第三部 導なき世界の中で…… (C.E.72年-C.E.75年)
05 穏やかな日々 -ユニウス体制発足 1
アメノミハシラに来て、早三週間。
最初の一週間は引越しの荷解き等で忙しい日々を送っていたが、それ以後は、移住組各々がそれぞれに仕事を得て、新しい生活に馴染み始めている。
また、ラウから預かっていたフレイ・アルスターも、大西洋連邦に住む親類と連絡が取れたので、オーブ本国経由での帰郷が叶っている。別れの際に、実家の住所や連絡先を教えてもらっているから、たまに連絡を取ってみるのもいいかもしれない。
みんな、新しい環境に負けずに頑張ってるよなぁ、なんてことを考えている俺だが、グループの軍需部門立上げ責任者になった事もあって、ラインブルグ・ホールディングスの専務取締役になってしまった。おいおい、俺みたいな若造がそんな役職についていいのか、と驚いたものだが、実はずっと以前から……、具体的に言えば、グループ結成以前のRSF時代から、名前だけは書いてあったらしい。
とはいえ、名前だけと言うように、俺自身にはグループに貢献してきた実績もなければ、親父と共に苦労してきたわけでもなく、ただの親の七光りで地位と職を得る事ができたに過ぎない。
そう、たとえラインブルグ・グループの重役って肩書きがあったとしても、俺本人が虚飾に塗れた張子の虎と変わらんモノだから、他所様に胸も張れないって訳だ。
だから、その肩書きに見合うような存在になれるように、取っ掛かりとなる初仕事を成功させるべく、今のアメノミハシラに必要となるモノの把握する為、ラインブルグ・グループを支える愛すべき〝おっさん連中〟もといグループの重役である先達の皆様から、関連あるなしに関わらず様々な話を聞いたり、最近の各企業の経営状況や保有技術をまとめた内部資料を拝見したり、幼き時に俺が教えて以来、パーシィが気に入っている文言……〝こんなこともあろうかと〟の判が押された第五開発部の研究開発資料を漁りながら、親父から委ねられた軍需関連進出基本計画を必死に練っていたりする。
今の所、グループとして開発に手を出そうと考えているのは、グループ自慢の逸品であるBOuRUの軍事転用品と幼きオノコの憧憬と漢のロマンの体現であるMS、それを運用する為の艦艇だ。
付け加えれば、この計画の根本というか基本思想は、前に親父が口に出した、人の幸せを守る力、に据えている。
そして、今日もまた、本社ビル内に用意してもらった一室にて、纏まりつつあるアイデアを更に具体化する為に、あーでもないこーでもない、あーしたいこーしたい、と頭を加熱させている最中だ。
そんな俺を補助してくれるのは、レナではなく……。
「アインさん、これ、言われていた資料」
「ああ、ありがとう、マユラ」
マユラだったりする。
いや、当初はレナに仕事を手伝ってもらっていたのだが、仕事を開始して僅か一週間で、レナの仕事振りに感心した親父とベティに秘書として取られてしまったのだ。
その際に、親父及びベティ曰く、会長の仕事が滞りすぎると、グループ内の調整や対外交渉が上手くいかなくなって、傘下企業も円滑な運営ができなくなるし、軍需参入計画もスムーズに運べなくなるってことらしい。
ならば仕方がないという事で、一応、新しい秘書が見つかるまで、っていう条件で承諾してレナを送り出したんだが……、次の秘書は中々に見つからないようだ。
で、その結果、今度は俺の仕事というか作業に影響し始めた折、これまで所属していた国防陸軍からアメノミハシラに司令部を置く国防宇宙軍へと転籍する事で、オーブ国防軍への復隊を正式に認められたマユラが、先の漂流……俺に救助される切っ掛けになった事情というか、関係者や事実を隠蔽する意味合いもあって、予備役に編入されることになった。
