東日本大震災で発生したがれきの広域処理問題で、北九州市議会は15日、予算特別委員会の分科会で、委員から受け入れに伴う風評被害対策や情報開示徹底を求める意見が相次いだ。市環境局は「『安全』だけなく『安心』が大切。きちんと説明し、市内外の人に理解を得ることが必要だ」との立場を繰り返した。
市循環社会推進課によると、市議会が市にがれき受け入れ要請を決議した12日から3日間で、計400件を超える電話が市内外からあった。「がれきを全国に拡散すべきでない」など反対意見が大半だったという。電話がつながりにくくなったため、来週にも電話回線を2倍に増やすという。【河津啓介】
〔北九州版〕
毎日新聞 2012年3月16日 地方版