中国国家統計局:山西省河津市でデータ改ざん-重慶でも問題
3月16日(ブルームバーグ):中国国家統計局は、地方支部の職員が一部のホテルや炭鉱会社、アルミニウムメーカーに対し虚偽データの提出を強いていたことを明らかにした。世界2位の経済大国となった中国だが、裏付けとなる統計の信頼性に問題があることが示された。
国家統計局がウェブサイトに掲載した12日付の声明によれば、山西省の河津市で統計局職員が2011年分のデータとして報告するよう企業側に対し全く異なる数字を示していた。
中国は、市場動向に響く統計の事前漏えいの阻止などを通じ、統計制度の信頼性を高めようと取り組んでいる。バンク・オブ・アメリカの陸挺エコノミスト(香港在勤)は、「国家統計局はデータの正確性を向上させる決意を示しているが、道のりは長い」と述べた。一般的に、国家統計局が発表する国レベルの統計はより信頼性があり、地方の数字は「注視が必要」だという。
国家統計局は河津市当局にデータ改ざんがあったことを報告し、関与した職員への対処がなされているという。2月21日付の声明では、重慶市永川区の職員が昨年11月に企業のデータ報告に干渉していたことを明らかにしている。
原題:Chinese Companies Forced to Falsify Economic Data, BureauSays(抜粋)
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更新日時: 2012/03/16 16:19 JSTニュース一覧
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