第三部 導なき世界の中で…… (C.E.72年-C.E.75年)
79 疼痛と幻痛 -七四五戦略大綱 3
最近、色々と忙しくしていたからか、時が流れるのも早いようで、もう六月中旬も終わり……6月19日である。
第一艦隊への戦力補充と再編作業が一応完了した事で教導任務を解かれた即応部隊は、本日より本格的な任務……対L5戦略プラン〝ハーフムーン〟の一環として、地球-L5間に陣取って航路を遮断するという地味だが非常に重要な任に当たる事になった。この作戦に動員されるのは、即応部隊とL3に拠点を置く第二艦隊で、二週間毎での交代という形で行われる予定だ。
そんな訳でマリーネに搭乗している俺の目前では、即応部隊に付いてきた宙兵隊分派隊がオロチを使って、南太平洋は珊瑚海に位置しているメガフロートから打ち上げられ、プラントに向かっていたジャンク屋組合籍の船……〝ザ・ベストセラー〟であるマルセイユ三世級輸送船に乗り込み、〝お仕事〟を始めようとしている所である。
「イワミよりウルブス1へ、これよりオロチ115が目標に接舷を開始しますので、目標と周辺への厳重な警戒をお願いします」
「ウルブス1、了解」
MS管制官を務めているワラル少尉の指示に従い、船の前方に位置している自機を操作して、目標の操船室に対してこれ見よがしにビームアサルトの照準を船体中央部に合わせるのを見せ付けて牽制する。この俺の動きに合わせるかのように、宙兵隊の装甲擲弾兵が搭乗しているオロチ115が船体側面にある出入り口付近に接舷を試み始めた。
その様子を眺めつつ、今回も何事も起きなければいいが、なんて事を思いながら、小隊各機に割り振っている任に対して報告を求める。
「ウルブス1よりウルブス各機へ、現状報告」
「こちらウルブス2、周辺に敵影なしです」
「ウルブス3、目標の自衛火器に変化なし」
「ウルブス4です、危険性の高いデブリはありません」
「了解、引き続き監視を頼む」
今回の任務において、MS隊は防御力のあるマリーネ運用部隊……独立MS小隊や護衛MS小隊が即応部隊艦艇や宙兵隊揚陸母艦の護衛と商船の確保、制圧部隊の支援を担当し、機動力が高いオオツキガタ運用部隊……即応機動MS中隊が航路遮断を行っている宙域の巡回や監視、商船の拿捕、商船が逃走した際の追跡を担うことになっている。
今、制圧に掛かっているジャンク屋船も巡回中の即応機動MS中隊のオオツキガタが発見して拿捕したものであり、制圧担当である俺達に引き継いだ後は、現在進行する形で周辺宙域を小隊単位で巡回している状態だ。
これも両者の特色……長所を活かした上手い配置だといえるだろう。
そんな事を考えた後、ジャンク屋船の動きに注意しながら、六月になってからの動きに思いを馳せる。
月初めにアサギから聞いていたように、翌日には対L5戦略であるハーフムーンと対オーブ戦略であるクレセントの発動がトウラン司令から通達されたのだが、その直後から各国に対して特使が派遣され始めたようだ。この現場レベルからでも目に見える動きから換算すると、外務省辺りでは毎日というか下手すれば時間単位で各国に設立された大使館や公使館と通信での指示や報告のやり取りを行っている事だろう。
そして今、アマハラ首長国が一つ一つの言動が重要でかつ重い意味を持つ静かな〝戦い〟を開始するのを待ち受けていたかのように、国際社会が大きく変動し始めている。
……何とも大げさな表現かもしれないが、そう言えるだけの理由はあるのだ。
何しろ、この二週間ちょっとの間で、三国連盟がオーブに対して経済封鎖を正式に発動したり、三国連盟とL1のデュランダル政権が対L5政権に関してのみ協同で対応する軍事協定を結んだり、新地球連合と協議した結果、新地球連合にオーブやL5政権が根を上げるまで経済封鎖を続行させることを秘密裏に確約させるのに成功したり、三国連盟と地中海同盟が貿易協定を締結し、期限付きだが、その協定条文の中にL5政権とオーブへの経済的圧力を仕掛ける条項が加えられたりして、確実に包囲網が構築されつつあるからだ。
本当に、迅速という言葉しか思い浮かばない速さである。
