真夕　通算４勝目へ首位発進

　▽１６日、鹿児島県・鹿児島高牧ＣＣ（６３５０ヤード、パー７２）▽雨、気温１４・６度、風速４メートル▽賞金総額７０００万円、優勝１２６０万円▽１０８選手（うちアマ４人）▽観衆２０９７人

　年女・服部真夕（２４）＝ＬＩＸＩＬ＝が、４バーディー、ノーボギーの６８をマーク。上原彩子（２８）＝モスフードサービス＝、大江香織（２１）とともに４アンダーで首位発進した。今季は年間複数回優勝と賞金ランキングトップ１０入りを目標に掲げる服部。例年春先は低迷期だが、今年は開幕戦から元気いっぱい。その秘密は２月からの一人暮らしにあるようで…。

　プロ６年目、今年はひと味違う服部だ。ツアー通算４勝目へ向け、首位スタートを切った。

　「ショットは思ったところに打てていますね」。１７番パー３でピンそば５０センチにつけ、４つ目のバーディー奪ったが「最後に気になっていた悪い癖が出た」と、最終１８番はティーショットを右崖下に打ち込むピンチ。それでもグリーン手前まで運び、アプローチを１メートルに寄せてパーセーブ。雨の中、ボギーなしの６８が光った。

　重度の花粉症もあって、例年の服部はスロースターター。特に３月は相性が悪く、昨年まで過去３年間ののべ６試合で予選落ち４回、最高成績は０９年第２戦の１３位と“鬼門”だった。が、今年は開幕戦から９位に入る変身ぶり。前週の第２戦も１８位とまずまずで「こんなにうまくいってるのは今回が初めて」という。

　変化のきっかけは、２月から始めた一人暮らしだ。「名古屋市内の実家から、車なら５分もかからないところなんですけど」と服部。私生活の自立がゴルフにもいい影響を及ぼしている様子。「今は洗濯すらも楽しくて仕方ない。自炊もちょこっと始めたし…。いつか料理上手になって、仲間を呼んでホームパーティーをするのが夢」という。ちなみに「初めて家に呼ぶのは…、たぶんあの人です」と服部が指さしたのは、残念ながら男性ではなく仲良しの本多弥麗。しばらくはゴルフが恋人。ターゲットはまず、今季初Ｖだ。　（月橋文美）