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“原子力展示”5施設 運営停止へ

3月16日 4時15分

“原子力展示”5施設 運営停止へ
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文部科学省が所管する日本原子力研究開発機構は、原子力の開発や利用の仕組みを紹介するための、全国にある5つの展示施設について、今月いっぱいで運営を停止することになりました。

日本原子力研究開発機構は、原子力の開発や利用の仕組みなどの紹介を目的にした展示施設を全国で9つ運営しており、年間の維持費がおよそ5億円なのに対し、収入は2000万円足らずにとどまっています。
このため、開発機構と所管する文部科学省では、民主党行政改革調査会からの指摘を踏まえ検討した結果、「東京電力福島第一原子力発電所の事故の対応が続くなかで、効率化は必要だ」として、業務の見直しを決めました。
それによりますと、茨城県東海村にある「アトムワールド」や福井県敦賀市にある「アクアトム」など5つの施設について、今月いっぱいで運営を停止するとしています。
また、残る4つの施設については、ことしの夏までに結論を出すとしており、それまでの間は原子力の推進色が強い展示は控え、維持管理の徹底した合理化を図るとしています。
これによって、開発機構では、来年度の維持費はおよそ2億5000万円と、これまでの半額程度に減額できるとしており、残りの予算は東京電力福島第一原子力発電所の事故の除染などに充てるとしています。