文部科学省や環境省などは15日、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染のモニタリング調査で、東京湾の水質や海底土壌、海洋生物についても新たに調べることを決めた。東京湾へ注ぐ江戸川の上流に当たる群馬県北部山間部の利根川流域は、文部科学省による放射性セシウムの土壌蓄積調査で比較的高濃度だった。このため、降雨などでセシウムが下流へ流れ、閉鎖性海域の東京湾内にたまる心配がある。
このほか、原発の半径20キロ圏内の警戒区域などに放射線測定器を増設することや、汚染砕石を使った建材で建てられたマンションの線量調査を行うことなども決めた。【野田武】
毎日新聞 2012年3月15日 23時02分(最終更新 3月15日 23時24分)