第三部 導なき世界の中で…… (C.E.72年-C.E.75年)
13 混沌の端緒 -アメノミハシラ防衛戦 1
六月も下旬に入った頃。
サハク准将に例の懸念案件に対する対策案を書類にまとめて送付し終わった後、日常的な仕事とは別に、新しい仕事……、MSの開発に取り掛かるべく動き始めた。
いやはや、後発での開発って条件のお陰で、資料となる実物がザフト系のジンやシグーにゲイツ、連合系のストライクダガー、モルゲンレーテのM1アストレイと数が揃っているのには、本当に助けられる。
これらを参考にする事で開発期間が大きく短縮できそうだ。
という訳で、パーシィの〝こんなこともあろうかと〟印が入った第五開発部の開発資料の他にも、シゲさんが仕事柄暗記していたお陰で詳細に至るまで描き出されたジンやM型、シグーにゲイツといったザフト系MSの設計図や技術研究所がジャンク屋から買い取り、技研技術者の欲望の赴くまま、ボルトの一本に至るまでに解体して構造を分析したM1アストレイやストライクダガーの詳細な分析設計図、グループ各社が今現在において生産している製品の一覧や保有技術等を網羅していき、MSパイロットとして、ああいうものやこういうものが欲しいという視点から、是非とも導入したい物が作れそうか作れなさそうか、組み込めそうか組み込めなさそうか、なんて事を考えている最中だ。
「うーん、コックピット部には、コスト的にも性能的にも、脱出ポットにもなるBOuRU内殻を使用するのは確定しているし、中身の操縦システムもBOuRUで使ってるシステムを元にしてMS用に組上げて、基本OSに学習型統合AIを組み込んで、中の人の負担を減らせるような、挙動をよりスムーズにより洗練させた上で操縦を安定させるするために、周囲モニターも落ち着かない全天型じゃなくて半天型を装備するつもりだから、座席後方に置き場所の確保ができるだろうし、姿勢制御だけを担当する補助AI用コンピュータも搭載して、基本制御技術のモービル・バイ・ライト(※注)は鉄板だけど、機体自体もより反応を良くするために、内部骨格の間接部には磁気コーティングを絶対に施したいけど、フレーム材として使用を予定しているのはチタン合金系だからちょっと割高だし、電波通信系が駄目な場合も考えると、融通がききにくい通信用レーザーを使わないといけなくなるから、絶対に機体のあちこちにパッシブセンサーに据えないといけないからコスト的には結構きついし、その分、基本装甲は宇宙工業が開発した硬度的にもコスト的にもグッドな超硬スチール合金とセラミックの複合化で少しでもコストを下げても、バイタルパートというか推進剤タンクにしても絶対にカーボンナノチューブのシートで補強が……」
思い浮かぶままにブツブツと呟きながら、ついでに、ぱちぱちぴちぱち、ってな感じで、頭の中でアナログな計算装置を動かして、大まかなコストも概算していると、急に影が差して、マユラが苦笑を浮かべながら覗き込んできた。
「アインさん、無理しちゃだめだよ」
「へっ?」
「何だか、頭から煙が上がりそうな顔してる」
……確かに、少々、熱っぽい気がする。
「たぶん、知恵熱かもなぁ」
「あはは、なら、クールダウンしたら?」
「そうだな」
あ~、やれやれと、背筋を伸ばしていると、マユラが湯飲みにお茶を入れて出してくれた。有難く思いながら、それをすする。
……あぁ、天然物のお茶が乾いた喉を癒してくれる。
うんうん、オフィス内での唯一の贅沢として、購入した甲斐があったもんだ。
なんて事を思っていると、マユラが俺の【俺が考えるカッコいいMSを生み出す為の落書き帳】なんて遊び心に満ちたメモ帳に目を落としていた。一昔前なら、きゃー、らめぇ、みないでぇ、って野太い悲鳴をあげていただろうが、ノルズ開発を経た事で厨二魂が復活を果たしている今ならば、平気なのだ。
「アインさん、バッテリー機にしないの?」
「ああ、マユラもMSに乗っているからわかるだろうけど、内部にジェネレーターがあるのとないのとじゃ、全然安心感が違うからな」
「……だから、BOuRUにも?」
「そういうこと」
実際にはジェネレーターだって燃料が尽きてしまえばお終いだし、バッテリーと変わらないのだが、やはり、宇宙という隔絶空間で感じる安心感が違うのだ。
ちなみに、開発するMSに使用するジェネレーターは、燃料電池に熱電発電システムを組み込んで、より電力を得られるように併用する事を考えている。
「とは言っても、非常用電源を兼ねて、瞬間的な出力を出す為の小型バッテリーを載せるつもりはしているけどな」
「アインさんって、堅実だよね」
「そら命を預ける機体だからな」
「……うん、その考えで生まれたBOuRUに私も助けられたんだから、感謝してる」
いや、やめて!
