輪島市が検討している宮城県の「震災がれき」の受け入れに反対する「石川の里山里海、子どもたちの未来を放射能から守る会」が14日、輪島市役所を訪れ、がれきの受け入れを断念するよう求める申し入れ書を提出した。
申し入れ書は梶文秋市長宛てで、「震災がれきは少なからず放射能で汚染されている」と指摘。国の焼却灰の埋め立て基準(1キロ当たり8000ベクレル以下)など安全基準について「科学的根拠が薄弱で到底容認できない」などとしている。受け入れに反対する署名は3024人分(市内1215、市外1809)集まったという。
対応した丹圃俊記・福祉環境部長は「市にある廃棄物と同等の安全ながれきを受け入れる方針で検討している」と改めて説明。がれきに含まれる放射性物質の測定など、安全性に関するデータがそろった段階で住民説明会を開く考えを明らかにした。
申し入れ書は、大宮正議長にも提出。新木順子代表は「市民の不安を真摯(しんし)に受け止めてほしい」と話している。【宮嶋梓帆】
毎日新聞 2012年3月15日 地方版