このアマハラ首長国の活発な外交攻勢を察知したのか、L5政権やオーブ政府が対抗して各国に封鎖の中止とアメノミハシラに対する逆封鎖を申し入れているらしいが……、どうにも絶不調のようだ。
まぁ、それも当然である。
何しろ両国は、国際テロリストを匿ったり、政権首班に据えたり、国際条約破りを平然と為した上、是正や説明を求めた国際社会の意向を無視し、蔑ろにした事で国際信用を大きく落としているのだ。
こういった情理面に加え、両国合わせても人口が一億に届かない為に必ずしも市場価値が高いとは言えず、また、プラントが誇っていた生産拠点としての能力も、二年戦争を経た結果、各国がプラントに頼らない経済システムの構築を進めた事で魅力が薄まっている。また、オーブの加工貿易にしても宇宙植民地を失った段階で小惑星からの資源や質の高い資材等の入手が困難になり、先細りになるだろうと予想できるだけに、付き合い方が再考されているという訳である。
それに両国の立地にしても、L5は地球圏経済物流では外れの方にあってアメノミハシラのような経由地にはなりにくいし、オーブの有利点とも呼べるマスドライバーもパナマやビクトリア、それに海洋を移動できるメガフロートに存在しているし、他にもカオシュンで再建が進んでいたり、フロリダやセイロン島、ダカールで新設の動きがあったりと、相対的に戦略的な価値が低くなってきている。
更に付け加えれば、先の戦闘において、プラント未満のアマハラ首長国がこれまで強大な軍事力を抱えていると見られていたザフトを相手に互角以上の戦闘を展開し、単独で退けた事実も大きいだろう。要するに、先の戦闘の結果、各国がアマハラ首長国とL5とをはかっていた両天秤において、ザフトの軍事力という錘が以前より軽くなった事で、相対的にアマハラ首長国側へと比重が傾いたという訳である。
これらの点を踏まえて考えると、各国から見れば、L5やオーブに組するだけの〝理と利〟がないという事だな。
そこまで考えた所で、今度は任務である航路遮断へと意識を向ける。
今回、アマハラ首長国政府はこの地球-L5航路遮断を開始するにあたり、世界各国政府やジャンク屋組合に対して、警告を無視して、L5に向う船舶に関してはプラント船籍以外であっても容赦なく拿捕、または撃沈する事を前もって通告しており、ちょっとした悶着はあったものの、余程の非道というか、警告なしに攻撃を仕掛けるような事が為されない限りは黙認されることになっている。
そういった過程を経て作戦が開始されたのだが、事前通告を行った意味はあったようで、地球-L5を往来する商船の姿はほとんど無く、これまで拿捕した三隻の商船にしても全てがプラント船籍である。また、これらの商船にしても複数のMSに包囲された事で観念したのか、大きな抵抗を見せる事は無く、大人しく拿捕されている。
今の所は武力行使をしないで済んでいるが、強行突破を図ろうとした相手には撃沈許可が出ているだけに、できる限り穏便に事を運びたいモノだ。
でも、L5側が船団護衛を付け始めたら、そんな事を言っている余裕もなくなるだろうけどなって、というか……、多方面に敵を抱えたままのL5が船団護衛に兵力を割ける事ができるんだろうか?
正直、新地球連合との戦争で兵力も消耗しているし、兵力の再編も儘ならない状態かもしれないなぁ。それに、今のL5の状況は月-L5航路以外が使えないだなんて二年戦争末期に近い状態になってるし、資源はともかくとして、食料や水の輸入は難しい状況だ。そう考えると、戦略備蓄の状況次第だが、一か八かの賭けに出るか、根を上げて妥協するのも早いかもしれない。
でもって、昔から幹部をしている連中が牛耳ってるザフトのことだから、我々、新種たるコーディネイターがあのような矮小な輩に負けるわけがない、先に負けたのは戦った連中が無能だったのだ、って感じで、十中八九、一か八かの賭けに出るだろう。
はぁ、もしも、ザフト内にユウキみたいな良識派が残っていたら、もう少し現実を見て動いたと思うが、そういった人達は国防軍に行くか、除隊してしまっているからなぁ。
