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国際
原発で外部電源一時喪失 韓国・釜山
2012.3.13 19:23
[韓国]
【ソウル=加藤達也】韓国原子力安全委員会は13日、南部・釜山市の古里原発1号機で2月9日に電源が12分間、完全喪失する事故が起きていたと発表した。原因は不明。安全委は13日、1号機を停止、近く調査団を派遣して原因究明に乗り出す。
原発を運営する「韓国水力原子力」は事故発生を直ちに政府に伝えず、12日になってから報告した。
安全委によると事故当時、原発は整備期間中で、核燃料の交換のため原子炉は稼働を停止していた。施設内では機器類の点検、補修が行われていたが、午後8時半すぎ、緊急時に使われる継電器の試験中に電源が突然、喪失した。非常用のディーゼル発電機も作動しなかった。
炉心は高温で、使用済み核燃料の貯蔵施設と原子炉内は冷却水が満たされ、冷却装置で冷やす必要があった。韓国メディアは電源喪失状態が長時間続けば、炉心溶融(メルトダウン)など深刻な事態に至る可能性もあったとしている。
古里原発1号機は1978年に運転開始した韓国最古の原発。30年の設計寿命の経過後も運転を継続しており、昨年4月には電気系統のトラブルを起こした。昨年の東日本大震災による福島第1原発の事故発生を受けて不安視する声が高まっていた。
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