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放射性物質:花粉からは検出されず 東大助教発表

 東京電力福島第1原発事故による放射性セシウムは花粉から検出されなかったと、東京大アイソトープ総合センターの桧垣正吾助教(放射化学)が16日発表した。本格的な花粉の時期を迎え、放射性物質が花粉に付着して広く飛散することが懸念されていた。

 調査は2月19~25日、福島県と東京都の住民計20人に日常生活でマスクを着用してもらい、放射性物質と花粉の量を測定した。

 その結果、放射性セシウムは福島県内で最大4.3ベクレル、都内で最大0.6ベクレルが検出された。詳しく調べると、放射性物質が検出されたのは花粉ではなく、ほこりやちりだった。4.3ベクレルは0.082マイクロシーベルトに当たり、都内の屋外で浴びる外部被ばくの1時間程度に相当するという。

 桧垣助教は「ほこりなどを取り込むことで微量だが内部被ばくの可能性はあるが、マスクで防ぐことができる。現時点で検出されていないが、今後も推移を見守る必要がある。気になる人は着用してほしい」と話す。【神保圭作】

毎日新聞 2012年3月16日 18時40分

 
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