あー、ぐちぐち考えても仕方がないし、そろそろ話を戻して……、この作戦で拿捕した船舶の取り扱いなのだが、プラント船籍の場合は略奪を目的とする海賊と一線を画する為、奪取した商船は積荷……食料品や水を載せたままでアメノミハシラ或いはタカノアマハラに係留し、乗組員については月のコペルニクスを経由してプラントに送還する事になっている。付け加えると、これら積荷に関してはL1政権との間で話がついているらしく、L1政権が安値で買い取る手筈になっているらしい。
また、プラント以外の船籍の場合だが、アメノミハシラかタカノアマハラにご招待してプラントにモノを運ぶに至るまでの経緯や背後関係を洗った後、現在の戦争が終わるまでの間に、再びプラントにモノを運ぼうするのを発見した際には身の安全が保障されないと、脅は……じゃない、恫か……でもない、そう、どういった危険性があるかを、具体例を挙げながら懇切丁寧に〝言い含めて〟、解放することになっており、今、拿捕されているマルセイユ三世級輸送船もそうなる予定だ。
まぁ、そういった〝説得〟が得意な人達が保安隊や宙兵隊にいるそうだから、俺達のような現場組は粛々と任務を遂行し、後の事を任せればいいって奴だ、なんて風に考えを進めて、黄色い塗装が施されたジャンク屋の船体に視線を走らせる。
目前にある船は、ジャンク屋に所属している割には施された改造やデブリ衝突痕といったものが少ない。この事と迂闊すぎる行動から推測するに、この船に乗組んでいるのは、ジャンク屋になりたての連中なのかもしれない。
なにしろ、今現在の地球圏宙域には、ただでさえ多かったジャンクが二年戦争って大規模な戦争を経て倍増している上、修理したら使える艦艇や機動兵器の類もデブリベルトに浮かんでいる。また、地球にしても、北アフリカ……特にサハラ砂漠及び周辺地域といった場所や、アラスカ周辺海域、アイスランド沖、珊瑚海、インド洋といった所にMSやその残骸が多数埋まっていたり沈んでいたりするから、それらを回収することで所有して運用したり、本来の保有国にそれなりの値で買い取ってもらえるし、ばれたら後ろに手が回ってしまうが、闇市場や裏社会に高値で売ったりもできるので、一攫千金ってのも夢ではないのだ。そう、俄かにジャンク屋になる奴が出てきてもおかしくはない。
とはいえ、俺がジャンク屋の知り合いや伝手から聞いた限りだと、ジャンク屋という仕事も、何人にも何事にも縛られる事無く、自由といえば自由なのだが、実際に食っていくとなるとそう楽なものでもないらしい、って、そろそろ意識を任務に戻さんと際限がなくなりそうだ。
一つ首を振って取り留めもなく走ってしまった意識を元に戻し、内部でゴタゴタやっているであろうジャンク屋船、その斜め後方に展開している艦艇群を見やる。
そこにはウルブス小隊の母艦であるイズモ改級イワミ、オオツキガタを運用しているワダツミ級三番艦ナカツと四番艦ソコツ、それに宙兵隊のコーネリアス級改装輸送艦……揚陸任務に対応できるように追加装甲を施した揚陸艦ルーカイランが、トツカ級二十一番艦アノと二十二番艦ミノ、クロガネ級十七番艦アオバと十八番艦ワカバにエスコートされている姿があった。更に付け加えれば、戦闘艦艇の主砲群は全てジャンク屋船に向けられており、いつでも撃沈可能な状態のようだ。
ここまでされると、独立心旺盛で権力を屁とも思わないジャンク屋の連中であっても、流石に生きた心地がしないだろうなぁ。
合計で八門ものゴッドフリートを向けられているジャンク屋に同情していると、イワミからの通信?
「こちらイワミ、ウルブス1、応答願います」
んんっ、何だろうか?
「こちらウルブス1、どうした?」
「はい、トウラン司令よりウルブス1に対して帰還命令が出ています」
「帰還命令? ウルブス小隊じゃなくて、俺だけにか?」
「ええ、ウルブス1はウルブス小隊の指揮権をウルブス2に委譲し、帰艦せよとのことです」
「……了解。ウルブス1はウルブス2に指揮権を委譲後、帰艦する」
むー、叱責を受けるような事をした覚えはないがなぁって、いかんいかん。
「ウルブス1よりウルブス2へ、理由はわからんが帰艦命令が出た。これよりウルブス2にウルブス小隊の指揮を任せる」
「ウルブス2、了解。これよりウルブス2がウルブス小隊を指揮します」
「ああ、頼む」
ウルブス2に向って軽く手を振り、機体をイワミに向けて進ませる。
本当に、何があったんだろうか?
