11日に国が主催した「東日本大震災1周年追悼式」に天皇陛下とともに出席した皇后さまが和服姿だった理由について、宮内庁幹部は15日、側近の話として「陛下がバランスを崩したときに支えるには、ヒールのある靴より草履のほうが歩きやすいから」だったと明らかにした。
和装の喪服姿は記録でみる限り、皇太子妃時代の1964年に、亡くなったギリシャの当時の国王を悼む式典が東京であったとき以来だったという。
天皇陛下は現在、リハビリとしてお住まいの皇居・御所内の廊下や階段を歩くほか、13日からは昼間の暖かい時間に庭を20分程度歩く散策も始め、皇后さまが付き添っている。庭ではネコヤナギを眺めたり、山菜のノビルを摘んだりした。まだ左胸に水が残っており、息切れなどの症状もあるが、食欲は徐々に戻りつつあるという。