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【大リーグ】川崎 日本人“今季”1号 初の三塁守備で1失策2012年3月17日 紙面から
【グレンデール(米アリゾナ州)穐村賢、ジョン・ヒッキー】日本人“今季初”アーチはムネリンのバットから!! マリナーズの川崎宗則内野手(30)は15日、ホワイトソックスとの練習試合に2番で出場。3回に右越えソロ本塁打を放つなど5打数2安打2打点と大車輪の活躍をみせた。練習試合ながら、この一発が今季の日本人初本塁打となる。実戦初となる三塁の守備では4度の守備機会で1失策を喫したものの、首脳陣の評価は上々。内野3カ所を守れる万能選手として存在価値は高まるばかりだ。 打球が一直線に右翼フェンスのかなたに消えていく。その瞬間、ベンチは「ムネ〜!!」とやんやの大騒ぎだ。今季の日本人“第1号”が川崎のバットから生まれた。 3回先頭、昨季9勝を挙げた右腕ハンバーの初球、内角への直球を振り抜いた。打球を見届けるとひょうひょうとダイヤモンドを1周したが、ベンチへ戻ると「あの(ホームラン)ボールが欲しいぜ」と喜びを一気に爆発させた。9回にも勝ち越しの中前適時打を放ち、この日2打点。打撃で存在感を十分に示した。 この日は守り慣れない三塁のポジションに入ることが一番の課題だった。5回1死一塁で川崎に初の打球が正面に飛ぶと、落ち着いて二塁に送球、併殺を完成させた。悔やまれるのは6回だ。定位置付近の緩いゴロを少し後退しながら処理しようとしたが、バウンドが合わずボールをはじいてしまった。 試合後は本塁打の感想を聞かれても「その後が悪かったですね」と笑顔はなし。遊撃、二塁に続いて三塁守備をこなしたことについては「野球ですから(視野は)一緒です。感じたことはありますけど、言いません」とあえて口をつぐんだ。 気落ちする川崎をよそに首脳陣の評価は高い。トンプソンベンチコーチは「併殺も難なくこなしていたし、一塁への送球も力強かった」と合格点をつけ、失策がついたプレーを「回転がかかったボールで難しいプレーだった。ただ、われわれはあのような打球への対応を見たかった。次は一歩引いて半身になって処理してくれればいい」と気にも留めなかった。 首脳陣は今後も遊撃を中心に3ポジションを守らせる方針で、川崎も「どこでも行けます」と常に二つ返事だ。マイナー契約のしがらみから脱却すべく、実戦の舞台で小技、大技を次々と絡めていく。度量の大きさはすでにメジャー級だ。 PR情報
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