新CMに出演する安田美沙子(右)と佐々木監督=東京都渋谷区のラフォーレミュージアム原宿で
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サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(53)は16日、4月のキリンチャレンジカップ(1日・米国戦=仙台、5日・ブラジル戦=神戸)で、U−20女子日本代表を含む新顔を招集する考えがあることを明かした。キリンチャレンジ杯の代表発表は3月23日の予定。佐々木監督はこの日、東京都内で、自身のCM初出演となるキリンビールのノンアルコール飲料の記者会見に出席した。
米国、ブラジルとの連戦で、準優勝したアルガルベ・カップ(ポルトガル)で呼ばなかった新たな選手の招集はあるのか。佐々木監督の答えは明快だった。
「あるでしょう。U−20代表のフランス遠征(28日−4月6日)があるので、その辺りを含めながら(同代表の)吉田監督と話をしたい。(新顔は)ある程度、頭にある」
U−20世代では、2月の女子合同合宿の紅白戦で、なでしこの一員として起用したINAC神戸FW京川舞(18)をアルガルベ杯で起用した。2月の合宿で、京川とともプレーした浦和MF猶本光(18)、15日の高陽大教戦でプロデビューしたINAC神戸MF仲田歩夢(18)らを抜てきする可能性は十分ある。佐々木監督が視察する予定の練習試合、浦和−日テレ(18日)、浦和−新潟(19日)の両試合が「最終選考」の場となる。
キリンチャレンジ杯では、アルガルベ杯で初めてPK戦以外で勝った米国(FIFAランキング1位)と再戦する。同3位のなでしこを率いる指揮官は「米国戦を経験していない選手を経験させたい」とした上で、監督就任後は対戦がないブラジル(同4位)との第2戦を「テクニックを重んじるブラジルとはあまりやったことがない。検証としては、こちらの方が楽しみ」と位置づけた。18人の少数精鋭で臨む五輪での金メダル獲得に向け、なでしこジャパンの活性化と進化は止まらない。 (関陽一郎)
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