横浜市旭区で、去年12月、77歳の母親と44歳の息子が自宅で亡くなっていたことが分かりました。
警察は、周囲に気付かれないまま母親が病気で死亡したあと、重い障害がある息子も死亡したとみています。
亡くなったのは横浜市旭区中希望が丘の77歳の母親と44歳の重い障害がある息子の男性です。
去年12月、男性が以前通っていた福祉施設の職員が連絡が取れないことを不審に思って訪ね、家の外から見たところ、トイレで男性が倒れているのを見つけました。
連絡を受けて駆けつけた警察官が家の中に入って、母親も台所で倒れ2人が死亡しているのが見つかったということです。
警察が調べたところ、母親は病気で死亡し死後1週間ほどたっていて、男性は呼吸不全で見つかる前の日に死亡したとみられることが分かりました。
男性は先天性の小児マヒのため体が不自由でふだんは車いすで生活していて、母親が食事などの面倒を見ていたということです。
警察は、周囲に気付かれないまま母親と男性が相次いで死亡したとみています。
男性が以前通っていた福祉施設の職員は、「男性が施設に通わなくなったあとも、区役所の職員と共に親子を訪ねるなどして施設の利用を繰り返し勧めていました。去年12月になって電話してもつながらない日が続いたため、心配になって訪ね、鍵のかかっていないトイレの窓を開けて中をうかがったところ、男性が倒れていました。できるかぎりのことをしましたが、こうした事態になり残念です」と話しています。
近くに住む58歳の女性は、「以前はお母さんが車いすの息子さんに声をかけて施設の迎えの車に乗せる様子を毎朝、見かけました。近所とはあまりつきあいがなかったようで、誰にもみとられずに亡くなったと聞いて残念に思います」と話していました。
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