そんな熱を帯びた目で見られると、照れてしまう!
「んんっ、……まぁ、俺はこういうものがいい、こういうもんが必要だ、って目処をつけて提案するだけでさ、実際の設計や開発はパーシィに全て任せるつもりだけどな」
「ふふ、アインさんらしいね」
MSや科学技術関連で俺以上に、いや、軽く超越して、遥かな高みに存在してる〝人財〟がいるんだからさ、最低限の性能条件や絶対に組み込んで欲しい技術を出して、後は、自由に好き勝手やれる環境を整えて、任せてしまっていいんだよ。
「でも、それって、技術者が暴走しない?」
「だから、時々、差し入れを持って、見に行ってるんだよ。暴走していないかを見にな」
「あはは、ノルズの時によく顔を出していたけど、あれって、そういうことだったんだ」
面白そうに笑うマユラに、そういうことだったんだよって返そうとした時だった。
頑丈な建物内部にまで聞こえる、大きなサイレンが鳴り始めたのは……。
「避難警報!? あ、アインさん! アメノミハシラがどっかから攻撃を受けてる!」
「……マユラ、非常時における予備役の仕事は、確か、治安維持と避難誘導だったな?」
一般人だったら普通に避難を始めている所だが、オーブ国防宇宙軍の予備役には、サハク准将がいつ如何なる時も市民を守ることを義務付けている為、ここ居住区画にいる場合だと、治安維持と避難誘導の補助が課せられている、はずだ。
何でも今年に入ってから新たに定められた規定らしいが、その為に流石に銃器はないが、伸縮型のスタン棒とファーストエイド・キットが支給されていたりする。
「うん、保安官の補助! って、こんな時に通信?」
「マユラ、俺が出るから、お前は必要なものの準備をしてくれ」
「あっ、うん、わかった!」
通信に出てみると、携帯端末からの通信らしく、声だけだった。
「……はい、こちらって親父?」
『ああ、私だ。アイン、私や社内は大丈夫だから、市街を見てきてくれ』
「市街を?」
『そうだ。昨日、地球からの定期船で避難民が多く到着している』
「……ここにまだ不慣れな人が多いって事だな?」
『アメノミハシラの治安組織は優秀だが、人手には限界がある』
「わかった。今から出てくるよ」
『頼む。……それとレナ君が車を玄関に回している』
「おっと、気が利くね。うん、わかった。こう見えても、前々歴はプラントの保安局員だったし、安心しろ」
『……そういえばそうだったな。では、切るぞ』
「はいよ」
……親父の奴、俺がプラントの保安局員だったって事、忘れてたな。
「マユラ、聞いていたと思うが、これから市街に向う」
「うん、準備はできてる!」
見れば、マユラはファーストエイド・キットの大型版であり、衛生兵が身に着けていそうなエイド・バックを手に持っていた。
「……んなもん、あったっけ?」
「普通に、部屋備え付けの備品だったよ?」
親父……、ここって、もしかして、本当に要塞なのか?
そんなことを一瞬考えてしまったが、サイレンが止む気配がないので、とりあえず、玄関を目指して走り出した。
◇ ◇ ◇
「先輩!」
玄関に到着するとレナが大声で呼んでくれた。で、そのレナが乗っていた車だが、普段から街中を走っている小型車タイプではなく、ワゴンタイプの大型多目的車だった。それの助手席に乗り込みながら問い掛ける。
「待たせたか?」
「ええ、ちょっと弛んでますね」
「それは悪ぅござんした」
後部にマユラが乗り込んだのを確認して、レナに告げる。
「なら、その分の時間を運転で取り戻してくれ。マユラ、市街で予備役が集まる場所は何処だ?」
「第一エレベータ前!」
「なら、まずはそこを目指す。……が、途中、迷子や避難できていない人を見つけたら、優先して保護する」
「はいっ!」
「わかった」
「じゃあ、レナ」
「はい、行きます!」
レナがアクセルを踏み込むと、通常のエレカーらしくない急加速で車が走り出した。
「加速力あるけど、これってエレカーじゃないのか?」
「内部供給式の燃料電池車って言ってました。酸素供給装置も装備しているから、緊急用避難シェルター代わりにもなるそうでして、宇宙に放り出されても半日は持つそうです。非常用車両として、他のコロニーや地球にも輸出しているみたいですよ?」
……むぅ、輸出できる程の技術力と実績があるなら、案外、うちで作ってる燃料電池、MSの動力源として、本当にいけるかもしれないな。
「先輩?」
「あ、すまん。安全運転で急げな」
「アインさん、矛盾してる」
「いやいや、別に矛盾してないって。それにレナなら両方できるから、な、レナ?」
「うぅ、マユラ、こうやって、ザフトにいた時から、いつもいつも、先輩に無理難題を……」
ちょ、人聞きが内容な上に、同情を誘うような悪い声を出すなっ!
「……アインさん、さいてー」
「はぅあっ!」
恋人の一人から、さいてー呼ばわりされて、深く傷ついたアインですって、冗談は程々にしてだな。
「それよりも、ここまで見た感じだと、避難は順調みたいだな」
「うん、そうだね」
「でも先輩、まだ市街部に入ってませんからわかりませんよ」
「確かになって、保安官が手を振ってる、レナ」
「はい!」
若い保安官……国防宇宙軍の憲兵であり、居住区画の治安を維持する軍警でもある……の誘導に従って、道路脇で何台か並んでいる車列の合間に停車させる。落ち着いてみれば周囲を見れば、信号機には赤が点り、直下の案内板にも『Emergency』との表示が出ていた。
「避難警報が出ています! 車を降りて、そこの地下鉄出入り口からシェルターへ退避してください!」
「いや、俺達、予備役」
「あ、それなら、第一エレベータ前に行って下さい。市街地区で避難遅れが出ていないかの確認作業が始まってますので、それに参加して下さい!」
「了解。……お疲れ様、頑張って」
「ありがとうございます。では、お願いします」
保安官の敬礼にオーブ軍式で返礼をすると、レナに声をかける前に、心得たように再び車が走り出した。一分も経たない内に市街地区に入ったが、道路脇に車が停車している他は、やはり人影は見られない。
「対応が早いというか、俺達、行く必要ないんじゃないか?」
「かもしれないけど、本国が攻撃を受けた時は避難誘導が遅れて、たくさんの民間人が戦闘に巻き込まれてるから……」
「……そうか」
そんなことをマユラと話していると、レナがポツリと呟いた。
「私、避難警報中の街中って初めてですけど……、こんなのだったんですね」
「みたいだな」
市街の電気等のインフラは生きている為、商店の明かりや音源等が動いているのだが、そこに店員や客の姿がなくなっただけで、寂しさ……、というよりも、不気味さを感じてしまう。
「あ、見えました」
「誘導に従ってくれ」
「わかりました!」
ここでもまた、中年の保安官によって、エレベータ前の車止めへと誘導されて停車すると、早速、浅黒い肌をした別の保安官が声をかけてきた。
「予備役か!?」
「ええ、俺達はどうすれば?」
「市内に逃げ遅れがいないかの確認に参加してくれ! こいつが割り当てだ!」
という具合に、市街地を横断するルートが描かれた市街地図を渡される。
パッと見れば、行って帰って、約七㎞といった所だ。
「一枚って事は、このメンバーで動いていいってことか?」
「ああ、火事場泥棒といった不心得者も出るから、その方が安全だ」
「了解、一巡したら戻ってくる」
「なら車を……って、その車なら大丈夫だな。時間が惜しい、悪いがその自前を使ってくれ」
「わかった」
「では、頼む!」
その保安官に頷き返すと同時に、タイミングよく車が動き出すあたり、レナとの呼吸が合っているってことだろう。そんなことを感じつつ、運転しているレナに見えるようにダッシュボードに地図を固定する。
「レナは低速運転を意識しろ。マユラ、右を担当してくれ、俺は左を見る。窓は全開にして、サイレンで煩いだろうが、意識して別の音を探せ。そして、声や物音、人影らしき動きを見たら、声を出せ、……いいな?」
「わかった!」
「はい!」
指示を出した後、直に巡回ルートに入って、車をゆっくりと走らせるが……、さっきのエレベータ前以外、人影は見えない。
まぁ、サイレンが鳴り始めてから、十分近くが経っているから、普通なら避難できているだろう。
……。
それにしても、どこが攻めてきたんだろうか?
事前に聞いていた情報から考えると……、やっぱり、ユーラシア、かなぁ。
内心でサイレンの原因について考えていると、俄かにマユラが声をあげた。
「どうした、マユラ」
「ちょっと待って、…………声が、……うん、声が聞こえる」
「よし、レナは車で待機していてくれ、俺とマユラで見てくる」
「わかりました。……二人とも気をつけて」
「うん、わかってる」
「お前こそ、油断するなよ?」
「はい!」
一人残るレナにも注意を促しておいて、マユラに声が聞こえた方向を尋ねる。
「マユラ、どっちだ?」
「あっち! あの公園あたりから!」
「よし、急ごう」
二人して駆け出すと 街中に煩く響く渡るサイレンの中、確かに声が……、公園の方向から女の声が聞こえる。
「アインさん、こっち!」
「ああ!」
マユラを追いかけながらも、念の為に警棒を伸ばしておき、不測の事態に備えておく。
「……ちゃん! どこにいるのっ!」
って、えっ? あれ?
