「T50練習機のイスラエル輸出、まだチャンスあり」

来韓中のイスラエル外相が語る

イスラエル大使館「新たなニュースはない」

 韓国を訪問中のアビグドール・リーベルマン副首相兼外相は15日に行われた記者会見で、イスラエルが韓国のT50高等練習機を購入するかどうかについて「可能性は開かれている」と語った。

 イスラエルは先月、10億ドル(約835億円)規模のジェット練習機導入事業で、アエルマッキ社(イタリア)のM346を購入すると発表した。イスラエルはM346と韓国のT50を候補に挙げて検討した結果、イタリアに軍配を上げた。

 ところが最近、米国のディフェンス・ニュースなどは、双方の契約が破棄される可能性もあるとの見通しを示した。イタリアは、イスラエルに10億ドル規模の練習機を販売する代わりに、イスラエルから早期警戒機や偵察衛星など同額の装備を購入する計画だった。ところが最近経済危機に見舞われているイタリアは、資金調達面で深刻な問題に直面しており、契約の履行が難しいという問題を抱えている。

 リーベルマン外相は15日「(練習機導入は)空軍の問題で、私が責任を負う問題ではない」と前置きした上で「韓国側とこの問題について話をしたが、確実なことはない。しかし、可能性は開かれている」と語った。リーベルマン外相のこうした発言の後、在韓イスラエル大使館側は「T50に関する決定は既に下されており、これに関する新たなニュースはない」と発表した。

 リーベルマン外相は韓国とイスラエルの修好50周年に合わせ、今月14日に韓国を訪問した。両国の間で修好条約が締結されて以来、イスラエルの外相が韓国を訪れるのは今回で2度目となる。

金載坤(キム・ジェゴン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2011 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース