第二部 二年戦争/プラント独立戦争 (C.E.70年-C.E.72年)
90 血戦、ヤキン・ドゥーエ 6
高エネルギーによって星間物質やデブリ等が加熱されたのだろう、赤く可視化された光の帯……生物の遺伝子を破壊する〝γの槍〟は目標である月のプトレマイオス基地にしっかりと突き刺さったようで、大きな爆発と共にレゴリスや岩石らしきものが半球状に吹き上がったのが、MSのモニターでも確認できた。
……これで、停戦へと至るシナリオがまた一歩進んだ事になる。
「せん、輩、い、今の、何、なん、ですか?」
「プラント防衛の切り札……、さっき総司令部が言っていた新兵器……、ジェネシスだ」
「じぇ、ジェネシス、ですか?」
「ああ、強力なレーザー砲とでも考えておけばいい」
「でも、すぐ傍の敵艦隊を狙わず、月……まさか、プトレマイオス基地ですか?」
「その通りだよ、レナ。今の攻撃で、連合軍の根拠地を叩いた」
これで……、今現在のプラントを脅かす存在は、目前の連合軍艦隊だけだ。
「……先輩」
「ん?」
「今の先輩の顔、少し、怖いです」
「……そうか?」
「はい」
まぁ、確かに、凄まじい威力を目の当たりにしてしまって、顔が強張っているのかもしれない。
それならばと、意識して顔全体の筋肉を動かして、強張りを解してみる。
「ぷっ、変な顔」
「ちょっ! ひどっ!」
思わず出してしまった感じの、レナの噴き笑いと心無い一言に、全俺が泣いたっ!
「あ、雰囲気が普段の先輩に戻った」
「おまっ、……一度、レナから見た普段の俺というものが、どういうものなのかを聞かないといけないような気がしてきたんだが?」
「……駄目、言えません、絶対に内緒です」
「うぅ、初めて会った時は、あんなにも素直だったレナが、こんなにも……捻くれて……」
「先輩、マクスウェル達が戻ってきましたよ?」
そうですか、無視ですか。
「はいはい、合流しましょう」
「ですね」
「あっ、それとな、レナ……」
「はい?」
「ありがとさん」
「ッ! な、何のことですか?」
「んー、何のことだろうなぁ?」
バイザー越しにでもわかるほどに、徐々に紅く染めて行くレナの顔色や不審な挙動にはあえて触れないで、肩を竦めて見せた後、合流する為に機体を操縦し始める。
「ほら、合流するぞ」
「~~っ! あ、ま、待ってください!」
まったく、我ながら無様な姿を晒してしまったものだ。
……相棒とはいえ、後輩に気を使わせてしまうなんて、俺もまだまだ修行が足りないということだな。
っと、通信? ……X13Aってことはプロヴィデンス、ラウからだな。
「お疲れ、ラウ、助かったよ」
「何、気にするな、私も良い準備運動になった。それで、アイン、君達は引き揚げるのか?」
「ああ、連合軍の動揺している今こそが追撃のチャンスなんだろうけど、推進剤やバッテリーの残量が厳しいし、とても無理だ。だから、今のうちに、一度、補給に戻るつもりだ。そっちはどうするんだ?」
「……私も一度退いて、機体を万全の状態にしておこうと思っている」
「追撃に参加しないのか? まだ機体には余裕があるんだろう?」
「ふっ、今、私が求めるものは、血が燃え滾り、魂が熱く震えるような強者との闘争だよ」
……おいおい、ラウの闘争心に火がついているぞ。
「その強者がここに来ると?」
「ああ、奴がここへ……、この戦域に、向って来ている。それが、わかるのだ」
「なるほどな」
ラウの特定個人限定の強力レーダーが好敵手を感知しているってことか。
しかし、その好敵手は地獄を見るな、きっと。
……でも、戦域に向ってきているってことは、連合軍に増援が来ているって事か?