「フレイ!?」
「アルスター、どうしてここにっ!?」
「それは後で! それよりも迷子がいるの!」
迷子ってことは、親もいるな。
「親はちゃんと避難出来ているのか!?」
「母親は怪我をしてるから、近くで別の人が看てくれている!」
「ッ! 何故、避難しない!」
「ばかっっ!! 子どもを見捨てて逃げる母親がっ! いるわけないでしょっっ!!!」
ッ! 確かに!
「すまん! なら、母親の怪我の具合は? 迷子はどこで見失った! その子の名前はっ!」
「母親は足を挫いてる! この公園近くらしいわ! 名前はエル!」
「わかった! アルスターはこの辺りを! 俺は奥に行く! マユラは母親の所に行って、怪我の治療と車まで誘導しろ!」
「ええっ!」
「うん、わかったっ!」
簡単な指示を出して、足を公園の奥へと走らせるが……、この公園は緑地が多いから、見通しが悪い。こうなると、普段は閉鎖空間での癒しを与えてくれる緑樹だが、今は煩わしいな。
……なら、音で聞き分けるしかないか。
……。
……。
……。
……ッ! 泣き声!
「エルちゃん! どこだっ!」
反応は…………、あった!
弱々しくも返事があったので、方向に見当をつけて、走り出す。
……いた!
蹲って耳を塞いで泣いている。
「エルちゃん!」
「うぁぅぅう、お、おじさん、だれ?」
おじっっ、……じゃないっ!
「お、お母さんに頼まれて、エルちゃんを探しに来たんだ」
「……ぅ、こ、このおと、また、怖いこと、おきるの?」
……戦災避難民か。
「はは、大丈夫だよ。ここはね、本当に、強い人が守ってくれているから、大丈夫」
膝を落し、できるかぎり同じ高さ、同じ目線で話しかける。
「う、うそだっ! 前の家に、いた時も、この前も! みんな、そういってたもん!」
一度、家を焼かれているから、そう簡単には信頼できないってことか。
……この子の心の傷は、深いな。
「お兄さんの言うこと、信じられない?」
エルちゃんの首がコクリと縦に振られる。
……方針変更。
「なら、お母さんの所に帰ろうよ。エルちゃんがいなくなって、とっても心配してる」
「……おかあさん、ママ、……うん、ママのところに帰る」
「うん、なら、お兄さんの背中に乗って」
っし、説得成功!
エルちゃんを背負うと、すぐさま、アルスターと別れた場所に戻るべく走り出す。
「おじさん、ママ、どこ?」
うぅぅ、おじさんおじさんって……、おれ、まだ、二十代だし、わかいはずなのに……。
本当に、幼子の無自覚な言葉の暴力に涙が出そうだ。
「は、はは、今から連れて行くから、ちょっとだけ、待ってね」
「……ぅん」
……って、見えてきた!
「アルスター!」
「あっ! 見つかったのね!」
「ああ、母親の居場所は! 念の為に、経由してから車に戻る!」
「わかった! こっち!」
アルスターは俺の言葉に即座に反応して、先導し始める。
……はぁー、アルスターって、俺が想像していたよりも遥かに非常時に強いみたいだ。
そんな事を考えていると進行方向に、マユラともう一人、アルスターが言っていた怪我を看てくれていた人がエルちゃんの母親らしき女性に肩を貸して、車に向っている姿が見えた。
「あ、ママ」
「うん、だから、大丈夫だよ。……マユラ!」
「あっ! アインさん! 見つかったの!?」
「ああ、見つけた! それよりも車に急ぐぞ!」
そんなやり取りをマユラとして、さり気なく、マユラの反対側で肩を貸していた人を見て、驚きの余り、目を見開いてしまった。
「え? ……えぇっ? ば、バジルール少佐っ!? どうしてここにっ!」
「お久しぶりですね、ラインブルグ隊長。ですが、今は非常時、話は後にしましょう」
「あ、そ、そうですね、こっちです!」
大西洋連邦の実家に帰ったはずのフレイ・アルスターがアメノミハシラにいるのと同様に、大西洋連邦軍に所属しているはずのバジルール少佐が何故にここにいるのか、本当に疑問は尽きないが、今は避難が優先と、車へと向って足を動かした。
※注 モービル・バイ・ライト(Mobile-by-light:適当造語)
MSが使用している操縦制御システムの事であり、ジンから組み込まれているMSの基幹技術、と思いねぃ。
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