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第二部  二年戦争/プラント独立戦争 (C.E.70年-C.E.72年)
91  血戦、ヤキン・ドゥーエ 7


 医務室に到着して中を覗くと、相変わらず、小柄なエヴァ先生が這い蹲った整備班員と主計班員の背中の上に立って、堂々と踏ん反り返っていた。

「えーっと、どういう状況で?」
「何、時も弁えずに、仮病を装って医務室に来た馬鹿者共の躾だ」
「……その馬鹿共が、えらく恍惚とした顔をしてるんですが?」
「ッ!」

 エヴァ先生は俄かに顔色を変えると、医務室の外へと両者を思いっきり蹴飛ばした。

 飛んで来る馬鹿者に巻き込まれたらかなわんと通路を譲ったが、俺の横を通過する際に、あうんッ、とか、もっとぉっ とか、野郎がキモチワルイ声でほざいていたのは、聞いていないったら聞いていない。

「……んんっ、見苦しいところを見せたな」
「大変ですね、エヴァ先生も」
「まったくだ。……で、貴様の用件はフェスタのことだな?」
「ええ、どういう状態なのか知りたいと思いましてね」
「ふむ、入れ」

 とりあえずは、エヴァ先生の言う事を聞いて、お邪魔させてもらうが……、中にはフェスタはおらず、衛生班員がいるだけであり、その彼女達もこちらに軽く会釈した後は自分達の作業に戻ったようだ。

「先生、フェスタは?」
「スタンフォードと共に待機室に戻した」
「……ということは、大事はなかった?」
「いや、私が見た限りでは、精神的な負荷は大きいものだった。とはいえ、一時的なものであったし、ここに隔離してしまうと、また、マイナス方向に思考が向くだろうから、安定剤を微量与えて戻したのだ」
「そうですか。……それで、出撃は?」
「……可能だが、少なくとも今回は、与える仕事を考えてやれ」

 ……だとしたら、戦域周辺での早期警戒任務かな。

 そんな事を考えながら、疑問を口にする。

「それで、フェスタがああなった原因は、やはり、直接的に人を殺した事ですか?」
「そうだろうな。今までも間接的に殺人に関わっていたとしても、他人の手で殺すのと、自らの手で殺すのとでは、負担に差は出る。加えて、フェスタは、貴様やラヴィネンの指導で、ナチュラルも同じ人だとしっかりと認識している、ザフトでは珍しいタイプでもあるから、それが顕著に現れたのだろう」
「そう、ですか」
「それとな、スタンフォードも表面では見え辛かったが、相応の負担があったようだぞ?」

 スタンフォードは大丈夫だと思っていた、自身の見立ての甘さに思わず、頭を抱えてしまう。

「……自身をあまり責めるな、ラインブルグ」
「ですが……、二人の出撃と任務を決めたのは俺ですよ?」
「だが、あの二人がMSパイロットを選び、任を果たす以上は何れ通る道でもあった。……貴様は忘れていないだろう、ラヴィネンが一時、不安定になっていたことを」
「ええ」
「そのラヴィネンは貴様や仲間達と過ごす中で、自身で答えを見い出し、パイロットを続けている。ならば、あの二人の答えも、周囲の者との係わり合いから生まれるのではないか?」

 ……係わり合いか。

 人は人である以上、強い時もあれば脆い時もある。だからこそ、人は互いに支えあうのかもしれない。

 俺が黙り込んでいると、エヴァ先生が背中に届く長い緋色の髪を一撫でし、鋭さを増した蒼色の瞳でこちらを見据えながら、再び口を開いた。

「なぁ、ラインブルグ」
「はい」
「人は、よほどの破綻者ではない限り、誰だって死にたくない……、生きていたいのだ。その命を奪ってまで生きる以上は、例え、他人から生者の傲慢だと非難されようが、死人やその遺族からどれほど深く怨まれようが、それらの負の想いを受けて、どれ程、自身が悔恨の念を抱こうが、死に至るその時、その寸前まで、どこまでも懸命に、どこまでも真摯に、生き抜かなければならん」
「……はい」
「そして、それができない存在は、他の命を奪ってまで生きるべきではないとも、私は常々、思うのだ」
「い、いや、それは……、なんというか、厳しいですね、エヴァ先生は……」
「ふん、貴様が弛んでいるだけだ」

 ……はい、確かに、弛んでました。

 でも、エヴァ先生が言った事は、戦争で……、いや、戦争だけなく、日々の日常を生きる上でも、様々な命を奪っている以上、とても大切な事だよな。

「じゃあ、先生の厳しさにあやかって、さっきの奴等に関しては、適当に……、服務規程違反とか理由を付けて、減給処分にしときます」
「減給するなら、他の馬鹿者共のリストも渡すから、同様に処分しておけ。それと、罰則には、フォルシウスの説教部屋も込みにしろよ?」
「了解です。……さてと、先生に発破も掛けられましたし、俺も待機室に行きますよ」
「ああ、そうしろ」

 いつもと変わらぬ、ドライな対応に乾いた笑いしか出てこない。もっとも、必要以上に長居して、馬鹿者共みたいに蹴り出されるのもかなわないから、早い所、退散しようとすると、エヴァ先生の小さな咳払いに呼び止められた。

「それと、ラインブルグ」
「はい?」
「貴様は貴重な研究対象だ、生きて帰って来るように」
「……了解」

 遠まわしな激励に応える為に、おどけた敬礼をして見せると、フンとソッポを向かれてしまった。

 ……むぅ、これが噂に名高い、ツンデレって奴なんだろうか?


 ◇ ◇ ◇


 照れ隠しのメスや注射器が飛んで来ない内に医務室を退散して、格納庫にある待機室を目指す。途上、数人の保安班員や主計班員と擦れ違ったが、どうやら普段とあまり変わりはないようだ。
 他の艦やヤキン・ドゥーエ要塞はどうなっているかなぁ、敵を退けたって、馬鹿みたいにはしゃいでるのかなぁ、なんてことを考えていたら、いつの間にか格納庫に到着していた。

 エアーが充填されているかを示すランプにグリーンが点っている事を確認してから中に入ると、様々な喧騒と共に、整備班員がMSの周囲を跳び回っている光景が目に飛び込んできた。

 整備班の仕事をそれぞれ見ていくと、数人掛かりでゲイツの放熱板に冷却剤を散布していたり、ブラックBOuRUが複座型のサブ・バッテリーに充電する為、電気ケーブルを接続していたり、備え付けのクレーンを使用したシールドの換装している傍らで、微小デブリで傷ついた装甲の修復や頭部近接砲の給弾、各部に推進剤の充填をしていたりと、実に多岐に渡って、様々な作業を休む間もなく、次々に進めている。

 そんな整備班の責任者であるシゲさんは格納庫中央に浮かんで、身振り手振りやハンドサイン、時には大声や奇声をあげて、班員に作業指示を出しているのだ……、いや、本当に、二十人近くはいる整備班を自身の手足の如く操るのは流石としか言いようがない。

 ……。

 今後の事を考えると、作業の邪魔をするのは拙いから、声を掛けず、早い所、休憩待機室に向かう事にする。

 フェスタとスタンフォードは大丈夫かなぁ、落ち着いているといいんだがなぁ、と胸中で呟きながら、待機室に通じる扉を開こうとしたら、向こうから勝手に開いて、真正面、特に腹部に衝撃がぁっ!

 当たった感触から何者かに体当たりされたことには気付いたが、縺れ合っている為に身体の自由がはっ!

 ……痛たたっ、当たった勢いのまま、格納庫を横切って、物の見事に壁面へと叩きつけられた。

 以前にも味わった事がある痛みに脱力し、ぷかぷかと中空に浮かんでいると、待機室の方からレナ達の慌てた声が……。

「待ちなさい、ロベルって、ええっ! 先輩っ! 何しているんですかっ!」
「ロベルタまでっ! 二人とも、大丈夫ですかっ!」
「隊長って、けっこう、運、悪いよなぁ」
「いや、リー先輩、隊長を捕まえたんだから、運が良かったんじゃ?」
「……女性となんて、不潔です」

 最後の発言だけは意味不明だが……、どうやら、フェスタが何らかの理由で部屋を飛び出した瞬間に鉢合わせしてしまったようだ。

 まったく、こんな古典的な衝突ネタを自らが体験しようとは、思いもよらなかった。

 痛みを堪えて、全身に力を込めて身体のコントロールを取り戻してみると、俺の傍らで、頭を押さえたフェスタが、ふわふわと浮いていた。

「おい、フェスタ」
「……ふぁい」
「士官学校では、扉を開ける時の注意は習わなかったのか?」
「……ならいまひた」
「……俺に、何か言う事は?」
「ごめんなさい、隊長」

 こちらを見たフェスタの顔は、額を打った痛みの所為か、半泣きだった。両手は額を押さえるのに忙しそうだったので、そっとスタンフォードの方へ押してやる。

「レナ、フェスタの額を見てやれ。俺のは一過性の痛みだから、大丈夫だ」
「ですが、先輩の方が衝撃を受けてますよ?」
「何、これ位なら本当に大丈夫だ。つか、以前、レナを受け止めた時よりも遥かにマシだぞ」
「……それは暗に、私が重い、って言いたいんですか?」

 ……何でそうなる?

「受けた衝撃の差に決まってるだろう」
「……なら、いいんですが」

 少し機嫌が悪くなったレナが、自身のファーストエイドキットでフェスタの額を治療し始めたので、何となく、そのパイロットスーツに包まれた後姿を見る。

 ……。

 むぅ、やはり、パイロットスーツってのは、一分の隙もなく身体にフィットしているから、しっかりとボディラインが浮き出て、実に雄の本能を刺激するというか、裸体とはまた違ったエロスを感じさ……じゃなくて、レナの身体はスレンダーだけど、十分に女性としてのメリハリはしっかりあるし、別に体重なんて、気にする程じゃないと思うんだがなぁ。

 っと、整備班がこちらを気にして、作業効率が落ちているみたいだ。

 同様に、こちらをチラチラと窺っているシゲさんに向って、謝罪の意があるハンドシグナルを送り、一先ず、MS隊員全員を待機室に移す事にする。

「ここにいると整備の邪魔になる。皆、待機室に戻るぞ」
「わかりました。ビアンカ、ロベルタをお願いね」
「はい」

 フェスタがスタンフォードに引っ張られる形で待機室に向うのを見て、リーが自分の小隊の野郎共……ルッツとベルディーニを連れて行く。

 前の五人との距離が喧騒に紛れて声が聞こえないまで離れたのを確認してから、レナに問い掛ける。

「それで、いったい何があったんだ?」
「えっと、ロベルタが自分達も出撃できると、先輩に直訴しようと部屋を飛び出そうとしたんです」
「……それだけ?」
「はい? 他に何かありますか?」
「いや、精神的な衝撃で落ち込んでいて、それを他の連中に責められたり、慰められたりして、居た堪れなくなって飛び出したとか?」
「……先輩、ドラマの見過ぎです。ロベルタもスタンフォードも、私よりも遥かに心が強い子達ですから、そんなこと位で駄目になったりしませんし、リー達だって、そんな酷いことしませんよ」
「まぁ、リー達に関しては同意するが、フェスタ達は本当に大丈夫なのか? ただ単に、薬が効いているだけじゃないのか?」
「本当です。……いえ、確かに、薬も効いているかもしれませんが、あの核攻撃を見聞きして、割り切れたようです」

 ……ああ、あれか。

 確かに、ジェネシスと同じで、核のような戦略級の攻撃を目の当たりにすると、色々と考え方が変わるわな。

「わかった。だが、精神的な打撃を受けた事には違いはない。レナも注意して見ていてくれ」
「はい、わかりました」

 だが、残念な事に、二人を出撃させるかを考える間もなく待機室に到着してしまい、打撲治療剤たる湿布(無臭)をデコに貼り付けたフェスタが待っていました云わんばかりに目の前に跳んで来た。

「隊長っ! 私はもう大丈夫ですからっ! 私も出撃しますっ!」
「わかったわかった。フェスタが大丈夫なのはわかったから、少し落ち着け」
「出撃許可をっ!」

 駄目だ、興奮している小犬のように、こっちの言う事を聞かない。

 むぅ、不本意だが……眉間に皺を寄せて、重々しく、訓練の時のような雰囲気を作って……。

「……フェスタ、もう一度、言うぞ? 落ち着け、話はそれからだ」
「は、はいぃっ!」

 おや、硬直して、直立状態になった。

 好い機会だから、少しお灸を据えて置こう。

「フェスタ、お前が出撃可能だとしても、あんな興奮状態を見せられるとな、責任者として出撃許可なんて、とても出せない」
「うっ」
「熱くなるのはいい、大いに結構。だが、出撃前には厳禁だ。これはレナから教わらなかったか?」
「こ、心得として、教えてもらいました」
「なら、それを実践しろ。それか、感情をコントロールできるようになれ」
「……はい」

 どうやら出撃許可をもらえないと勘違いしたらしく、ガックリと肩を落としたフェスタは一旦置いて、複座型のもう一人のパイロットに問い掛ける。

「スタンフォード、お前はどうなんだ? 出撃できるのか?」
「……できます」
「別にフェスタに付き合って、無理をする必要はないぞ?」
「私はロベルタに引き摺られて、判断を下したりはしません」

 じっとスタンフォードの目を見てみるが……、切れ長の黒い瞳は逸らされなかった。

「わかった、複座型にも出てもらう。もちろん、二人ともだから、しっかりと準備をしておけよ」

 顔を俯けていたフェスタがゆっくりと顔を上げると、泣き笑いの顔を見せた。

「……隊長、私、いらない子じゃないよね? ここにいてもいいよね?」
「ッ! ……誰が、いつ、どこで、お前をいらない、なんて言ったっ!?」
「ひぅっ!」
「せ、先輩っ!」
「あ……、いや、すまん。……フェスタ、急に変な事を言うな」

 頼むわ、もう。

 ……壊れかけていたミーアを思い出したじゃないか。

「お前はうちの戦隊員だ。戦隊にとって必要不可欠な、頼りになる戦隊の目だ」
「はい」
「今日、狙撃を担当させたのも、お前に見るべきものがあったからだ」
「……はい」
「それに普段もな、お前がニコニコと笑ってくれているから、皆が元気付けられる。……特に整備班や主計班の無妻男連中には欠かす事が出来ない清涼剤と言っても良い存在だ」
「…………ふぁい」

 ……何故、泣く?

 もしかして、最後のは余計だったか?

「あ、あ~、レナ、悪い事というか……、最後のは余計だったか?」
「いえ、特に悪い事は何も言ってませんよ。そもそも、今のは嬉し涙っていう奴ですから。……ほら、ロベルタ」

 レナがハンカチを取り出すとフェスタの顔を拭いてやれば、スタンフォードもまた、フェスタの傍で手を握っていたりする。

 ……何か、入り辛いというか、居辛い雰囲気だ。

 仕方なく、三人の傍を離れて、リー達の所に赴くと、リーが苦笑を浮かべて話し掛けてきた。

「隊長、俺の時とは随分、対応が違いますね」
「はん、男なら、野郎と女、対応に差を作るのは当然だろう。違うか、リー」
「……言われてみれば?」

 男なんて、基本、昔から変わることがない、バカで単純な生き物なのだ。

「後それと、男の場合は厳しく〝叩いた〟方が伸びやすい面もあるからな」
「……俺、隊長に〝叩かれる〟度に、折れそうになったような気がしますけど?」
「だが、お前は〝折れてない〟だろう?」

 リー達に向けてニヤリと笑うと、三人が三人共、心持ち、後退ったようだ。

「大いに反発させて負けん気を引き出し、深く悩ませる事で色々と考えさせて、最後にはまた奮起できるくらいに、〝折れてなければ〟いいんだよ。……お前が一番、身に覚えがあるだろう?」
「……納得です」

 俺が見た限りでは、MS隊の中で、ここ一年の間で、人間的に最も成長しているのは、目の前にいるリーだろう。落ち着き具合が当初とは比べ物にならないし、物事への思慮や周囲への配慮も深くなっている。

 だから、これからの事も話す事ができるというものだ。

「リー、恐らくは次の戦闘で、この戦争は事実上、終わるだろう」
「……次の戦闘がある、ということは、あの新兵器は使えない?」
「ああ、残念な事に、あの新兵器は予算と開発期間の関係上、一回撃つと大規模な改修が必要な物だから、即、抑止力にはなりえない」
「では、改修が済むまで、あの新兵器が破壊されなければ良いということですね」
「そういうことだ」

 今頃、ザラ議長やカナーバ議員が停戦交渉に向けて、動き始めているはずだしな。

「ですが、連合軍がやけっぱちになって、全員が死ぬ覚悟で攻撃を仕掛けてくる可能性もありませんか?」

 ……むむ、希望的な情報ばかりに目を向けていた所為で頭から抜けていたが、確かに、そういう可能性もあるかもしれないか。

「まぁ、そんな流れになったら、もう、どうしようもないから、精々、ザフトお得意の精神論を支えに、足掻いて足掻いて足掻きまくって、最後まで守りきって見せるしかないさ。……それにだ、現実、いくら、物量に勝る連合軍でも本拠地を失った以上、いつまでも攻勢を続けることは不可能だし、後、一日二日もすれば、〝目に見える〟換装作業が終わって、ジェネシスが再稼動しているように見えるはずだろうからな。そもそも、連合軍自体、地球にある本国が焼かれる可能性があるっていうのに、張り切って、攻撃を仕掛けてくるような連中とは思えないし、そこまで考え無しじゃないはずさ」

 つか、どちらかと言えば、考えなしはザフトやプラントの方に多いと思うな。

 ……さっきの戦闘で、本国艦隊の連中が見せた独断専行なんて、イイ例だ。

 それにしても、ザフトお得意の精神論をこんな所で口に出す破目になるなんて、まったく皮肉なもんだ、なんてことを思いながら、肩を竦めて見せると、リーは神妙な顔を浮かべて、また、口を開いた。

「隊長は、どんなに悲観的な想定を出しても、本当に、取り乱さずに落ち着いてますね」
「はは、お前達の前だからこそ、そう見せているだけさ」

 まぁ、実際、どうしようどうしようと、騒ぐのを許されるのは、緑だけだ。

「とにかく、次の戦いは、どちらが先に根をあげるかだなんて、一種の我慢比べって奴になるんだが……、まぁ、俺達は、訓練通りに自分達にやれることを全力でやって、普段通りに生きて帰ってくるだけの話さ。っと、そうそう、次の戦闘での俺達の目的だが、第一にプラントへの核攻撃を許さない事、第二に例の新兵器……ジェネシスを破壊されない事だ。だから、お前達もよろしく頼むぞ、リー、ルッツ、ベルディーニ」
「了解です」
「わかりました」
「りょ、了解しました」

 三人揃って、律儀にも敬礼してきたので、こちらも応えることにする。

 後、フェスタとスタンフォードだが……、もう、レナに丸投げもとい信頼して任せておこう。

 ずっと面倒を見てきたんだ、その方がいいはずだ。


 さて、本当に、後、一戦……のはずだから、気合を入れていこう。


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