「ラウ、連合軍が再侵攻してくる可能性……、高いと思うか?」
「ふむ、ユウキから聞いた話だと、ジェネシスは先の攻撃で使い物にならなくなっているはずだ。故に、その可能性、高いだろうな」
「……連合軍が、ジェネシスが撃てない事に気付くってことか?」
「連合軍とて無能ではないのだから、冷静に観察すれば、大規模な補修なしでは無理だと気付くだろうさ」
「確かに……」
職業軍人集団であり、洗練された組織を有する連合軍と、素人集団であるザフトとを比べるのもおこがましいか。
「なら、再侵攻があると考えて動くか」
「私も、個人としては、その方がありがたい」
「大手を振って、好敵手とやりあえるってか?」
「ふっ、そういうことだ」
おっと、マクスウェルやリー達、それにクルーゼ隊も集まって来たみたいだし、のんびり話すのも、時間切れかな。
「どうやら戻ってきたようだし、艦に戻って一息入れるよ」
「私も隊の状況を確認してから、ヤキン・ドゥーエに引き揚げるつもりだ」
「そうか、なら、また後でな」
「ああ」
プロヴィデンスへ向けて、ビームライフルを持った手を軽く振らせた後、両小隊の機体状況を視認してから、戦隊への帰路についた。
◇ ◇ ◇
エルステッドまで戻る途中、追撃に出る為か、猛烈な勢いで突き進んで行く友軍の艦艇群と擦れ違ったり、今更ながら〝緑〟のシールドを持って帰って来た事に気が付いたり、ラヴロフやロメロといった独立戦隊の隊長陣と情報交換したりしながら、ヤキン・ドゥーエ要塞後方宙域へと下がり、隊の連中がそれぞれの母艦に全て着艦した事を確認した後、俺もエルステッドに帰艦する。
ノーマルスーツ姿の整備班員の誘導の下、自機を所定位置につけて、ようやく一息だ。
格納庫内にエアーが充填するまでの時間を使って放心すると、心身の疲労からか、このまま眠ってしまいたい心地よさが全身を包み込んでくる。
でも、機体のチェックだけは済ませてと……。
「先輩っ!」
ッ!
「ッあ! 敵襲かっ!?」
「違いますよ! エアーの充填が終わりましたから、出ても大丈夫ですよって、伝えたんです」
「あ、ああ……、そうか、わかった、ありがとう」
……一瞬、寝落ちしたみたいだな。
首を回したりしながら、身体の凝りを解していると、サブモニターに映るレナが心持、眉根を下げ、心配したような表情を見せたのがわかった。
「先輩、もしかして、具合が?」
「いや、ちょっと寝てたみたいだ」
「……歳、ですか?」
「へんっ、そりゃ、体力的に精力溢れる十代には敵いませんよ」
こんなことを言ってるからか、自分が年齢以上に年寄りになったような、気、が……。
……むぅ、よくよく考えたら、本来というか〝以前〟からも含めたら、かなりいい年齢になっているし、普段は精神が肉体に引っ張られているだけであって、別におかしいことじゃないかもしれない。
そう考えると、逆に肉体が精神に引っ張られてもおかしくはない?
……。
急に老け出したら洒落にならないから、あまり気にしない方向というか、年寄りめいた言動はしないでおこう。
「それよりも、レナ、整備作業が終わるまでパイロット連中を待機室に放り込んで、休ませておいてくれ。ついでに、ロベルタとスタンフォードの様子も見てきてくれると助かるんだが?」
「私、先輩の相棒で副官ですから、言われなくてもそれ位のことはしますよ? 先輩こそ、しっかりと、身体を休ませてくださいね?」
「了解」
いささか、年寄り扱いされることが不本意だが、その言葉には甘えておこう。
でも、俺自身が抱えている秘密というか、事情が事情だけに、こんな風に年寄り扱いされ始めたら、気付いたら、年齢以上に年寄りになっていた、なんてことが普通に起きそうだ。
……は、はは、まさかな。
別の次元でパイロットスーツ内に汗を掻き始めたので、その恐怖を振り払うべく、コックピットハッチを開け放ち、外へと抜け出る。すると、ハッチが開くのを待ってくれていたらしい機付整備員が敬礼して出迎えてくれた。それに答礼を返して、機体状況を簡潔に伝え、機体整備を任せる。
整備が終わるまでの間に、一度、艦橋に上がって今現在の情報を聞いてみるかとも考えて、格納庫の出入り口に向うと、途中でチェックボードを手に整備作業を監督しているシゲさんに行き会った。
「おー、アインちゃん、お疲れー」
「いやいや、シゲさん、俺は若いから、まだまだ元気だよ?」
「またまた、疲れて寝落ちしてたんだろ? 俺にはそんなに無理して、取り繕わなくてもいいよぅ」
うぅ、シゲさんの優しさが、今は……痛い。
「整備は再出撃があると考えてやっているけど、それでいいよね?」
「あ、うん、その方向で頼むよ。……どうやら、艦内は一種警戒みたいだね」
「ああ、連合軍艦隊の撤退を確認しているからね、取り合えず、戦闘配置からは落としたみたい」
シゲさんがチェックシートにサインを入れると、どこからともなく整備班が跳んで来て、新しいチェックシートと交換して去って行った。
「それにしても、さっきの新兵器だけど……、月まで届くなんて、凄い威力だったね」
「ああ、戦略級の兵器だよ」
「……これで、戦争が終わってくれると、いいんだけどねぇ」
「そうだね」
まぁ、実情は、〝熱い〟ものが〝冷たい〟ものに替わるだけ何だけどな。
「そういえば、アインちゃんの機体が持って帰ってきたシールド、どうする?」
「拾いもんだし、シゲさんの好きにしていいよ」
「ん、わかった。俺も連合が使っている装甲材や技術には興味あったから、時間がある時に色々と調べてみるよ、って、アインちゃん、艦橋に上がるんだろ? 悪いね、引き止めちまって」
「いや、いい気分転換になったよ」
「そうかい? まぁ、くれぐれも無理はしちゃ駄目だよ?」
「……ああ、そうするよ」
な、何気ない労わりが、今日は、痛いなぁ。
とりあえずは、俺はまだ若い俺はまだ若い俺はまだ若い、と心の中で念仏のように唱えながら、艦橋に向かう事にした。
◇ ◇ ◇
連合軍艦隊がL1方面へと素早く退いていく為か、艦橋は比較的に落ち着いていた。
そんな落ち着いた雰囲気を醸し出す中心、普段と変わりなく艦長席に座っているゴートン艦長に声を掛けようとしたら、先に向こうが口を開いた。
「お疲れ様です、隊長」
「いえ、艦長こそ、いつも指揮を任せてしまって、すいません」
「はは、それが仕事ですので、気にする必要はありませんよ」
核やジェネシスといった大量破壊兵器での攻撃も含め、大規模な戦闘があった後なのに、本当にいつもと変わらない調子で話すあたり、凄い人と思う。アーサーなんて、手を胃の部分にあてたまま、班長用スツールで固まってるからなぁ。
っと、ここに来た目的……現状を把握する為に、話を聞かないとな。
「艦長、追撃はどうなっていますか?」
「第一から第四までの防衛ラインを形成していた部隊が当初戦力の半数以下まで消耗している事から、総司令部は、最終防衛ラインから本国艦隊を抽出し、追撃に当てています。それと、総司令部より、第一種警戒態勢に移行するようにとの連絡も受けましたので、戦隊は戦闘配置を解除し、第一種警戒態勢を発令中です」
「そうですか」
本国艦隊を追撃にねぇ、……大丈夫かな。
「何か、懸念が?」
「あ、いえ、先の戦闘で本国艦隊所属部隊が命令を無視した上にラインを崩すなんて、バカな事をやらかしたでしょう?」
「ええ、しましたね。……それで不安だと?」
「どうも、本国艦隊の連中は堪え性がないみたいですから、抑えが効くのかなと」
「それは考え過ぎではないですか? 追撃戦ですし、勢いがある方が良い面もあります」
「まぁ、そうとも思うんですけどね、どうしても不安が生まれてきましてね」
艦隊行動に関して一日の長があるのは連合軍だから、何か仕掛けてくるんじゃないかって……?
突然の鳴り響いた通信を知らせる音に、アーサーが跳び起きて、天井に頭をぶつけたのは後の笑い話にするとして、艦橋内は俄かに慌ただしくなった。
艦長と互いに目配せしあった後、堅苦しい公モードを終了して、いつもの調子に戻す。
「さて、何があったのかねぇ」
「良い事なら歓迎しますけど?」
「ラインブルグ君……、悲しい事に、こういう時は大概、悪い事の方が多いから、心の準備をしておいた方がいいよ?」
「それは、艦長の経験から来る、長生きの秘訣ですか?」
「そういうこと」
なんて具合にゴートン艦長と俺がやり取りをしていると、頭を押さえて痛みにもがいていたはずのアーサーが、いつの間にか復帰しており、通信管制から通信内容を聞き取っていた。
おお、アーサーもやる時はやるもんだ、と感心していると……。
「えっ? ええぇぇーーーーっ!」
……何となく、台無しだった。
ついでに言えば、そのアーサーのリアクションで、入ってきた情報が悪い事だということも確信できたりする。
「……何とも、分りやすいですね」
「うん、慣れたら、ワンクッションになるから、こちらも助かるよ」
流石はゴートン艦長、あくどい事を平然と言ってのける。
「で、内容は何だと思う?」
「今の状況だと、追撃部隊が何らかの被害を受けた、あたりでしょう」
「うん、今の状況から考えると、それが確率的に高そうだねぇ」
こういう嫌な想定って、よく当たるから、嫌だなぁ、なんて考えていると、再び、ゴートン艦長が口を開いた。
「うーん、あのトライン君の顔の蒼さから見て……、どうやら、相当に酷い情報みたいだ」
「なるほど、アーサーの顔色は状況のバロメーターですか」
「本人にその気はなくても、一目で状況がわかるんだから、あれも一種の才能だよねぇ」
「ポーカーには致命的に向いてなさそうですけどね」
「くくっ、違いない」
戯言でもって心理的な余裕を作り、これから来る精神的な衝撃に備える。
……。
……来た。
「……艦長、それに隊長、今届いた情報を報告します」
「うん、お願いするよ、トライン班長」
「はい、連合軍艦隊の追撃に出ていた本国艦隊が壊滅的損害を受けました。これにより、連合軍艦隊への追撃は中止され、余力のある本国艦隊分派隊とボアズ分艦隊が本国艦隊の救助に回っています。また、追撃の中止を受けて、ヤキン・ドゥーエ防衛隊が偵察機によるピケットラインを構築しており、連合軍艦隊の動きを警戒してるとのことです」
ピケットラインが構築されたなら、まぁ、以後の不意打ちは防げるだろう。
……それにしても、追撃中に壊滅的損害か。
壊滅的な損害と言う以上、半数は沈んだかもしれん、なんて考えつつ、アーサーに尋ねてみる。
「アーサー、追撃に参加した本国艦隊の構成は?」
「DDMHが四、FFMが八、ジンM型を中心としたMSが七十二機です」
「損害は?」
「撃沈がDDMHが三、FFMが四、MSが二十七機です」
艦艇の被害が大きい?