で、このマユラの予備役編入を、天の配剤或いは母のお導きだなんて考えた俺は、親父の許可を取って、秘書として引きこんだのだ。
……。
実は、マユラがオーブ軍に復帰するにあたり、懸念していた事があった。
その懸念というのは、マユラがオーブにとって不都合な真実に関わっていただけに、口封じの為に軍内で飼い殺されるか、下手すりゃ、死人に口無しという事で、事故に見せかけて殺されるかもしれないと危惧していたのだ。
だから、親父にそれとなく宇宙軍を牽制して、マユラを守ってもらえるように頼んでおいたんだが……、アメノミハシラの対応を見ると、俺の穿ちすぎだったんだろう。
まぁ、俺のちょっと的外れだった対応は置いておいて……、俺の秘書に収まったマユラだが、あの歓迎会の夜というよりは、その翌朝のやり取りが契機だったのか、俺はもちろん、レナやミーアにも遠慮する事が無くなり、本当の意味で本来の自分を表に出し始めた。
レナを何かとライバル視して、様々な事で張り合っては犬と猫のじゃれ合いのような衝突をかなりの頻度でするようになったし、ミーアが時折見せる天然ボケに対しても容赦なく手と口による突っ込みをいれているし、俺に対しても話し方が砕けた上に、より率直に甘えてくるようになったのだ。
今も、椅子に座っている俺の後から抱きつくようにして、俺が目を通している、自身が宇宙工業からもらってきたBOuRUの生産状況関連資料を覗き込んでいる。
「アインさん、MSを作るんじゃなくて、BOuRUを使うつもりなの?」
「いや、MSにも手を出したいとは思ってるけど、まずは信頼がある物を使って、先にできそうなものから、取り掛かった方がいい気がしてな」
やはり生死を左右する兵器においては、まず、運用側からの信用と信頼が大切なのだから、生産実績のある物を応用して、生み出した方が良い筈だ。
「ふーん。……あ、そういえば、今さっき聞いてきたんだけど、BOuRUって、アインさんとおと……会長が一緒に作ったんだよね?」
「ああ、開発という意味ではそうだけど、実際に作ったのは、最初の試作機から十機程度さ。今、生産している奴はパーシィが何度も改良を加えた奴だし、本人の話だと、今でも定期的に、現場から上がってきた意見や信頼できるようになった技術を組み込んで、より顧客のニーズに合うように改善しているらしい」
ちなみに、【M1アストレイ】……オーブの現行主力MSの脱出装置として採用されていたBOuRUの内殻部は、うちが開発生産したものではなく、モルゲンレーテがうちからライセンスを取って、コックピット兼脱出機構に改装したものであり、中身の操縦装置に関してもモルゲンレーテが独自に開発したものだったりする。
「へぇ、そうなんだ」
感心半分、納得半分といった語調の言葉と共に頷いたらしく、マユラの頬が微かに俺の頬をかすめる。その瑞々しさを感じさせる滑らかさや柔らかさ、更には人肌という程良い温もりに、俺の注意が向いている間に、マユラは更に続ける。
「でも、BOuRUがなかったら、撃墜された時に、きっと、私、死んでいたんだろうなぁ」
「……なぁ、マユラ。あまり、そういうことは考えない方がいいぞ?」
「わかってる。……でもね、現実、アインさんが作ったからBOuRUがあって、そのBOuRUが撃墜された私の命を守ってくれたの。それに加えて、アインさん本人が遭難していた私を助けてくれたんだからさ、……この出会いに運命を感じちゃうのよねぇ」
「は、はは、そういうものなのか?」
「ええ、そういうものなのっ!」
BOuRUに関しては、本当の意味での自身の発想ではないだけに、ちょっと後ろめたい気分だが……、ぎゅっと首に絡み付いている両腕や頬に掛かる甘い息遣いを思うと、まぁ、悪くないな、うん。
「さ、さて、マユラ、そろそろ、仕事をしようか」
「ふふ、もしかして、照れてる?」
「まぁ、ちょっとって、んんっ、とにかく、仕事、な?」