◇ ◇ ◇
イワミに帰艦すると、ワラルを通して司令室に上がるように連絡を受けた。なので、艦橋近くに位置している艦長室を訪ねて、インターコム端末に向って来訪を告げると直に室内に通された。その司令室内には、トウラン司令の他に宙兵隊分派隊の指揮官であり、以前、アスハ代表の結婚式に際してオーブ本国に降りた時に色々と世話になった宙兵隊のオーバ少佐がいた。
この組み合わせから、今、拿捕したジャンク屋船絡みかなと当たりを付けていると、俺をこの場に呼び出した上司……ふとした仕草に男の渋さが滲み出ているトウラン司令が口を開いた。
「早速で申し訳ないが、ラインブルグ少佐、この男に見覚えがあるか?」
そういって指し示されたのは、口元以外を覆う黒い鉄仮面を被った男の映像だった。その仮面からは少しウェーブが掛かった長い金髪が後ろから伸びており、特徴的だ。で、その男だが、宙兵隊の熱い男達に取り囲まれた上、拘束されているのか、後ろ手に縛られているようだ。
「……いえ、俺の知り合いにコスプレを趣味にしている男はいませんね」
そう応えるとオーバ少佐は厳つい顔をニヤリと歪ませ、トウラン司令も軽やかに苦笑を浮かべる。
「それで、この男がなにか?」
「ああ、こいつは拿捕したジャンク屋船に客として乗船していた男なんだが、見た目からして怪しい上、少女一人を連れていた事から現場指揮官が〝臭う〟と判断したらしくてな、拘束したんだ。すると、男はラインブルグ少佐の事を知っているように、また、自身の事を知っているかのように話したんだ」
オーバ少佐がそう言うと、後を受けるようにトウラン司令が続ける。
「ならば、実際に知っているかどうか、面通しをしてみようということになってな」
「なるほど。……この映像の他に情報は無いですか?」
「これの他には……、声が聞けるようだな」
「それも聞かせてもらえますか?」
「うむ」
中年男の色気が溢れているトウラン司令が颯爽と卓上端末を操作すると、リアルタイムなのかはわからないが、音声が聞こえてきた。
「だからっ、俺は未成年者略取なんてしてないってっ! だいたいだな、ステラは死んだあいつらから託された守るべき対象であって、いや、そもそも、今までもそんな疾しい気持ちは一度も抱いた事はないぞっ!」
「……大概の性犯罪者は、皆、そう言うそうだな」
「おまっ! 本当にっ、俺にはっ、少女趣味はないって!」
「いいから、とっとと本当の事を話せ。一体、どこから誘拐して来たんだ?」
「くそったれ、話にならねぇっ! いいから黄狼を、ラインブルグを呼んで来いっ! あいつなら、俺が何者かわかるはずだっ!」
……。
「……どうだろう、ラインブルグ少佐、知っているか?」
「え、ええっと……、ユニウス・セブン落下阻止……オペレーション・クラッシャーの際に聞いた覚えがありますと言いますか、確かに話をした相手です」
俺の言葉を聞いて、オーバ少佐は目を鋭くし、トウラン司令は嘆息する。
「おい、ラインブルグ少佐よ、それはつまり……、ユニウス・セブンを落とした連中の仲間か?」
「いえ、オーバ少佐、そっちじゃないです。〝ドラ猫〟……じゃなかった、プラントを襲撃した連中の一人です」
「ファントムペインかっ!」
そう叫んだオーバ少佐が、くわっ、と大きく目を見開いたのだが、その……、厳つい顔だから、ちょいとばかり、怖い。
オレオマエマルカジリ、なんて言葉が似合いそうなオーバ少佐から視線を外して、トウラン司令を見ると眉間に皺を寄せていた。
「ファントムペイン構成員が、プラント行きの船に乗っているか。……むぅ、この時期に潜入とは、破壊工作任務だろうか?」
男前によく似合う風情でシリアスに呟いてる声が聞こえてくるが……、以前の会話で感じた事、組織に不満を持っているように感じた事を考えると、それもどうだろうか?
「……それで、司令、どうするんですか?」
「そうだな。……オーバ少佐」
「なんでしょう、トウラン司令」
「仮面の男と連れの少女をこちらに連れてきてもらえるか? 身元が推定できた以上、入念に話を聞いた方がいいだろう」
「わかりました、直に手配しましょう」
「よろしく頼む。後、その際には、ラインブルグ少佐も立会いをして欲しい」
「了解です」
トウラン司令に敬礼してから、部下に指示を出しに向うオーバ少佐に合わせて、一旦、外に出る事にする。するとオーバ少佐が小さな声で話しかけてきた。
「ラインブルグ少佐、例の男、以前や今の会話で、どんな感触をもった?」
「……あの時、会話の流れで、本人が俺には好きな奴がいるんだって叫んでいましたし、少なくとも今現在疑いを掛けられている少女趣味はないと思います」
武士のなさ、げふげふ、話がややこしくなりそうだから、周囲に手を出したくても出せないと言っていた事に関しては黙っておいてやろう。
「なら、尋問担当に少女趣味を疑った事に関しては謝罪させておくか」
「ええ、その方が後の尋問が楽になるはずですよ」
直近の十字路で宙兵隊作戦司令室に向うオーバ少佐と別れた後、俺はパイロット用の待機休憩室に行く事にしたのだが……、〝ドラ猫〟リーダーの奴、どうしてプラント行きの船に乗っていたんだろう?
……ま、本人から聞けばいいか。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。