そのことを不思議に思って首を捻っていると、ゴートン艦長が代わってアーサーに質問し始めた。
「トライン班長、本国艦隊が壊滅した原因はわかってるのかい?」
「今の所、不明ですが、追撃中の艦艇やMSが、敵の反撃もなければ、何の前触れもなく、突然、爆発したことは生存者の証言とヤキン・ドゥーエ要塞から観測によって判明しています」
「艦隊が損害を受けた後、敵の反撃は受けた?」
「連合軍艦隊は反撃に移ることなく、そのまま、L1方面に退いています」
「そうかい。……なら、爆発が起きた座標位置はどこだい?」
「……連合軍艦隊が展開していた座標のやや後方です」
「ふむ、やられた箇所は?」
「艦体前部及び左右舷の推進ユニット、それにMS格納庫の被害が多いようです」
「後部に被害はない?」
「はい」
……船体前部方向に被害が集中しているか。
「うーん、追撃防止用に機雷でも敷設したのかねぇ」
「ですが、それらしき物は観測されていません」
機雷と予想されるも、敷設の観測はなし……、いや、或いは把握できなかったとか?
……あっ。
「まさか、ミラージュコロイドを使った?」
「……なるほど、それなら、もってこいだね」
「ミラージュコロイドを……、ということは、光学迷彩で隠した機雷を敷設していたということですか?」
アーサーの疑問に頷いて応える。
「まぁ、あくまでも俺の想像だけどね。……でも、もしも、仮にそうだとすれば?」
「もし、そんな機雷があるのなら、撤退の時ほど効果的に働くだろうね、今みたいに……」
ゴートン艦長は無精髭を撫でながら、話を続ける。
「それに、あの連合軍艦隊の撤退開始後の手際の良さを考えたら、予め、撤退に備えて準備していた可能性が高いと思うよ。いや、まったく、相互支援できる隊形を維持しながら、順次、弱い艦から後退させていくんだから、艦隊行動の見本として残しておきたいくらいだったよ」
むぅ、そこまで、見てなかったな。
ゴートン艦長がべた褒めするほどのものだったなんて……、見れなくて、残念だ。
そんな内心の無念さを隠して、口を開く。
「いつも思う事ですけど、何事も、一筋縄じゃいきませんね」
「まぁ、向こうだって必死なんだから、色々と考えてくるさ」
艦長と二人で頷きあっていたら、突然、アーサーが胃の辺りを押さえて呻く。
「ふぐっ。本当に、艦長も、隊長も、凄いですね。僕なんて……、もう、胃が……」
「あ~、まぁ、先が見えてきたからな」
「そうだねぇ、先はもう見え始めているからねぇ」
「……先、ですか?」
アーサー、あなた疲れているのよ、なんてネタは置いておいて……、真面目な話、普段のアーサーなら気付きそうなのに気付けないということは、疲労とプレッシャーで頭の回転が鈍っているのかもしれない。
ここは少しでも休ませた方がいいです、なんて思いを乗せてゴートン艦長を見てみると小さく頷いて見せた。
「トライン君、主計班に連絡して、艦橋の皆にドリンクをもらってくれないかい? 少し休憩を入れよう」
「あ、はい、了解です」
フラフラと自身の持ち場に戻るアーサーを見ていると、ふと、医務室に送り込んだフェスタのことを思い出してしまった。
今のアーサーを見て、医務室を連想してしまうあたりが悲しい事だが、まぁ、今現在の状況も知れたし、レナに任せっぱなしというのもなんなので、お暇させてもらう事にした。
「艦長、俺も少し、休ませてもらいます。医務室か格納庫にいますから、何かあったら連絡を下さい」
「了解。……ところで、ラインブルグ君」
「何でしょう」
「もう一戦、あると思うかい?」
「他の隊長連中とも話しましたけど……」
「うん」
「ほぼ間違いなく、あると考えられます」
「……わかったよ、そのつもりで戦隊を動かしておくよ」
「ええ、頼みます」
ゴートン艦長が戦隊運営の大部分を引き受けてくれているから、本当に助かる。
緑服時代をなんとなく思い出して丁寧に敬礼すると、艦長は苦笑しながら帽子をヒラヒラと振って応えてくれた。
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