「はーい」
との言葉で、仕事に戻ったんだが……、何気に仕事ができるマユラの、さっぱりしたショートヘアとキビキビとした動作が、、重力区画に赴く事があることを踏まえて、ラインブルグ・グループが女性社員に供与している社服……黒のパンツスーツと相まって、レナとはまた違った方向で栄えるんだよなぁ。
マユラの何気ない仕草やキリッとした顔を盗み見で愛でつつ、軍事用BOuRUにどんな武装を施そうかなぁ、なんて事を考えていると、俄かに部屋の通信端末が着信音を奏で出した。即座に、秘書席というか机の一つに座っていたマユラが端末に向かい、対応を始める。
「はい、こちら十九番企画室です……って、レナじゃない、どうしたの?」
どうやらレナのようだった。
「あ、うん、わかったわ、今からアインさんとそっちに一緒に行くって、……えっ? 何だか機嫌が良さそう? だ、誰にだって、そういう時もあ、る、……なっ! そ、そんなことしてないわよっ! は? その動揺があやしいって? そんなこと言ってるレナこそ、プラントにいた時は、毎日、いっつも機嫌よく帰って来てたじゃない!」
……長話になりそうだし、先に行く準備をしておこうかな。
◇ ◇ ◇
予定よりも若干遅れて俺とマユラが会長室に赴くと、親父とその秘書であるベティとレナが待っていた。
「お待たせ」
「おお、珍しく遅かったな。もしかして、今、忙しかったのか?」
「いや、ちょっとね」
その言葉と共に、ちらりとレナとマユラを見ると、二人揃って少しだけ恥ずかしそうにして、それぞれがソッポを向いた。それをベティが含み笑いで見ていることからも、原因を知っているようだ。
まぁ、これは後で二人を弄るネタにするとして……。
「それで、用事って?」
「うむ、ちょっと前にお前が頼んでいたことで大きな進展があってな。……まぁ、立ったままも何だから、二人とも座ってくれ」
親父に言われるままに応接ソファに腰掛けると、親父が早速切り出してきた。
「アイン、お前が頼んでいた、マユラ君の仲間……、例の戦闘に参加したオーブ軍の行方がわかったよ」
「っ! ほ、本当ですかっ!」
俺が答える前に身を乗り出したマユラに、親父は相好を崩して頷いてみせるが、すぐに顔を引き締めて、厳かな口調で話し出す。
「だが、マユラ君も承知していると思うが、これは非常にデリケートな事だ。だから、絶対に、外での他言は無用だよ?」
「は、はい」
「うん。……では、先に結論から言おうか」
別に期待を引くわけではないだろうが、一旦、語を切った親父が少し間をおいてから、ゆっくりと言葉を続けた。
「マユラ君の仲間……、君の所属部隊は、今、オーブ本国にいることが確認されている」
親父の言葉にマユラの表情が一気に明るくなる。
「そして、これが伝手から融通してもらった、その部隊の今現在における所属者リストなんだが……、何分、軍機にあたるものだから、読了後、絶対に焼却処分をと念を押されている。よって、この場でしか見せられない。……いいね?」
「はいっ!」
マユラが期待に目を輝かせつつ、親父からベティを通じてリストを受け取るが……、その手が微かに震えているのがわかった。
……仲間の行方がわかったとしても、安否まではわかっていないのだから、無理はないだろう。
それでも、現実から決して目を逸らすことなく、気丈に向かい合う精神力は本当に大したものだと思う。
そんな思いを胸中に抱きつつ、真剣な表情を浮かべて、じっとリストに目を通すマユラから目を逸らし、親父に礼を述べておく。
「悪いな、親父。今のリスト、入手が大変だったんだろう?」
「何、"家長〟である以上、困っている〝家族〟を助けるのは当然の事だ」
はは、それは何とも、頼りになる言葉だ。
「で、マユラの仲間っていうか、例のオーブ軍部隊は、今、オーブ本国にいるのか?」
