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羽生、大一番へ闘志 26日開幕、世界フィギュアに初出場

震災から1年の日に行われた演技会で、被災地復興の祈りを込めて滑る羽生

 フィギュアスケート男子の羽生結弦(17)=宮城・東北高=が、世界選手権(26日〜4月1日・ニース=フランス)に初出場する。昨年12月の全日本選手権で3位となって以来、3カ月ぶりの実戦。「今の(演技の)プログラムを完成させたい」と、今季終盤の大一番で最高の演技を目指す。

 全日本選手権では最終滑走だったショートプログラムで、冒頭の4回転−3回転の連続ジャンプなどでミスが続いて4位と苦戦。翌日のフリーは終盤の3回転サルコーが回転不足となった以外はほぼ完璧な演技で最高得点を記録し、世界選手権への切符をつかんだ。
 「全日本以降(滑りを)一からやり直した」。演技全体の完成度を高めるため、「これまではジャンプばかりに集中していた」練習を「ジャンプやスピンへのつなぎの部分を中心に力を入れた」。指先などの動きにも、あらためて気を配ってきた。
 今月11日、東日本大震災の影響で一時閉鎖されたアイスリンク仙台(仙台市)での被災地復興を願う演技会に出演。同リンクで練習を積み、2002、03年の世界選手権の男子で銅メダルを獲得した本田武史さん(東北高出)らと一緒に滑った。
 羽生は「先輩たちと同じような成績を残せるよう頑張りたい」と意欲が高まった様子。本田も期待の後輩を「ジャンプは入り方が良く、高さもすごい。伸び盛り」と評価した。
 世界選手権の男子には、実績がある高橋大輔(関大大学院)、小塚崇彦(トヨタ自動車)も参戦。羽生にとって今季最終戦となるか、4月の世界国別対抗戦にも出られるかは、日本人で2番手までに入れるかどうかで決まる。
 被災地代表との思いは強い。世界選手権を「日本人の誇りを持って出られる大会」と受け止めながら、「楽しみたい」とも。思い切った演技で世界の観客を魅了したい。(加藤伸一)


2012年03月17日土曜日


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