みそに刷り込まれる憧れのハイパー会話の匂いを……ほら深いよ……深いわよ……あなたたちがはまっていくコヒ人間関係、
深いわよぉぉぉぉぉーーーーーっっっっ♪♪♪
これは街に残った親が危なくなっても、恋をしても、宝くじが当たっても、地球が崩壊しても逃れられない刷り込みなのよ♪
- 224 :創る名無しに見る名無し:2011/03/12(土) 01:52:30.64 ID:fb/JGOyP
- 「一対一でメ・エ・ル♪メ・エ・ル♪メ・エ・ル♪」「あたしのメールボックスに来たメールはあなたがあたしにくれたもの!」
「あなたがあたしにくれたもの!」「あなたがくれると決めたもの!」「そうあなたがあたしにくれると決めたもの!♪♪」
「あたしが傷ついていたら」「傷ついたのはあなたのせい♪♪」「あなたがあたしを傷つけた!」「あたしはかわいそーな子犬ちゃん♪♪」
「今まであたしはイパーイの人に傷つけられた!」「あなたもあたしを傷つけた♪♪」「そう!だから代表!」「あたしを傷つけた人の代表♪♪」
「家族の代わり♪♪いじめっ子の代わり♪♪先生の代わり♪♪お医者の代わり♪♪」「カツラの国の代わり♪♪兵隊さんの代わり♪♪お城の偉い人の代わり♪♪」
「ぜーんぶあなたにもらってほしーの♪」「どんどんあなたに押し付けたいの!」「あたしだけとーしゃべってねー♪♪」
「ノーなんてゆわないで!」「もう森じゅうにバラシタよっ♪あなたはわたしとだけしゃべるるる♪」「トモダチだから〜許してねっ!」
「トモダチだから〜許されたいの!」「許されるのが〜快感快感♪」
「一対一でメ・エ・ル♪メ・エ・ル♪メ・エ・ル♪」「一対一でメ・エ・ル♪メ・エ・ル♪メ・エ・ル♪」
「アイム、躁、ハッピィ!」
スキップスキップ〜♪スキップできないニュータイプは小走りして追いついてはピョンピョンピョン!
「なに食べたいですか」「おしゃべりが食べたいです」「なに食べたいですか」「同情が食べたいです」
「なに食べたいですか」「ナカーマの時間が食べたいです。今日この重ね着ファッションにした理由と朝起きて身支度してからコロンを選ぶまでの話と携帯で見た政治家のブログについてと
この森へ入ってからのヒストリーと入る前の修羅の人生と解決していない家族問題と人間関係問題を6時間しゃべって、聞かせたいです。」
こいつらは選り抜きのニュータイプだ。
しつこさでは他に類を見ない。だってチキン意外にご飯食べなくなった。
チキンとイゾーンで頭満杯。他の世界は忘れたらしい。これを特殊部隊として組織して……飽きるまで使おうと思いついたw
わお、血液すごいことになりそう。油で火が点くガソリン状態になっちゃったりしてw
ぶっ倒れたらカプセルに入れればいいからね。
- 225 :創る名無しに見る名無し:2011/03/12(土) 01:56:16.05 ID:fb/JGOyP
- さて、そんなこんなの繁盛した日々の間も、隣の炊事場のお姉さまがたは毎日、交替でどこかへ出かけていた。
そして1日も欠かさず微笑んでなにかを隠していた。
そんなある朝。
AGE娘が井戸に水を汲みに来て、炊事場のお姉さまたちにじぶんからあいさつした。
「おはようございます」
お姉さまは待っていたかのように、美人な笑顔で「あら、おはよw」とゆってあげた。ほんとの心中なんて知らないよww
AGE娘は、水窯を荷車に積み込むお姉さまが、すぐにじぶんを避けて立ち去ろうとする様子でないことを感じ取ってから、どもりながら口を開いた。
「………いい、生活を、…ありがとう。まままま毎日、…感謝される、だけ…の…、慣れてきた、か、か、か、かも……」
AGE娘は、進化した。
ニュータイプから吸血に進化ではなく、イゾーン中毒から、イゾーンしない相手にも口が利ける大人に、少し進化したらすぃ。
お姉さまたちは、そのままにこにこ笑みを浮かべて荷車を動かして立ち去った。
AGE娘が人生の小春日和を迎えようとしたそんな頃、ノストラダムスも予言できなかったディープインパクトはやってきた。
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