「どうやら、そのようだ。融通してくれた人が付け加えた話だと、オーブ国防軍は先のヤキン・ドゥーエでの最終攻防戦に一切関わっておらず、全ての部隊が本国で復興任務に当たっていた、という事が公式になるそうだ」
「あー、やっぱり、一連の戦闘で部隊を率いていたのがオーブの前代表の娘……お姫さんだったから、隠蔽するんだな?」
「そう言い張る事でしか、連合や大西洋連邦から復興支援を引き出せないからな。……本当に、本土復興に加えて、この件の後始末をすることになったセイラン卿も大変だろう」
「セイラン卿?」
「ああ。オーブの宰相で、オーブ本国の復興を主導するセイラン家の家長、ウナト・エマ・セイラン卿だ」
「直接、見知っているのか?」
俺の質問に親父は頷いてみせると更に口を開く。
「セイラン卿はアメノミハシラへ何度も視察に来ているからな。スズキさんの紹介で引き合わせてもらってから、数回、話をする機会があった」
「へぇ、どんな人?」
「一言で言えば有能であり、より詳しく言えば、先の戦争で、オーブが戦火に巻き込まれないように裏で支えてきた現実主義者だな」
「そうなんだ」
親父の評価に頷きつつ、ちらりと、リストを見つめているマユラを窺うと……、少し、顔色が悪いな。
「マユラ、大丈夫か?」
「……あ、だい、じょうぶ」
「無理というか、我慢するなよ?」
言外に、ちゃんと慰めてやるぞ、って意味を含めて伝えると、マユラは少しだけはにかみ、また、リストに視線を落とした。
……多分、知り合いがKIA(Killed in Action:戦死)かMIA(Missing in Action:戦闘中行方不明)だったんだろう。
どうやってマユラを慰めようかと考えていると、視線をちょっと逸らしていた親父が咳払いでこちらの注意を引いてきた。
「んんっ。……それで、アイン、お前の仕事は進んでいるか?」
「ん~、まぁ、そこそこといった所かな? ……そういえば、聞いてなかったけど、期限ってある?」
「アメノミハシラにはもう本格参入する事を伝えてあるが……、今の所、向こうから、こういうものが欲しいという要望はないからな。後しばらく待ってみて何もなければ、四月頃に一度、こちらから提案を……、売り込みをしてみようかとは考えている」
「わかった。こちらから売り込めるような物は大体のイメージができてきているから、三月までに重役向けに説明できるよう、企画書や計画書、仕様書とかの準備をしておくよ。っと、後、それに関連して、パーシィの開発部に試作とか頼みたいけど、いいかな?」
「ああ、構わない。こちらで関連企業に連絡を入れて、協力できる体制を構築するように調整しておく。……頼むぞ」
親父の言葉にしっかりと頷いて見せた後は、マユラが満足するまで、のんびりと待つことにした。
◇ ◇ ◇
で、再び、仕事部屋である十九番企画室に戻ってきたんだが……、リストに目を通してから、マユラの顔から笑みが消え、元気がなくなっている。やはり、リストに含まれていた情報は、精神的に打撃を受けるような内容だったと言う事だろう。
でも、独りで暗い顔をされるのはよろしくないな。
いや、もちろん、必ずしも、常にお日様のような笑顔でいて欲しい、だなんて難しい事を言うわけではないが、やはり、好んだオナゴに暗い顔をされるのは頂けない。
だから、俺が少しでも目の前の恋人を元気付けたいと思う事も、また、自然な事なのだ。
「マユラ」
「……あ、はい、何、ですか?」
ちょいちょいと、手招きして呼び寄せて、トントンと、自身の膝を叩く。
「え、えと?」
「まぁ、座って座って」
マユラは若干の恥じらいを見せつつ、それでもこちらにやって来ると、大人しく膝の上に横座りに座ってみせた。しっかりと座ったのを確認してから、ぐいっと身体全体を抱き寄せる。
「あ……」
「マユラ、今日は、このまま定時まで、のんびりしようか」
