※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

環境相 群馬でがれき処理協力を要請

3月17日 12時56分

環境相 群馬でがれき処理協力を要請
K10037917411_1203171256_1203171315

細野環境大臣は、被災地のがれきの受け入れを検討している自治体のうち、近く試験焼却を行うなど、具体的な準備を進めている群馬県の中之条町を訪れ、町長や住民らに改めて協力を要請しました。

震災で出たがれきを巡っては、受け入れに前向きな姿勢を示す自治体が増えていますが、このうち群馬県の中之条町など3つの町と村は、ことし1月に受け入れの方針を表明し、早ければ今月中に試験焼却を行うことにしています。
一方で、住民の間には不安な声もあることから、細野環境大臣は地元で開かれた自治体の関係者や住民の代表を対象にした説明会に出席しました。
この中で細野大臣は、「受け入れていただける量が、たとえ1000トンであっても、それは被災地を勇気づけるものになります。風評被害が生じても国が責任を持って対応します」と述べ、改めて理解と協力を求めました。
これに対し住民からは、「一日も早く受け入れるべきだ」といった意見や、「すでに受け入れている自治体に運び込まれたがれきの放射線量のデータを示してほしい」といった意見が出されました。
細野大臣は説明会に出たあと、記者団に対し、「群馬は観光、農業が盛んで風評被害を心配されている方がいるのは理解できる。今後、できるだけ早く処理に入っていただけるようなサポートを、国がしていくことが鍵になってくると思う」と述べ、支援を続ける考えを示しました。
また、ごみの焼却施設の管理者で中之条町の折田謙一郎町長は、「一刻も早くがれきの撤去を手伝うことが最大の復興支援で、きょうの説明会で多くの人に理解していただいたという印象を持っている。早ければ今月中にもがれきの燃焼試験を行って住民に理解を求めていきたい」と話していました。