「え、でも、仕事は?」
「何、明日で取り返せるように、頑張るさ」
うん、だから、こうして、明日、頑張る為にも、英気を養うのだ、って、いかんいかん、俺が充実、充電してどうするんだ。
……。
うん、そろそろ、真面目になろうか。
「それで……、知り合いは、無事だったのか?」
俺の質問に対して、マユラは少し俯くと、震える声で、それでも何とか、搾り出すように答えた。
「お、同じ、小隊の子が、ひ、ひとり、……え、MIA、でし、た」
「……そうか」
どうやら俺の質問が悲しみを我慢する為の最後の堰を崩してしまったらしく、マユラは涙を堪える事ができなくなってしまったらしい。なので、左手を背中に回しつつ、右手でマユラの両膝を引き寄せる事で、より楽な態勢に変えてやる。
すると、マユラは両手を俺の背中に回したかと思うと、涙に濡れた顔を俺の胸に押し付け、本格的に泣き始めた。
二人だけしかいない静かな部屋の中、マユラの嗚咽だけが響く。
……その間、俺は、ただ、しっかりと抱き締めてやり、マユラが落ち着くのを待った。
……。
「落ち着いたか?」
マユラが胸に収まったままの顔を、小さく縦に動かしたのがわかった。
「マユラ、まだ、MIAなら可能性は残っている。……お前が助かったように、誰かがその子を助けているかもしれない」
正直に言えば、その可能性も、コックピット部がやられず、脱出ポットが正常作動していることが条件な上、宇宙という非情な環境だけに相当に低いものなのだが……、マユラが助かったように、決して、絶対的なゼロではないのだ。
「だから、生存の可能性がある以上は、生きているって、信じるんだぞ?」
けれども、生きているかもしれないという希望をずっと抱き続けるのは、俺が口で言う程には簡単なものではないし、希望と絶望は紙一重の位置にある事を考えると、辛いことだ。
「けど、もしも、そう信じる事で、マユラが苦しくなったり、寂しくなったり、哀しくなったりしたら、俺が、いつだって、こうやって慰めてやるから、頼ってくれればいいからな?」
「……ん」
また、首が縦に動いたのがわかった。
形だけかもしれないが、こうやってマユラが応えてくれるのが、不謹慎だろうが、少々嬉しかったりする。そんな思いが知らず知らず身体の動きに出てしまい、更に強く抱き締めていると、マユラはごそごそとお尻の位置を調整し始めた。
何事かと思って腕の力を緩めると、マユラが急に顔を上げてって、もぐっ。
「……」
え、えー、今、私こと、アイン・ラインブルグは、マユラ・ラバッツにキスされています。
……ああ、唇から伝わる、ぷにぷにした感触がイイですなぁ、って、この姿勢だと、マユラがちょっと、しんどいだろうな。
なので、とんとん、とマユラの背中に合図を送り、一度、唇を離させる。
「マユラ、こっちを向いて、跨いで座って」
「ッ!」
充血した目に勝るとも劣らない顔色をしたマユラは耳や首筋まで紅く染めつつも、俺の言葉に従ってくれた。そんな具合で、より密着度が増した状態で、至近にあるマユラの顔を愛らしく感じながら、更に温もりを感じる為に抱き寄せる。
すると、マユラの熱い吐息が頬や首筋に当たり始め、自然、内の獣が熱く滾り始めてきて、背中に回した両手に力を込めると、マユラも両手を俺の背中に回し、しっかと抱き締めてきた。
……では、そろそろ、私の我慢も限界なので、美味しそうな唇を、イタタダキマスデス。
という訳で、この日は、定時を知らせる終業ベルが鳴った後も、マユラが満足するまで、また、俺の〝お腹〟が一杯になるまで、その弾力に富む唇と滑る舌、湧き出る甘露を美味しく貪らせて頂きました。
うっし、明日の仕事っ、頑張るぞっ!
って、あれ、結局、俺が充電してる?
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